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殺しの許可書(ライセンス): アンタッチャブル2



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【この小説が収録されている参考書籍】
殺しの許可書(ライセンス) アンタッチャブル2

殺しの許可書(ライセンス): アンタッチャブル2の評価: 3.43/5点 レビュー 7件。 Cランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点3.43pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全7件 1~7 1/1ページ
No.7:
(5pt)

連続ドラマのようなコメディー作品

面白かった。一気読みしてしまいました。
本音は不夜城シリーズの方が好きなのですが…
殺しの許可書(ライセンス) アンタッチャブル2Amazon書評・レビュー:殺しの許可書(ライセンス) アンタッチャブル2より
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No.6:
(5pt)

殺しの許可証(ライセンス) アンタッチャブル2

良い
殺しの許可書(ライセンス) アンタッチャブル2Amazon書評・レビュー:殺しの許可書(ライセンス) アンタッチャブル2より
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No.5:
(4pt)

シリーズ2作目

1作目は直木賞候補作で、公安コンビが織りなす痛快な話。
シリーズ2作目という事で、懐かしく数年ぶりに購読。
読み易く面白かった。
殺しの許可書(ライセンス) アンタッチャブル2Amazon書評・レビュー:殺しの許可書(ライセンス) アンタッチャブル2より
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No.4:
(1pt)

筒井康隆の影響?スパイ×クレージーなホームドラマ。馳さん、迷走しているのかな。

前作の『アンタッチャブル』も荒唐無稽なストーリーでがっかりしたけど、このシリーズ第2作はさらに荒唐無稽な話。
 冒頭、高知県の「武江学園問題」に関して官邸からの圧力があったと暴露した文科省前事務次官が死ぬ。田部首相の指示した暗殺ではないか、と疑った上司の椿警視と捜査を開始する主人公の宮澤巡査部長。加計学園問題のパロディの設定だ。前事務次官は「能力のある官僚」だが、田部首相は子供みたいなしゃべり方をする「漢字もろくに読めない男」という設定はちょっと一方的で、モデルになった方にはちょっと失礼かな、と思う。ま、パロディだから目くじらたてる必要はないけど。
 
 スパイもの、謀略ものの設定だが、2つの家族のドタバタホームドラマみたいに話が進んでいき、主人公が翻弄されるというコメディでもある。婚約者とその父が淫乱で家庭内問題に振り回されたり、軽い精神病の椿警視、椿の父のケチな大富豪の元大使とその執事の三人の確執に巻き込まれたりしながら、田部首相の謀略を追う、という内容。

 コメディとしては、娘の性行為を覗き見する父、お客さんにキャビアを見せるけど食べさせない富豪など、登場人物の異常なキャラ設定で笑わそうとしているが、つくりもののドタバタコメディみたいで笑えない。このキャラ設定を「魅力的」と思うアマゾン書評子もいるので、笑う人もいるのかもしれないけど、私には意味なく異常なキャラ設定をしているとしか思えない。馳さん、以前、筒井康隆の影響を受けていると書いていたが(『如菩薩団』の解説)、筒井康隆の下手なコピーみたいである。そして、スパイものとしては、登場人物がのんびりしていて、緊迫感ゼロ。
 
 最近の馳さん、ノワールからの脱却を目指しているのかもしれないけど、正直、「円熟」とは程遠く、ちょっと迷走しているように思える。
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No.3:
(4pt)

円熟味を増したこの作家の新たなテイスト

馳星周も円熟期を迎えてか、奥田英朗や海堂尊のようなコメディ・ミステリも書くようになってきた。しかも内容とエンターテインメント性をたっぷりと備えて。本書は最近の馳星周の代表格ともなってきそうなアンタッチャブル・シリーズの第二作。

 作家になって間もなくの頃、章立てまで含めたプロットを念入りに作ってからでないととても小説を書けないと、当人から耳にして驚いたことがある。一見、ちゃらんぽらんな兄ちゃんにしか見えないこの人が(失礼)、実は準備に時間をかけてから一気に書く、という人だったのである。思えば、彼はヴァクスやエルロイなどのノワールが好きで、中でもヴァクスの作品主人公無免許探偵バークを、「あいつはへなちょこだからよいんだよ。へなちょこだからいつも生き残れるんだよ」と言っていた。馳本人も自分をへなちょこで臆病だから、プロットを作らないで書くなんて度胸はとてもないんだ、と。

 だから彼の作品は念入りに構成され、ストーリーは練りに練られているものが多い。書いているうちに勢い余ってプロットからはみ出すことだってありそうだが、果たしてあれから30年近く経過した今、ベテラン作家の名をほしいままにしている馳星周がどのような心境と方法とでこのような新たな地平を創作世界に展開しているのかその舞台裏はわからない。

 さて、本書、雑誌連載後数年を経過している割には、なぜか現代の日本の抱える問題、まるで映画『新聞記者』のような題材をストレートに抉っている。現政権の愚かな広報活動、内調の暗躍、公安の怪しさ、そうしたものを真向パロっているのだ。笑えるコメディでありながら、そのブラックなパロディ部分は、もしかしたらヴェトナム戦争真っ只中のアメリカで映画や小説を席巻したあのブラックなパロディ文化と共通するものなのかもしれない。

 危機的状況すら感じられる長期政権や、もはや死に体としか言い得ない国内メディア、それを他人事のように諦観し選挙などはなから見向きもしない多くの国民たち。現在の日本が陥っている袋小路のようなこの閉塞感を、ブラックなパロディ小説という劇薬に込めて社会に放った、これは作家なりの精一杯の態度なのかもしれない。

 馳星周は自分で言うほどへなちょこではなく、ガツンと一本の芯の通った男である。日高育ちの若年の頃から早々と自立して、実は東京は新宿のゴールデン街でのし上がった男なのだ。

 さて本書は、官邸が政敵を暗殺しているという情報を探るため、主人公宮澤が内調に潜入捜査する物語である。捜査一課から公安のアンタッチャブル椿の元で日々辛酸を舐めさせられた主人公宮澤だけが、まともな人間で、他は誰をとっても個性の塊であり、かなり一般からはかけ離れた凄いキャラクターばかりである。

 事実上の主人公ともいえる大富豪椿家の坊ちゃま、警察トップを狙える立場にもあるその父親やコミカルな執事、宮澤の多情すぎる婚約相手、やその異常なる家族たち。宮澤以外はすべてオリジナリティ溢れる、しかも魅力的なキャラばかりである。彼らと、「正常な」宮澤との感覚のずれが各所で笑いを引き起こしつつ、ブラック極まなりない丁々発止を引き起こす。それも大スケールで。

 分厚いソフトカバーだが、思いのほかのページターナーで、あっという間に読了してしまう。かつてのノワールに捉われずとも馳星周は脱皮している。円熟味を増したこの作家の新たなテイストを是非ご賞味あれ。
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4620108448
No.2:
(1pt)

共産主義者

共産主義者が描く気持ちの悪い物語!!!
読むに値しません!
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4620108448
No.1:
(4pt)

底知れぬ能力、アンタッチャブル

直木賞候補にもなった前作より約4年ぶりとなる警視庁公安部の椿警視シリーズ第二弾。ハイスペックなスーパーエリートが、官邸の暗部を探るため警察組織内をスパイ行動するという型破りな公安警察小説。

しかし、緊迫感はまるでなく、ストーリーはコメディ中心。とにかく、椿警視に振り回される部下の宮澤や椿家執事の渡会とのドタバタ、腕利き諜報員との漫画のような展開が、何も考えずに楽しめるエンターテインメント小説。新キャラも登場し、第3弾も楽しみです。
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4620108448

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