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灰塵の暦 満州国演義 五
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灰塵の暦 満州国演義 五の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.40pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全25件 1~20 1/2ページ
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面白い!しかし、、 少し中弛みの感が出てきた。。 | ||||
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作者が資料をよく読み込み、なんとか物語の中に組み込もうとしている執筆姿勢は賞賛出来ます。おかげで、満州事変から満州国成立の謀略の過程が、下手な歴史書以上によくわかりました。実在した様々な人物と事件を登場させているのも新しい発見で参考になります。 加えて小説としての物語の展開が、巧みに盛り込まれる様になりました。第5巻は主人公である四兄弟の内、長男は若い中国人女中と情事に陥り、次男は馬賊をやめ、馬から自動車へ乗り物を変えます。三男と四男は南京虐殺に立ち会うことになります。そこに歴史的事件をからめるのが小説として上手く機能していると思われます。ただ男は誰もが、やたらと煙草を取り出し燐寸で火をつけ灰皿でもみ消すシーンと、酒を「舐める」シーンは相変わらずで、少々同じ場面が多過ぎると感じるのは自分だけでしょうか?週刊誌連載ですから、場をつなぐためでしょうか?他に場面の繋ぎはないのか、と感じてしまいます。 加えて「~じゃない・じゃなかった」というくだけた口調の文章は、ここまで続くと、どうもこの作者の国語力というよりは、性格からくるものらしく、依然としてそれだけが違和感を感じます。加えて登場人物が最初はフルネームで紹介されるのですが、主人公の太郎・二郎・三郎・四郎は兎も角、他の人物もすぐに下の名前だけで描かれるのは、誰だったっけ?と前の見返すことがしばしばなのは、自分だけでしょうか?どうしてそういう風に描くのかも、依然としてはっきりとわかりません。どうもこれらの文体は作者独特のものらしく、それが個性ある文章なのか、ある種の悪文なのか、最終巻を読むまでは判断が出来ませんが、兎も角、ある意味で読み易い歴史書として、最後まで付きあうつもりです。 | ||||
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作者が資料をよく読み込み、なんとか物語の中に組み込もうとしている執筆姿勢は賞賛出来ます。おかげで、満州事変から満州国成立の謀略の過程が、下手な歴史書以上によくわかりました。実在した様々な人物と事件を登場させているのも新しい発見で参考になります。 加えて小説としての物語の展開が、巧みに盛り込まれる様になりました。第5巻は主人公である四兄弟の内、長男は若い中国人女中と情事に陥り、次男は馬賊をやめ、馬から自動車へ乗り物を変えます。三男と四男は南京虐殺に立ち会うことになります。そこに歴史的事件をからめるのが小説として上手く機能していると思われます。ただ男は誰もが、やたらと煙草を取り出し燐寸で火をつけ灰皿でもみ消すシーンと、酒を「舐める」シーンは相変わらずで、少々同じ場面が多過ぎると感じるのは自分だけでしょうか?週刊誌連載ですから、場をつなぐためでしょうか?他に場面の繋ぎはないのか、と感じてしまいます。 加えて「~じゃない・じゃなかった」というくだけた口調の文章は、ここまで続くと、どうもこの作者の国語力というよりは、性格からくるものらしく、依然としてそれだけが違和感を感じます。加えて登場人物が最初はフルネームで紹介されるのですが、主人公の太郎・二郎・三郎・四郎は兎も角、他の人物もすぐに下の名前だけで描かれるのは、誰だったっけ?と前の見返すことがしばしばなのは、自分だけでしょうか?どうしてそういう風に描くのかも、依然としてはっきりとわかりません。どうもこれらの文体は作者独特のものらしく、それが個性ある文章なのか、ある種の悪文なのか、最終巻を読むまでは判断が出来ませんが、兎も角、ある意味で読み易い歴史書として、最後まで付きあうつもりです。 | ||||
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作者はこの物語を書き終えてなくなった。一番の最高傑作で、長く残したい。冒険小説で歴史小説だけど、戦争はなんだったのかと考えさせられた。 | ||||
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面白い | ||||
