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椿山課長の七日間
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椿山課長の七日間の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.31pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全245件 181~200 10/13ページ
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さくさく読める軽いエンターテイメント作品だな と思いながら楽しんで読んでいた。話の展開に惹き付けられ、 合間合間に登場人物たちがつぶやく言葉に深く頷きながら読んでいたところ 最後の最後にやられた。心が揺さぶらる展開が待っていた。 タイトルは「椿山課長の七日間」だが、彼だけが主人公ではない。 彼と同じ日に殺し屋に人間違いで殺されてしまったヤクザの親分、武田と たった7歳で交通事故にあってしまった男の子、蓮。 彼らはそれぞれ、現世に戻り、心残りをなくすために行動するうちに お互いの行動範囲が重なり始める。 特に蓮と深く関わりあうことになる椿山課長の父親の言葉には重みがあり 人間的魅力にあふれている。何より、彼は言葉だけではなく、 自分の生き様で、行動で 私達に「生きること」「悔いなく過ごすこと」を 教えてくれる。 彼が最後に啖呵を切る場面に胸も目頭も熱くなった。 そこかしこに出てくる登場人物たちの単純で深遠な言葉の数々にも 心を揺さぶられる。文庫本を購入して、読み返したい本の一冊だ。 | ||||
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ある雑誌の浅田次郎さんのエッセイがとてもすてきな文章だったので、映画化されて内容的にも軽そうなこの本を選びました。そして、初めて浅田次郎さんの本を読みました。 まだこの世に未練のある3人が中陰から戻ってきて色々な出来事を起こすという内容ですが、 何て素敵な小説に仕上がっているのでしょうか? 笑いあり、涙あり、感動有り。浅田ワールドに完全にはまったって感じです。 (初めて司馬遼太郎をよんで司馬ワールドにはまった 以来の感じです。) もっと早く読んでおけばよかった。 軽い小説がきらいな人は納得できないでしょうが、ちょっとした空いた時間を読書で埋めたい人にはお勧めです。読んで本当に損は無いと思いますよ。 ああーー、椿山課長のお父さんみたいに他の人に優しくできる人ばかりならば、世の中幸せなのになあ。 次回は「鉄道員」を読んでみます。 | ||||
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「死後の世界」という変わった舞台が背景の物語。 ユーモラスな文体で、笑える場面も切ない場面もあります。 文中に出てくる、 『人間は「ありがとう」を忘れたら生きる資格がないんだよ』 って言葉が、グッときました。 本当にその通り。 簡単だけどなかなか口にできない言葉。 これからは、きちんと相手に伝えたいなと考えさせられました。 展開はありがちだけど、テンポ良く読めるのでお薦めです。 | ||||
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なかなか良い作品だと思います。 現世に送られた人の1人1人の物語が書かれているので読んでみる価値ゎあると思います。 | ||||
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『地下鉄に乗って』が好きな人、読んで泣いた人は必読です!泣けます! 登場人物それぞれのエピソードがどれも切なくて、暖かくて、「人生って悪くないな」と思えます。 突然死から、7日間だけ現世に戻ることを許された椿山課長。やり残した事だらけだった椿山課長は、この7日間で何をしたのでしょう? 素直に読んで素直に感動したい一冊です。 | ||||
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深みはないし、展開も途中で読めてしまうけど、最後まで読ませてくれます。 この人、小説うまいですよねぇ、感心します。人に勧めても間違いはありません。 | ||||
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一回死んだ人間が心残りがあって7日間だけ黄泉がえってくる話。 しかも姿・形を変えて・・・ 感想はさらりと読めて、それでおいてスッキリする作品。 ところどころで笑いを誘い、時には感動する。 自分の好きな場面は佐伯が椿山を愛していた、といっていたところ。 「私は100のうち1つしかない本物の恋愛をしていた。それは、すべてを捧げつくせる恋愛なの」はまさに名言。 人にとって「生きる」ということは、永遠のテーマ。 それをSF感を出さずにリアルに描けているのはお見事。 さすが浅田次郎。 | ||||
