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きみの世界に、青が鳴る



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【この小説が収録されている参考書籍】
きみの世界に、青が鳴る

きみの世界に、青が鳴るの評価: 3.29/5点 レビュー 14件。 Dランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点3.29pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全14件 1~14 1/1ページ
No.14:
(2pt)

自分に合わなかっただけで無く(ネタバレあり)

6巻全部読んでのレビューです。

村上春樹の文体と、なろう小説のおっさん系やヤレヤレ系が苦手な人は巻数を追うごとに辛くなってきます。
思春期の瑞々しい自分勝手さがデフォルメされたキャラクターも私には共感しにくく、
ミステリー要素も減っていき、6巻についてはミステリー要素あったかな…あったよね……きっと……、程度。
初巻が一番スッキリ感があるので、そこで疑問符付いた方は読み進めない方が読後感が良いと思います。
逆に言えば刺さる人には刺さるとは分かるのと、初めの数巻はそれなりに楽しく読めました。

ここまでで星三つ(普通)くらいの評価なのですが、どうしても受け付けられず星マイナス1になった点が以下、軽くネタバレ。

現実と魔法の世界を小説という虚構で描くなら、書かれた現実には現実味を持たせて欲しかったです。

中学2年の子供がいる父親が2年本社から支店に出向するのに、単身赴任でなく子供をその度に転校させるのは不自然だし、
末期の立つこともままならない血液の癌患者が諦めを捨てただけで2ヶ月で一人旅ができるほど元気になったり、
その状態で健康な人以上の生殖能力があったり、
義務感も倫理観も失ってない素敵な女性が愛情という感情を失っただけで子供を虐待したり、
その虐待をずっと受けていた子供が聡明で賢い優しく理想的な子供に育っていたり、

ただの可哀想な状況を作るためにだけに現実ではあり得ない事を本の中の現実で起こしてしまっていて露骨過ぎだったという印象が良い点も全部持っていってしまいました。
きみの世界に、青が鳴るAmazon書評・レビュー:きみの世界に、青が鳴るより
4101801460
No.13:
(5pt)

無色透明な色が世界を彩る

他の方のレビューで透明感のあるという言葉が出ていてとても共感したので使わせていただきました
僕が17.18.19歳の頃に読んでいた作品でシリーズモノなんですが
小説をあまり読まない僕が唯一ハマった作品でもあり、読んでいてとても心地が良いものでした。サクラダリセットは途中までしか読んでませんが、作者さんの「世界や人間がとても綺麗なモノであればいいのに」という思いとそれを込めた登場人物や世界観はとても綺麗で僕には心地良かったです。現実逃避なのかもしれませんが、それが芸術や音楽なのかなと。
そしてそれに向けて進んでいく、現実は辛くても理想に向けて進み続けていく、18歳の僕の日常に色を付けてくれた作品で僕の中ではとても大切な作品です。

公平にジャッジすると(あまりしたくないですが)
面白くないという人はかなり多いとも思いますし、別におすすめはしません。僕のようにハマる人に届けばいいかな
きみの世界に、青が鳴るAmazon書評・レビュー:きみの世界に、青が鳴るより
4101801460
No.12:
(1pt)

6冊読みましたが・・・

6冊全部読んだ感想です。
1~4巻までは多少の?もありましたが,概ねポジティブな感じて読み進めました。
現実で年齢を重ねる中で手放した自分の過去が階段島に集まり,魔女はそれらを見捨てない,という設定は面白いと思いました。
しかし,5巻目あたりでなぜだか読む気力が萎えはじめ,6巻の,特に最後の終わり方は「ああ,この作者逃げちゃった,投げ出しちゃったんだ・・・」と思ってしまいました。
もう少しうまい着地をしてくれれば6冊読んだことをポジティブに捉えられたはずなので,とても残念でした。
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4101801460
No.11:
(1pt)

丁寧な配送にして欲しいです

同じシリーズを5冊購入したのですが、大きな封筒に5冊そのまま入れられた状態で送られてきました。
簡易包装の考え方には賛成できますが、本を5冊封筒に入れただけ配送中に本同士がぶつかって、本が破損してしまうとは考えなかったのかなと。

開けた瞬間、写真のように帯が破れ、角が曲がった状態の本を見てがっかりしてしまいました。
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4101801460
No.10:
(5pt)

