■スポンサードリンク
宇喜多の楽土
新規レビューを書く⇒みなさんの感想をお待ちしております!!
宇喜多の楽土の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.50pt |
■スポンサードリンク
Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全18件 1~18 1/1ページ
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
捨て嫁が面白すぎて買いました。 前作を超えていないけど、信長の野望で宇喜多家でプレイするようになったかも。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
宇喜多の捨て嫁で描かれた黒宇喜多から打って変わって白宇喜多のお話です。僕の感想は宇喜多の捨て嫁と比較、ではなく一つのお話として二部構成として読み終えました。ただただ最高でした。 爽やかさの中に見える若人の苦悩、何でも出来るスーパーマンではない、翻弄される人生。その中で光る力強さ。そして終幕へ。 宇喜多直家が太く短く、ドス黒く作り上げた物を針の穴を通すようにか細く長く生きようとする様は二部作として見応えがありました。読み応えではなく見応えです。すぐそこに宇喜多の楽土が見えたんです。 とても楽しめました。お気に入りの作者さんとして次は何を購入しようか楽しみに選んでいます。めちゃくちゃ良かったです。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
読み易く面白かった!前作の「宇喜多の捨て嫁」と合わせ長編ドラマ化熱望! あと、表紙がものすごくカッコいい、グッときます! | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
途中から飛ばし読みになった。当初思っていたのとちょっと違った。秀吉の身内になって、のほほんと生きた大名のお坊ちゃんだと思っていた。たしかに父親が広げた領土を維持しただけ。反秀家派に悩まされ、一時は幼い我が子に家督を譲って隠居しようかと。それでも、あいつらの好きにさせたら、領民たちはどうなってしまうのか。 最後は、八丈島に流罪。私にとっては、ホッとする展開。息子と気心知れた従者たちと、島民たちのやさしさに包まれての日常。妻の豪がいないのが、ちょっと寂しいな。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
もっとドラマチックに描けそうですが、なぜか平坦です。ラストも中途半端で続編がでるのか?次は「秀秋 」を読んでみようと思ったのが収穫です。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
宇喜多秀家を主人公とした作品で、父親の直家を主人公にした前作(宇喜多の捨て嫁)とはうって変わって、引くほどの悪人が出てきません。個人的には逆に前作の方が好きです。ですので、前作の憂鬱で暗い感じを期待して読むと裏切られます。 とはいえ、一歴史小説としてはなかなか面白く、終始、時代の流れに翻弄されながらも自分の理想を守ろうとする生き方はさわやかな読後感を与えてくれました。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
宇喜多秀家は、小説の主人公にするには難しい武将です。いい舞台に上がっているのですが、個性が薄すぎるため描きづらい武将ですね。 いかに料理しているか楽しみにしていましたが、薄味すぎて美味とは言えませんでした。 特に、後半、力が抜けていて残念でしたね。 司馬遼太郎の短編、「備前中納言」(「豊臣家の人々」所収)のほうが、短くとも血が通っていて良い味が出ていました。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
木下昌輝さんの本です。宇喜多秀家の話です。 宇喜多が秀吉に逆らえなくなって、豊臣家子飼いの武将になり、 とはいっても、家中はモメていて、一枚岩になり切れない。 そこに関ヶ原で、宇喜多は負ける。そして、配流されるけど、前田家から大名に取り立てるとの声がかかり、秀家ははたして……みたいな展開。 関ヶ原から逃げまくり、というところが大幅に省かれている感じでした。関ヶ原から最後までが短い。 また宇喜多左京を、秀家は恐れまくるんだけど、いまいち迫力に欠けるよなぁ。 左京は、坂崎直盛ですね。この人を主人公にしたほうが、面白いんじゃないか、と思わないではなかったですね。 あんまり宇喜多秀家って好きじゃないのですが、やはりこの本を読んでも、好きになれなかったです。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