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面白い本を抛ってはおけず、老婆心が鎌首を擡げてしまうのだ。ここまで読み進めているならば頁を繰る手が止まるはずは無いと察する。 | ||||
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通州事件は帝国陸軍の空爆へ報復だそうだ。敵軍の拠点を爆撃したことに対して民間人を虐殺するのが正当なことだというのが著者の国際法感覚/知識らしい。そして、待ってましたナンキンw「帝国陸軍の凶暴性」らしきことがコチョコチョ並べてあるものの「30万人」とは、ついに書けなかったようで慶賀至極。「南京事件」には日本の駐南京領事館が押し込みに遭い、領事夫人が強姦されるという「第一次」があったこともご記憶いただきたい。 | ||||
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この巻は昭和11年から12年7月の日中戦争開始と上海・南京の占領までの時期をカヴァーしている。太郎は日本の大使館勤務から満州国国務院外交部政務司長となり新京(長春)に赴任する。馬賊をやめた次郎は、関東軍参謀部の「請負仕事」をこなし、憲兵大尉の三郎は関東軍の将校、熊谷の妹を娶り、太郎の家の近くに住む。足の傷の癒えた四郎は天津にある小さな新聞社の記者として働く。太郎の昇進によって、嫁の桂子は新京の名流夫人の一人となり、家事、子育てを二人の現地人のメイドに任せる。その隙を狙う様に、小娘でありながら、親の命令で売春の経験のある新しいメイドが太郎と関係を持つ。四人の仕事は四郎を除いて大きな変化はなく、四人とも、満州の運営と日中戦争の展開の大きな渦に巻き込まれて行く。部分的には疑問を感じながらも、それに抵抗する姿勢は誰も持たない。満州建国の謀略に関わった石原莞爾、甘粕正彦、川島芳子、石原と対立する東条英機等の面々の名前と言動の紹介はあるが、四兄弟とそれを取り巻く人々の会話を通じてであり、誰一人小説の登場人物としては描かれない。 満州国の理念として「五族協和」(日本人も漢族、満州族とともにその一族とする考え)唱えた石原は、満州をあくまで日本のために利用しようとする関東軍と対立。有名な指揮者小沢征爾の父親はこの考えに共鳴した有力な民間人(もとは歯医者)の一人であり、石原の理想が容れられないことを知ると奉天を去って北京に移る。満州国の人間であるためには日本の国籍も捨てるべしという考えの持ち主だ。「征爾」という息子の名前は、石原莞爾と配下の板垣征四郎の名前から一字ずつ取ったそうだ(詳しくは松本健一著『昭和に死す 森崎湊と小沢開作』参照)。内蒙古独立を計った日本側が敗北した綏遠(すいえん)事件、国共合作を計った西安事件(昭和11年末)、 「志那事変」勃発、その直後北平(北京)郊外の通州で起こった日本軍人と民間人の殺害、上海攻略で日本軍が被った大きな損害と、事態は日本が思い描いた様には展開しない。これが、後々指弾されることになった「南京大虐殺」の遠因となったと、著者は登場人物の一人に語らせている。三郎は憲兵隊の一人として、四郎は記者として現場に入る。そこで目撃したことは、これまで多くの資料で語られた域を出ない。四郎の劇団仲間の一人で、団員の夫妻を殺した戸樫栄一が脱走兵として南京の現場に現れるというのは、如何にも唐突で、小説としての不出来を表す。 | ||||
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小説とはいえ、船戸与一氏は相当量の史実、資料、実態、生々しい中国人の体験談等々を検証したうえで、あくまでも文学者としてまさに血生臭まで伝わってくるほどのスキルを駆使し、南京事件を描写しきっている。 右翼や自民党の一部は、”南京大虐殺、30万人虐殺”はでっち上げだ・・・などといまさら検証不能な被害者数を盾に本質から目を背け続ける。 一方本5巻は、満州政策、日中戦争、太平洋戦争を実務面で推進してゆく安倍の祖父、岸伸介もいよいよ登場する。安倍が最も尊敬する政治家だ。 歴史書ではなく、あくまでも文学として、南京事件の、戦争そのものの生々しさ、時代の空気感の感触、本質を直感させてくれる書物として必読だと思う。特に高校、大学で歴史成績が酷すぎたらしい安倍晋三に進呈したい。 | ||||
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2巻目から、Amazonで購入しています。ポイントも付くし、前の巻を読み終えるタイミングで発注できるので、重宝しています。 | ||||
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「これは驚きました、私たちは石原さんが満州事変のとき採られた行動を模範としてやってるものです」。満州事変の「下克上」の先例が尾を引き、陸軍中央が現場を押さえきれず。新聞も議会も国民も「暴支膺懲」で泥沼の日中戦争へ。 | ||||
