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境界線
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境界線の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.96pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全40件 21~40 2/2ページ
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実際のあの災害を眼前にし多くのものを失ったならば、本当にこういう内面の変化や破壊は起きるだろうなと、身につまされる思いになりました。 私は海を見ると雄大で美しいとしか思わない。そんな人生を幸い生きさせてもらってることに感謝したい。 | ||||
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私の友人がいなくなり13年過ぎた。旦那は未だ認めていないので一年に一度昔仲間で捜索をします、多分死を受け入れるとその後空っぽになりそうと思っているのかも。眼の前を流れていく光景は容易に想像が付く今すぐ絵にできるかもしれない。だけど被害の受けていない私含め何を言っても無に等しいと感じる事が多い | ||||
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震災のドキュメンタリー的なものかと思ったが震災を背景に持つ人間の心を描く物語だった。 少しだけ震災や被災者の気持ちに近づけたような気がする。 | ||||
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戸籍の違法な売買と殺人という事件は起こるが、本作品の主題は事件の解決ではないと思う。東日本大震災が人をどれだけ変えるのか、衝撃を受けた人間がやっていいことと悪いこと、やらなければならないこと、そこには非情がある。震災時の津波の酸鼻さや復興といっても元に戻らない住み慣れた町の状況など、描写がすばらしく、それゆえに物語の背景にある重いものがより重く自分に襲ってくる。自分ではどうしようもできない無力を嘆きながらも作品を読めてよかったと思った。 | ||||
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物語自体は 特質したものではないけれど 震災というものを目の当たりにした人達の苦悩も織り交ぜてのストーリーは我々に忘れてはいけないものを思い出させます | ||||
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「宮城県警シリーズ」第2弾!宮城県警捜査一課警部・笘篠誠一郎が主人公。笘篠の妻は7年前の東日本大震災で津波によって流され、行方不明のままだった。 不在者の生死が七年間明らかでないときは、家庭裁判所は、利害関係人の請求により、失踪の宣告をすることができる。つまり、笘篠は、生きていて欲しいという願いから、7年経ったが妻の失踪宣言をしていない。2018年5月某日、気仙沼市南町の海岸で、女性の変死体が発見された。女性の遺留品の身分証から、笘篠の妻だった。死体を検分に行ったら妻ではなく、別人だった。笘篠は、その戸籍が売られていたことを突き止めていく。戸籍がいつの間にか売られていたのは、妻だけでなく、別の男も同じように戸籍を買って成り済ましていた。それが殺されたのだ。全く妻とは別人と同じように別人だった二人。突き詰めていくと、自分の名前を捨てて、新しい名前で平穏な人生を送りたいと考えていたのだ。 笘篠は、二人の男 五代と鵠沼は同級生に注目する。五代は、チンビラヤクザで高校の頃からカツアゲなどをしていた。また、詐欺罪でムショにもいた。名簿を購入して、悪事を働いていた。鵠沼は優秀で、NPO法人の代表で、税理士だった。2011年3月11日に、目の前に赤いランドセルを背負った女の子が津波の濁流に飲み込まれていくのを見ていた。そこで、大きく人生観が変わるのだった。 震災の大きな傷跡が、人に埋め込まれていく。そして、事件が起きていく。 津波で、妻を行方不明にした刑事が、必死にもがく姿がやるせないのだ。 震災の傷跡が、心の中でいまだに存在していることをわからせる好著。 | ||||
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東日本大震災から12年の経過となります。被災された方々へ心からお見舞い申しあげます。育った環境の中で、成功を掴む人もいれば苦しんでいる方もおられます。本書を通じ、①生きる証②人を喜ばせる(自分も幸せになる)そして③全ての存在が【証拠】になることを改めて実感させられる作品でした。 | ||||
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笘篠刑事シリーズ②。 東日本大震災から七年後。行方不明の刑事の妻が、死体となって発見された。刑事が身元の確認をしたところ、全くの別人であることが分かる。しかし免許証には写真は異なるものの妻の情報が。怒りに突き動かされ、刑事は半ば強引に捜査に乗り出すのだった…。 前半は主人公の刑事が、足を使って真相に迫る姿が描かれる。自身も震災の被害者家族であり、捜査の過程で時を経ても癒えることない現地の苦悩が炙り出されていく。 刑事本人にとっても辛い状況の中、行方不明者の身分を詐称した他殺体が発見される…、という展開。 後半は、犯人と思しき二人の男の高校生時代が描かれる。こちらは、青春ものとして読ませてくれる。震災がもたらした二人の「境界線」とは…。 著者お得意のどんでん返しミステリではなく、人間ドラマとして奥の深い作品である。レクイエムと言ってもいいのかもしれない。 | ||||
