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(短編集)
デッドエンドの思い出
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デッドエンドの思い出の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.10pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全108件 41~60 3/6ページ
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著者は、東京生まれ、日本大学芸塾学部卒のよしもとばなな。 (2006/7/10 第1刷) 全5作からなる短編集、どれもちょっと切ない系の話で構成されている。 自分の中でのよしもとばなな像といえば、受験問題等でよくお目にかかったという印象で、しっかり文章を吟味したことは今までなかった。 本書題名にもなっている『デッドエンドの思い出』が、よしもとばななが「これまで書いた自分の作品の中で、いちばん好き」(p.243)というほどあって、確かに押しては返す漣のような切ない作品だった。 客観的によしもとばななの作風を見てみると、圧倒的に読みやすい。 その「読みやすい」とは、文章に使われている語句が平易であることだ。 多分、小学生なら読めるような文字しか使われていないような気がする。 しかし、文章でセックス描写なんかもでてくるけれど、それも少しだけ。 全体的な感覚は、ゴムボールみたいな、当たっても痛くないけれど、なんだか丸っこくて可愛らしい作品が多かった印象でした。 本書では、ビビっときたものはなかった…次回に期待したいです。 | ||||
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本についていた帯に「今まで書いた中で一番好きな恋愛小説」とあったので 長いことばななさんの本を読んでいませんが、興味が湧いて読みました。 あの「キッチン」や「サンクチュアリ」、「ムーンライトシャドウ」の感動は 20年経ても忘れられず、今も時々読み返したくなる素敵なお話なので。。。 でも読んで本当にがっかりでした。ストーリーも会話も風景もみんなわざとらしく よそよそしく、昔の本のように読んでいると映像が頭に浮かんでくることが まったくありません。透明感もしんとした海の底にいるような静けさもありません。 読んだ話の内容も実際すぐに忘れてしまいました。 これがほんとにばななさんが一番好きな恋愛小説なの?という疑問だけが残りました。 私にとってはイマイチな内容でした。 | ||||
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よしもとさんの小説はあまり興味が無かったのですが、 雑誌のエッセイを見て面白そうだなと思い購入しました。 感想はまぁまぁ。 また違う小説を買おうとはあまり思いませんでした。 私が村上春樹ばかり読んでいるせいかもしれませんが、 あまり魅力的なものには感じられませんでした。 あくまで私個人の感想ですが。 | ||||
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荷物にならないし、持っているだけで安心感があります。 友人にも読ませてあげたいです!迅速な対応に感謝です。 | ||||
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この人こんな作風になったんですか? 瑞々しい文体は確かに残ってますが、それにしたって平易すぎるし、 女性作者に出がちな気持ち悪い女性優位表現が随所に出ている。 こうなると私のような男性は読む気が失せてしょうがないです。(女性は共感するのかな?) 昔の吉本ばななしか読んだ事ありませんが、つぐみの様な心打たれるシーンが一つもないのは逆に驚きました。 結論:作者自身が言う「最高傑作」は信用できない。 | ||||
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最終的には希望に向かう話だとわかりすぎる。もう少ししたに落ちて這い上がる方が私は好きでした。泣くところが全くなかった。とかげのほうが作品的には素晴らしいと思います | ||||
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よしもとばななの作中で生きる彼女ら(彼ら)は、 彼らが生きる現実から引き離されて、 静かで明るい「ばななライト」の輪の中で、 少しとまって自分を振り返る。 読むと、ストーリーと一緒に、胸に圧倒的に 白熱灯のようなこの光が入ってくるのだ。 同じことを、友達は「搾りたてのジュースのよう」と言っていました。 窪塚洋介の奥様の「のんちゃん」って、キッチンの「のんちゃん(犬)」では。 (ちがってたらすみませんが)天パーでしょうか?? いいですよね。そういう作家さんだと思うんです。 | ||||
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すごくよかったです。 うまく言えませんが、とても丁寧で、真面目な話。乱暴ではない、と言いかえてもいいでしょうか。 作者が登場人物を操って都合のいい物語を作っているのではなく、登場人物の声に耳を傾け、一挙手一投足を見守るように描いている感じがしました。 納められている短編は、全体的に温もりを感じるものが多いのですが、辛さや悲しみに裏打ちされた温かさなので、暖炉に薪をくべながら火にあたっている感じというか、じんわりと心に沁みてきます。 個人的に気に入ったのは、「幽霊の家」と「デッドエンドの思い出」。どちらも、人と人との心の通い合いにグッと来ること請け合いです。 | ||||
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追い詰められたときに読む「デッドエンドの思い出」には、本当に救われます。 どうしようもないと思っていることがあっても、少しだけ気が軽くなる。 大抵の本は図書館で借りて読むのでも事足りますが、この本に関しては手元に置いておきたいと思わされます。 | ||||
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よしもとばななさんの本は2冊目。「これまで書いた中でいちばん好き」という著者の言葉に惹かれ購入しました。 5つの短編の主人公は全員今の私より少し年上と思われ、日常とは少しだけ離れたストーリー。平凡な生活を送る自分は幸せだなと思いつつ、彼女たちの身になって読むことで、少し強くなれた気がしました。じんわりと切なく温かい物語は、夜寝る前に読むのがおすすめです。 | ||||
