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神様のカルテ
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神様のカルテの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.86pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全28件 21~28 2/2ページ
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当直の厳しさや救急現場という医療小説の定番シーンは押さえつつも、幽霊屋敷のような下宿での友人との語らい、同僚との気の置けないやり取り、患者との交流に重きが置かれており、地域医療も捨てたもんじゃない、という結びになっています。 著者自身が現役の医師にして漱石フリーク。大狸、古狐、男爵、学士殿というニックネームの付け方は「坊っちゃん」的だし、大学病院の“智”と地域医療の“情”をはかりに掛けて葛藤する主人公は、「草枕」の冒頭そのまんま。 妙に古風な言い回しと落語のような展開、それに表紙のデザイン(「夜は短し歩けよ乙女」とは別人ですけど似てます)。森見登美彦みたいな世界だと読んでて思ったけど、やさしいシメが入るところが、この人らしさだと思います。 | ||||
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地方勤務医の激務や、終末期医療の問題を提起するという意味では 良い作品だと思う。 でも、ストーリーや人物造形は好きじゃない。 主人公が明治文学調で話したり、 奥さんが敬語少女だったり・・・ 森見登美彦ほど作りこんだ世界観ならそれが魅力になるのだろうが、 この作品にはそぐわない気がする。 ストーリーに泣けるというよりは、主人公の激務ぶりに泣ける作品だと思う。 (そしてそれが作者の真の狙いという気もする) | ||||
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物語よりも、地方のお医者さんの立場みたいなものを知れた本でした。 軽い感じで書かれているので、そんな感じはしませんが、 立場としては、大変ですよね…。 | ||||
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信州の病院で地域医療に従事する若い内科医の物語。 作者が現役医師であって、自分のことをモデルにしているのでは?と思ってしまいました。 (もし、そうだとしたらかなりのナルシストですが…) ペンネームからも分かるように、夏目漱石を完全に意識した文体…。 物語自体よりもまず、その古臭い文章や会話に馴染めませんでした。 今時、こんな喋り方する人はいないだろう…。 患者のことを最優先する真面目で優しいドクターがハードな病院で頑張ってます。 患者との交流なんかもあって、たしかに心温まる感動物語なのかもしれません。 たぶん、自分が病気になったら主人公の医師に診てもらいたいと思う人は多いだろうな。 でも、理屈っぽくて、すぐに自己嫌悪に陥るような主人公、私はあまり好きになれませんでした。 | ||||
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医者の人情ものというよくあるパターン。 古風な主人公の医者と、人情家の上司、厳しいがやさしい周囲の看護師。清楚な妻と気の良い友人たち。そこにある出会いと別れ、生と死。 もうベタベタ。文体も漱石風というのが特徴なだけ。表紙のイラストで救われる。 泣きたい人にはお勧めします。 | ||||
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「24時間、365日対応」 患者にとってはありがたい病院でも、そこで働く医師や看護師にとっては修羅場だ。 「患者の生と死にどう向き合えばいいのか?」若き医師栗原一止は悩みながら、愛する 妻や同僚、そして看護師らに支えられ、患者のために奔走するのだが・・・。 医師の仕事は本当に大変だ。特に地域医療では慢性的な医師不足で、満足な診療が できないところがたくさんある。一止が籍を置く本庄病院も例外ではない。医師も 看護師も、ぎりぎりのところでがんばっている。人の生と死に関わる仕事の厳しさが、 この作品から伝わってくる。一歩間違えば暗く重い話になってしまうのだが、作者の 軽快な描写でかなり救われる部分がある。さまざまな人の生き方、さまざまな人の 死に方がある。その中で印象に残ったのは、やはり安曇さんのことだ。これこそがまさに、 現代医療が抱える問題だと思う。「どう生きて、どう死ぬのか?」このことは、自分自身が しっかりと考えなければならない。悲しくて、切なくて、そして、心温まる作品だった。 | ||||
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ある田舎にある、ほどほど大きな総合病院に勤める、少々変わり者医師の話。 救急外来を授けていることから、ひっきりなしに患者が運び込まれる。 疲弊しながらも処置をし、日常の業務もこなす主人公。 結婚記念日すら忘れてしまう激務だが、細君のおおらかさと優しさと 主人公の(これまた変わり者の)友人達とのふれあいで癒されている。 医療最先端である大学病院から断られた患者をも受け入れ、 ただただ、’患者のこと’だけを考え動く病院。 地域医療の底辺にある総合病院で、終末が近い患者の’生’を生かす主人公を通して 「終末医療」について考えさせられる。 そのほか、救急救命、先端医療など、医療現場には様々な問題を抱えていることも浮き彫りにされている。 重くはなく、軽く読みながら心のどこかで考える感じの、ストーリーです。 その分、身につまされるような切迫感は感じられず、少々物足りない気も。 だけど、主人公のような医師に出会えたら、良い最期が迎えられるような気がします。 | ||||
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いまいち薄い話だったなぁ、というのが正直な感想。 単に好みじゃなかっただけかもしれませんが。 どの登場人物も個性的で、面白くなりそうなのに、いまいちそれを生かしきれていないまま、終わってしまったという印象。 もちろん、医療の現実とか、命という重いテーマを軽やかに優しく書いている点は良いのですが、それが逆に人物の人間味を奪っているような気がして、あまり胸に迫りませんでした。 綺麗過ぎるというか、さらさらし過ぎというか。 もうちょっと、何ていうか、テーマやシーンではなくて、お話自体に深みが欲しかったですね。 | ||||
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