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境界線というタイトルに魅入られるように手にした作品。読み終えて、タイトルの深さに改めて心震わされました。 | ||||
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境界線ってそういうことだったんだ。 過去編が引き込まれたな。 | ||||
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震災は多くのものを奪って、多くのものを変えた。もとに戻ることはない。変化に対応して生きていくだけだ。 | ||||
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描写が凄く細かくて 信憑性があり人間関係も独特な表現で 引き込めた。 | ||||
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3.11。多くの人生を大きく変えたこと。そのことを決して風化させちゃいけないということ。話の筋立ては荒っぽく大味でしたが、3.11のこと、色々考えさせられました。その意味で、読んで良かった、と素直に自分の気持ちを受け止め、ちょっと甘めの評点となりました。 | ||||
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いつもながら面白く拝読させていただきました。 ただ、著者は公認会計士と税理士の資格試験についてあまり調べてないのではないかと感じました。 落ちこぼれ高校出身で受験予備校に行った位で公認会計士の資格はとれません。 少なくとも、大学の教養過程取得が受験資格です。 司法試験に並ぶ難関資格ですので、いとも簡単に公認会計士になったと言う設定には無理があります。 税理士は1科目ずつ何年にも渡って取得できるので、資格としては公認会計士より合格しやすいかもしれません。 いずれにしても、資格試験についてはもう少し調べて書かれた方が良いかと思います。 | ||||
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こう事も有るんだと思いました。 | ||||
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殺人事件は震災がきっかけだった。 「護られなかった者たちへ」から続けて一気に読み上げた。 震災は人の心も倫理も全て流し去ってしまった。 震災は人の関係も分断してしまった。 10年を経て震災を追体験することになるとは。 しかし、決して後味の悪いものではなかった。 | ||||
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前半は、主役の刑事が事件解決に向けた、よくある動き…と思わせ、盛り上がったところで過去に戻る。「え?」と思わせつつも引き込まれ、この物語に一気に深みが増します。残りページ少ないけどなぁ…と思って読み進めました。でも、この構成が最高に良かったと思います。 「護られなかった」と通じる、ワルと思われた人が悪ではなく、善に生きた人が悲しみのなか堕ちていくのが切ないです。 震災をリアルに表現しつつ、話の中に組み込んだのは、それだけ時が流れているんだな…と感じました。 | ||||
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護られなかった者たちへ を読んで、こちらも読みました。個人的には、護られなかった者たちへ、の方が、良かったです。 一方で、震災がどのように人の心に影響したか?を考えさせられた一冊です。 | ||||
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震災の残酷さもだけど、現地で起こっていたいろいろな葛藤が凄くリアルに描かれていて感動でした。 後は、いつもの素敵な展開で…^^ この世界に浸れるのが、とっても素敵です。 | ||||
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①犯人たちの生立ちが上手く描かれている。底辺で生きる中で二人は出会い、犯罪組織への復讐を思い付いた。 ②それは非暴力的な手段で敵を破産に追い込む詐欺という手段であった。暴力には知恵で対抗するしかないのだ。 ③東日本大震災で行方不明になった人物の名前を騙る詐欺が企てられる。何とその被害者の中に刑事の妻の名前もあった。これ以上は書けないが、刑事と詐欺師の対決が面白い。生きてきた過去の重みがひしひしと伝わる。 ④著者の作品群の中でも傑作に属する内容である。 ファン必読の一冊だ。 | ||||
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