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自転しながら公転する
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自転しながら公転するの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.23pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全118件 101~118 6/6ページ
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TVで著者が出ているのを見て興味を持って初めての作家だけど本作品を持つ。 構成が練られていて、また世代間の意識のずれや心情描写など上手く、今まで知らない作家だったことを残念に思うような出来栄えだった。 等身大の人物像のとらえ方が秀逸。 エピソードからの本文導入は話が変わり過ぎてつながらなくて混乱するが、狙い過ぎではあるがラスト付近でつながってくる。 後半急ぎ過ぎの感はあるが、それまでは周囲が進んでいく中自分の立ち位置が分からない女性の姿を見事に描いた作品である。 | ||||
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山本文緒さんの文章は平易で読みやすいです。だからこその内容だと感じました。 どこにでもありそうな、無理して何かをつかもうとか知ろうとする作業。 そんな作業に疲れてむしろ自分を不幸だと呪う自分。 回り道しながら多分このあたりなんだろうなと思う頃には、そうした不幸が思い出に変わってくれるのでしょう。 日常はちょっとした不幸を乗り終えていくくらいがいい、って教えてくれます。 「明日死んでも百年生きても、触れたいのは彼だけだった」 愛する人のことを思いながら本当に本当にそう思います。 | ||||
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30代女性の仕事、恋愛、親のことで悩みながらも自分で人生の選択をしていく作者の心情がすごくリアルに書かれている。 | ||||
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昔からの山本文緒氏のファンなので、 作者の体調による寡作で、さみしい想いをしていました。 この作品は、久々に油がのっている感じがします。 (そして、この本についてのテレビ取材を見て、お元気そうで安心しました。) ネタバレになるので、うまく書けないのですが、 主人公の沈むところまで沈んでから、浮上する感じが好きです。 そのときの描写がとても良い。 彼女は、何度も脱皮しては、強くなっていくような感じがします。 私は(雑誌掲載時にはなくて付け加わったという)プロローグとエピローグは好きな派です。 プロローグの結婚する彼女と、本編の主人公は同一人物か、 あるいは主人公の周囲の友人か同僚の誰かなのか、気になりつつ読んでいました。 エピローグは、特に、この国というものについて、考えさせられるところがありますね。 それは、郊外のアウトレットモールやそういった場所で生きる人々を描写したことと関係しているのでは。 読み終わって、自分の在り方について考えて、その日は、なかなか眠れませんでした。 | ||||
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私もプロローグ、エピローグ要らない派です。これがあったら話としてはスジが通るけど小説としての趣は著しく減退する。 でも、面白い小説でした。さすが山本文緒。 ただ、エピローグがあるからこそ安心した読後感になるのも確かで、例えば本編では、作者も含めて貫一に肩入れしているので、都には分が悪い描写が多い。でも、貫一だって一人にしてたら危なっかしい事極まりないぞ。エピローグに出てくるバランスの取れた中年になっている貫一は都との生活が作り上げたものだ。 | ||||
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久しぶりの山本文緒の作品、読中なぜか気になったプロローグ、エピローグで やっと納得できた、感情豊かな都、冷静な寛一、「明日死んでも百年生きても 触れたいのは彼だけだった」という都の言葉は強烈、そして最後に結婚する娘 に言う言葉がかっこいい「別に幸せになろうとしなくてもいいのよ、幸せにな らなきゃって思いつめるとちょっとの不幸が許せなくなる、少しくらい不幸で いい、思いどうりにならないものよ」作者は作品を通じて読み手に素敵な言葉 を与えてくれる、今回も期待を裏切らない作品だった。 | ||||
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流石、山本文緒先生の作品。待ちに待った新作でゆっくり読もうと思ってたのに、あっという間に読破。グイグイ引き込まれて最後にサプライズなどんでん返し。素晴らしい作品でした。 | ||||
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素晴らしかったです。面白くて一気読みしました。女性の心理描写には、心の奥深くをえぐられるように共感したり、反発したり。でも、読み終えた後に、様々な人の人生の全てを肯定してくれるような温かさに包まれました。 そしてなんと言っても、貫一さんの魅力に取り憑かれました。 今年一番の作品です! | ||||
