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ブラックウェルに憧れて 四人の女性医師
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ブラックウェルに憧れて 四人の女性医師の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.62pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全11件 1~11 1/1ページ
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解剖で細い、白い神経を切らずに剝離するのが難しかった。単位を落としたら医者になれないと思いました。 | ||||
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日本社会の問題点が表現されています。性差・男中心、それによる政治政策 | ||||
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女性医師の苦境は決して大げさではなく、現実として起こっている問題をふんだんに盛り込んで、医療現場の中身を訴えつつも、選ぶ道はひとつではないことを自分自身で考える医師たちにはエールを送らずにはいられない。そんな中堅女性医師を育てた女性教授の定年そして男女医学生への贈る言葉…胸に刺さりました。こんなかっこいい女性になりたい! | ||||
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NHKで拝見してお人柄に惹かれてファンになりました。 | ||||
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大学時代あえて見えないふり、気づかないふりをしていた男女医学部生ギャップがヒリヒリと思い出されて、息苦しさを感じながらも一気に読んでしまいました。 古くさい男性中心の職業集団のなかでも、医学と医療への消えない情熱が5人の女性の人生を輝かせています。 いま医学部生の半数は女性になりつつありますが、女性教授は1割に過ぎません。 この本が古くさく、共感できない内容になる日は遠そうです。 | ||||
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著者の作品を読むのは4作目です。映画にもなり有名ないのちの停車場、サイレント・ブレス、ディアペイシェントも各々大変面白かったですが、本作には、他作品にはない感動があります。男女差別をなくしていかなくてはいけない、切実に共感しました。 | ||||
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あっと言う間に読了。 | ||||
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医療の現場でも、男尊女卑? | ||||
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現在、医学部6年生の女子学生です。 私が3年生のくらいの時、入試差別問題がニュースで盛り上がっていました。 高校生の時、医学部のパンフレットに書いてある男女比をみて、(7体3くらいの男女比でとっているんだな)とわかっていましたし、差別が嫌なら女子医大を受ければいいと思っていました。そもそも、女子差別ではなく文部科学省の役人の息子が裏口入学したのが問題だったんじゃないのかな?と思います。 私もこの本の4人の様に解剖学実習は出席番号で分けられ、たまたま女子4人班でした。うまく表現できませんが、解剖の期間、ずっと4人の空気は険悪で、一致した意見は「もう解剖学を女子4人ではやりたくない」ということでした。解剖のときから雰囲気が悪く、1度もご飯などは行ったことはありません。なのでこの本の4人を見がとても羨ましかったです。医学部では実習で5年生でも3〜4人班に分けられるのですが、学年でアンケートを取り、男女の比が班で均等になるように配慮してもらいました。「いつも決まり通りに全て平等」ではなく、柔軟に対応すれば良いと考えています。 5人の女医さんの医師として、人間としての生き方がすごく忠実に描かれていて、忠実すぎて読んでいて泣いてしまいました。これから私の歩む道は辛く悔しい思いがとても多いのだと再自覚させられました。女の子が結婚して専業主婦になっても世間では暖かく受け入れられるのに、女性が専業主夫と結婚すると「ひも」と呼ばれる。嫌な世界です。女医の成功とはなんなのか。永遠に考えますが、女医は一部の「スーパー女医」を除き、幸せになれないのだな、、と悲しくなります。 これから世界が男性の権利も、女性の権利も守られ、誰かを犠牲にすることなく、全員で幸せに向かえるようになれば良いなと思っています。 | ||||
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未だに男女差別が激しい医学界の現状を、女性教授&医師として現場で働くかつての教え子4人の姿を通して描く作品です。 未だに、ここまで男女差別があるのか……と驚きましたが、自身の職場を省みると係長以上の管理職に女性はいないので、変わらないなと思った次第です。 ただ、他の作品で『女性受刑者よりも男性受刑者の方が圧倒的に多い』という記事を読んで調べたら、3年前のデータで受刑者の男女比は女性が1割以下だったので、 このデータだけで考えると、女性を幹部にした方が社会はもっと平和になるのに……と思いますけどね。 今作では社会で奮闘する女性医師たちの姿を通して、同じ状況で奮闘する女性へのエールを描いてるようにも感じて、そこが良かったです。 性差と仕事についても考えさせてくれる作品で、今作をきっかけに少しでも仕事の男女差別がなくなると良いなと願うばかりでした。 | ||||
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本書は、自身も医師である作家が、先達に捧げものをするような、祈りに満ちた長編です。 英国生まれのエリザベス・ブラックウェル(1821-1910)は、アメリカで女性として初めて医学校を卒業し、英国で初めて正式に医師登録された女性です。近代看護教育の母として知られるフローレンス・ナイチンゲールとも交遊があり、英国で共に女子医学校を設立するなど、女性に対する教育の普及と、権利向上におおいに貢献した人物です。現在(2020年7月)、NHKで連続ドラマ化され放映中の『ディア・ペイシェント』をはじめ、多くの女医を描いてきた作家にとって、ひときわ思い入れの強い作品でしょう。 作中、重要な鍵を握るのは1998年、「中央医科大学」の解剖学教室で行われた、実習を伴う解剖学概論の講義です。医学部二年生にとって、初めて経験する本格的な基礎医学系実習を指導するのは、城之内泰子先生。同大学で女性として初めて教授になった人物です。有志によって託された貴重な献体を、学生たちは四人一組になって解剖してゆきます。城之内先生が純粋に成績順で割り振りをした結果、偶然にも、女性ばかりの班ができました。後に、表彰されるほど優秀な成績を収めて卒業し、医師となっていった四人の女性――長谷川仁美、坂東早紀、椎名涼子、安蘭恵子の二十年後の姿を、作家は描いてゆきます。皆、40歳の大台に乗り、医師として15年余りのキャリアを積んでいますが、思い描いてきた初心は風前の灯のピンチです。そう、日本特有の〝ガラスの〟ならぬ鋼鉄製の天井が彼女たちの前に厳然と立ちはだかっているのです。 「心身に障害のない、日本人の、男性医師――それこそが医局員の標準であって、初めから女性医師は規格外の存在なのか。自分たちは、女というだけで欠陥を抱えているのだろうか。」 母校の大学附属病院所属の眼科医・長谷川はこう心の内を表現しています。白内障手術のスペシャリストと認められながら、オペチームのリーダーの地位を目前で後輩男性にかっさらわれたと長谷川は強く憤りますが、そもそも彼女は上司たちの構想には入っていなかったのでした。ただ、「女というだけで」。 結婚や出産、子育て、介護、そしてキャリア――「女には欲望がないというファンタジーのような世界観は、いい加減終わりにしてもらいたい」と、椎名は言います。静かに、静かに怒る著者は、何より、未来の女性に向けて、本書を届けたいと願ったはずです。それぞれ長編にしてもいいぐらい、リアルでアイデアにキレのある四人の物語を受け止めた先には、驚くべき真実が読者を待ち受けています。コロナ禍で奮闘する医療従事者に感謝するのは当然として、作家はさらにその先を見つめているのです。 | ||||
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