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殺人ゲーム
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殺人ゲームの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.57pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全15件 1~15 1/1ページ
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ミステリー小説。 読者と同じように、他の登場人物を知らないキャラクターの視点から始まるので読みにくさはあまり感じませんでした。 序盤は謎ばかりが広がっていく状態ですが、後半に一気に解決していくタイプなので序盤を読み進めるのがちょっとしんどい。 | ||||
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イギリス人作家によるミステリではあるのですが、伝統的なイギリスミステリとは雰囲気が違います。ストーリーの大部分が、大金持ちの広大な邸宅の敷地内で進行するので、風景の描き込みなども、その中に限られて、プライベートビーチの光景など以外は、人工的な環境という感触が伴います。その中で、犯人当てのようなストーリーが進行するのですが、なかなか複雑です。ミステリとしての伏線は、うまく効いているものも、わかりにくいものもあると思いました。敢えて言えば、ある種のフランスミステリや新傾向のサスペンスに近いミステリだと感じました。 複数の女性の視点から語られているのは新鮮でした。ただ、そのうちでも、心理描写は特定の人物(ジェマと、警官のステファニー)について多く書かれているので、この2人が主役と準主役であることが、納得できやすいと思いました。 一方、私は、物語としては哀しいエピソードが中心部分の1つだと思うのですが、そのため、題名の「殺人ゲーム」というのが、原題の"The Murder Game"を正確に訳したものではあるけれども、なにかそぐわない気がします。ストーリーとしては、伏線や、紆余曲折的な部分を少し減らしてでも、もっと人の感情をじっくり描写すれば、ミステリではあっても、より小説として心に残るものにできたのではないでしょうか。 サスペンス、ミステリーとして、物語の構成が成功していると見るか、いまひとつと見るか、意見が分かれそうです。自分としてはサスペンスとして、星4つです。 | ||||
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妹を殺された男が真犯人を探し出す為に行う殺人ゲーム。題名といい、表紙の写真といいダークな雰囲気が感じられるが、読んでみると陰湿な感じはほぼない。どちらかと言うと爽やかな雰囲気すら感じられる。登場人物たちは何かしらの秘密を抱えていて、みんな怪しく思えるので先が気になって仕方なかった。400ページほどの厚さではあったが、一気に読破してしまう面白さであった。 序盤に主要人物が一度に登場するので、誰が誰だか把握するのにしばらく掛かった。それらが把握できるようになる頃にはもう面白さが止まらなく感じられる。 文体は一人称で描かれているが、章が変わるとその都度一人称の視点となる人物が変わるので、初めは戸惑うところもあったが、それも慣れてくる。 | ||||
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主人公の1人であるジェマ・ハドソンが、夫の旧友の結婚式に夫婦で呼ばれ、向かう道中で新郎が大富豪であることに驚く。新郎ルーカスに会い、新郎の妹だというアレックスを見かける。痩せ細った身体と歩き方をしている彼女のことをジェマは”病んでいる”みたいだと心配すると、夫のマットも「きみの思うとおりだ」とジェマの考えを肯定する。「どういう人なの」とジェマは夫に訊ねるが、「いまはその話はやめておこう」とアヤフヤにされてしまう。 そして結婚式当日の朝、アレックスが水死体として発見され、自死したということで処理される。 その1年後、ジェマ夫妻は再びルーカスの屋敷へと向かう。結婚式は中止になったが、結婚はしたので、結婚記念日を祝うということで再びルーカスに呼ばれたのだ。集まったゲストに向かってルーカスが言う。「明日はぼくたちの結婚記念日だから、アレックスの命日というより、祝うことを優先させたい。だからパーティーで行うゲームの準備をしておいた」と。 そのゲームが、この本のタイトルである『殺人ゲーム』です。 同席した刑事カップルは、なぜルーカスは妹が自死ではないという疑いを1年間も警察に隠していたのだろうということを疑問に思い、そして追っていた失踪事件と本件が繋がっていく……。 二部構成の大長編になっていて、伏線をちりばめる第一部と、伏線を回収しつつどんでん返しをする第二部。 巻末の解説で大矢博子さんがアガサ・クリスティの『忘られぬ死』を挙げておられますが、1年後に再び集結する展開はたしかに『忘られぬ死』ですが、大勢が一箇所に集まってそこで繰り広げられるミステリーは、アガサ・クリスティの諸作品や、ダニエル・クレイグの映画『ナイヴズ・アウト』にも似ています。 カタカナの名前のキャラが大勢出てくる小説は苦手、という人はいるかと思いますが、うまく整理されている小説なので、混乱なく読めました。 キャラの配置と、物語の構成が上手い作家なのだと思います。 ツカミはOKな小説ではなく、物語の全体像が見えてくるのが中盤で、しかも序盤は真相を伏せて展開していくので、前半は読みすすめるのに根気が要ります。しかし全体像が見えてくると、途端に面白くなります。 アガサ・クリスティのようなミステリーを読みたいと思っている人には、最適な1冊です。 | ||||
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英国伝統の館ものミステリの巧妙なアップデート版として愉しめた。多重視点による叙述もいたずらに混乱せず、すっきり読める。いささかエキセントリックな登場人物たちの描き分けもしっかりしていて心理描写も陰影深い。惜しむらくは伏線が丁寧過ぎてメイントリックの底割れが早過ぎることだが、十分面白いフーダニットの佳作。 | ||||
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イギリスらしいと言うか,個人のワガママからの展開が少し理解出来ない。 それでも結構伏線を収拾できているので面白かった。 | ||||
