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黄昏のベルリン
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黄昏のベルリンの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.13pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全12件 1~12 1/1ページ
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このミス1988年の3位だったので読んだ。国際歴史ミステリーとして面白かった。謎が謎を呼ぶストーリー展開はわくわくした。海外の小説のように人物表があるともっとわかりやすかったと思う。 | ||||
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他の方のレビューにもあったが、場面が改行も無く切り替わり少し混乱する。映画の手法を使っているようだが映像では違和感なく筋が追えても小説の場合はそうもいかない。話は大体興味深く読んだが一番重要なポイント(ネタばれを避けたいので詳しくは触れないが)は、やはりちょっと無理がある。前半は緻密な感じがしたが、後半はそのせいで自分には少しB級映画を観てるような感じがした。 | ||||
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壮大なスケールの国際・歴史サスペンス小説。題名は、主な舞台が"ベルリンの壁"崩壊前のベルリンである事と、ワーグナーの「神々の黄昏」に依るものであろうが、登場人物達(の一部)の「人生の黄昏」の意もあるのだろう。冒頭、複数の国を舞台に複数の人物が登場し、それらの人物関係が謎となる点は作者の他の長編と同様。次第に登場人物間の関係が分かるに連れ、ある目的に向かって緊密ながら割とstraightforwardに物語が進行して行くと思いきや......。 登場人物の中で、高木というハーフの日本人が狂言回し的な役割を演じていると思っていたのだが、作者はこの高木に関して"トンデモナイ"事実を用意していたのである。これには驚いた。上述した通り、物語の進行に伴い、登場人物間の関係がジグソーパズルのピースの様に嵌まると考えていたのだが、これこそ"トンデモナイ"、作者によって何重にも騙されていた事に気付く仕掛けになっているのである。作者の代名詞である"騙しのテクニック"をサスペンス小説に織り込んだ構成の妙には感心させられた。 作者が本作のテーマの1つとしている思想の問題が、"ベルリンの壁"崩壊後も活きている(あるいは益々強まっている)点も見逃せない。ミステリ的手腕だけではなく、国際政治・思想に関する先見性を作者が有している事の証左であろう。「暗色コメディ」、「私という名の変奏曲」等とは作風が異なるが、それらと並ぶ長編としての作者の代表作と言って良いのではないか。 | ||||
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改行もなくビッシリと書き込まれた濃密な文体は、 おそらく外国の翻訳小説を意識してのものだろう。 だけれど、ところどころに出てくる文学的な艶っぽさは、 間違いなく日本人作家の味わいだ。 これだけの長丁場を付き合わせるには、 「登場人物たちがいまいち精彩に欠けるかなあ」 という気がしないでもないが、 何よりも壮大な大風呂敷を巧みに広げていく作者の手腕は、 ただごとではないと思う。 力作であることは間違いない。 物語の幕切れにもう少しカタルシスがあれば なお良かった…と、これは個人的な好みの問題だろうか。 十分おもしろかった。 | ||||
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週刊文春1988年 国内1位 画家の青山優二は、彼を訪問してきたドイツ人留学生エルザから、出生の謎を告げられる。青山は大戦時、ナチスの強制収容所で産まれたユダヤ人と日本人の混血児であるらしい。両親を知らない青山は、エルザの誘いを受け、自身のルーツを探りにフランスへ向かうのだった。 ・・・ 冷戦時のベルリンの壁を舞台とした国際謀略小説というところか。東西ドイツが、日本、フランス、ブラジル、ニューヨークの結節点となっている。いくつかのエピソードが除々に一つの物語に収斂していくという、僕の好みのストーリー。 かなり突拍子のない話だが、単なる絵空事に終わらないところが作者の力量なのだろう。読み進めるほどに、捻りに捻ったトリッキーな展開に思わず呻ってしまう。巧妙に仕掛けられた工作が明らかになっていく過程が本書の見所だ。青山が何ものであるかが判明する件りで最大の驚きが待っている。自身のアイデンティを発見する場面は、多少苦しいところはあるのだが、作品の面白さを損なうことはない。 唯一、気に入らないのは青山のキャラクタ設定。冷徹さの中にみえる四十男の女々しさにうんざりしてしまう。ラストもこれを引きずってしまい、完全燃焼とはいかなかったか。 ベルリンの壁が崩壊し、東西ドイツの統一がなったのが20年前。今は昔ではあるけれど、当時の社会情勢をうまく取り入れた好著。 連城さんの作品はいくつか読んでいるが、『戻り川心中』が今のところのマイベストではある。 | ||||
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読み手の裏を繰り返しつく緻密なストーリー展開。 時代と地域を縦横に超えるスケールの大きさ。 著者の力量をまざまざと見せつけられ、圧倒された。 多少現実離れしている感はあるが、それが気にならない ほど面白い。 | ||||
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読んだのはもう20年くらい前の話なのですが・・・ ヒットラーの子供に日本人がいた???もしかしてありうるかもと思わせてしまうほどどきどきしながら読み進めました。あまりにも面白いしありそうなことなのでダンナにも読ませたら未だに「マインゾーン」が口癖となって時々出てきてしまうほどはまってしまいました。これをドラマ化したら面白そうだけどテレビ局創立何周年とかいうのではないと費用がかかり過ぎそうです。でも見てみたい・・・ | ||||
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冷戦下のネオナチもの。ちょっと間違うと荒唐無稽になってしまう話だが、さすが連城三紀彦だ。濃密な文章がたまらない。読みながら、皆川博子の『死の泉』を連想していた。それにしても、この傑作を刊行当時(単行本1988年、文庫1991年)にどうして見逃していたのだろうか。 | ||||
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冷戦下のネオナチもの。ちょっと間違うと荒唐無稽になってしまう話だが、さすが連城三紀彦だ。濃密な文章がたまらない。 読みながら、皆川博子の『死の泉』を連想していた。 それにしても、この傑作を刊行当時(単行本1988年、文庫1991年)にどうして見逃していたのだろうか。 | ||||
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連城氏の作品を1つ挙げよと言われたら、“恋文”が挙げられると思います。が!自分は本作“黄昏のベルリン”が一番!!若い頃に初版で読み、今でもそのハードカバーは大切に持っています。 | ||||
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連城氏の作品を1つ挙げよと言われたら、“恋文”が挙げられると思います。が!自分は本作“黄昏のベルリン”が一番!!若い頃に初版で読み、今でもそのハードカバーは大切に持っています。 | ||||
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これは面白かった。さすが連城三紀彦!なんでこの傑作が絶版なんだ? | ||||
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