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みんな知ってる、みんな知らない
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みんな知ってる、みんな知らないの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.70pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全27件 1~20 1/2ページ
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韓国のサイコサスペンスですが、みんな知ってるのに当事者である自分だけ知らないという描写は強烈で、 恐怖を感じてハラハラする展開でした。 | ||||
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韓国の中流から下流の社会を描いたミステリー。 犯罪者に捕らえられた女の子の話が、様々な視点から語られます。 とても読みやすい小説でした。 | ||||
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子供の頃に失われた記憶を取り戻していく話の流れだけど、どうも興味持てる流れでなく退屈になる。各々の登場人物のセリフもこんな言い回し可笑しいなとか思うところがあったり。各章のタイトルももっと興味持てるものに変えた方が良い気もする。 | ||||
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韓国人女流作家による重くてつらい小説です。 どんよりした読後感です。 | ||||
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韓国の作品ですがとても読みやすいです。 序盤から一気にはまって、あっという間に読み終えるだけのエネルギーがあった。 心の傷は時間が解決してくれるはずだったのが、そうはいかなかった。 20年という年を重ねて当時の記憶が鮮烈によみがえると人生は一変した。 予定調和の部分もあるもののスリル感があって楽しめた。 もやもやする読後感もこの作品の魅力なんだと思います。 | ||||
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サイコサスペンスなので苦手な人はいるでしょうけど、私はそういうのも大丈夫なたちなので、一気に読み切りました。 こういう小説は読んだことがなかったので、結構楽しめました。 特に、章によって視点が変わるのが面白いと感じました。 いきなり話が飛んで、なんのことだろうと思いながら読み進めていくと、あるところで話がつながる——ストーリーに意外性があって良かったです。 ただ、その展開にそこまでワクワクするような感じはなかったかな、と思います。あくまで私の場合は、ですが。 でも、現代韓国小説の面白さを味わえたのは良かったです。 | ||||
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じわじわと主人公が追いつめられるところは心がしめつけられるように リアルに感じられます。 後も味もスッキリしたものではないので、現実にもやもやを抱えている人が読むと 心がささくれだつかもしれません。 | ||||
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読んでいてとてもつらいです。被害者は幼い女の子2人。確かに今、こういう、一番弱いところにひずみがくる犯罪ってとても多いですよね。 読みやすい翻訳文で、自然でわかりやすい描写から、薄皮をはぐように事実が判明していきます。 つらい、つらいと思いながら読みました。なんというか、とてもすごい小説でした。 | ||||
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韓国産のミステリを始めて読むが、淡々とした文体のせいか、クールで過度にエモーショナルでないところに欧米や日本のサイコ・サスペンスとは違う個性が感じられる。結局、家族の問題に収斂するのはさすが儒教社会という気もするが。 | ||||
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文章は凡庸とは言わないが取りたてて優れたところがあるわけではない。なんとなく読み進めることができるが、心に響くこともなく、印象に残るところもほとんど無い。心理的な題材を取り上げているが、説得力に欠けるのはリサーチ不足か。メディアやSNSの反応なども、常人の感覚をなぞるだけで深い洞察があるわけでもない。 全体にある種の空気感を感じはするが、それも希薄で人工物のようなあざとさがある。 時間を潰すために読むには良いが、サイコ・サスペンスなので明るい気分にはならない。 | ||||