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一度も産みの親に会うことなく死んでしまった子供蓮ちゃん そして、子分に足を洗わせることなく死んでしまった親分 でした。 映画のように2時間程度の限られた時間では蓮ちゃんや 親分の物語まで表現するのは難しいのではないでしょうか。 特に浅田作品では、一人一人のキャラクターが非常に濃いので なおさらです。 ホントに面白いストーリーはその二人にあります。 是非、小説を読むことをオススメします。 | ||||
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さすが浅田先生、うまいです。おもしろくてすぐ読めてしまいます。でも終末が少しあまいような、ものたりないような。”鉄道員””活動写真の女”には、まだまだかないません! | ||||
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浅田次郎さんの作品がすごく好きです。 浅田さんの作品は読んでいてそのまま情景が浮かんできます。 この作品も読んでる感じではなく、物語りに入り込んで主人公たちの行動に涙したり 笑ったりドキドキしたりしていました。 浅田さんが凄いなぁと思うのは人間の心をすごくとらえているところです。 作品の題材的にはスピリチュアル的で軽いと思う方もいると思いますが、 その中にも多くは語らない人間の心の在り方や奥深さが随所にある作品だと思います。 そして浅田さんの作品は温かいです。読み終わってからもずっと余韻が残ってます。 温かい正義を持っているおじいちゃん、大人びた考えをするけど本当は甘えたい蓮ちゃん、 人の心は読みとれないけど真っ直な心を持った椿山、 強面だけど思いやりと一本筋の通った武田、なによりもみんなキャラクターが人間くさい。 そのキャラクターたちのやり取りが面白くもあり切ないです。 所々に名言があるのも見所です。 人の温かさを感じられた作品でした。 | ||||
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椿山課長の魅力がぜんぜん伝わって来ないし解らなかった。なんであんなに女性に愛されるのか?表紙の絵も冴えないオヤジだし。映画では西田敏行だったのか・・・他の登場人物達の行動もストーリーの都合良く書かれていて理解できなかった。軽いコメディ小説という感じ。 | ||||
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主人公の椿山課長は、現世に逆送された三人のうち一番卑怯者だ。他の二人は地獄に落とされることを覚悟の上、潔く自分の信念と正義を貫いた。ところが、いつも正義を口にしていた彼はどうだったか。十七年間無私の愛を捧げた佐伯知子の真情を吐露した告白を聞きながらも彼女を抱いてやらなかった。彼女の真情を知ったあとでもなお部下の愛人である不倫の妻に愛を捧げている。本当は佐伯知子にこそ愛を捧げるべきだったのに。これでは、邪淫の罪は改心されていない。それなのにただ一人掟を破らず中陰に帰還し、そのまま許されて極楽往生するつもりだ。正義に反する。それでいいのか。 結論として、面白さは五つ星十分だが、この点納得いかないので、三つ星にした。 | ||||
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素直に面白いです。そして非常に読みやすい。 笑えて泣けて、いい作品ではあるのですが なんか、軽いんですよね。でも、それがいいところでもあるんだろうけど。 ただ、私には椿山課長の奥さんの対する気持ちがあまり理解できなかった。 普通、ぶちぎれるか、めちゃくちゃ落ち込むかするでしょ、ああいう場合。 もっとどろっどろになるでしょ。 そうはならないのは死人だからなのかもしれないけど、 そこがどうしても納得いかなかった。 子供のシーンは、もう、泣いちゃいます、素直に。 子供がらみはそれだけで、もう涙腺に来るので。 | ||||
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デパートの婦人服売り場で働く椿山が、あまりにも突然に過労死してしまう。 椿山課長とともに、武田組長、小学生の男の子も姿を変えて現世に舞い戻る。 何の関係もなさそうな三人だが、最後にはつながりを持たせるというストーリーは、意外性があっておもしろかった。椿山課長の奥さんや、お父さんの秘密にもびっくりさせられた。 映画では、椿山課長を西田敏行さんが演じている。 美女に姿を変えた椿山を伊東美咲さん。(これは明らかにミスキャスト) 小説も映画も、それぞれに楽しめる。 | ||||
