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自転しながら公転する
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自転しながら公転するの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.23pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全118件 41~60 3/6ページ
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ずいぶん前に家人が買って薦められたものの読まずに置いたままだった本。亡くなったことを知り、別の作品から読み始め、もう止まらなくなりました。新参読者の唯一の救いは、未読作品が誰よりも多いこと。残念なのはこれから未読作が増えないこと。1冊ずつ買い足して、噛みしめるように読むとしましょうか。 短編でも長編でも意外性を味合わせてくれる作者ですが、本書の秀逸なのはなんといってもエピローグでしょう。おお、そこに飛ぶか!お見事、という感じです。 | ||||
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小説を一気読みしたのは、20年ぶり だからそれだけで、自分にとっては100点でした。 | ||||
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プロローグ、エピローグの必要性についての意見が散見されました。中央公論文芸賞を受賞された際の林真理子さんの講評がおっしゃるとおりだと共感、深く納得しました。 | ||||
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小説を読むのは別の人生を経験することだと誰かが言っていたが、『自転しながら公転する』(山本文緒著、新潮社)を読み始めてから最後のページをめくるまで、ヒロインに次から次へと降りかかってくる悩みに付き合わされ、くたくたになってしまいました。これは、山本文緒の巧みなストーリーテリングのなせる業と言えるでしょう。 与野都(よの・みやこ)・32歳は、母が更年期障害で簡単な家事もできなくなったため、東京での一人暮らしを解消して、地元に戻ってきました。そして、巨大な牛久大仏が見下ろす広大なアウトレット・モール内の大手アパレル・メーカーが展開するショップで契約社員として働いています。実を言えば、社内恋愛の年上の恋人に捨てられた都は、母に代わって家事をするという名目ができたので、これ幸いと実家に舞い戻ってきたのです。 ひょっとしたことから付き合い出した回転寿司の板前の貫一が30歳で、中卒で、無職になったことを知ります。因みに、都は高卒です。「私はピュアな人間じゃないの。貫一が無職になって、中卒だからなのか、他の理由なのか、次の仕事がまだ決まらないみたいで、いろいろ考えちゃうの。この人と結婚しても、お金には苦労するんだろうな、子供も作れないのかもしれないな、もし無理して子供を作っても私はずっと働いて、睡眠時間も遊びの時間も削ってへとへとになって生きていくのかなって思っちゃう。貫一と一緒にいるのは楽しいのに、どこかでそう思っちゃうような性格だから、(前の)恋人に捨てられるのも仕方ない人間なのかもなって思う」。 都の家を訪れた貫一は、都の父から結婚を猛反対されてしまいます。そして、その父が大腸がんの宣告を受け、手術をすることになります。その上、貫一はずるずると関係を続けるだけで、都と結婚したいのかどうか、一向にはっきりしないのです。 都は、週に2回ほど店を訪れるMDの東馬から、酔っての行為とはいえ、左胸を乱暴に掴まれるというセクハラに遭ってしまいます。美人でない都は、かねがね、顔よりも巨大なバストに男性の目が注がれることを嫌がっていました。 そんな中、店が大変な状態に追い込まれます。「ボイコット同然で辞めてしまったのはアルバイトだけではなくて、人材派遣会社に登録して働いていた数人のスタッフもだった。派遣会社から『(長谷部)店長から商品を買うように強要された』と本社へ正式にクレームがきたそうだ。店長も言っていたが、こういう非常事態にいち早く動き、会社とショップの橋渡しをして態勢を立て直すのがMDの大事な仕事である。都が(店長を務めていた別のアパレル・メーカーの)前の店でスタッフたちにボイコットされたときも、呆然とする都に代わってMDがほとんどの事後処理を引き受けてくれた。しかし今回、問題の大もとはその(店長と不倫関係にある東馬)MDである」。 現在、手一杯の悩みを抱えている人は、本書には手を伸ばさないほうがいいでしょう。いやいや、そうではないかも。同病相憐れむというか、私のほうがまだましだと、少しは癒やされるかもしれませんね。 | ||||
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自転しながら公転する中を、一人一人が悩みながら、もがきながら、突き進みながら、巻き込まれながら生きている。 実はちっぽけな存在であることを忘れがちだということを、あらためて考えさせてくれるのが、小説の有り難さでもある。 山本文緒さんの奥深いところまで手を伸ばしてくる筆致は、読むものの心を掴んで魅力的である。 | ||||
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上記以上にここに記すことはない。 爽やかで痛快で、でもみんな人生に思うことが1ターンある | ||||
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面白かった!昔から山本文緒が好きで、20代の頃の作品から読んできたけど、久々に読んで、期待以上に面白かった。一見普通の、社会からはみ出さないように生きてはいるけど、内側は独善的。家族にも友達にも恋人にも。だって自分が楽で傷つかないことが1番だもの。みんなそうでしょ? 主人公の行動も浅はかなんだけど、普通の人の小さくて大きな一歩という感じで、動くことによって、少しでも人生が前に進むような、つまり自転しながら公転するってことか。 思い出したけど、山本文緒は登場人物の呼び名やあだ名がたまにけっこう面白くて、今回もウケた。 なんとなく、貫一は若い頃の佐藤浩市のようなイメージを持ちましたが、彼の息子さんは寛一郎。関係あるかな?ないか。 | ||||
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泣けてきた。 気が付いたら泣いていた。 人って、人生って、世の中って、悪いこともあるけど温かいよねって思えました。 身近な人を大切にしようと思いました。 個人的に、ベトナムの方に興味が湧いた。 | ||||
