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裏世界ピクニック7



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【この小説が収録されている参考書籍】
裏世界ピクニック7: 月の葬送 (ハヤカワ文庫 JA ミ 17-8)

裏世界ピクニック7の評価: 4.71/5点 レビュー 21件。 Aランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点4.71pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全21件 21~21 2/2ページ
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No.1:
(5pt)

最後になんだか切なくなりました。

今までの巻は複数の怪談がメインで出てきては突破したり、6巻はTさんオンリーだったりしましたが、今巻に限っては特定の怪談を大きく取り扱ったものは無いようです。とはいえもちろん怪談は関わりを持ちます。ピクニックはしません。
 内容としては三章構成になっていて、大学ゼミ、敵の情報収集、メインディッシュとなります。
●ファイル21(1章)では、大学ゼミで空魚が研究テーマを改めて発表をする場面です。裏でこそこそピクニックすることを望む空魚ですが、裏世界絡み(Tさん)の残り香のような違和感を大勢に対して実例をもって示してしまい、今後大学内での存在感を増してしまわないか心配になりました。ただでさえ突然ギラギラのカラコンでオッドアイにしたりしなかったりする変な女扱いされてるのに……。ただの変な女から実は本当に凄い変な女にランクアップしそう。そういうの少しカタルシスがありますよね。我らが空魚ちゃんは実は凄いんだぞ、ただのオタク女じゃないんだぞ、という。本人は望まないだろうなぁ。
 ゼミ内の掛け合いはとても面白くて、そして先生の教授然とした言動や動じなさがすごい。すごい大物感があります。この先生のモデルは作者様が学生時代に出会っていた尊敬する先生とのこと。
●ファイル22(2章)では、つまるところ、冴月さんが如何に人でなし、節操無し、女たらしかを調べるというものです。たぶん皆さん感じるのは、ガチで悪い女やん知ってた、という感想でしょう。冒頭で登場しますがこの冴月さん、なんと喋ります!
 空魚と鳥子の打ち上げという名のデートをするシーンがあり、読むとき注意です。いつものイチャイチャです。ニヤニヤします。ちなみに鳥子さんの中ではドレスコードのあるお店で何らかの伝えたいことがあり、その後良いムードなら景色の良い高層のバーでお酒を飲みたいと思っていたようです。良いムードにならなかったのでお酒を飲みまくり二人して酩酊し、しんど〜と思ってたら手回しよく予約されていた部屋で休みましたとさ。ムードは分岐点。
 なっつんとアカリちゃんも少し登場し、仲の良さは相変わらず。進展も相変わらず……。なっつんのラブホ女子会の時の勘違いも相変わらず(笑)
 なお、鳥子の性癖が垣間見えるファイルでもありました。
●ファイル23(3章)では、とうとう冴月さんと相対する時が来たのでした。メンバー構成は冴月さんにクソデカ感情を向ける鳥子、小桜さん、るなちゃんに、ブチ切れ空魚。
 裏世界の特性を利用した、いつもの掴んで撃つ、ではない見事な作戦には感嘆します。そう来るかと。有名なあの怪談がこう利用されるのか! と思わず唸らされました。
 そして作戦実行中、それぞれが内に抱えた感情を吐露するのですが、詳細は見てのお楽しみで。最後は空魚が大胆宣言して〆ます。
 事件終息後、最後のエモシーンがあります。小桜さんです。仲の良かった時期があったんだと語っていました…………。そこが、少し切なくなりました。外伝でも良いので仲の良かった頃が見てみたいものです。あるいはコミック版裏ピには小桜さんに焦点を当てた、あの時何してた? 普段何してる? というおまけ小説(神ファンサ!)がありますが、そこでなら展開しやすいのでしょうか。
 文章、キャラクター、展開、あらゆる点で★5にさせて頂きました!
裏世界ピクニック7: 月の葬送 (ハヤカワ文庫 JA ミ 17-8)Amazon書評・レビュー:裏世界ピクニック7: 月の葬送 (ハヤカワ文庫 JA ミ 17-8)より
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