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信長燃ゆ
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信長燃ゆの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.96pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全6件 1~6 1/1ページ
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本書は、2001年6月に日本経済新聞社から刊行されたものを、2004年10月に文庫化したものです。 信長の近習だった近衛家の門流の少年が、本能寺の変当日に使いに出ていて難を逃れ、 やんごとなきお方から35年後に本能寺の変の物語を書くように依頼されたという設定です。 上巻の冒頭で、朝廷が本能寺の変に深く関わっていたと明かし、 下巻は武田氏の滅亡の話から始まりますが、武田氏滅亡に120ページも費やす意図が分かりません。 本能寺の変が起こる直前で終わるため、信長がどのような結末を迎えたのかには触れていません。 また、やんごとなき方が誰なのかにも触れていません。 「あとがきにかえて」によると、安部氏が参考にしたのは、橋本政宜氏、今谷明氏、小和田哲男氏、 立花京子氏、津田勇氏、藤田達生氏らのようで、内容は推して知るべしでしょうね。 | ||||
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本書は、2001年6月に日本経済新聞社から刊行されたものを、2004年10月に文庫化したものです。 信長の近習だった近衛家の門流の少年が、本能寺の変当日に使いに出ていて難を逃れ、 やんごとなきお方から35年後に本能寺の変の物語を書くように依頼されたという設定です。 冒頭で、朝廷が本能寺の変に深く関わっていたと明かし、本能寺の変の前年正月に 信長が安土で左義長を行い、都でも左義長を行おうとする話から始まり、 翌年2月に木曾義正が寝返った報告を受けて終わります。 本能寺の変は散々描かれ尽くされ、現代に本能寺の変を描くなら斬新なアイデアが必要ですが、 朝廷と信長が対立していたり、信長が安土遷都を企んでいたなど、受け入れがたい話に辟易しました。 また、誠仁親王の女房を話に絡ませるのも如何なものでしょうか? やんごとなき方が誰なのか、また結末がどうなのかを知るため、下巻に進みます。 | ||||
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数多く信長についての小説や歴史書を読んできましたが、朝廷側が信長をどの様にみていたかが書かれものはあまり多くないので、新しい信長像を発見した気持ちです。 | ||||
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この小説は清麿という公家が、さるやんごとなきお方から 「本能寺の変の真相を明らかにしてほしい」 と依頼を受けて執筆したという形式で、主人公が特定されず第三者の立場で話が進んでいく。 変の首謀者はあまり学会で有力視されていない、近衛前久が中心とした朝廷陰謀説が採られているが、さもありなんと思わせる内容で中々面白い。 著者が直木賞を受賞されたことにより、復刊されたので気になったのなら一読を | ||||
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本書はたしか2000年頃に日経新聞夕刊に連載された小説。公武の確執という観点から本能寺の変での死までの信長最晩年を描く。本能寺の変の真因に関するいわゆる朝廷・公家黒幕説に依拠する本で、当時はその説が流行しており、私もワクワクして日経新聞夕刊が届くのを待っていたものだ。しかしながら、この説は信長は謀略で殺されたのか―本能寺の変・謀略説を嗤うによって論理的に否定されており、今では光秀単独犯説が確立したといってよいだろう。故に、本書で歴史の真相を知ったとは考えないでほしい。いくら文武両道に秀でた近衛前久とはいえ変に備えて戦支度をするなど公家がそこまでするはずがないではないか。その他、冷静に考えるとあり得ないことは多く、本書は「本能寺の変」はなぜ起こったか―信長暗殺の真実で指弾されている「荒唐無稽」な本の1つかもしれないが、だからといって無視できない魅力を持っている。左義長の描写から惹きつけられるし、荒唐無稽ついでにフィクションとして公武の垣根を越えた信長と勧修寺晴子の恋愛や信長に恨みを持つ伊賀の忍者を登場させる。恋する信長を描いた小説は寡聞にして他には知らない。前久や晴子の心を掴む一方、前久が信長を打倒せねばならぬと考えるに至る信長の冷酷な行動、特に甲州攻めと武田勝頼の悲劇、そして朝廷・公家を信長打倒の黒幕にするのは論外としても、公武の微妙な関係はよく描かれている。ただ、信長晩年の底知れぬ孤独までは感じられず、その点では安土往還記 に及ばない。しかし、陰謀を悟った晴子が必死で本能寺に駆けつけようとする姿は哀れではないか。歴史的事実とは離れた壮大な娯楽フィクションとして充分楽しめる本と私は思う。 | ||||
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稚拙な信長モノ書って、光秀のうらみつらみ説が主流であんまり面白くはないですが、本書は公家VS信長って感じであるいみ新鮮味があります。 歴史的になにが本当なのかというと、実際のところよくわかっていないわけで、少なくとも広く言われている「光秀がいじめられて~」なんていうのは「物語」なわけです。 諸説あり増すが、想像の範疇を脱しないわけで、そういう中では本書は旧来の光秀怨念説一辺倒ではない分楽しめます。 | ||||
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