■スポンサードリンク
本屋さんのダイアナ本屋さんのダイアナ本屋さんのダイアナ本屋さんのダイアナ本屋さんのダイアナ本屋さんのダイアナ本屋さんのダイアナ本屋さんのダイアナ本屋さんのダイアナ
本屋さんのダイアナ
本屋さんのダイアナ
本屋さんのダイアナ
本屋さんのダイアナ
本屋さんのダイアナ
本屋さんのダイアナ
本屋さんのダイアナ
本屋さんのダイアナ
本屋さんのダイアナ
新規レビューを書く⇒みなさんの感想をお待ちしております!!
本屋さんのダイアナの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.38pt |
■スポンサードリンク
Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全52件 41~52 3/3ページ
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
美しい友情物語なのだろうという先入観のもと、気軽に読み進めていた。 けれど、ある時点から頁をくる指が止まった。 幾度も同じ文章を読んで、噛みしめずにはいられなかった。 最近、本を読んで泣くことは余りなくなっていた。 けれど、思わず涙がこぼれた。 この小説が描く世界は幻想なんかじゃない。 紛れもない、逃げようのない、現実そのものだ。 その現実は美しく、残酷で、でも優しい。 良書に巡りあえた。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
イントロで、ダイアナと彩子、その家族を対照的に描いてあるが、予定調和に終わらないすごさがこの物語にはある。少女それぞれの成長を心の成長とあわせて描きながら、隠された関係、「秘密の森のダイアナ」という物語の中の小説がすべてをつなぎ合わせていく。そして、「自分の呪いを解けるのは自分だけ」というキーワードが最後に浮かび上がってくる。曲折を経て、再生されていく少女たちの絆、父と娘、母と娘のゆるぎない関係に結実していく物語に、私たち読者は共感し、その中に入っていかざるを得ない。 作者の豊富な読書歴に由来する深い知識が根底にあって、なにより本を愛する人たちと本の持つ大きな力も同時に描き出す。作者の本に対する愛情が込められている。この物語に出会えてよかった、と思うに違いない。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
お話自体は、とても面白いです。 物語、なのでご都合主義!なんて言うつもりもありません。 ただ。。。。 作者さんは、ど-しても美味しいものや可愛いものの出てくる お話が書きたいのだろうなぁ・・・と。 そこに(おしゃれさ?)も、出来たら感じさせたいのかなぁ・・・ と。 初めの子供の目線から書かれる部分に、あまりリアリティがありません。 ダイアナと、彩子が出会うシ-ンで、 ダイアナが彩子の広い額を見て聡明さを感じるのですが、 ・・・・・彩子、黒々としたおかっぱって、その前にかいてあるし。。。。 どうしたら、おかっぱの子の額が見れるのだろう? しかも!形の良さまで?? 彩子が、自分の母親の料理教室の評判(薄味だけれど素材そのものを感じる・・)などの 描写も、自分を彩ちゃんとよぶ、小3の女の子の設定では ちょっと・・苦しいのでは? 江國香織さんなどの自然な子供目線の文章や 出てくるお菓子やお料理になれているためか、 そこの部分は、ちょっとセンスに頑張ってる感! が感じられて、 残念に思いました。。。 そういう物に憧れているダイアナの視点から 書いた方が、作者も自然に書けるのでは?と感じました。 美味しい物は、自然に描写されないと その部分だけ物語から浮いちゃいますね・・ お話はまあまあ面白いので、 ☆3です。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
児童文学?いえいえ、元女の子も現女の子も読んで考えさせられたり涙したりうんうんわかるよとうなずいたり。意外にはまりました。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
