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シャーロック・ホームズの秘密ファイル



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【この小説が収録されている参考書籍】
シャーロック・ホームズの秘密ファイル (創元推理文庫)

シャーロック・ホームズの秘密ファイルの評価: 4.62/5点 レビュー 13件。 Aランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点4.62pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全13件 1~13 1/1ページ
No.13:
(4pt)

普通に

上手いので読める
シャーロック・ホームズの秘密ファイル (創元推理文庫)Amazon書評・レビュー:シャーロック・ホームズの秘密ファイル (創元推理文庫)より
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No.12:
(4pt)

ホームズのパスティーシュとして1級物!!

どの事件もわくわくドキドキ感ありで、読んで決して後悔しません。私はアタマの中でグラナダTVのホームズに演じてもらいました。
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No.11:
(5pt)

シリーズが楽しみ

まるで、コナン・ドイルが書いた聖典を読んでいるような錯覚に陥りました。それほど面白かったです。これからもシリーズを買い続けます。
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No.10:
(5pt)

聖典の正統な「つづき」

ホームズ物のパスティーシュは何作か読みましたが、どれも
最初の数ページで投げ出すか、「パロディとしてみれば読め
なくはない」ものばかりでした。

というのも、ホームズとワトソン博士の関係性が
変に誇張された、奇をてらった内容で、当時の有名人を
引っ張り出して補う(ごまかす?)ものがほとんど
だったからです。

原作のようなホームズとワトソンの顕密な
間柄がまるで感じられない作品も多く、この人は
本当にホームズのファンなのか?と思うことも
ありました。

本書は、その2人の友情を原作にほぼ忠実に再現し、
なおかつ妙な要素を一切入れない、本格推理物として
正統派パスティーシュと呼ぶにふさわしいもの。
(というか、初めて「ちゃんとした」ホームズ物を
読んだ…)

劇的な幕開け、捜査が進むにつれ深まる謎、最後に
明かされる驚くべき真相とホームズの鮮やかな手際
という、原作そのものの型を踏襲し、なおかつ納得の
ゆく推理を展開してみせる、最も困難な手法を見事に
再現してくれます。
しかも原作では名前だけしか明かされなかった事件の
「真相」が語られるという、ファンには一番嬉しい
内容。

この短編集のホームズは親切で、思いやりがあり、
いささか甘い感じもしますが、他のパロディに
みられる「辛辣で高飛車な探偵と間抜けな助手」と
いう表面的な関係に比べれば、遥かに好ましい
人物になっています。

他のパスティーシュもこのレベルで書かれれば…
というのは、かなり厳しい基準ですが、ともかく
原作「らしい」本です。
シャーロック・ホームズの秘密ファイル (創元推理文庫)Amazon書評・レビュー:シャーロック・ホームズの秘密ファイル (創元推理文庫)より
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No.9:
(5pt)

コナン・ドイルのシャーロック・ホームズをよく理解している。

本格シャーロッキアンのお眼鏡に叶うかどうかは措いて、素人には素直に面白い短編集だ。
ホームズの喋る言葉、起居動作、ワトソンの記録の書きぶりなど、なかなか良く研究し身についた文章になっている。
さすが、本場イギリスで出版されるだけあって、ドイルの原シリーズとの結びつき、その時代の事件・風俗・地理など
大英帝国時代が、著者のジェーン・トムスンによって良く書き込まれていると感じる。
コナン・ドイルの原作で、ちらっと触れられるが詳細が書かれていない事件などが、ブリキ製文書箱の中から蘇えり
(原本は戦時中に焼失するが、それを筆記したものが残って)次々に語られる面白さ。
同時に、押田由紀さんの日本語訳が、ホームズ・シリーズを深く読み、我がものにされている様子が感じられ、今まで
読んだシャーロック・ホームズの諸編と違和感なく結びついて、なななかのものに思う。

古本屋の棚にシリーズ3冊が並んで置かれていて、パラパラとめくって面白そうに感じたけれど、まだ買ったままで
読んでない本が何冊もあるので、どうしようかと迷ったけれど、買って正解。
こちらの3冊の方を早く読んでしまいそう。
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No.8:
(5pt)

