緑は危険

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緑は危険の評価:

4.35/5点 レビュー 26件。 A ランク

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平均点4.35pt

Amazonレビュー一覧

Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全32件 21〜32 2/2ページ
No.12
(4pt)

殺人理由が悲しい

戦争という時代背景で,負傷者を治療する病院関係者。
だれ一人として 殺人など行うはずがない人たち。
だれが犯人なの?
話は穏やかに流れ、第二の殺人が起きる。
そして ひとりひとりの過去が暴きだされる。
この人か・・あの人がやったのか?
傷つけたほうは忘れても 傷つけられたほうは 絶対忘れないものです。
緑は危険 (ハヤカワ・ミステリ文庫 57-1) Amazon書評・レビュー: 緑は危険 (ハヤカワ・ミステリ文庫 57-1)より
4150730016
No.11
(4pt)

心に静かにしみてくるエンディングの余韻、これがいいですねぇ

第二次大戦下の英国、陸軍病院で起きた殺人事件を、コックリル警部が調査していく本格ミステリ。
 容疑者は六人と限られているんだけれど、犯人がなかなか特定できないところが、本作品の一番の面白さ。緑の手術衣を着て、顔の目の部分だけが見える緑のマスクをつけた犯人の姿が恐かったなあ。著者の別作品のあるシーンが脳裏にオーバーラップして、ぞおっとしました。
 空襲のサイレンが鳴り、爆弾が辺りに落ちる戦時下の雰囲気に、臨場感がありましたね。そういえばこれは、第二次大戦中の1944年刊行の作品。戦争の雰囲気を伝えるミステリとしては、ディクスン・カーの『爬虫類館の殺人』とともに印象に残ります。
 犯人が分かった後もまだ話が続くエンディングの情景には、静かに心にしみてくる余韻がありました。容疑者たちの間に生まれた連帯感、それがいい感じで描かれていたんですね。嵐が去った後の静けさとでもいう、不思議な味わいがよかった。
 今までに読んだブランドのミステリでは、本書と『ジェゼベルの死』、短篇「ジェミニー・クリケット事件」(米国版、英国版ともに)が気に入っています。
緑は危険 (Hayakawa pocket mystery books (410)) Amazon書評・レビュー: 緑は危険 (Hayakawa pocket mystery books (410))より
4150004102
No.10
(4pt)

心に静かにしみてくるエンディングの余韻、これがいいですねぇ

 第二次大戦下の英国、陸軍病院で起きた殺人事件を、コックリル警部が調査していく本格ミステリ。
 容疑者は六人と限られているんだけれど、犯人がなかなか特定できないところが、本作品の一番の面白さ。緑の手術衣を着て、顔の目の部分だけが見える緑のマスクをつけた犯人の姿が恐かったなあ。著者の別作品のあるシーンが脳裏にオーバーラップして、ぞおっとしました。
 空襲のサイレンが鳴り、爆弾が辺りに落ちる戦時下の雰囲気に、臨場感がありましたね。そういえばこれは、第二次大戦中の1944年刊行の作品。戦争の雰囲気を伝えるミステリとしては、ディクスン・カーの『爬虫類館の殺人』とともに印象に残ります。
 犯人が分かった後もまだ話が続くエンディングの情景には、静かに心にしみてくる余韻がありました。容疑者たちの間に生まれた連帯感、それがいい感じで描かれていたんですね。嵐が去った後の静けさとでもいう、不思議な味わいがよかった。
 今までに読んだブランドのミステリでは、本書と『ジェゼベルの死』、短篇「ジェミニー・クリケット事件」(米国版、英国版ともに)が気に入っています。
緑は危険 (ハヤカワ・ミステリ文庫 57-1) Amazon書評・レビュー: 緑は危険 (ハヤカワ・ミステリ文庫 57-1)より
4150730016
No.9
(5pt)

プロの技が堪能できる作品

第二次大戦中の病院を舞台にした作品です。第1章においては主要登場人物の紹介が行われ、まだ殺人が起こってもいないのに、その中に犯人がいることが高らかに宣言されます。そして、誰が殺されるのかは明かされていないのですが、その人物も印象的な登場の仕方をしています。大仰なトリックはありませんが、細かい技が隅々まで行き届いており、最後まで読んだ後に何カ所かを読み返したくなること必至です。

殺人が起きた時点では、なぜ見ず知らずの人を殺さなければいけないのかという疑問が湧きますが、やがてひとつで良いはずの動機が次から次へと出て来るという構成によって、多重解決の妙味を味わうことができます。犯行を行った時点の犯人の心理描写が見事。単なる目撃者としての心理にも犯人の心理にも当てはまるような書き方がしてあることに後からうならされます。
緑は危険 (Hayakawa pocket mystery books (410)) Amazon書評・レビュー: 緑は危険 (Hayakawa pocket mystery books (410))より
4150004102
No.8
(5pt)

プロの技が堪能できる作品

第二次大戦中の病院を舞台にした作品です。第1章においては主要登場人物の紹介が行われ、まだ殺人が起こってもいないのに、その中に犯人がいることが高らかに宣言されます。そして、誰が殺されるのかは明かされていないのですが、その人物も印象的な登場の仕方をしています。大仰なトリックはありませんが、細かい技が隅々まで行き届いており、最後まで読んだ後に何カ所かを読み返したくなること必至です。
殺人が起きた時点では、なぜ見ず知らずの人を殺さなければいけないのかという疑問が湧きますが、やがてひとつで良いはずの動機が次から次へと出て来るという構成によって、多重解決の妙味を味わうことができます。犯行を行った時点の犯人の心理描写が見事。単なる目撃者としての心理にも犯人の心理にも当てはまるような書き方がしてあることに後からうならされます。
緑は危険 (ハヤカワ・ミステリ文庫 57-1) Amazon書評・レビュー: 緑は危険 (ハヤカワ・ミステリ文庫 57-1)より
4150730016
No.7
(4pt)

