紅蓮館の殺人

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紅蓮館の殺人の評価:

2.62/5点 レビュー 107件。 C ランク

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平均点2.62pt

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全25件 21〜25 2/2ページ
No.5
(5pt)

いわゆる「新本格」の最先端

「週刊文春」誌で千街晶之が、『魔眼の匣の殺人』と並んで今年の収穫だと褒めていた。
そういう小説だとわかった上で読めば、かなり面白く読めるのではなかろうか。
著者は光文社の新人賞からデビューしたため、講談社の「メフィスト賞」は取らなかった。が、この作品なら、これまでの「メフィスト賞」作品と比べても、より高い評価をして良いように思われる。
法月綸太郎や麻耶雄嵩、倉知淳や殊能将之ら「綾辻以降の講談社新本格」作品からの影響をあれこれと感じさせるものの、あくまでもライトノベルの「講談社タイガ」向けに書かれているため、大人が読むと、やや薄味に感じられるのは、やむを得まい。
しかし、この作品には、先行する多数の作品から、さらに一歩進んだ点がある。
これまで、いわゆる「後期クイーン的問題」にからめて、探偵役の存在意義について検討された作品は、いくつも書かれてきた。
だが、「ワトソン役」の存在意義について、だれが問題にしてきただろう?
たとえば有栖川有栖の「作家アリス」シリーズでの、ワトスン役の有栖川有栖に存在意義などあるだろうか?
「作家アリス」が存在せず、火村を主人公にした三人称視点の語りであっても、成立するような作品ばかりではなかろうか。
この作品は、名探偵の存在意義だけでなく、「ワトソン役」の存在意義にも迫っている点で、現時点での「新本格」の最先端を示していると、言って良いと思う。
紅蓮館の殺人 (講談社タイガ) Amazon書評・レビュー: 紅蓮館の殺人 (講談社タイガ)より
4065168198
No.4
(5pt)

「屍人荘の殺人」にもひけをとらない

「屍人荘の殺人、おもしろかった! ああいうミステリって他にないかな?」と探している方でも、満足できるはず。

不思議な館、極限状況でそれどころじゃないのに起こる殺人、多重に重なる事件。
そして問われる、「探偵」という存在の意義。
紅蓮館の殺人 (講談社タイガ) Amazon書評・レビュー: 紅蓮館の殺人 (講談社タイガ)より
4065168198
No.3
(5pt)

W探偵!

山火事に包まれたカラクリ屋敷。出るも地獄出ないのも地獄。
W探偵モノは難しい! 名探偵の謎解き対決。声高らかに解決して、それで皆が幸せになれるのか。
探偵はそんなに偉いのか。
謎解きはとてもおもしろかった。
紅蓮館の殺人 (講談社タイガ) Amazon書評・レビュー: 紅蓮館の殺人 (講談社タイガ)より
4065168198
No.2
(5pt)

探偵の美学とその敗北

山火事で一日二日もすれば焼け落ちる運命にある、奇怪な仕掛けだらけの館を舞台にした殺人事件。

本作の探偵・葛城とそのワトソン役・田所が館で出会った「元探偵」飛鳥井が訴える、探偵の傲慢さ残酷さというメッセージが今作のテーマになっています。
真実を暴くことの残酷さみたいな話は多分ミステリにおいて珍しくないのでしょうが、ワトソン役の視点で探偵への憧れと、秀でた能力を持っていても一人の少年でありかつて少女だった探偵の脆さ、暴いた真実から目を背けてはならないという信念を持つことの厳しさなどを描かれることで、そうしたテーマが魅力的なドラマを生んでいました。

この物語は葛城にとっても探偵の敗北と言えるもので、しかしその敗北を味わった葛城が今後どう謎に向き合っていくか、そういう姿が見てみたくなるお話だったと思います。
紅蓮館の殺人 (講談社タイガ) Amazon書評・レビュー: 紅蓮館の殺人 (講談社タイガ)より
4065168198
No.1
(5pt)

カラクリのある館が嫌いな人なんている?

様々仕掛けが施されている洋館で発見された死体。
もうこれだけで色々な期待が膨らみますね。
話も最後まで飽きさせず、お見事でした!
多少惜しいとすると、そこまで読者に推理の余地があるとは思えないところですが、そこはきっと本人次第。
私は非常に楽しめました!
紅蓮館の殺人 (講談社タイガ) Amazon書評・レビュー: 紅蓮館の殺人 (講談社タイガ)より
4065168198