ホームズの事件中で触れられながら語られなかった事件簿

ホームズの語られなかった事件簿としては1級品だと思う。ことには本家より推理小説として上ではないかと思われる作品もある。
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No.7:
(5pt)

ホームズの「続編」

ジューン・トムスンさんが描く「シャーロック・ホームズ」シリーズのパスティーシュ短編集第1作です。
ホームズのパスティーシュといえば
とにかくモリアーティ!とにかくアイリーン・アドラー!とにかく同じ時代の有名人!
となりがちなのですが
トムスンさんはそのあたりに頼らず、ホームズシリーズの「語られざる事件」を
ドイル作の本物(シャーロッキアンっぽく言うと「聖典」)とそん色ないレベルの見事な短編集に仕上げてます。

まず出だしの「消えた給仕長」から構成、キャラクター作りのバツグンのウマさで引き込みます。
読み終わる頃にはボクはすっかりフィリモアさんに感情移入してしまいました。
その後の6篇も名作ぞろい。
「アマチュア乞食」は「唇のねじれた男」系の話かと思いきや「そう仕上げたかぁ〜」と感心しました。
全体的にすごく細かい時代考証がされていて、ホームズが活躍したヴィクトリア朝のイギリスの美しさを見事に再現しているのですが
「名うてのカナリア訓練士」「打ち捨てられた灯台」あたりは逆に
現代を生きる人ならではの視点で、ドイルあたりが書けなかった、というより疑問さえ持たなかったような
当時のイギリスの暗い部分も巧みに書いています。

全体にホームズをはじめ、ワトスンやレストレードなど、登場人物1人1人に対して作者が強く愛情を注いでいるのが伝わる描き方で、
これらの登場人物が、時にはドイルが描いた以上にイキイキと魅力的に動いています。

ホームズシリーズの「続編」と言ってもイイ出来ばえの作品集だと思います。
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No.6:
(5pt)

素晴らしい贋作師による極上の逸品

緻密に作り込まれた贋作。
贋作として、正典にも引けをとらない一級品。正典とまではいかないものの、上手に正典の空気を醸し出している。

既存のキャラクター達がまるで正典の生き写しのようで、ホームズとワトスンの二人が関わる事件に関しても文句なしの出来上がりとなっている。

他の贋作と並べてみてもトムスンのパスティーシュは凄まじくレベルが高いように思う。

とりあえず、正典を読破して、正典の「続きが読みたい」というシャーロキアンの方々に是非、オススメしたい極上のパスティーシュである。
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No.5:
(5pt)

最高のホームズ・パスティーシュ

英国の女流作家ジューン・トムスン女史がものした、正統派のシャーロック・ホームズの活躍譚である。「みんな知らなかっただろうけど、ホームズは実はこんな事件も扱ってたんだよ!」というような外伝は数多いが、作中に事件名が登場しながら、結局ワトスン曰く諸般の事情により公表できなかった語られざる事件を扱い、聖典の穴埋めをしているところが素晴らしい。個々の作品のレベルも高く、これに匹敵するのはアドリアン・ドイルとジョン・ディクスン・カーの「シャーロック・ホームズの功績」くらいだろう。また、ドイルの聖典がミステリーというより冒険小説的な味わいが強いのに対し、本作はキッチリした本格ミステリーとなっている。
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4488272010
No.4:
(5pt)

全巻読みたくなった

久しぶりにシリーズ全巻読むのが楽しくてたまらない本をみつけた。模倣作というのは、原作を現代的に解釈したり、実はこうだったという暴露趣味に走ったりしがちなものだが、これは違う。陶磁器の小さな破片から大きな器物を再構成する考古学者のような緻密な仕事である。なんといっても19世紀末という時代の香りが強く感じられ、ホームズ ワトソンのキャラにあまり変更がみられないのがよい。
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No.3:
(4pt)