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日本的なおどろおどろしさとは異なり、鋭角的な怖さを感じた一冊。 設定や構成を含め、頭の中で視覚化して、映画を観るかのように読みました。 夜には読まない方がいいかも知れません(笑)。 | ||||
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まず書籍体裁は、ハードカバーで200頁余りある、韓国人作家によるミステリー小説ですが、書面には淡い色彩で柔らかく描かれた挿絵が添えられており、活字が少し大き目な事も相まって、一見だと児童書みたいに感じられてしまいます。 一方の内容は、誘拐軟禁事件か、将又家庭内暴力かと思わせ振りな、幼少期の主人公が揶揄されるプロローグから始まり、その衝撃で失われた記憶を、大人になった20年後に解き明かして行く、あまり心地良い話ではありません。 作風としては、やや中層階級よりも下の韓国社会を舞台にし、エンタメ性に群がるマスコミや、頑なに利権で動いている警察等、日本のニュースでも時折触れられている様な、近年の韓国社会にある暗い部分も誇張気味に描かれ、深く読み解けば風刺要素もありそうです。 また物語自体も重苦しく、最後に晴れやかな気持ちになれる様な流れでも無く、読者自身を闇に引き込む様な感じであり、ミステリーとしては評価出来る部分はあります。 ただ「失われた記憶」をパズルの様に扱うので、書面構成が散漫化している傾向は強く、一気読みしないと読み難く感じられる場合は多そうです。 総じて、胸が悪くなりそうなリアリティー&ミステリーで、読者を引き込もうとする作品で、精神的に充実している時に読む事が望ましい作品と言え、斬新さと言う観点では及第点以上に届くかと思います。 | ||||
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何が起こったのかが一度読んだだけでは良く分からないままに読み終えた。 短い作品なのだけれども、自分にはかなり難解でした。 | ||||
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チェコ在住の韓国人女性の作家によるミステリーです。 目次でおっと思うはず。韓国独自の習慣もでてきますが、翻訳も自然でとても読みやすかったです。 挿し絵がところどころ入っていますが、お話の雰囲気とあった朧気なところは好きです。 奇しくも同じ日に記憶を無くしたり、精神に変調を来すほどのきつい体験をした二人の女の子の20年後の話ですが、前半後半でざっくり分かれていて、文体もかなり違い、本当に違う女性の精神の中を見せられているみたいです。 事件そのものは、不完全燃焼観の残る記載です。あえてそうしているのだと思います。実際に20年も前のことが何から何まですっきりわかるなんてことはないし、生きている人間がどうとらえて、消化するかが肝心なのですから。 | ||||
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各章が“みんな知ってる”“みんな知らない”の繰り返しで、友人同士の9歳の2人の少女が、それぞれ別の場所で軟禁状態になり、どちらも記憶を失ったまま発見され、あるきっかけから記憶を取り戻すのをじわじわ描くミステリー。成人してから蘇った記憶からは、想像を絶する体験と真実があぶり出されるというものですが、そんなにトリッキーな作品ではありません。伏線が張り巡らされて、ピースがはまっていくというものでもありませんし、どんでん返しがあるわけでもないので、韓国のミステリー映画の感覚で、二転三転を期待して読んでしまうと物足りないかも知れません。凄惨なストーリーではありますが、猟奇的な内容や暴力描写はほとんどなく、“不思議の国のアリス”の迷宮になぞらえた、あくまでも軟禁状態の孤独感と再生の日々が緊張感を持って描かれていくものです。 ぐいぐい読めるスピーディーな文章ではありますが、表現が独特で、しかもきちんと本質をついているのが良かった。“治り切らない傷を無理に縫い合わせたことで肉芽が見当違いに育った”という表現などが次々と出てきて、これがしっかりとテーマに絡んでいくのも良かった。翻訳も日本生まれで日本語教師の韓国の人が行っているようで、とても自然です。 被害者と被害者家族が好奇と疑惑の目にさらされいく息づまり感や、サイコバスの犯人の暗い生い立ちとか、借金地獄の悲惨さとか、いろんなきつい描写に挟まれる淡い色の挿絵も、小説世界をとても奥深くしています。 どんな悲惨な事件も、時が経つと人からは忘れ去られて思い出されることはない。しかし悲惨な事件から自分の精神を守るため無意識に忘れようとしたことは、いつかまた自身を苦しめる。最後まで読むとタイトルの”みんな知ってる、みんな知らない”に重みを感じます。 | ||||