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もはや引き返すことの出来ない歴史のうねりに飲み込まれた四兄弟。それぞれの立場や職業から満州や中国で否応なしの体験を続ける。「歴史は綺麗ごとじゃ創れない。何と言われても、やるべきことはやらなきゃならない。」「泥まみれになるのは歴史参加の証しです。」など登場人物に吐かせる台詞もますます虚無感が漂ってくる。 「歴史小説」なので状況説明や経緯、展望などがかなり多く、若干読み難さも目立ってきてはいるが、さまざまな登場人物がそれぞれの思惑と目論見を隠すことなく動き回ってくれるのでたいへんダイナミックで動的な小説として職人技的な仕上げ。残すところもあと4巻のみ・・・。 | ||||
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船戸与一版『戦争と平和』とも云うべき本作もいよいよ折り返し地点。敷島次郎を襲う風神の死(103頁、143頁)と猪八戒の死(422頁、425頁、454頁)、そして南京攻略をめぐる経緯と阿鼻叫喚など、挿話満載の一巻でした。 「差別とは、差別される側だけでなく、差別する側にも妙な畏縮を与えてしまうものなのだ」(164頁)。 「康光が秀麗の背なかを見送って言った。「いい女ですな。男ならだれでもそそられる。もう手をつけたんですか?」」(219頁) (日産コンツェルンの)「その成功の理由は銀行からの借り入れではなく公衆持株制の公開株式の発行だった。そこが一族が株を握る旧財閥と決定的にちがった」(282頁、アメリカ型資本主義の嚆矢?)。 「四郎は ・・・ 青芳と名乗ったこの娘の容貌に思わず見惚れたのだ。あどけなさを残しながら整い過ぎるほど整っている。そして、旗袍(チーパオ)に包まれたその肢体は実に伸びやかに見えた」(309頁)。 「脳裏には青芳の愛くるしい容貌と伸びやかな肢体が焼きつけられている」(315頁)。 「黄東樹のそばにいた女、いい女ですね。一晩でいいから、おれ、ああいう女と姦(や)ってみたい」(363頁) 「路看がそれを咥えた。敏感な部分を這いずりまわる舌の動き。太郎は思わず長い黒髪の路看の頭を両手で掴んだ。「知ってるんです。あたし、男の人が悦ぶことを」 ・・・ 「何でもします、旦那さま、だから、あたしを馘首(くび)にしないでください」」(370~1頁) 「志麻子が青芳の太股のあいだに顔を突っ込み、両腕を伸ばしたその手が豊かな乳房を揉みしだいていた。・・・ 青芳が寝台のうえで上半身を起こすと同時に小さな悲鳴をあげて両手で蔽った。志麻子がその手を引き剥がし、頬に軽い平手打を食わせて北京語で言った。「恥ずかしがることはないよ、青芳、おまえはもう完全にぼくのものなんだから」」(408頁) 「六時までは丁路看とふたりきりの時間がある。あの吸いつくような肌。あの弾む乳房。それを想像すると胸苦しささえ覚えるのだ」(483頁)。 「それにしても、路看の体の反応は絶妙だった。こっちの腰の動きに合わせるのだ。そういう交合いの一体感はこれまで味わったことがない。十七歳のくせにそういう閨房の術を熟知しているように思える。・・・ 「だれに教わった、こういうやりかたを?」「お母さん」「どういうふうに?」「あたしは十四歳のときから男の人と寝てお金銭(かね)をもらってた。お母さんが男の人を悦ばせる方法を教えてくれた」「どういう男と寝た?」「いろんな男性。日本人もいれば満人のお金持もいた。お母さんが言った、これからは日本人を狙えって。だから、あたし、必死で日本語を覚えた ・・・ 今日はこうなると思ってた、あたし」「どういう意味だ?」「奥さまもお嬢さまもいないときはこうなると」「待ってたのか、このわたしを?」「この家でひとりきりになったときからずっと待ってた」」(486~7頁) 「「参謀本部の諒解なしにチャハル省に越境侵攻を決めた東条参謀長の真の狙いは何だと思われます? ・・・ 自分は東条参謀長の焦りだと思います ・・・ 東条参謀長はこれまでこれといった戦功がありません ・・・今後皇軍のなかで発言力を強めるためにはどうしても戦功が必要です」(493~4頁) 「石原莞爾第一部長の不拡大路線の完全放棄と武藤章作戦課長の対支一撃論の破綻」(510頁)。 「「日本は支那との戦争に勝てない」「負けると?」「そうは言ってません。ただ勝てないと判断しています」」(534~5頁) 「便衣兵の処理は戦闘詳報にちゃんと記載される。便衣兵狩りはおれたち下士官や兵の仕事だが、戦闘詳報によって感状の対象になるのは将校だけだ。割に合わねえよ。だから、おれたちは他に愉しみを求めるしかねえ」(646頁) それにしても、登場人物としては丁路看が何とも。こういうのが一人いれば毎日やりまくりなんですが・・・・・・ | ||||
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支払いを終えた後、思っていた以上に早く届いたので、おどろききました。 | ||||
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灰塵の暦」今後の展開に期待しながら第六の発行を待っています。 | ||||
