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寂しい写楽



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【この小説が収録されている参考書籍】
寂しい写楽 (小学館文庫)

寂しい写楽の評価: 3.80/5点 レビュー 10件。 Cランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点3.80pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
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全2件 1~2 1/1ページ
No.2:
(1pt)

時代考証間違いが多すぎる

この作家は時代小説を量産しているが、言葉の時代考証がなっていない。江戸時代にはなかった言葉(もしくは用法の異なる言葉)が山ほど出てくる。
 最悪は「がんばる」だろう。これは江戸時代は「眼張る」の表記で、歌舞伎役者が舞台で、両眼をカッと極限まで見開いて見得を切る意味。延享二年(一七四五)の並木千柳の造語。現代の用法は昭和十九年のサトーハチローの造語。
「目から鱗が落ちる」も、いただけない。これは新約聖書『使徒行伝』の言葉。キリスト教が禁教だった江戸時代の物語に使うのは、ダメだろう。
「同じ穴の狢」は昭和三十五年の高見順の造語で、江戸時代は「同じ穴の狐」と言った(応永二十七年(一四二〇)の『論語抄』の言葉)。
「大変」は江戸時代は、現代と違って「すさまじい凶事」の意味で使うが「非常に」という現代の意味で使っている。
「旧姓」もダメ。結婚して同じ苗字になるのは明治三十一年に成立した民法で「夫婦は同姓とすべし」とされてから。明治九年の太政官布告では「妻は実家の姓を使用すべし」だから、江戸時代は養子に入らない限り「旧姓」は有り得ない。
「士農工商の身分制度」もNG。江戸時代に士農工商の身分制度などは、なかった。明治政府のデッチ上げで、平成時代になって日本史の教科書から「士農工商」の文言が消えたほど。
 その他、時代劇NGワードを列挙していくと、意気消沈・度肝・無視(内田魯庵の造語)、へちゃむくれ(平出鏗二郎の造語)、勘違い・文句(樋口一葉の造語)、爆発的・緊張・演出・分野・否定的(森鴎外の造語)、得意気(幸田露伴の造語)、似顔絵・説明・必死・提出(坪内逍遙の造語)、図星(里見弴の造語)、原因(西周の造語)、興味(井上哲次郎の造語)、二つ返事(禽語楼小さんの造語)、全面的(戸坂潤の造語)、考案(久米邦武の造語)、船着場・姿勢・雲泥の差・展開・苦手・好意的・説教・状況・強調(夏目漱石の造語)、臍曲がり(渡辺一夫の造語)、普段(若松賤子の造語)、時間(柴田昌吉の造語)、要望(東京日日新聞の造語)、衝撃的(深田祐介の造語)、天候・無駄・居心地(国木田独歩の造語)、理由(山縣有朋の造語)、視線(松原岩五郎の造語)、信頼(徳富蘆花の造語)、環境(市川源三の造語)、交流(水守亀之助の造語)、状態(田口卯吉の造語)、駄目(尾崎紅葉の造語)、心配(河竹黙阿弥の造語)、積極的(末広鉄腸の造語)、順風満帆(『国民新聞』の造語)、目玉(津村節子の造語)、一段落(織田純一郎の造語)、発展・具体的(中江兆民の造語)、興奮(小栗風葉の造語)、体調(北杜夫の造語)、魅力・甲高い・扮装(谷崎潤一郎の造語)、嫌悪(中村正直の造語)、的を射(平野謙の造語)、突破(矢野龍渓の造語。それまで「突破」は忍者の意味(突破・乱波・素破・透破など)、構図(永井荷風の造語)、精力的(宮本百合子の造語)、飛躍的(石坂洋次郎の造語)、結果的(芥川龍之介の造語)、勉強(『新聞雑誌』の造語)、順調(谷崎精二の造語)、本格的(勝本清一郎の造語)、反応(岩川友太郎の造語)、分担(明治十六年の造語(法律用語)、耐久性(野村龍太郎の造語)、目測(大日本帝国陸軍の造語)、提案(伊藤博文の造語)、大車輪(都新聞』の造語)、棚ぼた式(サトーハチローの造語)、連帯責任(東京日日新聞の造語)、嵐の前の静けさ(大曲駒村の造語)など、山ほど。
寂しい写楽 (小学館文庫)Amazon書評・レビュー:寂しい写楽 (小学館文庫)より
4094087974
No.1:
(2pt)

期待外れでした。

宇江佐真理さんの大ファンです。すべて読ませて頂いてます。特に「雷桜」は大好きです。映画化もされましたが、映画で観ても素敵でした。
写楽は歴史を追っておられるからか、主役が絞られてない感じがして読み終えても感動がありませんでした。また、宇江佐さんの描く心の
内側の描写もあまり見られなく残念でした。
寂しい写楽 (小学館文庫)Amazon書評・レビュー:寂しい写楽 (小学館文庫)より
4094087974

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