半分読むも盛り上がりなし。弱い加藤清正の登場で読む気無くす。 土地勘の描写がいまいちです。現地に行かれましたか?山崎城跡はあんなあっさり行けないですよ。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
内容も興味があり、購入しました。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
関ヶ原以前に宇喜多秀家と徳川家康が評議等の場で対決する場面がある。五大老の一人として秀家は家康を追及する。はたして秀家は家康と互角に争えるような存在だったのだろうか。五大老といっても秀家は最年少。豊臣家恩顧の武将の中でも加藤清正、福島正則よりも位は上だが年は若い。秀吉や義父前田利家のバックがあってこその中納言であったはず。加えて宇喜多家内は分裂寸前。家内をまとめることもできない秀家が議論の場で家康と対等に渡り合えるわけがない。この作家の物語はウソっぽい。テレビを見ながら私はよく「そんなわけないだろう」と独り言をいうが、この小説を読みながら「そんなわけないだろう」と何度も独り言を発した。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
敗れた西軍の大将ということで、あまり人気のない宇喜多秀家を丁寧に描いていて面白かった。 でも何かクライマックスがもの足りない感じ。NHK大河ドラマの原作にはならないかな。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
面白くて面白くて、ツイッターでちょいちょい感想を垂れ流していたのですが、読みきってもやはり面白い。 そしてなにより文章がとにかく美しい。雑味がないというか、すっと入ってくるというか、とにかく読み手の心の襞に沿って優しくメスを入れるように、自然と入り込んでくる。すらすらと読める。ライトノベルのポップな読みやすさとはまた違う、こういう読みやすさという感覚があるのかと、思い知らされた作品でした。 そら直木賞候補に挙がる作品だから当たり前なんだけれど。とにかく圧倒。 内容は宇喜多と題名に書いた通り中国地方の抑え役宇喜多さんのお話。 大河ドラマの官兵衛で陣内孝則が好演した直家――の方ではなく、八丈島に流された秀家さんの方。 直家死後、毛利家の方針転換に伴い、豊臣陣営において価値を失いつつあった宇喜多家。 それをなんとか機略により防ぎ、時代の荒波に逆らって、なんとか家名を残さんとする秀家。 父から受け継いだ干拓事業の如く、波のように襲い来る艱難辛苦に立ち向かって立ち向かって――そして関ヶ原へとなだれ込みます。 彼のその後は上に書いた通り、八丈島に流されて終わりなのですが……。 なぜ関ヶ原で西軍側に立ったのか、なぜ自刃せず逃亡を続けたのか、なぜ八丈島に留まり続けたのか。 歴史における彼の生き様の謎を明らかにするように全ての伏線が収束していきます。 いやはやこの辺りも見事の一言ですね。 もう一つ特筆するならば、彼の精神的な支柱である豪姫とのやりとり。 その出会いから始まり、豊臣家との交流を通して描かれる二人の在り方は実に美しい。 そんな二人が、どうしようもない歴史の流れに巻き込まれ、それでも必死に立ち向かっていく。 楽土と題字にはありますが、インターネット辞書で引けば「心配や苦労がなく楽しい生活ができる土地」と出ます。 宇喜多家にとって、秀家にとって、豪姫にとって、楽土とはいったいなんだったのか。どうあることだったのか。 作品の最後の解釈については、読む人によりけり千差万別の理解があるでしょう。 ただ、関ヶ原に至るまでの秀家の人生を間違っていたと断じたこと、また、彼が守ろうとした楽土が統治者によりそうではなくなったこと、そして前後の会話から――辞書で引いた通り、楽土とは精神のありようではないか、その境地に秀家は至ったのではと私は感じています。 それを認めて、決断した彼に、せめて心だけは寄り添っていたい。 最後のそれはそういうことではなかったのかなと。 時代に逆らい、運命に逆らい、最後まで逆らって、そしてようやく心穏やかな楽土へと辿り着く。 動乱の時代を駆け抜けた青年の生き様がなんともいえず眩しい作品でした。おすすめです。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
戦国武将NO.2の人気宇喜多秀家が主人公。父直家と誓った乱世ゆえの流民ために戦備えより優先した干拓事業。 明智の下級武士の命を救ったために天下人秀吉に課せられる軍役、しかし故郷に帰った下級武士は、小さな村の平和を守った。 名も無き小さな村が楽土だったのかもしれない。関ヶ原の戦いに敗れて敗走する秀家を救ったのが、下級武士の息子だった。 終の棲家となった八丈島に「10万石の大名にならないか」と使者が迎えに来るが、断る。小さな畑を耕す秀家。罪人として流された離島が秀家にとって楽土だった。 他のユーザーの言う通り可もなく不可もなく淡々と読めた歴史小説でした。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
