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罪と罰
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【この小説が収録されている参考書籍】
罪と罰の評価:
| 書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.33pt | ||||||||
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全369件 301~320 16/19ページ
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| 「罪と罰」もー何回読み始めたか分らない。やっと上巻終了。明日から下巻にいきます。200ページまではガマンの連続ですね。その後面白くなってきます。やっぱ本書は若いうちに読むに限ります。この種の作品は読書に体力が必要です。その意味で若いうちに読む必要があります。 ラスコーリニコフの思想は若いうちには誰でも一度は思い浮かべるものであります。自分が他人と違う「非凡人」であると思ってしまうことはいくらでもあるでしょう。そんなことを思ってしまう青くさい時代に本書を手に取る価値があるのです。まだ上巻だけなのでなんともいえませんが、若いと思う皆様、未読の人はチャレンジする価値がきっとあります。 | ||||
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| ナーバスな青年がとある独自の思想に駆り立てられ 事件を起こし、それに絡み合って物語が進む。 スリルとサスペンスが難しさを緩和。 ミステリのはしりと言われてますが、 そんなことよりも精神的な面を重視して読んでみましょう。 人物が多いのでこれも一気読みをおすすめ。 | ||||
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| なぜ人を殺してはいけないのか? 果たしてこの問いに答えはあるのだろうか? 答えがあったとして、それは正解なのだろうか? ドストエフスキーはこの問いに答えを出さない。 代わりに、殺人を犯した人間の苦悩、葛藤、憔悴といった心理状態を執拗なまでに描写してみせる。 難関な哲学的言説で根拠不明な答えを示すのと、答える代わりに、覚めることのない悪夢のような心理描写を連ねるのと、どちらが人の心に多くのことを訴えかけるだろうか? 罪とは何か? また、罰せられるとはどういうことなのか? 自分自身で答えを出すためにこの本は読まれなければならない。 | ||||
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| カバーには文学の最高峰とか書いてありましたけど大部分ははっきりいって長くてつまらなかったです。とても単調で眠くなる・・・・ところが、たまにびっくりするくらいにすばらしい文章がでてきます!数百ページあるなかでたった数ページだけど、その数ページのためだけに他の長く単調な文章が存在するんだなーと、こんな経験は初めてだったのでびっくりしました。僕はこの本は、クラシックに似ていると思いました。モーツァルトのピアノコンチェルトにも似た曲があって、その曲はすごく単調でつまらないのだけど、曲中に2回だけびっくりするほどすごい部分があって12分の間にたった数十秒だけ。その数十秒のためだけに他の12分を聞く楽しさ、そんな印象をこの本にも感じました。あまりの単調さに挫折しそうな方はがんばって最後まで読んでみて下さい!! プラスアルファとして、とにかく長いので、最後のあたりになると最初に読んだあたりが懐かしくなります。この感情はちょっと格別です。表現しづらいですが、単に長いという以上の感慨を抱かせてくれます。 | ||||
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| ・ 平凡な日常に飽き飽きしている ・ 自分自身に対して何かやるせない衝動にかられる事がある ・ 自分は他人とは違う類の人間だと思った事がある ・ 「飲んだくれる恥ずかしさを紛らわすために酒を飲む」心理に何となく共感できる ・ 一途な男の友情にほれ込みたい ・ 家族の愛に涙したい ・ 卑小でくだらない悪役に激怒したい ・ 一見まともなのにかなり異常な人間に出会いたい ・ 全てを受け入れる深い愛に感動したい ・ 詳しすぎる心理描写に辟易しつつもはっとさせられたい ・ 読めば読むほどはまりこめる主人公に出会いたい ・ 今はサスペンスより重厚な人間ドラマが読みたい ・ どうせなら登場人物は美形が多いほうがいい ・ 刑事コロンボが好きだ ・ 友人に「『罪と罰』って面白いんだよ」と言ってみたい ・ S潮社版とI波文庫版どちらを買おうか悩んでいるが読み比べられず困っている ・ エンタメ要素と人間の真理を平行して書ける作家に出会いたい ・ 長くてもいいから、とにかく面白い小説を読みたい | ||||
