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無双の花



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【この小説が収録されている参考書籍】
無双の花
無双の花 (文春文庫)

無双の花の評価: 4.26/5点 レビュー 35件。 Aランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点4.26pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全6件 1~6 1/1ページ
No.6:
(3pt)

期待し過ぎはよくない

葉室さんは九州に関わりのある武将をよく主人公に選ばれます
そして、秀吉のような攻撃欲の強い人間がお嫌いだということが伝わってきます
歴史小説は視点が変われば善悪までひっくり返ります
読者は、一方的な見方に引きずられないよう物語を捉える必要がありますね
真面目で義に篤く戦国時代を生き抜いた宗茂
あまり歴史の表舞台には出てこないような人物に光を当てたこのような作品のお蔭で歴史の知識が広がるのも嬉しいことです
勿論、小説と史実は同じではありませんが
無双の花Amazon書評・レビュー:無双の花より
4163810803
No.5:
(3pt)

ちょっと立派すぎる印象かな

著者の一連の作品の中では、比較的あっさりとした印象を受けました。
この本を読んで立花宗茂という人物に興味を持ちました。

ただ、はやい段階から「裏切らないことが立花の義」という境地に至った宗茂の行動は、
一貫性があり立派なんだけど、その分、話としては物足りなさを感じました。

もうちょっとこの「義」に至るまでの紆余曲折、この「義」を守ることの内なる葛藤などの人間の弱い面も読みたかったというのは、
やや贅沢な注文でしょうか。これも本著者の期待が大きいが故です。
無双の花Amazon書評・レビュー:無双の花より
4163810803
No.4:
(3pt)

葉室さんの作品としては今ひとつかと思います。

悪い作品ではありません。でも、葉室さんの作品としては、高くは評価できません。
無双の花Amazon書評・レビュー:無双の花より
4163810803
No.3:
(3pt)

薄い、、、塩ラーメン

文章はうまい。
人物の造形も良いとおもいます。
ただ絶対的なページは多くないのに、2人の名将に育てられた幼少期、勇将として名をはせた前半生、不遇の浪人時代から復活を遂げた後半生の全てを盛り込むのは無理があったような。ドラマの掘り下げも、盛り上がりも中途半端。
いい素材は使っているけど、ダシも味も薄い塩ラーメンのような印象です。
無双の花Amazon書評・レビュー:無双の花より
4163810803
No.2:
(3pt)

良本、さりとて藤沢周平ほどの清涼感は...

天気が悪いこともあって、晴耕雨読に習い、葉室麟「無双の花」を一日で読了。

 もともと茶道の世界で有名な古典「南方録」とその発見者とされる立花実山のことを調べていて、全く血のつながりはない立花城城主で豊臣政権下で武名を馳せた立花宗茂(柳川藩)に興味をもって手にとった本。「立花宗茂というと名将言行録に載ってたなぁ...」くらいの武将でしたが、こんなに苦労して柳川藩に返り咲いたことを知りました。まさにアッパレだぁ〜!

 この書籍については、とてもさっぱりとした作品という印象。

 さりとて藤沢周平の名作「蝉しぐれ (文春文庫)」ほどの清涼感や透明感があるわけではなく、かといって司馬遼太郎くらい運命に翻弄される歴史上の人物に肉薄する迫力みたいなものがあるわけでもない。良くも悪くも、さらっと読める本でした。

 しかし物語の主人公の立花宗茂には非常に関心を持ちましたので、今後も他の作品やら歴史上の事実やらを掘り起こして行きたいと思います。

 著者の葉室麟氏は西南学院大学出身の直木賞作家とのことで、自分にとっては先輩にあたりますから、こちらも引き続きその他の作品を読んでみたいと思います。
無双の花Amazon書評・レビュー:無双の花より
4163810803
No.1:
(3pt)

う‾ん。物足りない…

度々レビューしているが、時代(歴史)小説の分野での最近のお気に入りは、『伊東潤』とこの『葉山麟』
どちらも史実をベースにしながら、伊東潤は“戦(いくさ)の無常を”を葉室麟は、“理不尽に立ち向かう正義”を
一貫して描いている。

本編でも西国無双と呼ばれた立花宗茂の“義”を、物語の中心に据え、麟氏の作品の隠し味とも言える(正室 ぎん千代との)純愛も
ちゃんと効かしている。

でも、何か物足りない。
その理由は、『物語が、立花宗茂という実在の人物の史実に縛られているから』と言えよう。

やはり葉室麟の輝きは、“銀漢の賦”や“橘花抄”あるいは“蜩の記”に代表される様な無名もしくは創作された主人公を基に
展開される“まごうこと無き正義”にこそある。
すなわち、<歴史小説ではなく時代小説にある>と言えるのではないだろうか?

葉室氏にはその創作の中心をぜひ時代小説に据え、心が打ち震えるような作品を生み出していってほしいと思う。
無双の花Amazon書評・レビュー:無双の花より
4163810803

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