切なさと淡い希望を描いた美しい作品

(まずはじめにこの本はいなくなれ群青を一巻とするシリーズものです)
全部読み進めて良かった。この物語の設定はファンタジックなのに訴えかけているものは見えない人の心や、現実的な世界。そして友達以上恋人未満の七草と真辺の行方を見てきましたが、一言で言って最後は切ない!けど、切なさの中に美しさや希望だったり、ハッピーエンドとバッド(は言い過ぎ?)エンドを同時に描けた数少ない作品だと思ってます。
映画やコミックで知ったかたは是非原作でこの世界の美しさを隅々まで堪能して下さい!
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No.9:
(1pt)

少なくとも六巻もかけてやるような内容ではない

シリーズ全巻を読んでのレビューです。
 階段島という特殊な環境下における子供たちの青春要素や、特殊設定を活かしたミステリ要素を期待したのですが……読み進めていくうちにその期待は悉く萎んでいきました。
 言葉の定義だとか、恋とは……、といったいつまでも堂々巡りの議論を、背伸びして無駄にインテリぶった高校生たちが繰り広げてくれるのですが、これが本当にくどい。同義語と対義語とか小学生でも知っている表現をさも高尚な雰囲気のように差し挟んでくるので、かえって頭の悪さが露呈しています。
 身内同士で小競り合いをしているだけの描写がだらだらと続き、そのため「階段島から大地を出す」という物語の本筋は遅々として進まず、かえって新たな問題を招くだけ。こいつらは一体なにがしたいんだ、と後半は終始思っていました。 
 文体に関しては村上春樹を仄かに彷彿とさせますが、村上春樹の場合は社会状況の暗喩だとか、奥行きのある問題提起だとか、作者の教養が覗えるのですが、本作はさしたるメッセージ性もなければ共感性もなく、ただひたすらに七草君が「僕だけが真辺ちゃんをわかっているんだ」と言わんばかりのみっともない自己陶酔を垂れ流すだけ。正直かなり辟易しましたが、一度読み始めたのだからと何とか我慢して最後まで読みきりました。
 思春期の肥大した自意識や学生時代の叶わなかった初恋をいつまでもみっともなく引き摺っていそうな作風で、よくある「きみぼく」系の話でした。一定の需要はあるジャンルだとは思いますが、私には気持ちが悪くてちょっと無理でした。タイトルにもある通り、少なくとも六巻もかけてやるような内容ではないのでは、と思います。一、二巻目まではあまり上述したような欠点はなく、せめてもっと早く綺麗に畳んでくれればと思うばかりです。
 酷評になってしまいましたが、七草君によると「我慢の同義語は諦め」だそうなので、諦めてあまり期待せずに読めば楽しめるかもしれません。
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4101801460
No.8:
(2pt)

世界観についていけない

すすめられて読んでみたものの、このシリーズを読み進めていくうちに、おいてけぼり。

このまま、惰性で読んでもおそらく理解できないと思います。

難解というならまだしも、…なんというか肌に合う合わないということだと思う

ごめんなさい
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No.7:
(3pt)

階段島シリーズ

さすがに飽きた
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No.6:
(5pt)

透明のグラデーション

濃い透明と薄い透明が少しづつ混ざり合う。
そんな感じがしました。
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No.5:
(5pt)

魔女を介してゆるやかに繋がる複数の並行世界で子どもの幸せを願い、行動を起こすSF(すこし不思議)な物語

4月2日。真辺由宇は相原大地のために安達が時任から借りた魔法を使って4月2日をループさせ、
最善の選択を探し続けていた。

一方七草と堀は、相原大地を現実世界の母親ではなく、先代魔女である時任が作り上げた、
一割が自分自身を捨てた人たちで、残りはMMORPGにおけるNPCのように時任が『作った人たち』が
生活する、階段島の対岸にある世界で暮らす、大地を産まなかった大地の母親と、現実世界では
八年前に死に、階段島ではかつて魔女だった時任が現実の三島から引き抜いた『諦め』とともに
今も生存している三島に会わせることにする。果たして大地を『両親』に会わせる試みは成功するのか。
そして真辺由宇が自身の主導のもと、安達とともに行っている何百回にもわたるシミュレーション
の中で答えを見つけ出すことができるのか――が最終巻である本作序盤のあらすじ。