大穴と書いてダイアナと読む。DQNネームを付けられ、幼少時代から苦々しい経験を積み重ねる矢島ダイアナ。小学校の自己紹介シーンでは、ノストラダムスの大予言がこの瞬間に的中し、人類が滅亡してほしいと思うくらい心がすさむ。一方、洗練された物、教育、言葉に囲まれ絵に描いたようなようなお嬢様として育まれる神崎彩子。皆から羨望される人生を送っているようだが、ジャンクフードの味に感激するなどいはゆる「下界」に憧れを持ちながら育つ。双方の根底には「読書」があり、人の気持ちを読み取る力が高く、脆い部分もたくさんある。この二人の人生のリンクがまるでシーソーのように続く物語です。 柚木麻子さんの作品は2,3作品読みましたが、繊細な心の描写が大好きです。また出てくる本(児童書含む)が彼女らの人生を裏付けているようで、「私もの時代にこの本を読んでいれば、もっと豊かな人生が送れたかもしれないなあ」と感じてしまいます。 特に気に入っているのは向田邦子さんの本を介して、自分を盛り立てるシーン。 『彼女(向田邦子さん)の自分の意志やセンスを貫く生き方に憧れる。向田邦子さんはあの涼しげな瞳で「あなたはこれでいいんだよ」と語りかけてくれる気がする。』 このように本を武器にして自分のライフを肯定しようとする姿を好む人に読んでほしいなあと思いました。 また、幾度か「手応え」という言葉が出てきます。ジブリ映画の「かぐや姫物語」に出てくる「生きる手応え」という言葉と重なります。彩子は、この手応えを見つけるために奔走、迷走します。一体、生きている手応えを見つけられないということはどのようなことか、見つけるとはどのようなことなのか、「本」というある意味創造的で抽象的な感覚で飽和している作品の中から、その意味を見いだせる作品です。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
ふたりのヒロインに注がれた親の愛は、それぞれ形は違えども、困難を乗り越えていくための力を与えてくれるバックボーンにしっかりとなっているということを感じさせてくれる良書でした。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
ダイアナがいたらアンの世界へすぐ行けます。 もちろん紆余曲折がある中での少女の成長記ですが 昔懐かしい、温かい世界が広がっていました。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
こういうタイプの小説を私が嫌いなはずはなく・・・・ドンピシャでした。 育った家庭環境は違いすぎるけど、本という共通の趣味を持ち、仲良しだった2人。 しかし、ある日の小さな出来事が2人を10年も引き離すこととなります。 唯一無二の大親友だっただけに、素直に仲良しに戻れないもどかしさ。 でも、ずーっとお互いの中でそれぞれの存在は大きくて、 会わなくなっても心の中では激しく意識しあう2人に胸がキューッとなりました。 彩子が大学にはいったあたりから、ちょっと物語の雰囲気が変化したように思えたけど、 彩子は自分の殻を破って共学の大学へ入り、 新しい世界へ踏み出したのだから・・・と考えるとまぁこの展開もアリかな?一応の納得はできます。 私もダイアナや彩子のように本が大好きだから、つい2人に自分の姿を重ねてしまいました。 本でつながれる友達・・・1人もいないな。そんな意味では2人が羨ましいです。 「赤毛のアン」「若草物語」「小公女」・・・・。 このあたりの少女小説に夢中になった人なら楽しめると思います。 中学生くらいの女の子にも読んでほしいですね。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
ヒロインは二人。一人は、「大穴」と書いて「ダイアナ」と読ませる名前の、髪を金髪に染めた少女です。水商売をする母が、16歳の時産んだ子で、父は家を出たまま行方不明。ダイアナは、父にあこがれつつ、読書を心のよりどころとしています。 もう一人のヒロインは「彩子」。母は自宅で料理教室を開き、父は大手出版社の編集者で、いわゆる良家の優等生です。 二人は、小学3年のクラスで一緒になり親友になります。ダイアナは彩子の上品な家庭に憧れ、一方の彩子は、アパート暮らしながらも自由奔放に生きているダイアナの家庭に惹かれていきます。6年生になり思春期を迎えた二人は、同級生の男の子をめぐる些細な誤解から、絶交状態になります。再会するのは10年後とも知らずに。ここから、二人それぞれの人生、成長の物語が描かれていきます。 ダイアナは、地元のちょっとワルの多い公立中学・高校へと進学します。自分に背負わされた環境や「大穴」という名前、行方知らずの父。これらの「呪い」にもがき、自己を否定し、他人との間に壁を作り孤立しながらも必死に生きていくダイアナ。高校卒業後、本屋を開くという夢に近づくため、書店のアルバイト店員として働くようになります。 一方の彩子は、受験に苦しみながらも名門女子中学・高校へ。そして有名私立大学へ進学します。しかし、そこで男女間のことで失敗します。彩子は、自分の今までの努力が生きるためには何の力にもならないことに気づきます。