軽妙洒脱なホームズ

ワトスン博士が銀行に預けた、未発表の事件記録を収めたブリキ缶。「聖典」に劣らない、正統派の贋作ホームズ。「聖典」と比べて、ホームズとワトスンが身近に感じられてしまうのは、気のせい?作者が違うし、時代が違うから当然なのですが、「聖典」ではホームズが機械か神か、という気がしてました。この贋作シリーズでは、トムスン女史がわざとそうしているので、思わずにやりとしてしまう場面がありますね。売春宿に潜入操作したり、浮浪者の格好をするときの博士のうろたえぶり。「高貴な依頼人」の結末で、ホームズが言葉に詰まるところ。小さなことですが、ユーモアがあります。何より喝采を送りたいのは、女性の想像力。「聖典」の文中にドイルがちょこちょこ覗いていた、「毛虫を見て狂った男」とか「名うてのカナリヤ訓練師」なんて、行数を増やすだけの、読者の目を引いてリアルさを強調する言葉にすぎなかったかもしれないのに。それだけを手がかりに、物語とトリックを考えて、読者を納得させるのって難しいと思う。このヴィクトリア朝の事件簿の続きを、ぜひ読んでみてください。
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No.2:
(4pt)

緻密に構成された上質贋作ホームズ第一弾!

コナン・ドイル著のシャーロック・ホームズシリーズを読んだ方なら、作品中に「ホームズは今これこれの事件で忙しい‥」と言及されたままついに発表されなかった事件が数多くあることを御存知であろう。嘆くことなかれ、ワトソン博士の未発表の記録は戦火や紛失などをくぐり抜け、陽の目を見ることになったのである!---イギリスの女流推理小説作家ジューン・トムスンによって。一連の彼女の作品の特徴は、その緻密さである。事件は、オリジナルに出て来たものに限定。「当時」発表されていた事件の間、ホームズ氏は何をやっていたか?そして、それはなぜ「当時」発表することができなかったのか??研究好きなホームズファンの心をしっかり満足させてくれる。もちろん設定だけでなく、作品自体もレベルが高く、胸を踊らせてくれる。残念なのは、設定の確かさを本文で強調しすぎのきらいがあることである。注釈がせめて章ごとの最後にまとめてあれば、「そこは知っているから」と臨場感を削ぐことが少なかった気がする---逆に言えば、そこまでこの作品集はオリジナルの雰囲気にはまりこんでくれるのである。
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No.1:
(4pt)

シャーロック・ホームズファンの方々へ

 コナン・ドイルのシャーロック・ホームズシリーズを何度も何度も読み返し、コナン・ドイルの死により、もうこの続編がでることはないのだと、がっかりされている方々も多いと思う。むろんこのレビューを書いている私もそのうちの一人であるのだが、ではそのシャーロック・ホームズシリーズの魅力とは何なのだろうか? 犯人の巧妙かつ機知にとんだ犯罪テクニック、それを解決するホームズの精密な観察と推理力、またワトスンとの一般的友情とは異なる独特のコミュニケーションなどがその魅力として挙げられるだろう。もちろん、これらがあの本に魅了される大きな要因であることは間違いないが、もっと大きな要因、夜も徹してコナン・ドイルの世界に没頭した理由があると私は思う。 それはコナンドイルの描写のすばらしさである。ベーカー街の情景がありありと目に浮かび、ホームズの部屋の様子、表情、しぐさ、まるで実際に会ったことがあるかのような錯覚に陥らせてくれるほど表情豊かな表現である。本を閉じた後も、私の頭の中にはホームズが机の前の肘掛け椅子に座り、パイプをくゆらせながらその自慢の灰色の脳細胞を使っている姿がいつも残っている。 ジューン・トムスンのシャーロック・ホームズの秘密ファイルを読んで、まず最初の感想は「やった!見つけた」である。ホームズの贋作を読んではいつも何か違うと感じていたが、この本に関してはここまで書いたコナン・ドイルのホームズの感想がそのままあてはまる本である。異なる点があるとすれば、書かれた時代が新しいせいだろう、より読み易い文章になっている。このシリーズも四作目まで発行されているそうで、また夜を徹してホームズの世界に没頭する日々が続きそうである。
シャーロック・ホームズの秘密ファイル (創元推理文庫)Amazon書評・レビュー:シャーロック・ホームズの秘密ファイル (創元推理文庫)より
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