あとは切手を、一枚貼るだけ

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評判

あとは切手を、一枚貼るだけの評価:

3.64/5点 レビュー 11件。 C ランク

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平均点3.64pt

Amazonレビュー一覧

Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
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全5件 1〜5 1/1ページ
No.5
(1pt)

残念

小川洋子さんの小説、エッセイは大好きですが、この作品は小川洋子さんの「良さ」が感じられず残念でした。
あとは切手を、一枚貼るだけ (単行本) Amazon書評・レビュー: あとは切手を、一枚貼るだけ (単行本)より
4120052052
No.4
(3pt)

さすがにプロの作家は技術がある、というだけのこと

〇 二人の男女の往復書簡という体裁をとった小説。女の書簡は小川さんが、男のは堀江さんが書いている。二人の作家の間で内容についてはほとんど相談が無かったそうだから、ずいぶんと冒険的な(あるいは実験的な)小説の書き方だと思う。

〇 さてその結果どんなものが出来上がったのだろう、と興味津々読み始めてまもなくこれは失敗作だと思った。何やら甘ったるくて、やたらに思わせぶりで、情緒的だ。一度はそう思ったのだが我慢して読んでいると、さすがにプロの作家はたいしたもので、最初の探りあいを終えると物語は方向を探り当てたらしく徐々に落ち着いてくる。

〇 物語はふたりが共有する記憶のなかに次々に浮かび上がるエピソードや印象を語ることで展開される。描き出されるのはどこか幻想的で詩的で象徴的な異界である。こうなると小川洋子さんに分がある。もともと小川さんは異界ばかりを描いてきた人だ。日常の具体的なものを手掛かり足がかりにして、ふっとそうした世界に入り込むのがいつものことだった。それはこの物語でも少しも変わらない。当たり前のように異なる世界を出入りして見せる。

〇 これに対して堀江さんはいつも正常世界に留まっていた人だ。この世の片隅にからさまざまな出来事を眺めてみたり、知識の世界に遊んでみたりしても正常な世界からはみ出すことはなかった。この作品では異界に手を届かせるために、いつもの知識と、それから比喩に頼ろうとしている。しかしながらその比喩はいかにも苦しいし、そうしたひとひねりのために対象に直接触れることができていない。困った挙句に言葉遊びをして珍奇な知識で水増ししているようにさえ見えてしまう。いかにも居心地が悪そうなのだ。

〇 プロはこんなこともできるのか、とは思った。面白い試みだったと思う。しかし出来上がったものは立派な小説だろうか? 寄席の大喜利は楽しい。しかしきちんと演じられる古典落語の味わいにはかなわない。それと同じことでわたしはよく考え意図され構成された小説を読みたいと思う。
あとは切手を、一枚貼るだけ (単行本) Amazon書評・レビュー: あとは切手を、一枚貼るだけ (単行本)より
4120052052
No.3
(1pt)

およそ小説とは言えない

作者二人に最初は期待を寄せたが、2章、3章とすすむ内に読むのが耐えられなくなった。
この気持ちの悪さの原因はなんだろうか。
いかにも物知りを気取った元カップルによる浮世離れしたやり取り。
別れた後も惹かれ合っているという設定なのだが、まったくリアリティを感じない。絵空事だ。
確かに二人の文章は凄い。到底マネできない。だが、これは売文業者が得意げに書いた作品という以上の
ものではないように思う。
あまりに気持ち悪くて、途中で投げ出した。世界にも絶対相手にされない作品だろう。
あとは切手を、一枚貼るだけ (単行本) Amazon書評・レビュー: あとは切手を、一枚貼るだけ (単行本)より
4120052052
No.2
(3pt)

想像力とか

自分には読解力とか想像力とかが足りないのかしら と思わせられました。
よくわからなかったと言うのが正直なところです。
小川さんは好きな作家さんですが ついて行けないなぁ と思う作品も多いです。
あとは切手を、一枚貼るだけ (単行本) Amazon書評・レビュー: あとは切手を、一枚貼るだけ (単行本)より
4120052052
No.1
(2pt)

単なる実験小説で、徒に読者を惑わせるだけの失敗作

私は小川氏の不条理小説を愛好しているが、堀江氏の作品を読むのは初めて。本作は「私」と「ぼく」との14通の往復書簡で構成される物語だが、多分、「私」の手紙は小川氏が担当し、「ぼく」の手紙は堀江氏が担当していると思われる。しかし、手強い作品である。まず、「私」と「ぼく」との関係が不明である。恋人同士なのか、単なる文通相手なのか、それとも幻想によってどちらか一方が記しているのかさえ分らない。「私」が「これから瞼をずっと閉じている」事を決め、「ぼく」が幼少の頃の事故によって両眼失明しているのは偶然だろうか ? 目に見えるモノではなく、言葉と想像力によって生きているという証しなのか。

手紙の内容も茫洋としている。題名と関連して「切手」について描き込んでいるのは勿論だが、一文字だけを使った手紙、アンネ・フランクの日記、昼蛍(昆虫)、紙鋏、鉛筆、タイプライター、ニュートリノ、旧ソ連の宇宙船、野球、ボート、パブロフの犬とライカ犬、ナチの強制収容所、五つ子(の言語コミュニケーション)、「夜と霧」、「華氏451度」など多彩な表象が散りばめられていて、掴み所がなくて散漫な印象。書簡の進行に連れ、徐々に真相に近づくというキャッチフレーズとは裏腹で、私はてっきり「ぼく」がナチの強制収容所内に幽閉されていると思った。

最後の2通で真相が明かされるが、何だこの程度の事か、という印象を抱かざるを得なかった。「瞼」と「切手」と「想像力(言葉も不要)」だけに焦点を絞れば充分の作品で、2人の作家による往復書簡という形式は単なる実験小説で、徒に読者を惑わせるだけの失敗作だと思った。
あとは切手を、一枚貼るだけ (単行本) Amazon書評・レビュー: あとは切手を、一枚貼るだけ (単行本)より
4120052052