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椿山課長の七日間
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椿山課長の七日間の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.31pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全245件 241~245 13/13ページ
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朝日新聞連載中から、毎日楽しみにしていた作品。 そのまま知らずにいた方がよかったかもしれないことを、 知ってなお、家族や大切な人たちを愛し続ける人たちの姿に泣けた。 復讐が全く行われないところに物語の深さを感じるし、 それでいてキレイごとで終らないところがさすがだと思う。 何回読み返しても、本当にぐっと来ます! | ||||
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死んでも七日間はまだ霊は現世とあの世との間をうろうろと彷徨っている、なんて言う意味でぼくは初七日というのを理解している。その間に残された遺族の側は、挨拶やら遺言やら届出やらと葬儀の後のあくまで現世的で現実的な経済の仕組みの中でばたばたと慌しく動き回らねばならない。そんな忙しくも圧倒的に感情や理性が沸騰するような七日間の、これは物語である。 ただし主人公(たち)は死者の側。この世にやり残したことがある三人の死者が、姿をうつしみの他人に変えて、死者の弔いの場に現れ、正体を曝すことなく思いを遂げてあの世に帰ってゆくという話である。 死そのものやあの世の描写のあっけらかんとした明るさは、浅田ならではの優しさか。そして現世に残した者たちから、生きているうちには知ることのなかった多くの真実(つまり死者への愛)を汲み取ってゆく。期限付きで蘇りを認められた死者たちは、幾ばくかのものを彼らに返し、永遠に不在になることを詫びるためにこの世を再訪したわけである。こう書くと、あくまで楽天。ヒューマン。あくまで情と情とのせめぎ合い。つまり浅田節というやつである。 ここのところ短編よりも長編に元気の見られる浅田次郎。本書は何気なく誰もが自分の突然過ぎる死を想定した場合に考えつくような他愛もないストーリーなのだが、それだからこそ、死への用意をしていない日常がかえってよく見えてくる。不思議な仕掛けだ。 主人公はデパート店課長、昔かたぎのやくざの親分、無垢な子供の三人。いずれも唐突に死を迎え、戻る現世で三つの物語がモ!!!ラー式に絡み合い、それぞれの宿命を承服してゆく七日間。少し思いもよらぬラストに戸惑うけれども、あの世は天国に行く人ばかりという浅田楽観節が三通りの死の苦痛をここでは癒してくれている。しみじみと読み、笑って泣ける初七日の物語である。 | ||||
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浅田次郎と言う作家は「壬生義士伝」「蒼穹の昴」みたいな(泣ける)シリアス時代物から、「椿山課長・・」みたいなコミカルな物まで書いてるが、全てにどこかに作者の希望(人の思いやり、優しさ、尊さ)が散りばめられていて、心にじわっと感じさせる。「王妃の館」「プリズンホテル」「金ピカ」ほどおふざけも過ぎず(全て面白かった)、彼の作品の中でも私的にはベスト5に入る作品だった。 | ||||
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人はみんな、心のどこかで“あの世”の存在を願うものでしょう。愛する人が亡くなると、どこかで生きていて欲しい、と願うものでしょう。 亡くなっていった人たちが、こんなおもしろい“あの世”で生きていてくれたら、と思わずに入られない作品です。 | ||||
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この世に思いを残して死んだ男が、違う人間として3日間だけ現世に舞い戻るというユーモア小説。ところどころにオヤジギャグがちりばめられ、軽く読める。最後には生きる意味についてちょっと説教してみたりして、そのあたりもオヤジ度が高い。感動、はしないけど、この人は小説がうまいなー、と思う。 | ||||
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