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山本文緒は、大好きな作家で『なぎさ』以来の本書を一気に読みました。茨城県の牛久やあみのアウトレットが舞台で、牛久大仏は重要な役割を果たしていました。都と貫一の恋の行方をハラハラしながら読みました。 プロローグ、エピロ-グの遊びも楽しく読みました。 単行本で500頁近いボリュ-ムですが、著者の思いが詰まった作品で、著者のファンにはもちろん初めての人にもお勧めです。 | ||||
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久々、久々の新刊。楽しみにしていて、一気読み。底をついて、浮上する、という表現になど、ああ、確かに人生の中にはそういう日が数多くあった、と改めて気付かさられる。山本さんの書く人物たちの深み、裏、表、本当に面白い、、、!欲を言えば、1年か2年に1冊、山本さんの本が読みたい。 | ||||
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エピローグとプロローグは蛇足かな。著者が都と貫一が結婚した先まで書きたかったからなんだろうけど、小説全体に流れる雰囲気を壊してる気がする。 でも、全体的によく出来た小説で、長いけど一気に読める面白さがあった。私も自分は高学歴高収入だが、貫一みたいなある意味すごく馬鹿だけど生き物として本質的に強いタイプの男に本能的に惹かれる(一方で不安にも思う)ので、都の気持ちにも共感できた。 幸せになりたいと思わなくていいというのはすごく共感。私は幸せという概念は抽象的すぎて興味がない。彼氏が欲しい、正社員になりたい、海外に行きたい。そういう具体的な欲求なら良いが、漠然とただ幸せになりたいというのは、世界で一番美味しいものを食べたいと言っているようなもの。霞を掴むようなものだ。幸せという概念にあまり興味がないからこそ、逆説的に自分は幸せなのだろうと思う。 | ||||
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読んでいる間、ずっとイライラしていた。 都はもちろんのこと、母の桃枝の行動や振舞いにもすごく不快感を抱いた。 これは一体なんなんだろうか? もしかしたら、私が男だからこの女性たちの考え方を受け入れられないだけなのか?結局は、性差なのだろうか。そう思いながら読み切った。 そしてたどり着いた答えは、この小説が「人間の身勝手さ」を写実的に描いていたからだということだ。 人間とは本来身勝手な生き物だ。 そしてその身勝手さを、他者が快く受け取れるケースは本当に少ない。 身勝手さを可愛く思えるのは、赤ちゃんのそれぐらいではないだろうか。 その「人間の身勝手さ」という物を、30代女性、仕事、結婚、家族といった要素を組み合わせて、リアリティを持った物語として昇華している。この小説はいわば、人間の身勝手さを覗き見ることのできる装置だったのだ。 作中「ただ、言いたいことを言う、ということが必ずしも気の晴れることではないことを最近都は痛切に感じることが増えた。気持ちを抑えて黙っていた方が楽なこともたくさんある。」と語るシーンがあるが、まさに身勝手さは、我々が社会生活を滞りなく営む上で他者に見せないようにひた隠しているものなのだと感じた。 私たち誰しもが、身勝手さを抱えて、そして隠して生きている。 他者の身勝手さに寛容になりすぎる必要もないが、そういうことがあるということを知っているだけで、この複雑な社会を少し生きやすくできるかもしれない。 そんなことが実感できた一冊だった。 | ||||
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秋の夜長のお伴用に購入しました。 読みたかった本なので楽しみです! | ||||
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正直、最初の方は主人公の喋り方が気になることも。 でも、時間が許すんだったら、一気読みしてたと思うくらい止まらなくて。 最終章読むまでは、これを読むために他のことが疎かになってた自分が嫌だったんだけど、 読み終わったら、読んでよかった!面白かった!って思えた。 | ||||
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久々に著者の作品を読みました。 分厚い本ですが、一挙に読んでしまうぐらい 物語に引き込まれました。 他の方も書かれていますが、はじめと、終わりは 必要ではなかった気もします。 | ||||
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主人公の母親と同世代ですが、娘の気持ちに共感しました。 結婚や出産はとっくに終えているので、今はホントに気が楽。 これから恋愛や結婚する人はいろんな重圧がありますよね。 山本文緒さんの小説、久々に読みましたが面白かったです。 | ||||
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初めてこの作家の書籍を読みましたが文章が読みやすい。 また、女性の心理面もかなり深化して書かれており絶妙。 しかし、ネタバレになるが、この小説は柱になる本体部分だけにし、 「プロローグ」と「エピローグ」の部分が無かった方(特に、「エピ ローグ」はいらないように思う)がかえって余韻が残り、より次元の 高い小説になっていたように思う。 | ||||
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素晴らしい作品。悩めるアラサーに是非読んでほしいです。 | ||||
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