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の恋愛ストーリーです。 帯から勝手に主婦の話かなと思って購入しました。全く興味ない30代のワーキングプアな二人のあーだこーだの恋愛小説。 なんですが、話しの先がきになり面白くて一気に読みました。 オープニングはオチから始まり物語に引き込むし、エピローグの後日談やなんやかんやでやっぱり良かっよねって「救い」があると思います。 | ||||
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もっともっと山本文緒先生の小説家、読みたかったなぁ、、、これが遺作になってしまったとは心から悲しいです。 | ||||
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作者が亡くなってしまったと聞いてすぐ購入しました。今までほとんどこの作者の作品を読んできましたが、やっぱり独特の世界観があって、自分に置き換えて考えさせられる作品でした。 | ||||
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ダラダラ続く日常を書かせると、山本文緒は圧倒的にうまい。特に事件は起こらない。自家用車のバッテリーが上がったり、回転すし屋の彼氏ができたり、服屋の店長に反発したバイトが一斉にやめたりするくらい。だけど読めちゃうんだよなー。 ひどい更年期障害で苦しむ母親は、神経症に苦しんだ山本さん自身がモデルなのだろうか。いずれにしろ、卓越した作家を亡くしたのは残念だ。合掌。享年58歳。 | ||||
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すみません!目が悪くなって読みたいのですがなかなか読む状態ではないので目が良くなったら読みたいです。 | ||||
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何度か出てくる友達同士、恋人同士の喧嘩シーンの描写が秀逸で、懐かしいような苦しいような気持ちにさせられる。 親子3代に渡る、娘が母に抱く感情もなかなか興味深い。 学歴コンプレックス・差別については、時間をかけて咀嚼したい。 プロローグでオチを察してしまったので、帯に書かれていた「ラストで思わず『!!!』」とはならなかった。 気になったのは、妊婦が鮪の寿司を食べてもいいのかについて。 | ||||
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かなり面白かった。アパレルの仕事がリアルに描かれていたし、登場人物の感じかたや考えがみずみずしい。登場人物の悩みや葛藤にそうそうと共感しながら読み進めてしまう。人の内面を描くのがものすごくうまい。プロローグとエピローグの仕掛けもよかった。 | ||||
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読みたかった本が、近くの本屋さんには、無かったのですが、すぐに手に入れることが出来ました。 | ||||
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一人の女性の恋愛が描かれている本書。どこにでもありそうな物語なのだが、登場人物の輪郭がしっかりしているからか、読みやすくかつハラハラしながら見守るように読み終えた。 タイトルの意味でいえば、自分というコントロールできるものを自転とし、他者や環境というコントロールできないものを公転としているのかなと思った。 人間は、自分の意志だけではどうにもならないことも多いが、結局は大きく踏み出した自分の意志がなければなにも変わらない。 どこにでもいる少し意志薄弱な女性が、大きく一歩踏み出す時に、同時に周りが公転していくダイナミズムがとても心地よかった。 全編通して素晴らしかったのだが、プロローグをあえて一番に推したい。 このプロローグのおかげで、常にそれが気になり、結果物語を読み進めるが、これは駄目になるかもしれないという不安定な予感が常にしていた。 これは、ちょっとしたトリックのような気もするが、この不安定感がこの物語にいい意味でスパイスとなっていた気がする。 エピローグはいらないという意見もあるだろうが、ある種の現実的な完結としてよかった。 まだまだ多くの作品を残してほしかった作家である。 | ||||
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山本文緒さんが亡くなられた・・・。 この方の作品の真骨頂は、追い詰められた主人公がもがきながら必死に這い上がろうとするところをさらにどん底に突き落とす設定。その描写があまりにもリアルでゾッとします。 今回も後半のボランティアのあたりで、胸がギューッとするというか、おなかのあたりがぞっとするというか、もうここでKindleを閉じようか何回か迷いました。 本を閉じようかと思わせるほどの迫力。ああ、これが山本文緒さんの小説だ、ああ、こういう感じだ、と思いながら。 主人公は30代。選択肢があるからこそ悩み多い世代を選んだのでしょうか。でも、設定になんとなくズレ感というか違和感があり、ご自身との年齢差を埋められなかったのかなと少しだけ残念に感じました。 だからこそ次の作品はご自身と同じ世代を主人公にしたもがき苦しみを書いてほしかった。 でも、もう読めない。もう二度と読めない。 「恋愛中毒」の主人公の誓いを読んでから、自分を一番に愛せるよう、流されないよう、一生懸命気をつけて今日まで生き延びてきました。 ここらへんでもう一回、羅針盤を示してほしかった。 今までありがとうございました。 どうか、どうか安らかに。 | ||||
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読みやすく面白かったです。 主人公はとても可愛らしくモテます。 どこでも男性から好意的に見られています。 なので「いつもあの子ばっかりズルイ」という私生活を送っている人は主人公のことがむかつくと思いました。 反対に女の人に嫉妬されることが多い人にはアルアルがつまった話なのかな。 ただ、ボランティアの場面で、一緒にボランティアをする男性と女性がその場にいない主人公の話をしますが、男性と女性の会話が逆の方がその後の展開がより素敵になると思いました。 ボランティアのシーンだけは気に入らなかったです。 今年の本屋大賞の作品を4冊読みました。「犬のいた季節」「自転しながら公転する」「お探しものは図書室まで」「逆ソクラテス」の順にオススメです。 読みごたえがあり読みやすいので、あまり本が好きでない人が「読んだ」と充実感を得られ、読書習慣をつけるきっかけになりそうです。 ちなみに男性が読んでもつまらないと思います。 | ||||
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情報番組で上がっていた本をAmazonですぐに買うことが出来、あっという間に読んでしまいました。 この本の中にのめりこんでしまいました。 | ||||
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