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彼女は僕の「顔」を知らない。



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【この小説が収録されている参考書籍】
彼女は僕の「顔」を知らない。 (メディアワークス文庫)

彼女は僕の「顔」を知らない。の評価: 3.00/5点 レビュー 5件。 Dランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点3.00pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全1件 1~1 1/1ページ
No.1:
(5pt)

痛ましくも眩しい青春ミステリ

ミステリ風味の青春小説。
登場人物たちを苛む10年前の火事の記憶と、そのとき集められていた「問題のある子供たち」の10年後の姿。夜のなかで赤々と燃える炎の光景は、そこで彼女への憧憬とともに僕のなかに焼き付いている。
その鮮烈さと痛ましさを、少年少女たちの持つ特有の爽やかさと優しさが洗い流してくれるようないたわりを感じた。誰かが誰かを想っているとき、人間は一番美しいのかもしれない。

タイトルのとおり、失貌症のヒロインは主人公の顔を記憶できない。「今どんな顔してますか?」と確認しようとしたり、顔に触れたりして主人公の心に近づこうとする行為は彼女なりのコミュニケーションという感じがして、非常にいじらしく感じられた。また主人公のヒロインへの献身的な思いやりは、贖罪であると言いながら、確かに愛情のかたちを描いていて眩しい。
彼女は僕の「顔」を知らない。 (メディアワークス文庫)Amazon書評・レビュー:彼女は僕の「顔」を知らない。 (メディアワークス文庫)より
404912484X

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