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突然死した百貨店勤務の真面目なサラリーマン・椿山は、遺された家族や仕事が心配で ある特例のもとに期間限定で現世に戻してもらうことにした。 それは、生前の自分の姿とまったく違う肉体の持ち主としてしか動けないということ。 かくて、46才のさえない中年男性が、すらりとした美人に生まれ変わってしまった!? と、古い漫画みたいな設定のお話なんですが、浅田さんにかかるとドラマティックな 生と死をめぐるストーリーになるのがすごい。おじさんが美女になっちゃうので かなりコミカルにこの世でもたもたしてて笑えるところもあるんだけど、家族、という 普遍的なテーマを盛り込んで次第に切なく胸を締め付けてくるので侮れない。 名作「プリズンホテル」などでヤクザをチャーミングに描くのが得意なことでも 知られる浅田さんらしく、椿山と共によみがえる「同期」のヤクザと若い舎弟たちの交流や、 いいとこに生まれたお坊ちゃまタイプの少年と家族の物語も同時進行して、 愛する人を失うこと、愛する人を残して死ぬことについて色々思いをはせてしまった。 と書くと重たそうですが、基本エンタテイメント。安心して浸って笑って大感動、 という浅田マジックを堪能できる1冊。 | ||||
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浅田次郎は読みやすい。 読んでいておもしろい。 けれども登場人物の心中を思うとなかなかに痛い。 新聞連載時から、おもしろかったが、一冊にまとまると なおわかりやすく、そのユーモアとウィットが染みてくる。 必ずヤクザさんが出てくるのもご愛嬌、 しかも見かけによらず、といった登場人物の多さも楽しい。 読んでいるうちに頭の中で映像化されるのも特徴かもしれない。 | ||||
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デパートの婦人服売り場で働く椿山が、あまりにも突然に過労死してしまう。 椿山課長とともに、武田組長、小学生の男の子も姿を変えて現世に舞い戻る。 何の関係もなさそうな三人だが、最後にはつながりを持たせるというストーリーは、意外性があっておもしろかった。椿山課長の奥さんや、お父さんの秘密にもびっくりさせられた。 映画では、椿山課長を西田敏行さんが演じている。 美女に姿を変えた椿山を伊東美咲さん。(これは明らかにミスキャスト) 小説も映画も、それぞれに楽しめる。 | ||||
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素直に面白い。新作落語を聴くような導入部(落語「ぜんざい公社」を思い起こさせる)で、ぐいっと引き込んで、あとは笑いと人の情があふれるお得意の世界へ。 椿山課長にとっては、仕事と家族と何から何まで未練を残して現世に戻ってきてみれば、部下は妻と浮気しているわ、呆けてると思っていた父には気を使われているわ、息子は全ての事情を知っているわ、昔遊んだ女は実は本当に本気で愛してくれていたことが分かるわ……もうとんでもない事態なわけですが、ドロドロとせずに笑いだけに逃げずに実にバランス良く楽しませて貰えるお話です。 「鉄道員」や「地下鉄にのって」といった作品も好きですが、「プリズンホテル」や「きんぴか」のように笑いのエッセンスがまぶされいる作品は中毒度が高いですね。 西田敏行さんと伊東美咲さんが演じた映画版を観てみたくなりました。 ……小心者なのでボタン1つで「反省」して極楽浄土に逝きたいです。 | ||||
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急死した椿山課長が、成仏する前に、姿を変えて、三日間だけ現世に戻る。 あり得ない話だが、まず、死後のお役所仕事に直面する場面は、大変興味深い。 我々も、もし死んだら、こんな手続きを経るのだろうか? あくまで空想なのだが、少々リアルだ。 そして、死後の現世には、驚くべき現実が待ち受けていた。 今回、現世に戻るのは、椿山課長を含めて、全部で3人だ。 これら、3人の絡み合いも、物語に奥行きを与えている。 考えてみると、作品と共に現世に戻って、初めて知り得る事がたくさんあった。 ひょっとすると、我々は気付かないだけで、似た様な人間模様を、見落としているのだろうか? コミカルなこの作品には、切ない部分も多い。 単なる娯楽作品に終わらない、教えられる部分も、いくつもあった。 最終場面も印象に残った。 濃厚な三日間に、喜怒哀楽が激しく交錯する。 | ||||
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自分がもし死んだとき、どうなるんだろう…こんな感じだったら少しうれしいなあ。と思わせてくれました。 少し切なくて、でも奥が深くて。最後は、私にとっては悲しすぎる結末だったのが残念です。 でも、現実の世界だって、全てがハッピーエンドじゃないからなあ… | ||||
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