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犠牲者の犠牲者
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犠牲者の犠牲者の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.33pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全1件 1~1 1/1ページ
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内容は三部に分かれている。 第一部は、次々に起こる凄惨な殺人事件に対して、警察が真相を探っていく場面であり、一般的な警察小説の構成だ。終盤で犯人が明かされる(意外な人物)。 第二部は、その犯人の立場から一人称で語られていく。タイトル通りであり、共感と同情を覚える。残虐な殺人を犯しているが、犯人を応援してしまう読者は少なくないだろう(私を含め)。 だが、ここで中だるみを感じた。その犯人の背景が長くて多い。これほど必要か?と。おそらくこの作者は女性なのだろう。女性でなければこの分野に関してここまで語れないと思う。事件と関係があるようで、ない内容だ。 そして第三部でどんでん返しが――!のフレ込みだが、結果としてうやむやなところが個人的好みでなかった。モアモアした、何だか綿のようなものをつかむようだ。 主人公の警部の立場をみても、公的にはどうかと思うし、私的には中途半端だ(あとがきによると続刊があるらしい)。 第一部で違和感を感じたのは、ウザいマスコミ記者が、事件を担当している多忙な警部に何度も直接電話して聞き出そうとするところ。普通は警察の広報とかが対応するのでは?と思うところだが、スウェーデンでは違うのか?(あとがきによるとスウェーデンは警官の数が少ない上、作者は記者だったというから、きっとそういうシステムなのだろう) 本国スウェーデンではヒットしたとのことなので、作品の可否は読者によって意見が分かれるところなのだろう。 殺害方法などは鋭く残虐で、女性作家だとしたら、なかなかの描写だと感じた。特にレイプ場面については、女性だからこそ描けるのかもしれない。 | ||||
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