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冷たい密室と博士たち
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冷たい密室と博士たちの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.44pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全30件 1~20 1/2ページ
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犀川・西之園コンビ作品、読了2作目です。1作目の「すべてがFになる」と比べると物語の深みが、少しもの足らななく感じましたが、テンポ良く読み進められたので、このシリーズはまた読みたい!と思いました。 | ||||
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密室といえば森博嗣先生だよなぁといつも思わされる。すべてがFになるも見事なまでに痛烈でミステリの密室概念を変えたとも言えました。そして今回の「冷たい密室と博士たち」もまた新たな密室の仕上がり。犀川と萌絵のやり取りも良い。 こちらは先ほどのすべてがFになるからシリーズ2作目のもので僕が高校入ったくらいに読んだ文庫の読み返しです。忘れてた部分もあるので久しぶりに読むと人物の在り方から理系脳バリバリな感じが森節を感じさせてくれて懐かしい気持ちになりました。 | ||||
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淡々と読みふけってしまう森ワールドです。ドラマ化もされてますが、やっぱり原作がいいです。 | ||||
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前作の真賀田博士のような「人智を超えた天才」的な人物は登場しないため、悪い言い方をするなら派手さはありません(派手だからこそ前作が第一作に選ばれたとも言えるでしょう)。 しかしながら密室のトリックは完成度が高く、一つ一つの謎にちゃんとヒントが用意されており、時間をかけて読めば自分で解けた方も多いのではないでしょうか。 あるいは完全ではないとしても、ぼんやりとトリックの一端は理解できる難易度だと思うので、真犯人が明かされそうなところで一度読み返してみるのもよいでしょう。 「これ以上読むと答えが出るな」と予期させてくれる演出もユーザフレンドリィに作られています。 シリーズ恒例となるラブコメ要素も適切なレベルで用意されています。一部脈絡が感じられず「なぜ?」と思わされた部分もありますが、さすがにラブコメにまでロジカルさを求めなくても良いだろう、と納得しています。 次回作となる「笑わない数学者」では今作よりトリックがシンプルで、哲学的テーマとミステリィがうまい具合に関連づけられているので、今回の重厚な謎解きに疲れた方は是非読み進めましょう。 | ||||
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事件発生からそれを解決するまではとても気持ちよく読めたのですが、それを説明するパートが苦痛すぎてそれまでのすべてを吹き飛ばしました。 そこ以外はとても良かったですとても | ||||
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この作者の作品は初めて読んだ。 最後の謎解きに至って、特に動機の解明はかなりもやもや感が残ったのは事実だ。 二人の手になる新旧解説を読んで、そのもやもや感は晴れたものの、やはりあまり感心はしなかった。(なお、新しい方の解説は読みづらい) 結局は、理系であるからには課題に対して事実を積み上げて演繹するのではなく、仮説を立ててそれを検証するプロセスを採るべきだということなのだろう。 まぁ、もう何作かは読んでみたい気にはさせられた。 なお登場人物達の過剰な理科系人間的演出もやや失笑ものだったが、作者がプログレ好きと思わせる記述には目を引かれた。でもそれならガブリエルじゃなくて、ゲイブリエルであるべきではないか、と一人で突っ込んだけど、これは余談。 | ||||
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面白かった。非常に論理的でありながら、割り切れなさを感じる。謎解きは明快なのだが、極まった感情が生み出す、論理では捉え切れない思考が、逆説的に人間の本質を論理的に物語っている。 | ||||
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面白かったので、一気に全部読めました。他のシリーズも気になります。 | ||||