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| 近代の予言書といわれるこの本は、具体的な政治活動家や、戦時的英雄を主人公としていないところに、普遍的価値を持ち続けられたと言ってもいいと思う。 真の革命家にとって、既存の革命や、成功と武勇に彩られた伝記など、参考になるはずが無い。 革命の本質とは、未曾有の危機に瀕した社会や民衆の中から、それこそ手本の無い暗闇の中から奇跡的に光を、自らの決意と知恵で獲得する行為であるとおもう。その本質的で生々しい光は、一見どこにでもいる青年に、意外にオーバーラップすることが多い。 この本の上巻の巻末で繰り広げられる一見稚拙な選民思想は、先の大戦から現在実際に戦争を起している現代の指導者まで、まったく気味の悪い程オーバーラップする。 主人公のラスコーリニコフの持つ一見凡庸な殺人衝動と、ナポレオンの栄光と、アドルフ・ヒトラーの暴挙と、ブッシュ大統領の自由の名のもとの殺人と、・・・・そして我々自身の中に眠る一見凡庸な、取るに足らない苛立ちが、決して無関係ではないことを・・・・、この作品は黙示録的に示している。 そしてそれを救うことが出来るのは、呆れるくらい身近に存在する、ごくありふれた「愛」であるということも、嫌味無く切実な真実味を帯びて我々に突き付けられる。 | ||||
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| ドストエフスキーといえば?と聞かれれば大半の人がこの「罪と罰」と答えることでしょう。しかし、それを読みきったという人はあまりいないようです。途中で断念したという声をよく聞きます。 上巻では主人公であるラスコーリニコフが自らの思想に従って殺害、そして偶然にも関係のない人間まで手にかけてしまいます。それによって深い苦悩しているような、また逆に納得しているような状態が続きます。むしろ苦悩しているのは周りの人間のように感じる。 何らかの確信を持って振舞っているようなポルフィーリィ、兄を気遣い続け、自分までを売ろうとするドゥーニャ、母親、ドゥーニャに心惹かれながら、ラスコーリニコフも慕うラズミーヒン。その他にもルービンやスヴィドリガイロフなどの人物たちもそれぞれの「生き方」を表わしていく。 そして、ソーニャの登場によってラスコーリニコフの精神が崩されていく。いや、崩れていたものが正しい形に戻っていっているのかもしれない。 この上巻だけでもラスコーリニコフとポルフィーリィのかけひきの面白さ、ソーニャとの精神的なやりとりとそれぞれの登場人物の哲学の深さに圧倒されるばかりです。 | ||||
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| 「自分は罪を犯したことがない」と自信を持って言える人は少ないのではないでしょうか。 我が身をふりかえっても、自分の態度や、無責任な行動で多くの人を傷つけたと思います。 この作品の主人公は、人として最も大きい罪の一つである「殺人」をおかすわけですが、上下巻通じて、主人公の絶望と、最終的には大きな希望が描かれています。 大罪を犯したものは、もう救われないのか? なぜ、社会には貧困があり、善良な人々が苦しまなければならないのか? 悪人の欲望によって弱者が搾取され、利用されるのは仕方ないことなのか? 読者は、殺人者である主人公を通して、さまざまな苦悩をともにします。 登場人物の息づまる対話、サスペンスフルなストーリー、感動的なエピソードのテンコモリで、娯楽作品としても大傑作です。 読まれていない方は是非! | ||||
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| うちの母が「感動したよ」って言ってたけど感動はなかった。でもドストエフスキーの文章力はすごい。どこに継ぎ目があるかまるで分らないし、熱中すれば文字を読んでるの?って思う。 この作品が有名すぎることと、この作品が出されて時が経ちすぎたことを憎む。使いまわされてる表現があるし、なにしろ今とは時代が違うから。あぁあの時代のロシア人にはとんでもない小説だったんだろうな。 | ||||
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| この本を読むと、180年も前に生きた人間に、自分の隠し持っている内面をえぐり出されたような気分になる。何人かの登場人物の内面が主人公を中心にじっとりと描かれていくが、内向的な面を持つ人なら、少なくとも一人、共感できる人物を発見できると思う。 読んだ後に自分の生き方について考えさせられる本。 | ||||
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| 「悪いことをしたな」ラスコーリニコフのように犯罪者でなくても、こう感じてしまう瞬間はしばしばある。たとえ人にばれなくても、怒られなくても、罰せられなくても、その人に良心がある限り、良心の呵責という思い罰を私たちは課せられる。「あんなことしなければ」「あれは私が悪いのではないのだ」「たいしたことじゃない」そんな人間の負の感情が驚くほどリアルで、自分の心臓までえぐられるようなつらさを感じてしまう。しかし、愛情のような暖かさをも表現しており、人間社会の全てがこの本に凝縮されているといっても過言ではないだろう。様々なびっくりするような犯罪が起こる今、人間の罪と罰、そして心の弱さを、この本を読んでじっくり考える必要があるのではないか。 | ||||
