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自転しながら公転する
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自転しながら公転するの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.25pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全122件 41~60 3/7ページ
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久しぶりに小説を一気読みして、余韻に浸っています。山本先生の小説は昔に読んだきりで、素敵な小説を書かれる方だと記憶していました。訃報を知り、最後の、無人島‥闘病日記を読んだ後に、無性に先生の小説が読みたくなって、自転しながら…を。これから、まだまだ読んでいない作品があるので、一つひとつ読みたくなりました。ご冥福をお祈りします。 | ||||
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さらっと読めました | ||||
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おもしろかったよ。 言葉の誤用が若干ある(「敷居が高い」の使い方など)のは、少し気になった。 でも、おもしろかったです。 終盤はかなり急展開する。ハラハラするから、そういう意味では疲れる。 このあたりのことから「自転しながら公転する」という書名にしたのだろうか。グルグル回るような人生、ということで。 意見が分かれるところだろうが、単行本化にあたり、加筆したという「プロローグ」と「エピローグ」は要らないと思う。蛇足ではなかろうか。 「エピローグ」に「ニャンさん」が前面に出過ぎな感じがして、そこも気になった。 「プロローグ」と「エピローグ」を入れない代わりに、たとえば、最後を次のようにして、物語を締める(終える)方法もあったのでは!? 「どうしたんだよ」 震える声で貫一が言った。 「顔、どうしたんだよ」 「ちょっと転んじゃって」 「転んでんじゃねえよ」 小さい声で、彼はそう言った。 「転んだ話、聞いてくれる?」 都の問いに、少し間があって、今度ははっきりした声が聞こえてきた。 「当たり前じゃねえか。もちろん、聞いてやるよ。何時間だって、明日だって、あさってだって、ずっと聞いてやるよ」 都は彼に触れようと、手を伸ばした。明日死んでも、百年生きても、触れたいのは貫一だけだった。 とはいえ、よい小説でした。 作者のご冥福をお祈りします。 | ||||
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読んでよかったです。 耳が痛いような話でした。 他人と生きていく覚悟や幸せと、女性の自立の話といえますかね…。こう言ってしまうと陳腐そうですが、小説は陳腐ではなく。 かなり個人的な感想としては、(元)ドキュンとか半グレと言われるような男と、そういうのとは無縁、むしろ嫌いな方だと思っていたけれども、縁があったことがある一女性として、主人公と自分がダブりました。 一方、貫一と同じく自分もコンプレックスのある育ちでもあるので、勇気づけられました。 | ||||
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ずいぶん前に家人が買って薦められたものの読まずに置いたままだった本。亡くなったことを知り、別の作品から読み始め、もう止まらなくなりました。新参読者の唯一の救いは、未読作品が誰よりも多いこと。残念なのはこれから未読作が増えないこと。1冊ずつ買い足して、噛みしめるように読むとしましょうか。 短編でも長編でも意外性を味合わせてくれる作者ですが、本書の秀逸なのはなんといってもエピローグでしょう。おお、そこに飛ぶか!お見事、という感じです。 | ||||
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小説を一気読みしたのは、20年ぶり だからそれだけで、自分にとっては100点でした。 | ||||
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プロローグ、エピローグの必要性についての意見が散見されました。中央公論文芸賞を受賞された際の林真理子さんの講評がおっしゃるとおりだと共感、深く納得しました。 | ||||
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小説を読むのは別の人生を経験することだと誰かが言っていたが、『自転しながら公転する』(山本文緒著、新潮社)を読み始めてから最後のページをめくるまで、ヒロインに次から次へと降りかかってくる悩みに付き合わされ、くたくたになってしまいました。これは、山本文緒の巧みなストーリーテリングのなせる業と言えるでしょう。 与野都(よの・みやこ)・32歳は、母が更年期障害で簡単な家事もできなくなったため、東京での一人暮らしを解消して、地元に戻ってきました。そして、巨大な牛久大仏が見下ろす広大なアウトレット・モール内の大手アパレル・メーカーが展開するショップで契約社員として働いています。実を言えば、社内恋愛の年上の恋人に捨てられた都は、母に代わって家事をするという名目ができたので、これ幸いと実家に舞い戻ってきたのです。 ひょっとしたことから付き合い出した回転寿司の板前の貫一が30歳で、中卒で、無職になったことを知ります。因みに、都は高卒です。「私はピュアな人間じゃないの。貫一が無職になって、中卒だからなのか、他の理由なのか、次の仕事がまだ決まらないみたいで、いろいろ考えちゃうの。この人と結婚しても、お金には苦労するんだろうな、子供も作れないのかもしれないな、もし無理して子供を作っても私はずっと働いて、睡眠時間も遊びの時間も削ってへとへとになって生きていくのかなって思っちゃう。貫一と一緒にいるのは楽しいのに、どこかでそう思っちゃうような性格だから、(前の)恋人に捨てられるのも仕方ない人間なのかもなって思う」。 都の家を訪れた貫一は、都の父から結婚を猛反対されてしまいます。そして、その父が大腸がんの宣告を受け、手術をすることになります。その上、貫一はずるずると関係を続けるだけで、都と結婚したいのかどうか、一向にはっきりしないのです。 