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犀川創平と西之園萌絵の二人を探偵役に据えたS&Mシリーズの第2作目。 絶海の孤島で世紀の天才が起こした密室殺人からおおよそ1年後、今度は二人が所属する大学の、とある研究棟で密室殺人が発生する。 ―――推理ものを好む人にとって、犯人を特定することは出来なくとも事件のトリックはおそらくある程度予想出来るものではないでしょうか。 お約束の犯人の告白シーン的なものはなく、犯人が事件を起こした背景に関してはむしろあっさりと書かれているように感じますが、実際の警察の捜査で判明するというのはこういう感じなのかも知れません。 さて、このシリーズがなぜ理系ミステリと呼ばれるのか。 今作の種明かしの部分を呼んで思ったのは、舞台や、或いはかの有名なガリレオシリーズの様に様々な科学知識を用いているからという事ではなく、一番の理由は探偵役の二人が事件のトリックや犯人を特定するまでの思考形態が科学的(というか論理的?)だからなのだろうという事でした。 某名探偵三世や犯罪組織に子供にされた探偵の様な天才的なひらめきではなく、犯人特定に至る思考が論理的に展開され読者にも理解しやすい分、他の推理小説よりも楽しめるシリーズだと思います。 | ||||
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『がん消滅の罠 完全寛解の謎』の作者は、この作品の影響を受けたのかなと感じました。 人物描写は、本作『冷たい密室と博士たち』のほうが上。 | ||||
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僕はトリックは全くわかりませんでした。 だから、読み終わった後は凄くスッキリしました。 トリックも良かったけど ストーリーが哀しい展開で(ありがちの展開かもだけの)良かった | ||||
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Fを読んですぐにこの作品を読みました。 犯人の動機は相変わらずかなり適当ですけどトリックの緻密さは完璧ですね。 トリックがわかったと言う人がいますが私はまるでわかりませんでした。 それにしても最後の全員を集めての犯人あては見事ですね。明かされるトリックの 論理的なこと。感情や疑問が挟まる余地がない。凄いですね。 逆に言えばそこがこの作者の欠点ではないでしょうか?つけいる隙がない女性を 男性は好んでいません。完璧なトリックも他人と語るべきものが何もない。つまり 娯楽としては欠点とも言えますね。やはりせめて狂言回しである女の子は普通のぼんくらの 女の子にしておくべきだなと思いました。 密室を解きたい。と言う方には最高の作品だろうと思います。作品に深みはありませんが それはヒロインと犯人に作り込みがされていない為です。トリックには関係ないです。 それにしてもFでもでましたが殺人現場の前に必ず防犯カメラを設置する 設定にしてますね。現代の密室ミステリーの基本条件なんでしょうね。 | ||||
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本書を読み終えて、シナリオ自体は良かったと思いましたが、 肝心の「why?」 これが最後の後付のみであったため、読み進める間の感情移入が出来ませんでした。 ただ、著者がミステリーにこだわりを持って書いているのは感じます。 トリックというか、密室については、消去法に於いて ただ一つしか手段がないため、謎としては難しくはありません。 ですが、だから、「何故?」なのかがずっと解らないまま進んでいきました。 やはり私は、読み進める中で「何故?」を表現して欲しい。 と言うより、「誰が?」と、「何故?」が両方謎として出され、 それに関する描写がないと、深くは入り込めませんね。 ただ、読後感はすっきりして楽しめた、と感じましたので、☆4つです。 | ||||
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S&Mシリーズの二作目。本格的な大学の研究施設が描かれていて、理系にはかなりツボでした。最後の結末はなかなか衝撃的でした。 | ||||
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前作「すべてが F になる」(「F」)に比べてかなりスッキリ! 納得のいく真相で気持ちのよい読後感でした。 理系の先生が主人公なので最初の導入はちょっととっつき難いところがありますが、 そこを超えると全く謎な密室ミステリが登場します。 密室殺人のトリックって、結構チープな事が多いんですが、これはなかなかの出来。 密室がよく出来ているし、その解法にも破綻が無く、十分納得して満足できます。 また、事件の真相にもドラマがあって、良いです。 これは「F」には無かった感動で、その点でも前作を凌いでいると思います。 また、私はある人物を犯人だと疑っていたので、読んでてかなりドキドキさせられました。 そういった所も非常に上手いです。 全体的に、各要素が一つづつ前作を上回ってると思います。 これで次作も買う決心がつきました。 | ||||