しかし、それを認めたくない自分に負けて、偽りの恋愛へと陥っていきます。 二人の共通の愛読書「秘密の森のダイアナ」。困難に立ち向かい生きようとするダイアナの姿。友情。それらに導かれ、彩子は、自らを縛っていた「呪い」に勇気をふるって立ち向かい、その呪いをついに解き放ち、女性として自立への道を歩み始めます。 ダイアナもまた、再会した彩子に促され、まるで理想とはほど遠い生活力のない父との再会を果たします。あるがままの現実を受け入れ、ダイアナもまた「呪い」を解き放っていくのです。 人は、その人それぞれの生い立ちを背負い生きていかねばなりません。そして、それを乗り越え成長していくには、自分自身の力によるしかないのです。自らに背負わされた自縄自縛の「呪い」を解こうと必死にもがく少女たち。いじらしくもあり、ほほえましくもあり、また痛々しくもあります。自分自身の弱さに気づき、ありのままを受け入れ成長していく二人の少女の物語、私は十分楽しめました。エールを送りたい気持ちも湧いてきます。「現代の赤毛のアン」という宣伝も許されるのではと思います。 この本、お薦めします。 ただし、「赤毛のアン」だからと言っても、小中学生にはちょっと薦められない場面もある「大人限定版赤毛のアン」です。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
『大穴』。 この突拍子もない少女の名前に失笑しつつ、書店と何が関係するのか興味を持ちました。 ダブルヒロインの『彩子』。 暮しの手帖から出てきたような母上に少々辟易、優等生そのものの日常にも不満ぎみ。 そこへダイアナが同級生となり、物語は進行していきます。 私は外国小説の類いや赤毛のアンを中途で投げ出した人間ですので、彼女たちの言い回しが少々わかりませんでした。 少女期によくある親友同士の符丁みたいなものかしら…?程度。 この小説を読み終えて、ダイアナの堅実な生き方がわりと丁寧に描かれているものの、彩子のほうはサラッと書き流しており、イベントサークル以外では別段事件らしいこともなく、平凡でした。 またダイアナの母と彩子の父そしてダイアナの父の相関図が、ちょっと安易な気もします。 願わくば、もう少し登場人物たちを掘り下げて書いていただきたかったですね。 そして昔々の少女たる私にも、予想外の展開をみせていただけたなら星5つでした。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
私は、今に至る人生において、あまり読書をしてこなかった40代真ん中位の女です。なので、作家さんに対する偏見も好みも特にありませんが、柚木さんの『あなたの手をにぎりたい』を手にした時、こんなに若い作家さんにバブルが描けるのか、と、半信半疑でページを捲ってみると、堪らずお寿司が食べたくなりました。ダイエット中にも関わらず、以降、柚木さんにはまっています。『本屋さんのダイアナ』は、もちろんお腹も空きましたが、あまからカルテットのお稲荷さん程ではなく、憎悪や愛情の形容が、私の今までの歩みの中の漠然とした感情をくっきりとした形に導いてくれる、そんな教科書みたいな一冊になりました。柚木さんの、感情や人物、色彩描写の多才さに改めて感動しました。ストーリーの最後は、やりすぎな位ドラマチックで、一緒に息を切らして走った気分です。涙がしばらく止まりませんでした。表紙も可愛く綺麗で、私の大好きな本です。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
「赤毛のアン」をモチーフにしてる所で、正直「お前もか!」と思わずにはいられませんでした。 朝ドラで食傷気味(←赤毛のアン+村岡訳ファンだと色々言いたい事ありますよね…)だったので…。 キラキラネーム+シングルキャバ嬢の母という環境のダイアナと、健全で清潔で洗練された経済的にも恵まれた環境で育った彩子。 互いの資質と境遇を、互いに羨望している2人の少女の心の揺れに、「ああ、こういう年頃があった…」という感慨を抱きました。 もっと若い内に読みたかった本です。すっかりいい歳の大人になっている自分には、郷愁でしかありませんが、若い時なら指南書として信者になったかもw 大人になりきってる身から言えば、彩子の無垢さをこういう風にに汚さなくても良かったんじゃないかと思います。足跡ない雪一面をぐしゃぐしゃにして喜んでる感じが柚木さんの「黒」部分なのかもしれませんが、「松林は…豚小屋と同じように真実だ」(←分かる人だけ分かって下さい)というフレーズをふと思い出しました。 くれぐれも…面白かったです。 | ||||
| ||||
|
■スポンサードリンク
|
|
新規レビューを書く⇒みなさんの感想をお待ちしております!!