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予想外の展開、どんでん返し、など、最初から最後まで、集中して読みました。 各登場人物について、細かく設定が組まれていたので、 初めから、それぞれの人物をイメージしながら読むことができた。 これは著者だけでなく、訳者が、セリフの微細なところまで、 人物の特徴を出していることが大きいと感じた。 また、刑事が順に真相に迫っていくところも、非常にリアリティーがあり、 これも、訳者が弁護士物など法律や捜査の作品を 多く手掛けていることにもよるだろうと思う。 | ||||
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知略を駆使した推理ゲームのストーリーが楽しめる一冊です。 妹を殺した犯人を突き止めたいというある人物の思惑に引きずられるようにして主人公が真犯人捜しのゲームに巻き込まれていくという展開ですね。 物語の意外な結末にはあっとさせられましたが、登場人物の行動が若干不自然で強引なところが少し気にかかりました。 | ||||
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構成が抜群に良く、とりまく人間関係が非常にスリルがあっておもし ろいです。イギリスの美しい景観で有名な、コーンウォールが舞台に なっているのも、想像しながら読めて楽しいです。ミステリーとして も勿論十分に読み応えがあるが、一方夫婦の物語であり、後悔や秘密、 支えるとは何かと問われる物語になっています。 | ||||
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登場人物もそれぞれ個性的で魅力的です。 多彩なキャラクターが生き生きと描かれています バックグランドもしっかりとして感情移入しやすいです。 ストーリー展開も面白く、読み始めるとあっという間に惹きこまれていきました・・・。 テンポよくすすむ文章も小気味よく、時間がたつのも忘れ読みふけってしまいました。 海外作品はあまり読まないのですが、新鮮さもあっていい時間が送れました。 | ||||
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イギリスのミステリー作家の書いた本です。 大富豪の屋敷で行われる結婚式の日に事件は起こります。新郎ルーカスの妹アレックスの謎めいた自殺事件が起こります。 その一年後、ルーカスに集められた友人たちが、「殺人ゲーム」をすることになります。アレックスの過去や、それぞれが隠していた嘘、殺人事件の真相が明らかになっていきます。そこに、ステファニーとガスの警察カップルが絡んできます。 430ページ近い長編ですが、登場人物たちの過去の過ちや人生が交錯するミステリーで、最後まで飽きさせません。舞台がほぼ、ルーカスの屋敷の中だけで展開するので、お芝居的なミステリーなのが、やや物足りなさを感じます。伏線の張り方や、構成力はよく出来た作品だと思いました。 割と安定した古典的な無理のない展開のミステリーなので、安心して読める感じだと思います。評価は星5つとしました。 | ||||
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結婚式を控えた大邸宅での殺人事件。その一年後に事件は再び動き出す。当時と同じ料理、当時と同じドレス、そして当時と同じ容疑者たち……。 一人称の語り部が複数存在し、三人称の語り部も複数存在します。それが全て女性。ややこしいんじゃ〜、と翻弄されました。 しかし第2幕からグイグイ引き込まれて一気読み。面白かった! このタイトルはあまりに直接的だと思っていましたが、元ネタとして有名な推理ゲームが存在するそうです。ボードゲーム「クルード」、なんだかこっちも面白そうです。 | ||||
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いかにもイギリス的なミステリー小説。4人の女性登場人物により語られる物語でやや唐突感もあり設定に納得がいかない所もある。女性刑事のシリーズものの2作目ということです。 | ||||
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正直な話し、どこかのミステリコミックで読んだような内容で、 「サイコミステリの女王」っていうキャッチコピーで、大いに期待してしまった分ちょっと残念感がありました。 「殺人ゲーム」っていうタイトルももう少しいい感じのものはなかったのかなと思えました。 内容は面白いものでした、他の作品も読んでみたいと思いました。 | ||||
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幼少期から親しい友人の結婚式2日前に招待された男女3組。舞台は海辺にたたずむ壮麗な屋敷。 主人公は招待された友人の妻で、ここでは新参者。友人たちは久しぶりに再会し、どこかぎこちない力関係や禁句とされているものが漂いつつも、それぞれが親交を深めていた。ところが結婚式当日朝、主催者の妹の水死体が上がり、式は中止となる。 1年後の同じ日、主催者は同じメンバーを招待し「妹は自殺ではなく殺された。犯人はこのメンバーの中にいるはずなので、あの日を再現したゲーム(殺人ゲーム)を行い、事実を判明させる」と提案するが…。 このタイトルから私は、もっとスリルとサスペンスに満ちた怖い内容かと想像していたが違った。原題『MURDER GAME:マーダーミステリーゲーム』はパーティーゲームの一種で、犯人推理を行ったりするもの(ちなみに私はこの邦題はあまり適切だと思えない)。 ストーリーは、主催者がこのゲームを仕掛けるのだが、メンバーが一致して賛同せず、そうしているうちに別の事件の捜査で警察が介入し、さらに新たな事件が起こるというもの。 主に登場人物9名の心理、行動、動機を推理していくミステリーである。ハラハラ感はあまりない。意外性はさほどなかったが、伏線が点在し、終盤は何度か戻って読み返した。 捜査に来た女性警官のプライベート面が語られるが、あとがきによると本書はこの女性警官<ステファニー・キング>シリーズ2作目とのこと。1作目は未邦訳だが内容は独立しているし、この女性警官はここでは脇役なので、特に差し支えることはなかった。 | ||||
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