都は、週に2回ほど店を訪れるMDの東馬から、酔っての行為とはいえ、左胸を乱暴に掴まれるというセクハラに遭ってしまいます。美人でない都は、かねがね、顔よりも巨大なバストに男性の目が注がれることを嫌がっていました。 そんな中、店が大変な状態に追い込まれます。「ボイコット同然で辞めてしまったのはアルバイトだけではなくて、人材派遣会社に登録して働いていた数人のスタッフもだった。派遣会社から『(長谷部)店長から商品を買うように強要された』と本社へ正式にクレームがきたそうだ。店長も言っていたが、こういう非常事態にいち早く動き、会社とショップの橋渡しをして態勢を立て直すのがMDの大事な仕事である。都が(店長を務めていた別のアパレル・メーカーの)前の店でスタッフたちにボイコットされたときも、呆然とする都に代わってMDがほとんどの事後処理を引き受けてくれた。しかし今回、問題の大もとはその(店長と不倫関係にある東馬)MDである」。 現在、手一杯の悩みを抱えている人は、本書には手を伸ばさないほうがいいでしょう。いやいや、そうではないかも。同病相憐れむというか、私のほうがまだましだと、少しは癒やされるかもしれませんね。 | ||||
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自転しながら公転する中を、一人一人が悩みながら、もがきながら、突き進みながら、巻き込まれながら生きている。 実はちっぽけな存在であることを忘れがちだということを、あらためて考えさせてくれるのが、小説の有り難さでもある。 山本文緒さんの奥深いところまで手を伸ばしてくる筆致は、読むものの心を掴んで魅力的である。 | ||||
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上記以上にここに記すことはない。 爽やかで痛快で、でもみんな人生に思うことが1ターンある | ||||
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面白かった!昔から山本文緒が好きで、20代の頃の作品から読んできたけど、久々に読んで、期待以上に面白かった。一見普通の、社会からはみ出さないように生きてはいるけど、内側は独善的。家族にも友達にも恋人にも。だって自分が楽で傷つかないことが1番だもの。みんなそうでしょ? 主人公の行動も浅はかなんだけど、普通の人の小さくて大きな一歩という感じで、動くことによって、少しでも人生が前に進むような、つまり自転しながら公転するってことか。 思い出したけど、山本文緒は登場人物の呼び名やあだ名がたまにけっこう面白くて、今回もウケた。 なんとなく、貫一は若い頃の佐藤浩市のようなイメージを持ちましたが、彼の息子さんは寛一郎。関係あるかな?ないか。 | ||||
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泣けてきた。 気が付いたら泣いていた。 人って、人生って、世の中って、悪いこともあるけど温かいよねって思えました。 身近な人を大切にしようと思いました。 個人的に、ベトナムの方に興味が湧いた。 | ||||
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の恋愛ストーリーです。 帯から勝手に主婦の話かなと思って購入しました。全く興味ない30代のワーキングプアな二人のあーだこーだの恋愛小説。 なんですが、話しの先がきになり面白くて一気に読みました。 オープニングはオチから始まり物語に引き込むし、エピローグの後日談やなんやかんやでやっぱり良かっよねって「救い」があると思います。 | ||||
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もっともっと山本文緒先生の小説家、読みたかったなぁ、、、これが遺作になってしまったとは心から悲しいです。 | ||||
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作者が亡くなってしまったと聞いてすぐ購入しました。今までほとんどこの作者の作品を読んできましたが、やっぱり独特の世界観があって、自分に置き換えて考えさせられる作品でした。 | ||||
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すみません!目が悪くなって読みたいのですがなかなか読む状態ではないので目が良くなったら読みたいです。 | ||||
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ダラダラ続く日常を書かせると、山本文緒は圧倒的にうまい。特に事件は起こらない。自家用車のバッテリーが上がったり、回転すし屋の彼氏ができたり、服屋の店長に反発したバイトが一斉にやめたりするくらい。だけど読めちゃうんだよなー。 ひどい更年期障害で苦しむ母親は、神経症に苦しんだ山本さん自身がモデルなのだろうか。いずれにしろ、卓越した作家を亡くしたのは残念だ。合掌。享年58歳。 | ||||
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かなり面白かった。アパレルの仕事がリアルに描かれていたし、登場人物の感じかたや考えがみずみずしい。登場人物の悩みや葛藤にそうそうと共感しながら読み進めてしまう。人の内面を描くのがものすごくうまい。プロローグとエピローグの仕掛けもよかった。 | ||||
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何度か出てくる友達同士、恋人同士の喧嘩シーンの描写が秀逸で、懐かしいような苦しいような気持ちにさせられる。 親子3代に渡る、娘が母に抱く感情もなかなか興味深い。 学歴コンプレックス・差別については、時間をかけて咀嚼したい。 プロローグでオチを察してしまったので、帯に書かれていた「ラストで思わず『!!!』」とはならなかった。 気になったのは、妊婦が鮪の寿司を食べてもいいのかについて。 | ||||
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読みたかった本が、近くの本屋さんには、無かったのですが、すぐに手に入れることが出来ました。 | ||||
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