本能寺の変くらいの時代から関ヶ原の戦いとその後までの宇喜多秀家の半生を描く。個人的には好きな時代の話であり、有名な武将も登場するので、取っつきやすかった。武士という立場をまっとうする秀家の姿はまさにハードボイルド。矜持の正体を知るには、時代小説を読めばよさそうだと思うくらい、秀家は格好いいのだ。戦国時代だからかもしれないが、男が生き抜くことの大変さを物語ってくれる。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
木下昌輝は連載にあたり、二匹目のドジョウを狙った、と公言している。 戦国大名で妖怪と呼ばれた宇喜多直家の『宇喜多の捨て嫁』は木下の鮮烈なデビュー作であった。 非情、非道なダークフォースの最終形態を見せながら、その心根は才能豊かで愛情深い領主であった宇喜田直家の人物造形の落差と、彼が暗黒面に堕ちてゆく悲劇が一段また一段と積みあがってゆく構成の妙に唸ったのは記憶に新しい。 本作では冒頭にてその直家が登場し、暗黒の表層の下に隠した領国民への愛情とその治世策:海岸泥湿地の干拓事業を進め流民の生きられる土地、宇喜多の楽土の事業を子の宇喜多秀家に託すところから物語は始まる。 直家から秀家へ、木下による宇喜多家サーガが継承されるのである。 この宇喜多秀家という男、作者は面白い男、奥が深い生涯と入れ揚げるが、私たちが知る秀家はさほどの傑物ではないはずだ。 秀吉に重用され、豪姫を嫁に得て、大大名となり備前を治める。 朝鮮出兵時には大将を勤め上げ、関ケ原に西軍の主力として参列し小早川の裏切りにより敗戦する。 落ち武者狩りを生き延び八丈島へ配流されこの地で関ケ原武将の中では最も生きながらえた人物。 直家のような暗黒の磁力もなく、信長や秀吉のような、爽快な出世劇もない。武田のような滅びの美学さえない、敗戦のエリート大名。 だが、このイメージもまた小早川秀秋や石田三成のような後世の権力側の印象操作であることがここでは分かるはずだ。 冒頭の干拓地の宇喜多の楽土に象徴される自国の領土、領民のために生きる愚直なまでに正しい領主であろうとする秀家の姿は前述の類型的で凡庸なエリート大名とは遠い。 秀吉や家康という大権力の意を忖度し、家臣と領民の統治に苦渋する姿は池井戸潤作品の工場経営者のようにリアルだ。 歴史物の宿命として避けられない歴史上の事実がある。 だが、事実は真実とは異なる。 司馬や木下たち歴史作家の努力により勝者側だけではない多様な視点と解釈により新たな真実が日々創作されてゆく。 歴史は事実ではあるかもしれないが、過去を生きた人間たちの価値や生きがいは歴史の事実の中にはない、彼ら自身が息づく物語世界こそ現実であり真実なのだ。 歴史物語の醍醐味はこの視点の転換にこそあると言っても良いだろう。 この物語のクライマックスは、関ケ原である。 ここでの宇喜多秀家の敗戦を知る読者にとっては既定路線で避けられないバッドエンドであるはずながら、この先が見えない緊張感と高揚感はなんであろうか? いざ木下正輝の筆による合戦の只中に読者として参加すると、ひょっとして今回は西軍が勝ってしまうのでは? あるいは歴史が覆るのでは!? という妙な錯覚に打ち震えるはずだ。 木下昌輝の面目躍如と言って良いだろう。この木下大サーカスを堪能したい方は是非、最前列の特等席のチケットを手にいれ、心ゆくまで手に汗を握っていただきたい。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
直木賞候補ということもあり、続編を期待して購入したが、今一つの内容でした。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
いやが上にもデビュー作『宇喜多の捨て嫁』が脳裏に浮かんだ。 出だしから本作がその続編にあたる記述もあったが、期待の中身は『捨て嫁』より重厚感も奥行感も無かった…。 思い返せば、最初は宇喜多の生い立ちがつまらなく何度か未読にしとこうと思いながらも我慢しながら読み続けたら途中から面白くなり、最後の最後にボロ泣きさせられた『捨て嫁』。今作『楽土』は最初から読み心地は良いのだが、何の感動も無かった。 そんな中でも新鮮だったのは、関ヶ原の戦いでの描写かな。おっ!っと思わされたが、相対的には普通の評価とせざるを得なかった。 | ||||
| ||||
|
■スポンサードリンク
|
|
新規レビューを書く⇒みなさんの感想をお待ちしております!!