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【この小説が収録されている参考書籍】
ランナウェイ: RUN AWAY (小学館文庫)

ランナウェイの評価: 3.83/5点 レビュー 6件。 Cランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点3.83pt
Created with Highcharts 5.0.101件16.67%0件0.00%0件0.00%3件50.00%2件33.33%得点得点☆1☆2☆3☆4☆5


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全5件 1~5 1/1ページ
No.5:
(4pt)

これが「公正」か?

解説では本作がいかに「公正」(フェア)に書かれたものかが強調されている。しかし、クライマックスのアクションは、まさに「ご都合主義」で、最後の危機一髪の瞬間に、なぜその人がそこに存在したのかという理由は最後まで説明がない。動機については丁寧に解き明かされ、異なる視点から断片的に提供される情報が結合していく物語は長さを感じさせないが、「傑作」というほどでもない。一番面白かったのは「ディーディー」の語りで、なるほどこういう割り切り方もあるか、という意外性だった。これがなければ星は3つ。
ランナウェイ: RUN AWAY (小学館文庫)Amazon書評・レビュー:ランナウェイ: RUN AWAY (小学館文庫)より
4094066829
No.4:
(4pt)

面白いんだけど(ネタバレあり)

最後まで、結構一気に読めて面白かったんですが、なんだかモヤモヤするところも。
(以下ネタバレあり)

うーん、アーロンもディーディーもアッシュも、無慈悲に命散らされて、幸せな一家は回復したというのが平等かなぁ。

サイモンが秘密を墓の中まで持っていくという誓いで、均衡を取られても……

チンピラも無慈悲に死んでいくし、とにかく幸せな一家と、その味方以外には無慈悲なんだよな……
ランナウェイ: RUN AWAY (小学館文庫)Amazon書評・レビュー:ランナウェイ: RUN AWAY (小学館文庫)より
4094066829
No.3:
(5pt)

アメリカ社会の闇を覗く

ニューヨークの富裕層家族。主人公のサイモンはウェルスマネージャーとしてキャリアを築き、妻は小児科医。3人の子どもたちにも恵まれ一見、人もうらやむような生活。

しかし冒頭のセントラル・パークで彼が見つめているのは、ホームレスのように投げ銭をもらいながら、ギターを弾く変わり果てた娘の姿である。一体彼女に何が起きたのか。そして起こる殺人事件。

依頼を受けて息子を探す私立探偵、殺人を犯し続ける二人組の男女、話がそれぞれの視点から語られ最後に結びつく。途中ダラダラと読ませられる感じがあるが、様々な伏線を経て全てが繋り、結末へと引き込まれる。

ネット社会があらわにする社会の歪み、アメリカという国が抱える問題は奥が深い。筆者の作品は初めて読んだが非常に面白かった。特にアメリカの上流層、下流層の生活が描かれているのが興味深い。この二つの世界がいびつに交わり、事件に巻き込まれながら一人の父親として奮闘するサイモンに最後まで惹きつけられた。
映画化されたら若い時のハリソン・フォードあたりがいいな、とイメージしながら読んだ。
ランナウェイ: RUN AWAY (小学館文庫)Amazon書評・レビュー:ランナウェイ: RUN AWAY (小学館文庫)より
4094066829
No.2:
(5pt)

ハイテクな現代を背景に家族の繋がりと真実とを探しゆく物語

家族、親子、夫婦、ドラッグ、暴力、ネット、メディア、拡散、殺人、失踪、新興宗教、携帯、遺伝子、etc. etc。現代のミステリーは、犯罪の内容も、手段も、情報も、捜査方法も、過去のそれとは大きく異なってきている。そのことを嫌というほど感じさせる作品。

 ハーラン・コーベンを読むのは実は初めてなのだが、本書を読む限り、本物の香りを芬々とさせる、濃厚なテイストの、誠実で間違いのない作家、と言うに尽きる。

 グリーン家という家族で構成されるユニットを、さらに父、母、兄弟、姉妹、という具合に、それぞれの関係を多角的に描きつつ、あくまでも主人公は長女を探す父サイモン、という設定で貫く。副主人公とも言える女探偵エレナ・ラミレスもまた、亡くなった恋人の想い出が深く心の中で生き続けているという誠実この上ない人物で、大変に魅力的である。

