レモン
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一読して思ったことは、殺害された17歳の美しい女子高生は、軽い統合失調症であり、なぜ誰も医師に相談しなかったのか、ということだった。 スカートなのに下着を履かないで登校するというのは、単なる世間知らずではなく、性的妄想によるものとは、誰も思わないのだろうか? 下着なしで膝を立て脚を開くというのは、男性に嫌われないように、その欲望に迎合する行為だろう。 成績が悪いのも、思考能力の鈍麻によるものだろう。 殺害方法、加害者、殺害場所は、前半で明らかにされているし、「イワンの論法」は、表向きの言い訳にすぎない。 「別の人」(カン・ファギル)と同じ文学技法を用いており、多面的な視点から事実を明らかにするという構成を取っているが、決定的な違いは、問題意識の希薄さだ。 何を表現しようとしたのか、意図が分からなかった。 「別の人」のユリもまた、美しい容姿に似あわない奇妙な話し方で友人が少なかった。 韓国は、若い女性の精神衛生に無頓着なのだろうか? | ||||
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かなりのベテラン作家で、ミステリー仕立ての純文学だが犯人当てではない。しかしキリスト教文学なので、最後のほうに「大審問官」みたいのがあって、こんなこんなこんなひどい目に逢う子供がいても神を信じるのかみたいな問答がなされ、キリスト教徒でない私にはバカバカしいとしか思えないのだが、キリスト教に違和感がない人にはおすすめである | ||||
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事前情報は「亡くなったお姉さんの顔そっくりに整形した妹の話」だけだったので、百田尚樹の「モンスター」みたいなある種の猟奇的な執着心の話かと勝手に思ってたら、ちょっと違った。 ある事件から、それに直接的あるいは間接的に関わった人たちの、ある種トラウマティックなその後の群像劇みたいな感じだった。その意味で言うと少し前に読んだ光州事件モノの「少年が来る」と類似点があり、小説の構造的に目新しさを感じられなかったのが残念。こちらを先に読んでいたらまた違ったのかもしれないが。 姉の顔に整形する妹は、その死を知ることになる電話が鳴った時、「トイレで生理ナプキンの羽を夢中でくっつけていて」、上はパンパンになって膿が出そうなニキビの広がる顔と下は経血で血まみれになった黒々した陰毛の自分を鏡で見る、という状況設定がすごいと思った。現実の生々しさとしての描写もさることながら、いい加減うんざりする自分自身への嫌悪感が彼女の内部でここではっきりアクティベートされたんだな、と思った。 | ||||
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