再び消されかけた男
評判
再び消されかけた男の評価:
4.00/5点 レビュー 4件。 C ランク
Amazonレビュー一覧
Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全3件 1〜3 1/1ページ
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小説の詳細ページを閲覧すると、ここに履歴が表示されます。最近閲覧した小説詳細ページへ簡単に戻る事が出来ます。
フリーマントル氏(1936-)による
「チャーリー・マフィン」シリーズ
第2作です。原著(1978)のタイトルは
英国 "Clap Hands,Here Comes Charlie"
(拍手で迎えよう、チャーリーの登場を)
米国 "Here Comes Charlie M"
(チャーリー M ここに参上)
です。前年に出た第1作
"Charlie Muffin" (チャーリー・マフィン)
の直接的な続編となっています。
英国秘密情報部(SIS)の古参部員
マフィンは例外的に労働者階級の出身で
組織から疎外されていましたが…。
著者
ブライアン・フリーマントル氏は
英国南部のサウサンプトンの出身で
マフィン同様
パブリックスクール → オックスブリッジ
というエリートコースをたどらず
たたき上げの記者として
『デイリー・エクスプレス』
『デイリー・スケッチ』
『デイリー・メイル』
に勤務しました。
『デイリー・メイル』では外報部長を務め
1973年、在職のまま作家デヴューしました。
『ジャッカルの日』で世界的に知られる
英国ケント州アッシュフォード出身の作家
フレデリック・フォーサイス氏(1938-)
は生年でフリーマントルより2歳歳下に
あたります。
『ロイター通信』や
『BBC』で記者を勤め
まず渾身のルポルタージュ
『ビアフラ物語』(1969)を上梓し
『BBC』上層部と衝突し退職したあと
『ジャッカルの日』(1971)で
エスピオナージュ作家としてデヴューします。
私は
フリーマントル氏もフォーサイス氏も
長年にわたって愛読して参りました。
フォーサイス氏は
①テーマの多様さと
②物語のスケールの大きさ
という特長があります。
ひとことで申し上げるならば
「ザ・ストーリーテラー」
という称号がふわさしいと思います。
それに対し
フリーマントル氏の特徴は
①亡命ものが多い。
②心理描写が細かい。
③複数のシリーズものがある。
‥という点にあります。
「チャーリー・マフィン」は
まさにシリーズものであり
ソ連のカレーニン将軍が
西側に亡命するという話を軸に
ストーリーが展開します。
上述の通り本書はその直接的続編です。
第1作を読むときに
もし第2作を書くならば
どういうスト―リーにすればよいか
ご自分で想像してみるのも一興です。
ひとつヒントを提供しますならば
新しい人物が登場します。
英国秘密情報部で
マフィンに目をかけてくれた
かつての情報部長
サー・アーチボルド・ウィロビーの
息子ルウパート・ウィロビーです。
善き人なのか悪しき人なのかは
ご自分でご確認されるとよいでしょう。
ちなみにシリーズものと言えば
米国の捜査官カウリーと
ロシアの捜査官ダニーロフが
なぜか共同で捜査にあたる
「カウリー&ダニーロフ」ものも
愛読してきました。
「チャーリー・マフィン」ものが14作まで
出版されているのに対し
「カルリー&ダニーロフ」ものは
4作までしか出ていないのが残念です。
もちろん小説の舞台は
ソ連崩壊後のロシアです。
「チャーリー・マフィン」ものと
「カウリー&ダニーロフ」ものでは
第2作のストーリー展開において
「共通点がある」
と私は考えています。
主人公の妻/恋人(愛人)に関する
ストーリーが同じだと思います。
これはフリーマントルの特徴
④に相当するのかもしれません。
(答えは本書 p.286 )