 個性的なキャラクターもいっぱい。魅力的で頼りがいのあるお婆ちゃん弁護士ヘクター。謎多い兵士上がりの助っ人コーネリアス。胡散臭い売人のロッコとルーカス。<心理の聖域>なる宗教団体。それぞれの個性や集団がストーリーによく絡み合う。

 極めつけは、次々と狙う獲物のリストがミステリアスな、十代男女の殺し屋コンビ、アッシュとディーディー。彼らの不気味な殺人ツアーの有様は、とりわけ物語にどう繋がってゆくのかわからない伏線として作中に挿入される。その他の警察、病院、シェルター等々での多様な伏線も、たっぷりと物語を盛り上げながら、危険の匂いをそこかしこにまき散らしつつ、読者の視点はサイモン・グリーンの内と外を行き来しながら、大都会の裏と表、延々たる荒野とを彷徨させられる。

 最後に、重ねられた謎が一つ一つ順序立てて明らかにされてゆくのだが、その時のカタルシスは、ある意味快感ですらある。家族という難しくも永遠の課題。愛憎と秘密に絡み取られた魅力的な果実を、苦みとともに噛み締める勇気が試される骨太の傑作長編である。
ランナウェイ: RUN AWAY (小学館文庫)Amazon書評・レビュー:ランナウェイ: RUN AWAY (小学館文庫)より
4094066829
No.1:
(4pt)

変えられることだけを考える

2018/5月に読んだ「偽りの銃弾」以来のハーラン・コーベンの新しい翻訳「ランナウェイ "Run Away"」(ハーラン・コーベン 小学館文庫)を読み終えました。コーベンは名前が売れているわりには、翻訳の少ない作家だと思います。尚、「偽りの銃弾」については読んで面白かったという記憶はあるものの、詳細をすっかり忘れてしまっています。たった2年前のことだというのに(笑)。
 セントラル・パーク、ストロベリー・フィールズで物語の幕が上がります。主人公・サイモンは、妻で小児科医のイングリットと3人の子供を持つマンハッタン在住の金融アナリスト。彼は、或いはその家族は大学生の長女・ペイジが行方不明になり、その行方を探る中、<統制もまとまりも何もない、無秩序な混乱に放り込まれ>、数々の過酷な出来事に巻き込まれていきますが・・・それらのストーリーについては、書かないほうがいいのだと思います。コーベンは先の読めない展開の中、多くの「米国」的なファクターを盛り込みながら、主人公・サイモン、里子育ちの男女・アッシュとディーディー、私立探偵・エレナの視点から目まぐるしくそのパースペクティブを変えて、読者を焦らし、翻弄し、(いささか荒っぽいとは言えますが)予測できないエンディングに向かってスリリングな物語を構築していると思います。ページ・ターナーでありながら、「最も単純な仮説」というミステリを提示して揺るぎないスリラー。そして、或る種の<病>に苦しむすべての仲間たちから共感を得られるであろう物語。「ランナウェイ」というタイトルには作者の様々な思いが込められているように思えます。

 <「平安の祈り」ある晩、イングリッドにそう言われた>(Kindle の位置No.3590-3591)
 という件から、2019年5月に読んだ「迷いを断つためのストア哲学」(早川書房)を思い、「平安の祈り」は(「ニーバーの祈り」とも呼ばれていますが)問題行動からの回復をめざす自助グループにとっての掛け替えのない「祈り」そのものを表しています。何故、突然そんな話をしたのかは、思わせぶりで大変恐縮ですが、やはりこの物語を読んでいただくことが早道なのだと思います。
ランナウェイ: RUN AWAY (小学館文庫)Amazon書評・レビュー:ランナウェイ: RUN AWAY (小学館文庫)より
4094066829

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