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| 初めは難しい本だと覚悟して読んだ本。 はじめは理解に苦しんだけれど 2、3回読むにつれて、目から鱗が出た名作品。 何が罪なのか?本はそれ を提起している。 自分の為にではなく人の害になる人を殺害。 果たしてそれは 罪なのか?こういう思索、思想がなくなってしまったから現代のモラル 欠如の氾濫がある。 人間としては必ず読むべき必読書。 | ||||
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| 「自分のために殺したくなった」とソーニャに告白したラスコーリニコフ。ソーニャは、人は人を殺す権利を持ってないとラスコーリニコフに問い返す。罪は良心ある故に生じるものであるならばそれを告白したことで神は人に罰を与え同じに赦されるものなのか。彼はナポレオンも虱のような人間も神の前では平等で、娼婦であるソーニャの同情心に彼の憎悪を包み込む愛を見た。 ソーニャを娼婦に追いやった貧困は社会が産み出した歪みならば、ラスコーリニコフが犯した罪も貧困が故に、糸杉の十字架で共通の苦しみを背負うことを決心したのか。神に祈ることが必然に対する従順であり、ソーニャが唯一生きていく一縷の望みであったのかも知れない。ラスコーリニコフはソーニャにとって男女の愛の対象でなく神に対する信仰の手段でしかなかったのか。 | ||||
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| 近代の予言書といわれるこの本は、具体的な政治活動家や、 戦時的英雄を主人公としていないところに、普遍的価値を持ち続けられたと言ってもいいと思う。 真の革命家にとって、既存の革命や、成功と武勇に彩られた伝記など、参考になるはずが無い。 革命の本質とは、未曾有の危機に瀕した社会や民衆の中から、それこそ 手本の無い暗闇の中から奇跡的に光を、自らの決意と知恵で獲得する行為であるとおもう。その本質的で生々しい光は、一見どこにでもいる青年に、以外にオーバーラップすることが多い。この本の上巻の巻末で繰り広げられる一見稚拙な選民思想は、先の大戦から現在実際に戦争を起している現代の指導者まで、まったく気味の悪い程オーバーラップする。 主人公のラスコーリニコフの持つ一見凡庸な殺人衝動と、ナポレオンの栄光と、アドルフ・ヒトラーの暴挙と、ブッシュ大統領の自由の名のもとの殺人と、・・・・そして我々自身の中に眠る一見凡庸な、取るに足らない苛立ちが、決して無関係ではないことを・・・・、この作品は黙示録的に示している。そしてそれを救うことが出来るのは、呆れるくらい身近に存在する、ごくありふれた、「愛」であるということも。 | ||||
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| この小説を読みとおしてまず思うのは、ラスコーリニコフはあきらかに心神耗弱状態にあったということ。なにしろ彼はほとんど飲まず食わずで何日も過ごしている。一日三食腹いっぱい食べていればばあさん殺しなど考えもしなかっただろう。健康で文化的な生活の大切さを痛感させられる。 今日の日本でも仕事がなく、食事も満足にとれず、しかたなく無銭飲食、万引きを繰り返して刑務所に入れられる人が後を断たない。ほんとうにお寒い状況だ。こんなんでいいのだろうか。政権交代がないこと以上の不幸はないと達観している人が少ないのでしかたないのだろうか。精神的には5千万人ラスコーリニコフ状態だ。いけてないシステムの犠牲者へと転落する日本人たち。自業自得なのだろうか。 | ||||
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| 人並みはずれた秀才であるのに、貧しさういえに勉学の道を閉ざされようとしているラスコーリニコフ。自らの生を優先するあまり、一つの信念を実行すべく殺人を犯してしまう。自らは選ばれた人間であると過信して・・・。しかし、犯行後、罪の重さに耐えられず疑心暗鬼になり憔悴してゆく。心優しき女性ソーニャの愛でラスコーリニコフのほんとうの罪があらわになってゆくが・・・。ラスコーリニコフが追いつめられると、読み手もハラハラせずにはいられない、どんなサスペンスよりも迫真の恐怖があります。自ら信じた思想により犯した罪に苦しめられ、それが誤りであったことに気づいたとき、誤りを認めることこそほんとうの「罰」であり、「許し」なのだと思った。誰が知らなくても、自分自身の知っている自分の行い。社会の中の自分の居場所について考えさせられる名作です! | ||||