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人は、病気だったり心が傷ついたりでどうしても動けない時がある。 そんな時にゆっくりでいいんだよ、ゆっくりでいいからまた人間らしい生活をしようね、とそっと優しく語りかけてくれる作品集。 傑作。 事実私は動けない時にこの本を購入し少しずつ動けるようになった。そして本の力というのが恐ろしくて安値で売り飛ばしてしまった。 今、図書館から借りてきたこの作品集が手元にある。 お金に余裕ができたら文庫版を購入しようと思う。 確実に私の人生を変えた(何冊かあるけど)一冊デス。 | ||||
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「キッチン」「TUGUMI」以来、とても久しぶりに吉本ばななさんの本を読みました。 題名から、どんな結末の物語なのだろうと思いながら読み進めると、気付くと、それぞれの小さなお話の世界に入り込んでいました。 特にお気に入りは、「幽霊の家」と「デッドエンドの思い出」です。 なぜだか涙が出るくらい、言葉が心にしみてきました。 だけど、悲しいお話ではなく、最後は、 「あぁ、良かった。わたしもまた、頑張れそう!」と前向きな気持ちになれる一冊でした。 | ||||
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著者いわくかなり好きな短編集だと仰っています。たしかにどの作品も質が良いと思います。キッチンとつぐみしか読んだ事が無い僕ですが、この本は読みやすかったですよ。 | ||||
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この人の本は、『つぐみ』を読んだきりで、あまり好みではなかったけど、この本は別でした。特に最初のストーリーがとてもせつなく、そしてエロティック。ひらがなの多用がセクシーだという事実を発見しました。 | ||||
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この本は、「幽霊の家」「おかあさーん!」「あったくなんかない」 「ともちゃんの幸せ」「デッドエンドお思い出」の5編の短編集を 集めたものである。 「ともちゃんの幸せ」は『SWITCH』で発表したものだが、その他の 作品は書き下ろしである。 それぞれ、必ずしもハッピーエンドというわけではないが、女性の 主人公の心情がよく綴られた作品の世界にすっと引き込まれて読んで しまう。 私小説のような雰囲気を持ったこの本は、著者のこれまでの一番の お気に入りの作品という。 著者の描く、切なく甘酸っぱい、そしてふんわりしている世界に どっぷりと浸って読めた本である。 | ||||
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最初の作品からして下品だと思う。 この人、初期のころはよかったのに、ここ何年かはやたらセックスのこととか、 下ネタのことばっかり書いてこの本の最初の作品からして嫌になりました。 | ||||
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レイ・ハラカミさんのアルバムに。 『レッドカーブの思い出』というアルバムがあって。 『デッドエンドの思い出』というタイトルを聞いたときに。 似ているなぁと思った。 『デッドエンドの思い出』。 20代、半ば〜後半くらいの結婚を前にしたような。 女の子達が主人公の短編集。 (一話だけ例外はあるけれど。) 大袈裟ではない話。 表題の短編にいたっては。 婚約した女の子が男の人にふられるだけの話。 全然、大袈裟じゃない。 そこが日本の中流家庭だっていうこととか、 ドラえもんが居候だってことを含めて、 幸せってこういうことだな、っていつでも思うの。 という台詞があって。 きっと、この本で。 そういうことを書きたかったのだろうなと思った。 そんでもって。 僕もその意見に賛成だなと思いましたとさ。 | ||||
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私たちの心には沢山の思い出が横たわったいて、そっと掬おうととしても指の間から零れ落ちてしまいます。あなたの手のひらに残ったのは、どんな思い出ですか?宝石のようにきらきら輝く楽しかった思い出?それとも涙が結晶になった悲しい思い出? 手のひらに残った思い出も、指の間から零れ落ちた思い出も、すべては今のあなたを形作る大切なものなのです。だから、そっと抱きしめるように抱え込んでください。握り締めようとすると、さらさらと零れ落ちてしまいます。 この本を読むと、自分自身の全ての思い出がいとおしくなります。そして、今自分自身の周りのささやかな幸せを感じられるようになります。心に刺さった小さな氷のような思い出も、やがては解けて未来へ続く河へと流れ出します。早春の陽だまりのような、穏やかで、生命の力強さを感じる一冊です。 | ||||
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「何と幸せとするか」というのは、ある程度育った家庭環境によって規定されると思います。この事実にさえ気づかず、自らの思い描く「幸せ」が絶対的な「幸せ」だと信じることができるのは、本当に「幸せ」な人なんだろうな。この状態に疑いを持ったのが『幽霊の家』の岩倉くんで、『デッドエンドの思い出』では、本来なら知らずに済んだはずのミミが、婚約破棄によって生じた人生の中の空白のような時間の中で「幸せとは何か」を考える。 よしもとばななの作品は、余裕のある親からの愛情と教育によって得られた「幸せ」を否定することもしないし、自らで「幸せ」を見つける過程を経なければならなかった人のことも、等しく肯定してくれるので好きです。この作品集には、特にその色合いが濃く出てたんじゃないかな。 ちなみに、あとがきに「これまでに書いた自分の作品の中で、いちばん好き」とあるが、私も「あなたがこれまでに書いた作品の中で、いちばん好き」です。 さらに、「これを読み返すと、人生のいちばんつらかった時期がよみがえってくる」とありますが、(具体的にはどんなふうに辛かったのか知らないけど)そういったつらい時期を乗り越えた人だからこそ書ける、いまつらい人たちに「幸せはいつかやってくるよ、あるいはもうすぐ近くにあるよ」と呼びかけるような、優しい優しい物語だと思います。 | ||||
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ばななさんの 小さな幸せのカケラをすくい取る感受性に乾杯! 何も言う事はありません、 しみじみとわき上がる 多幸感にいつまでも満たされていたい。 そう思える作品です。 | ||||
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