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あやめ横丁の人々
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あやめ横丁の人々の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.75pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全3件 1~3 1/1ページ
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『あやめ横丁の人々』とは何ともきれいな表題ですが 実際のあやめ横丁とはあやめ=花のあやめではなくて 他人をあやめるという意味のあやめです。 主人公で旗本の三男坊・慎之介は自らの祝言の席で花嫁の間夫に 花嫁をさらわれ逆上した挙句、間夫を斬り殺してしまい、 慎之介の妻になるはずだった娘はショックのあまり自害してしまいます。 一人娘であった為、お家存続ができなくなった娘の家は親・家臣共々 慎之介を恨み復讐を企てるのですがそこで助け舟として『あやめ横丁』に かくまわれることになりお話が進んでいきます。 あやめ横丁の人々は今でいう犯罪人の集まりなのですが みんな心に傷を抱えた上での犯行で根は優しくていい人ばかりです。 慎之介が身を寄せた家の娘、伊呂波には初めから反発された様な物言いを されるのですが徐々にお互いに好意を確認し合う仲に…。 皆さんがおっしゃる様に私もラストはあまり感心できませんでした。 慎之介の長男が病死、次男は養子、後継ぎは当然、慎之介になり 少し安易な感が否めなかったです。 慎之介はお家に戻り妻を娶りめでたしめでたしかもしれませんが それに引き替え伊呂波の人生はあまりにも悲しすぎました。 | ||||
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命を狙われ、あやめ横丁から出てはいけないといわれた慎之介。 だが、慎之介ばかりではない。ここで暮らす人たちもまた、あやめ 横丁から出ては暮らしていけない事情を抱えていた。ひとりひとりの 事情が明らかになるにつれ、やりきれない気持ちになるのは慎之介 ばかりではない。私も同じ気持ちになった。特に太吉の身の上に 起こったできごとは、読んでいてつらかった。幼い心に、どれほど 深い傷を負ったことか・・・。 つらいできごとを味わい、心に傷を負った者たちだから、人を思い やる気持ちも強いのだろう。あやめ横丁の人たちはみなやさしい。 居心地がいいあやめ横丁だが、やがてそこを出て行かなければ ならない慎之介・・・。知り合った伊呂波やあやめ横丁の人たちの 行く末は?ラストはほろ苦く、ほろっときた。心温まる作品だった。 | ||||
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主人公があやめ横丁で暮らすようになってからの住人との係わり合い、それにより成長していくさまはいかにも宇江佐真理の小説という感じだが、 そもそも婚約者の密夫を斬ったくだりからのストーリー展開が不自然。 婚約者の自害により相手の家に跡を取るものがいなくなり、絶家となるなどとはありえない話。 武家ならばなおさら養子を取って跡を継がせるはずで、相手の家の家臣も浪人になるわけがない。 むしろ娘を失った相手方の親の私怨というものに絞ったほうが自然だったと思う。 | ||||
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