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前巻と比べるとやや内容の質が落ちている気がしないでもない。 しかしそれは、一作目の印象がとても強く、また面白かったからである もちろん、この作品もとても面白いので一読する価値がある。 仕掛けとしては少し足りなかった気もしないではあるが、犯人の心情 は読んだ後も考えさせられる ※あくまでも個人の感想です | ||||
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「すべてがFになる」で衝撃を受けたため、S&Mシリーズ2作目に手を出してみました。 内容や話の進め方はやはり独特ですが、1作目と違いキャラの濃さがあまり感じられず、なんだかぼんやりとした印象で読み終えてしまいました。 特に登場する学生たちはまったく覚えられず・・ただ単純に推理モノとしての楽しみになってしまった気がします。 とはいえ、やはりクライマックスでは理屈を超えた盛り上がりがあり、十分に楽しめました。 少しずつですが、S&Mシリーズを読み進めていきます! | ||||
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前作(出版順でいう、「すべてがFになる」)と比べて云々、というレビューが目立ち、 それが本作があまり高評価でない要因になっているように見受けられます。 はたして、前作と比べて本作は見劣りするのか? 本作もやはり理系理系していています。 例として、中盤、手に汗握るスリリングなシーン(萌絵ちゃんが・・・!)が展開されますが、 ここでの構成要素に、パソコンにあまり馴染みがない方には分かりにくい、 しかし当時を知る人には、おぉっ!?と思えるようなネタがあります。 また、今回は舞台そのものがおおよそ理系という物質で構成されている、 と言っても過言ではありません。 当然、それだけで理系小説?くらだらない・・・なんて言わせない面白さがあります。 今回は前作のような、敢えて言うなら「森博嗣式推理小説」とは若干異なるかもしれません。 趣向性の違いとでも言いましょうか。 上記にも挙げましたとおり、サスペンスのような、 ドキドキハラハラせずにはいられない展開が見受けられます。 謎が謎を呼ぶ、不可解な現象が次々と起こる・・・というよりは、 物語りが進行する度に新しい発見あったり、予想だにしなかったピンチが迫り来る・・・、 という感覚を抱きました。 どうなってしまうのか? 大丈夫なのか? 不安と期待をない交ぜにした感情は、ページをめくる指を止めさせてくれません。 ですがそこは森博嗣、数学の解を証明するように、 きちっと話しは進んでいき、謎をすぱっと解明していきます。 前作は本当に先を予想させない未曾有の推理小説でしたが、 なら本作が霞むかというと全くそんなことはなく、 悲しみと憎しみに囚われたピュアな親子愛の行方を織り交ぜつつ、 前作同様、読み手をぐいぐい引き込む大変面白いミステリーを描いたように思います。 方向に多少の違いはあれど、前作で森博嗣氏が好きになった方なら、 私は今作も何の迷いもなくお勧めできる一冊だと思います。 新しい登場人物と、犀川先生&萌絵ちゃんの関係の変化?だって楽しめるのですから。 | ||||
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『F』に続いて読んでみました。トリックはたいしたことはありませんでした。でも動機が自然的でうまいなとは思いましたね。解答の部分も論理的に解説されてはいます。僕は文系人間なので理系用語あたりは流し読みです。森先生が海外の作家・その作品に影響を受けていてまた、それを好んでいるのはわかるのですが、(例えばロアルド・ダールから比喩を参考にしていたりするようですが)そういった独特の比喩や「笑い」は日本人の登場人物が言うとなにか僕は違和感を受けるというか、僕自身ダールは好きですが、あわないのはどうしても感じてしまい、今回この作品に限ってはところどころに散りばめられているジョークもイマイチ笑えませんでした。しかし、皆さん『F』と比較して見劣りしているようですが、僕はむしろこちらの作品の方がうまいと思いましたね。森さんは好きではないですが森さんの作品は好きですね。 | ||||
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トリックに関しての仮説の設定から、 その仮説に対する矛盾点の指摘など、 仮説の細部に至るまで論理が適用されていて、 物語全体が非常に細密な論理で構築されている。 緻密な構成でありながら、 わかりやすさと腑に落ちる感覚を与えてくれる内容であり、 推理小説としてレベルが高く、確かな読み応えがある。 また、よくありがちな推理小説のように、 ちょっとした思いつきで、パッとトリックが解明されるような浅はかさがなく、 思考に思考を重ねて、理によって推し量るという推理の味わい深さが感じられる。 ただし「すべてがFになる」と比較してしまうと、 どうしてもこの小説は見劣りしてしまう。 あの作品はあまりにも秀逸過ぎた。 そういった先入観を排せば、 この作品はまさに推理小説の王道と評して差し支えないだろう。 | ||||
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