隠れたパズラーの名作

クリスティの後継のミステリの女王C.ブランドの代表作。C.ブランドというと派手なトリックの作品(「疑惑の霧」、「はなれわざ」、「ジェゼベルの死」等)が注目されがちだが、本作はパズラーの傑作として前記の作品にヒケを取らない出来。

舞台は病院なのだが、読んでいてどれが本線でどれが伏線なのかまるで分からなくなり戸惑う程だった。真相へのデータも当然出しているので、普通はある程度犯人や動機に気付く筈なのにサッパリなのだ。それでいてフェアな解決を提示する手腕は見事としか言いようが無い。

個人的には、C.ブランドには本作から入ったので特に思い入れがあるが、そんな感情抜きにしても女史を代表する傑作。
緑は危険 (Hayakawa pocket mystery books (410)) Amazon書評・レビュー: 緑は危険 (Hayakawa pocket mystery books (410))より
4150004102
No.6
(4pt)

隠れたパズラーの名作

クリスティの後継のミステリの女王C.ブランドの代表作。C.ブランドというと派手なトリックの作品(「疑惑の霧」、「はなれわざ」、「ジェゼベルの死」等)が注目されがちだが、本作はパズラーの傑作として前記の作品にヒケを取らない出来。
舞台は病院なのだが、読んでいてどれが本線でどれが伏線なのかまるで分からなくなり戸惑う程だった。真相へのデータも当然出しているので、普通はある程度犯人や動機に気付く筈なのにサッパリなのだ。それでいてフェアな解決を提示する手腕は見事としか言いようが無い。
個人的には、C.ブランドには本作から入ったので特に思い入れがあるが、そんな感情抜きにしても女史を代表する傑作。
緑は危険 (ハヤカワ・ミステリ文庫 57-1) Amazon書評・レビュー: 緑は危険 (ハヤカワ・ミステリ文庫 57-1)より
4150730016
No.5
(5pt)

ブランドの最高傑作

巧緻でブラックでいつもいつもラストで見事な背負い投げをくらわされる彼女の作品の中でも本書は事件自体のスマートさ、にも関わらず錯綜する謎の妙、そしてラストにおとずれる大いなるカタルシスにおいて最高傑作だと思います。古典ミステリの中でも1、2を争う傑作だと個人的にはホレこんでます。
緑は危険 (Hayakawa pocket mystery books (410)) Amazon書評・レビュー: 緑は危険 (Hayakawa pocket mystery books (410))より
4150004102
No.4
(5pt)

ブランドの最高傑作

巧緻でブラックでいつもいつもラストで見事な背負い投げをくらわされる彼女の作品の中でも本書は事件自体のスマートさ、にも関わらず錯綜する謎の妙、そしてラストにおとずれる大いなるカタルシスにおいて最高傑作だと思います。古典ミステリの中でも1、2を争う傑作だと個人的にはホレこんでます。
緑は危険 (ハヤカワ・ミステリ文庫 57-1) Amazon書評・レビュー: 緑は危険 (ハヤカワ・ミステリ文庫 57-1)より
4150730016
No.3
(5pt)

完璧な構成と、悲しいドラマ性

意外な犯人も意外なトリックも、全ては、動機の状況の、納得性で肯定されるのだと思います。そういう意味で、この物語ほど、意外性とその意外な事件が起こった状況・動機が、自然で説得力の有るミステリーは、他にちょっと思い浮かびません。さらに、止むに止まれぬ運命性、悲劇性は、深い感動と余韻を呼び起こす。他のどんな古典的名作と言われるミステリーも、ブランドのこの一作には・・・及ばない。
緑は危険 (ハヤカワ・ミステリ文庫 57-1) Amazon書評・レビュー: 緑は危険 (ハヤカワ・ミステリ文庫 57-1)より
4150730016
No.2
(4pt)

完成度の高い傑作

この作品はブランドの作品の中でも、とりわけ完成度の高い傑作です。プロットは考え抜かれており、巧みです。特に、読み手を間違った真相に引き込むミスディレクションのテクニックは、この作者ならではの冴えをみせています。野戦病院を舞台にサスペンス豊かに繰り広げられる連続殺人事件は、間違いなくブランドの代表作の一つでしょう。
緑は危険 (Hayakawa pocket mystery books (410)) Amazon書評・レビュー: 緑は危険 (Hayakawa pocket mystery books (410))より
4150004102
No.1
(4pt)

完成度の高い傑作

この作品はブランドの作品の中でも、とりわけ完成度の高い傑作です。プロットは考え抜かれており、巧みです。特に、読み手を間違った真相に引き込むミスディレクションのテクニックは、この作者ならではの冴えをみせています。野戦病院を舞台にサスペンス豊かに繰り広げられる連続殺人事件は、間違いなくブランドの代表作の一つでしょう。
緑は危険 (ハヤカワ・ミステリ文庫 57-1) Amazon書評・レビュー: 緑は危険 (ハヤカワ・ミステリ文庫 57-1)より
4150730016