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昭和11年5月の奉天から始まる。太郎は満州国外交部政務司長に昇格・移動。しかし外交官が活躍できる時代ではない。次郎は抗日朝鮮人やコミンテルン活動家を殲滅するも「相棒」であったコサック馬風神のみならず「最大の戦友」のシェパード犬猪八戒も、さらに保護していた少女も失い過去と決別しようとするが・・・。三郎は関東軍憲兵隊のエースとして各地に活躍して上海・南京へ派遣される。四郎は天津の新聞記者として働き通州、上海・南京で取材、三郎とともに地獄を見る。戦火の拡大と激烈化は政府が正式な宣戦布告を避け「事変」と偽るなかで、軍規は崩壊していく。上海派遣軍司令官松井大将はほんとうに涙を流したのか。 これまで登場のスパイマスター間垣徳蔵が陸軍特務中佐の階級であることが明らかにされるとか四郎がらみで無政府主義者の戸樫栄一やかつてヤクザに絡まれていたときに助けられた近衛師団歩兵三連隊の兵士などベテランの「活躍」の一方で新登場は男装の奇人木暮志麻子や太郎の家の17歳の女中丁路看など異例の女性が目立つ。 軍事史の視点からいくつかコメントする。 ・いわゆる綏遠事件で参戦したことになっている英国製ビッカースC型戦車(p214)は完全な誤認。C型は僅か2両のみの生産でそれも日本とアイルランドに1両づつ輸出された。中国が保有したビッカース製戦車は「6トン軽戦車(マークE)」で上海事変に登場する。 ・次郎が調達したという米国製のM1ライフル(p340)は有名なM1ガーランド小銃であり1936年制式で量産開始は翌年で中国での入手は極めて困難のはず。また初の有用な8連発半自動銃なので戦闘ではもっと「活躍」したに違いない。 ・九七式輸送機(p606)について中島飛行機がライセンス生産したダグラスDC-2を軍用に改装したように表現されているが、別の中島製旅客機AT-2を原型とした軍用輸送機(キ34)である。 ・各所に登場の九五式小型偵察車(p437ほか)は通称「くろがね四起」で、それは通常は後輪起動だが非常時には四輪起動であることを示している。 | ||||
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本巻は二・二六事件の事後から南京攻略戦まで。 史実とともに、怒涛の展開を迎えるのは次郎である。 知己も、相棒も、あまりに多くの者を失う次郎の姿が切ない。 今回の解説は作家西木正明。 大学探検部で船戸と行動を共にした人物である。 解説末の個人史、晩年の船戸とのやりとりを語る。 解説の、船戸への弔辞を引用したい。 「よくやった。物書きとしての人生を貫徹出来て、ほんとうに良かった」 心から、そう思う。 | ||||
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著者の文章力、良くここまで調べたなと思うぐらいの日清戦争のj内容の情報収集力に、いまさらながら感心する、それにしても、南京大虐殺の酷さには驚かされる。 | ||||
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船戸氏著作はほとんど全部読了し、 これが遺作、そして大作ということで意気込んで読んでいます。 あまりにもあいまいな知識しかない満州、せいぜいが職場に親が満州からの引き揚げ者だという上司がいたり、映画「ラストエンペラー」で表現されたような一部切り取られたテーマとかその程度の知識しか持ち合わせないので 今までの船戸氏著作と異なり 非常に苦労して読み進んでいます。 主人公兄弟や特高はさて置き、多くの日本人、中国人が中心人物の縦糸に絡む横糸として登場、しかし名前が覚えにくく再登場しても前に何した人なのか戸惑うことしばし。史実に基づき4人の主人公の行動を当てはめているので主人公の動きが重苦しい。 唯一次郎が今までの船戸作品では主役を張ってきたパーソナリティに近い類型に思える。 まだまだ先の話が長いのでここまでの評価ですが、 大変にハードボイルドで食いつきにくい作品です。しかし4兄弟がどのような結末を迎えるのか楽しみです。 | ||||
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船戸与一さんはいったいどういう人だったのか。これは歴史書なのか小説なのか…?私の貧相な知識で、しかし、甘粕大尉・岸信介・小澤征爾の父君・731部隊・盧溝橋・南京事件など興味のある人名や事件が、資料をふんだんに散りばめて展開されていると、すっかり虜になり、毎晩の寝る前の読書が楽しみで仕方が無くなる。4人の男兄弟が、満州を舞台にそれぞれの職務につきながら織り成す壮大な「物語」!船戸氏は9巻まで書き遺してくださったそうなので、ご冥福を祈りながら、次の巻を楽しみにしている。 | ||||
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