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(短編集)
コージーボーイズ、あるいは消えた居酒屋の謎
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コージーボーイズ、あるいは消えた居酒屋の謎の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.00pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全7件 1~7 1/1ページ
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アシモフの「黒後家蜘蛛の会」をものすごーくライト化したコージーミステリです。紅茶でも飲みながらのんびり読めます。疲れた時とか、ちょっと面倒な本を読んだあとなとに読めばホッと出来そうで、こういう小説、決して嫌いではないので星を四つにしようかと思ったのですが…ここからはネタバレになります。 最後のストーリーのトリックはとてもじゃないけれど無理。どんなやっつけ仕事の贋作だろうと、こんなずさんな手法ででっちあげられるものではなかろうと思います。ここまでは気持ちよく読み進めてきたのですが、最後の最後であまりにも現実味なさすぎのストーリー展開に口をあんぐり。フィクションなのですから多少の無理があるのは当然ですが、これはいくらなんでもやりすぎ。自分自身も油絵をかじっているのですが、こんなに簡単に模写ができるのなら苦労はしないだろうなぁと思いながら星を三つとさせていただきました。 | ||||
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7編の短編からなるミステリー。 各小編は「コージー」の名に反さず、肩ひじをはらずに読むことができ、作中の喫茶店と同様にお茶でも飲みながら手に取るのにちょうど良い。 特に「喪中はがき」のストーリーは、謎と展開を含めて心地よい意外性があり、爽やかな読後感もあった。 | ||||
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タイトルに惹かれて購入。 読みやすく、あとがきにあるようにまさに肩の凝らないミステリー。読みながら謎を解く方には物足りないかもしれませんが、解答を見て「へーなるほどねー」と思える爽やかな読後感。 各章のあとがきにある作者のおすすめミステリーもチェックしました。 重厚感も考えさせられるものも当方にはありませんでしたが、素直に面白かったなぁと思えました。 | ||||
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期待値が高かったせいか、久しぶりに裏切られた小説を読んだなあと。 安楽椅子探偵としてもコージーミステリーとしても「あともう少し何とかヤマを作って」と読みながら思うばかり。 著者の読書量の多さはわかるのだが、それをうんちくで語られるのも少し興ざめしてしまった。 登場人物にうまく言わせられれば物語として深みが出るのであろうが、登場人物がセリフを発すると、そこに著者の顔が見え隠れしてしまい、素直に物語に入り込めなかった。 | ||||
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年明け二冊目は楽しみにしていた新人の短編集。 物語はユーモラスにゆるい雰囲気ですすむが、真相には毎回驚かされるし、発想のひねり方が絶妙でくせになる。特によかったのは『コージーボーイズ、あるいは謎の喪中はがき』で、ミステリを読み慣れた人でもこの真相には驚くはず。 ミステリ好きにもはじめてミステリを読む人にもおすすめの作品集だ。 | ||||
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作中で提示される謎の真相は、大方直ぐに”予想”できてしまうので、謎解きクイズとしてのミステリを求める人には向いていないかもしれません。 しかし、ほのぼのとした雰囲気が心地よく、予定調和のコージーミステリは読みたくないけど、殺伐としていたり、人間の嫌な面を思い出させるような暗い小説は読みたくない、という人にお勧めできると思います。 | ||||
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するすると読みやすい文章。短編集なので1話ずつゆっくり読み進めるつもりが、続きが気になって結局一晩で読んでしまった。 特に気に入ったのは「喪中はがき」。 年末が近づく頃、誰も亡くなっていないはずなのに彼女はなぜか喪中はがきをほうぼうに送ったという。いったいなぜそんなことを? この謎にはたいそう心がざわつき、どのように展開するのかワクワクを禁じえなかった。 まず、人が亡くなっていないのに喪中はがきを送るという行為は、葬式ごっこに通じる子どもじみた隠微なタブー感がある。これが自立した大人であるはずの登場人物の心情にほの暗いものがあるのでは?と予感させる。 さらに、「喪中はがきを送る」範囲というのは絶妙な「世間」のサイズ感である。送る相手にはごく親しい人もいるだろうが、仕事上の付き合いで心証を損ねると困ってしまうような相手もいるはずだ。そのような相手にタブー感のあるいたずらを仕掛けるのだ。 読者は否応なしに「世間の目」をも意識させられる。 喪中はがきを送る彼女の心の闇への予感。次にある種「痛い」行動をする彼女への世間の目。その二つとどのように折り合いをつけるのか。 わくわくと予感に導かれページをめくってしまうのである。 | ||||
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