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きみの世界に、青が鳴る
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きみの世界に、青が鳴るの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.29pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全7件 1~7 1/1ページ
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他の方のレビューで透明感のあるという言葉が出ていてとても共感したので使わせていただきました 僕が17.18.19歳の頃に読んでいた作品でシリーズモノなんですが 小説をあまり読まない僕が唯一ハマった作品でもあり、読んでいてとても心地が良いものでした。サクラダリセットは途中までしか読んでませんが、作者さんの「世界や人間がとても綺麗なモノであればいいのに」という思いとそれを込めた登場人物や世界観はとても綺麗で僕には心地良かったです。現実逃避なのかもしれませんが、それが芸術や音楽なのかなと。 そしてそれに向けて進んでいく、現実は辛くても理想に向けて進み続けていく、18歳の僕の日常に色を付けてくれた作品で僕の中ではとても大切な作品です。 公平にジャッジすると(あまりしたくないですが) 面白くないという人はかなり多いとも思いますし、別におすすめはしません。僕のようにハマる人に届けばいいかな | ||||
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(まずはじめにこの本はいなくなれ群青を一巻とするシリーズものです) 全部読み進めて良かった。この物語の設定はファンタジックなのに訴えかけているものは見えない人の心や、現実的な世界。そして友達以上恋人未満の七草と真辺の行方を見てきましたが、一言で言って最後は切ない!けど、切なさの中に美しさや希望だったり、ハッピーエンドとバッド(は言い過ぎ?)エンドを同時に描けた数少ない作品だと思ってます。 映画やコミックで知ったかたは是非原作でこの世界の美しさを隅々まで堪能して下さい! | ||||
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濃い透明と薄い透明が少しづつ混ざり合う。 そんな感じがしました。 | ||||
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4月2日。真辺由宇は相原大地のために安達が時任から借りた魔法を使って4月2日をループさせ、 最善の選択を探し続けていた。 一方七草と堀は、相原大地を現実世界の母親ではなく、先代魔女である時任が作り上げた、 一割が自分自身を捨てた人たちで、残りはMMORPGにおけるNPCのように時任が『作った人たち』が 生活する、階段島の対岸にある世界で暮らす、大地を産まなかった大地の母親と、現実世界では 八年前に死に、階段島ではかつて魔女だった時任が現実の三島から引き抜いた『諦め』とともに 今も生存している三島に会わせることにする。果たして大地を『両親』に会わせる試みは成功するのか。 そして真辺由宇が自身の主導のもと、安達とともに行っている何百回にもわたるシミュレーション の中で答えを見つけ出すことができるのか――が最終巻である本作序盤のあらすじ。 七草や堀は、自分たちの決断如何によって大地に自分たちが負えないほどの責任が伴う変化が 起きることを恐れている一方、何の躊躇も無くトライアル・アンド・エラーを繰り返す真辺由宇の 姿が対照的に描かれており、多くの人が他者を傷つけたことに対して責任云々を考えることもなく 『ヤリ逃げ』する中、彼等が思い悩む姿は彼等なりの優しさを感じることができるが、 結局のところ作者は物語を通じて間違った決断は、最後まで下されない決断に勝るという教訓を 与えたかったのかも知れない。 | ||||
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『いなくなれ、群青』を読んだときはこんなに色鮮やかに景色を想起させる物語があったのか、と感動しました。 それから続巻が出るたびに、全く色褪せない物語たちを読んだ後の満足感と一欠片の寂寥を感じるたびに、今までにない新しい感覚と出会うことができました。 最終巻のタイトル、『君の世界に、青が鳴る』を見たとき、違和感を誰もが感じると思います。 しかし、読み進めていくと、『青』と『鳴る』に込められた意味を感じることができました。 本当に美しい物語でした。 最終巻はどう書いても私達読者の満足いくものにはならないと思います。それは、物語が終わっても『彼らのこれから』は続くからです。 特に階段島シリーズは『これからの為の物語』です。 過去は変えられないけれど、今を懸命に生きて、より良い未来に向かおうとする物語です。 そう言った一連の『これから』がテーマであるため、その後どうなったのかが知れないことは、ある種の消化不良を起こすのかも、とも思いました。 ただ個人的には「言わぬが花」というものであり、また、彼らの『これから』は酷いものではないだろうな、とも思える終わりでした。 レビューを書きましたが、この感情は言葉では表しにくいものです。本当に手に取って読んでみるしかない物語で、おそらく階段島シリーズ全てがそうだと思います。 ここまで人それぞれで読了感が変わる物語も珍しいと思います。 そう言った意味では階段島シリーズは『透明』な物語なのかもしれません。読む人のこれまでの人生がそのまま写し出される、それを魅力と感じるかは人それぞれでしょうから。 ただ、読んだ後に「優しい気持ちになれる」、そんな物語たちでした。 | ||||
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良いシリーズだったと思う。若い頃に読めたら良かったかも、と書きつつ、社会に出て普通の大人として数十年すごしたいわゆる大人になっている今、あらためて読む意味はあると感じる。 大人の感覚を代弁することもある時任さんのように、マナちゃんの理解できない真っすぐさ、それは現実の世間に適応しすぎた大人にはまぶしすぎて正視できない。 今回の物語の後半でマナちゃんが遂に行使したある力とその使い方は、彼女の理想形としてのベストを尽くす戦いだが、老成したナナくんはそれ自体が絶望のエンドレスゲームだと彼女に分からせるための彼らしい「優しいやり方」を模索してすり減ってゆく。 まるで「銀の三角」の「もうすぐ宙港です」のような悪夢。 ぐるぐる回って、わずかな知見をえるために、体力を消耗する昇り螺旋階段のような。 この世界での魔法とは、平行世界を作り出して境遇と時間軸を魔女の思い通りに操る力。 最後にひとつの着地点が示されたと思うが、もしかしたらそれも可能性のひとつなのかもしれない。 | ||||
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「サクラダリセット」の頃から、この作家の小説が好きです。文体も、キャラクターも、展開も。すべて魅力的だと思います。 階段島シリーズは、そんな河野裕の魅力がぐっと詰まっていて、しかも前作よりも明らかな進化があって、第6巻となる本作まで「最高傑作」を更新し続けていました。 未読の方には『いなくなれ、群青』から読んでみることを強く勧めます。 | ||||
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