七草や堀は、自分たちの決断如何によって大地に自分たちが負えないほどの責任が伴う変化が
起きることを恐れている一方、何の躊躇も無くトライアル・アンド・エラーを繰り返す真辺由宇の
姿が対照的に描かれており、多くの人が他者を傷つけたことに対して責任云々を考えることもなく
『ヤリ逃げ』する中、彼等が思い悩む姿は彼等なりの優しさを感じることができるが、
結局のところ作者は物語を通じて間違った決断は、最後まで下されない決断に勝るという教訓を
与えたかったのかも知れない。
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4101801460
No.4:
(5pt)

『透明』な物語、だからこそ賛否両論

『いなくなれ、群青』を読んだときはこんなに色鮮やかに景色を想起させる物語があったのか、と感動しました。
それから続巻が出るたびに、全く色褪せない物語たちを読んだ後の満足感と一欠片の寂寥を感じるたびに、今までにない新しい感覚と出会うことができました。

最終巻のタイトル、『君の世界に、青が鳴る』を見たとき、違和感を誰もが感じると思います。
しかし、読み進めていくと、『青』と『鳴る』に込められた意味を感じることができました。
本当に美しい物語でした。

最終巻はどう書いても私達読者の満足いくものにはならないと思います。それは、物語が終わっても『彼らのこれから』は続くからです。
特に階段島シリーズは『これからの為の物語』です。
過去は変えられないけれど、今を懸命に生きて、より良い未来に向かおうとする物語です。
そう言った一連の『これから』がテーマであるため、その後どうなったのかが知れないことは、ある種の消化不良を起こすのかも、とも思いました。
ただ個人的には「言わぬが花」というものであり、また、彼らの『これから』は酷いものではないだろうな、とも思える終わりでした。

レビューを書きましたが、この感情は言葉では表しにくいものです。本当に手に取って読んでみるしかない物語で、おそらく階段島シリーズ全てがそうだと思います。
ここまで人それぞれで読了感が変わる物語も珍しいと思います。
そう言った意味では階段島シリーズは『透明』な物語なのかもしれません。読む人のこれまでの人生がそのまま写し出される、それを魅力と感じるかは人それぞれでしょうから。

ただ、読んだ後に「優しい気持ちになれる」、そんな物語たちでした。
きみの世界に、青が鳴るAmazon書評・レビュー:きみの世界に、青が鳴るより
4101801460
No.3:
(4pt)

それはまるで螺旋階段のような。

良いシリーズだったと思う。若い頃に読めたら良かったかも、と書きつつ、社会に出て普通の大人として数十年すごしたいわゆる大人になっている今、あらためて読む意味はあると感じる。
大人の感覚を代弁することもある時任さんのように、マナちゃんの理解できない真っすぐさ、それは現実の世間に適応しすぎた大人にはまぶしすぎて正視できない。
今回の物語の後半でマナちゃんが遂に行使したある力とその使い方は、彼女の理想形としてのベストを尽くす戦いだが、老成したナナくんはそれ自体が絶望のエンドレスゲームだと彼女に分からせるための彼らしい「優しいやり方」を模索してすり減ってゆく。
まるで「銀の三角」の「もうすぐ宙港です」のような悪夢。
ぐるぐる回って、わずかな知見をえるために、体力を消耗する昇り螺旋階段のような。
この世界での魔法とは、平行世界を作り出して境遇と時間軸を魔女の思い通りに操る力。
最後にひとつの着地点が示されたと思うが、もしかしたらそれも可能性のひとつなのかもしれない。
きみの世界に、青が鳴るAmazon書評・レビュー:きみの世界に、青が鳴るより
4101801460
No.2:
(5pt)

感無量のシリーズ完結

「サクラダリセット」の頃から、この作家の小説が好きです。文体も、キャラクターも、展開も。すべて魅力的だと思います。
階段島シリーズは、そんな河野裕の魅力がぐっと詰まっていて、しかも前作よりも明らかな進化があって、第6巻となる本作まで「最高傑作」を更新し続けていました。
未読の方には『いなくなれ、群青』から読んでみることを強く勧めます。
きみの世界に、青が鳴るAmazon書評・レビュー:きみの世界に、青が鳴るより
4101801460
No.1:
(2pt)

完結

階段島シリーズ、ついに完結です。
足掛け5年、気付けば6冊。
途中で何度、読むのを止めようと思ったことか。
しかし、手にしてしまったことだし最後までと、
ようやく完結までたどり着きましたが、
やはり、止めて置くべきだったと後悔しています。
全くすっきりしない終わり方で、これまでの労力を考えると、
何か悲しくなりました。
きみの世界に、青が鳴るAmazon書評・レビュー:きみの世界に、青が鳴るより
4101801460

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