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| いや~ おもしろい! 今 あの高名な 罪と罰を 読んでます。 もう中の 後半くらい までいったのですけど 面白いね~ うわさどおり 20世紀の 文学人は ドストエフスキーと トルストイには 勝てない と 思ったという 「あるひとつの頂点であった」らしい (早稲田の文学教授が しつこいくらいに あらゆる エッセンスが詰まっている 深くてうまい小説だという) おい そんだけ 言うならなんぼのもんじゃい と 読んでみると イメージの 堅いのとは 違い とっつきやすく 「ライ麦畑でつかまえて」 のように 純粋な 人物にも 感情移入しやすい ロシア人は 名前が長い、 とか いっぱい登場人物が出てくる とか ・・・・いわれるが イメージ先行 の 食わず嫌いだと 気づいた あんなの 司馬遼太郎 の方が いっぱい出てくるし ややこしいし 言葉も難しい なんでも サダム・フセイン の地下室からも 蔵書から出てきたという 代物・・・ ぜひ お試しあれ。 これ 読んだだけで 自信になる(超有名にして高貴なものとされている) んで 一石二鳥でっせ。 | ||||
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| 主人公ラスコーリニコフの神経質な感じが良く出ていて、聴きながらこちらまでハラハラしました。「罪と罰」のCD版はまるで演劇を耳で聴いているようでぐっと引き込まれます。おすすめの一作です。 | ||||
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| 純文学としては、文章が非常に秀逸。 都市文学として読める。当時のペテルブルグの風景が、五感を通して 伝わってくる。 心理学的に見ても、ここまで1人の青年の心理を、グロテスクに描き きれた作品はない。 推理小説としては、最初から犯人が分かってるものの、十分楽しめる。 その構成や、探偵のキャラクターは、刑事コロンボの作者に多大な影響 を与えている。 思想史的見地からは、独創性が強すぎて、「悪霊」に比べて物足りない。 本書は様々な読み方が可能だと思う。 イデオロギーの要素は非常に薄く、純文学として楽しめる。 その点では、4大長編の中でも、白痴に繋がる系譜で見ることができる。 また、その特性ゆえに、読む人を選ばない。アクの強いドストエフスキーだが、罪と罰は万人向けの書と言える。 | ||||
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| ”不朽の名作”という名に恥じない、充分すぎるほどの素晴らしい小説です。まず私はこの人物描写が好き。登場人物の名前は長くて最初は苦戦しましたが、途中からそんなことは気にならなくなりました。とにかくアクが強い。個性的。話の筋立ても文句なしに通っているしサスペンスも愛も友情もどれも描ききっています。色々な要素をこの本ひとつで楽しめます。この本を書くのにどれだけ神経をすり減らしただろうかと。それほど作者の魂を感じました。何よりも主人公のラスコーリニコフの”根底”が自分と似ている気がして、終始この青年の行動をどきどきしながら見ていました。彼の論文に完全に同意は出来ませんが(凡人と非凡人の2種類しかいないという点)…しかし頷ける点もありました。だから彼の支離滅裂な行動の中にでさえ、なぜこんな行動をしたのか大変納得できるものもあったんです。特に終盤に彼がソーニャの言うことを思い出し、大きな歓喜に包まれて地面に接吻をしたシーン。その時の歓喜の気持ちが痛いほど分かりました。私自身は今恵まれた環境で生活しているけれど、もしラスコーリニコフの立場に自分が立ったとしたらどうだろう。ロシアの混沌とした時代と自分の不幸な境遇を見ればどうしただろう。他人に迷惑をかけるだけで生きていても意味の無いような老婆を知っていたら……??充分”老婆殺し”をした可能性があると思います。もちろん現代に生きる私は殺人なんてとんでも無い罪深いことで、どんな人間にだって生きる権利はあると分かっています。しかし人は立場によっては天使にも悪魔にも成り得る、と思います。つまり、ラスコーリニコフは善人でした。それは見紛うことはありません。彼が相手を傷つけるシーンは多々ありましたが、その中に彼の人間的な、道徳的な要素も多く含まれていたのは明らかです。最後、その隠れた彼の良心を目覚めさせるのに成功したソーニャの「たった7年」という言葉には感動しました。いえ、その前から結構泣いていたのですが…まさか罪と罰で3回も泣くなんて予想もしていなかったんですけど、実はソーニャとラスコーリニコフの別々のシーンで感涙しました。…ちょっとズルいですよドストエフスキーさん!(笑) これだけ暗く続けておいてハッピーエンドなんて、こっちが清清しい気持ちになってしまうじゃないですか。それにしてもソーニャは素晴らしいですね。今まで多くの本を読んできましたが、ここまで心が純粋な人物ははじめてです。またそれを描ききった作者もすごい。あとラスコーリニコフだけではなく、他の人物たちのエピソードにも大いに楽しませていただきました。ルージンやラズミーヒン、そしてマルメラドーフ一家の描写も物凄く心に来ますが、終盤のスヴィドリガイロフが見せた僅かな人間らしさ。解説の「彼を人間に戻せるのはドゥーニャの愛だけ」という言葉に大きく頷きました。スヴィドリガイロフは人として最悪ですが、彼の最期はあまりにも哀れで涙が出そうになりました。とりあえず一度読んでみてください。名前が長くて会話文も退屈な時はあるかと思いますが、はまればいいんです。読了後の何とも言えない感無量を味わってみてください。絶対におすすめです! | ||||
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