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重いつらさをじわじわと感じる物語だ。 同時期に49日間姿を消すことになった少女二人。それぞれの記憶をたどる独白と、事件に関係する人物の独白が繰り返されるスタイル。 片方の少女の事件の真相が分かる前半で一度話が終わるように思えたが、続く後半の少女の事件についての記憶を読みすすめていくと、その全容がわかった頃に実は二つがリンクしていると気づく。 章ごとに二色刷り(しかも色を変えている)の挿し絵がたびたび入る。地味ながらかなり贅沢な作りだ。 その挿し絵のためか、はたまた翻訳小説であるため、文章が淡々としており、端的な説明が多いためか、映像で画面が浮かぶような文章になっている。 そう思ったが、最後にあった著者のプロフィールを見ると映画やアニメーションの脚本を多く手がけているとあったので、映像向きの文章を書くことを得意とする為なのかもしれない。 理由を理解しやすいという点では、後半の方が読みやすく感じられた。 前半はすべてが後味が悪い。 ずっとじわじわとする「嫌な」感覚をこれはどうなるのだろうかと考えながら読み続けられる。 息も切らず、一息に読んでしまった。 | ||||
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本書のカバーには次のように書かれている。 「〜〜。小学校の同級生だった二人がたどった数奇な運命が、さながらDNAの二重らせんのように交錯する。〜〜」 しかし、実際は二重螺旋のようには交錯していない。 二人が経験した別々の「事件」と「事件」が一瞬交わるだけ。 二つの小説を無理矢理合体させたような感じになっており、突如主人公が切り替わったりして混乱する。 怖くて面白いなぁと思う場面もたくさんあったが、小説としての完成度は高くない。 | ||||
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「封印してきた記憶を二人が徐々に取り戻すとき、再び事態が動き出す! 韓国人女性作家の新星による、スリルに満ちたサスペンスの傑作。」 とあったので楽しみに読み進めましたが 不気味な状況と、気味の悪い人がでてくるだけで、結局何事も起こらず終わった感じです。 「思わせぶり」という表現がぴったりでした。 あの人は何だったんだろう、という消化不良系の人も登場し、今一つな仕上がり。 こういう、こちら側とあちら側から一つの物事を見て全体像を想像させる手法としては未熟で 最後まで「あっ」と思わせる展開もありませんでした。 サスペンス枠でない方が評価されるのかも。 | ||||
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最近は韓国からの文学作品が多いなと思いながら注文。 早速読みましたが、かなり猟奇的かつ内面的な描写があり、心がごりごり削られます。 オムニバスと思いきや、各話が思わぬところでリンクしたり、挿画があるのでビジュアルを想像しやすい等美点もあるのですが、読んだあと、しばらくひきずるタイプのイヤミスでした。 しかし、読みごたえあったので星4つ。 | ||||
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主人公が記憶の混乱をしている場面からスタートするので、ページをめくる我々読者も混乱するのですが、10ページほどで状況が掴めてくるので、「読みにくい」と感じるのは出だしのみです。あとは淡々と、しかしソワソワする物語が展開していきます。 9歳の少女ヨヌが何者かに監禁され、四十九日後に発見されるが、そのときの記憶が無く、大人になってから、当時の記憶を徐々に取り戻していく。 描かれる事件の内容だけで言えば、動機がどうであれ、嫌悪すべき、おぞましい物語なのですが、ヨヌの心情に沿って綴られていくので、強い嫌悪をいだくことなく読むことができます。 事件の記憶を失ったまま大人になったヨヌの一人称のくだりと、犯人の行動が三人称で語られるくだり、そしてもう1人の主人公がカウンセリングを受けているくだり、さらにその父親の独白。読みすすめていくことで全体像が掴めていく構成になっています。 後味は、勧善懲悪でスッキリする小説ではなく、やりきれなさを「引きずる」系のミステリー小説です。 ミステリーと言い切ってしまうのも、ちがう気がします。サスペンスや推理小説でもなく、それぞれの人生を垣間見て、読んだあとに、後味としてそれを引きずる。 韓国文化の記述で日本の読者に通じないところは無いと思いますし、「オボイナル」は父母の日と訳したうえで、ルビで、オボイナルと記述してあります。少女が行方不明になっていた日数が「四十九日」で、四十九日って日本の四十九日(しじゅうくにち)と同じ意味があるんだろうか? と思うかもしれませんが、それについても、読めば分かる小説になっています。 表紙のイラストと同じ絵師さんの挿絵つきです。見開き、または1ページ単位で、要所要所に部分的にカラー印刷で載っています。小説同様に独特の雰囲気があります。ただし、文章の途中でブツ切るように絵が挿し込まれるところが数箇所あり、そこだけ読みにくいです。 | ||||
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