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友達未遂



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【この小説が収録されている参考書籍】
友達未遂
友達未遂 (講談社文庫)

友達未遂の評価: 4.00/5点 レビュー 8件。 Bランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点4.00pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全8件 1~8 1/1ページ
No.8:
(4pt)

寄宿舎のドロドロ

とにかく女子高全寮制の私立。親に捨てられた子も毒親の子も皆が跳ね飛ばして次のステージにすすめますように。
友達未遂Amazon書評・レビュー:友達未遂より
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No.7:
(4pt)

ちょっとお金持ちの家の女の子達の悩み克服物語

生活の厳しい家にはこんな立派な全寮制女子高校に入れいる財力と選択肢がそもそもありません。なので、ある程度上流の人たちの設定。でも桁外れの金持ちキャラとかは出てこないので、むしろこんな全寮制の女子高があったらいろいろ経験できていいなぁと思える内容です。登場人物もお金持ちだけれど愛されない子と、田舎の神童と、メンヘラに囲まれる運命のメンタル強女子と、モンペの子。クラスを探すと普通にいるかもしれないモデルの設定で、脳内でスライドさせてイメージできて、生活の厳しい家にも割と親しみやすい内容でした。
友達未遂Amazon書評・レビュー:友達未遂より
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No.6:
(2pt)

説明や帯でミステリーっぽさを出してるけど。。。

全寮制の女子高校生達がそれぞれの事情を抱えながら生活する。
寮の中で小さな事件が。。。とか書かれていたのでちょっとミステリーっぽいのかと思ったけど別にそんな事はなく、それぞれの鬱屈とした事情で単純に嫌がらせをして、その犯人も想像に容易いものだったり、誰かに痛い目を見させてやりたい!みたいなパンチの弱いものだった。
文体は非常に淡白でわかりやすい。暗い雰囲気にもよく合っていた。

難点を上げるなら、登場人物達の悩みがよくある内容という事。
非常に良く内容がわかる筆致で悩みや成長の背景などが見えてくるのだけれど、如何せんこういう鬱屈とした悩みを扱う本でよくある悩みだし、登場人物達が受ける苦痛や苦悩を与える出来事もオリジナリティは無い。
それどころか無理筋な出来事を並べてリアリティが削げ、軽くすら感じる。
起きている出来事は重いはずなのに軽く感じるこの不思議な感覚。もどかしい。
「解決」を与えているのもその軽さの要因だろう。鬱屈とした出来事がそれぞれの登場人物達にあり、それぞれの登場人物達に「え?そういう?」って解決が示される。ため息。

最終局面で、ある人物を陥れる為に計画を立てるのだけれど、「いやそうはならないだろ」と言うお粗末なもので。。。
この作品の登場人物は誰かが誰かに嫌がらせをしている所を「偶然」「全部」見てしまうんだよなぁ。それありきで解決に向かうから安易すぎてミステリーとは呼べないし、ミステリー要素を入れようとして登場人物の描写が緩いというどっちつかずな出来。
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No.5:
(5pt)

高校生の時に読みたかった

この本を高校生の時に読みたかった。
この年頃は、他人の目を気にして、内面と外面が解離してしまうことが多いのではないだろうか。
しかも感受性が強く、正義感が強い面と、自分を守るためなら人を欺く面が同居する。
自己評価が毎日上がったり下がったり、そんな情緒不安定な年ごろだ。家族との確執も大きく、自分と家族との関係にも悩みがある。
この小説は、そんな年ごろの少女たちを鋭く描いている。

最後は、それぞれがとらわれていたものから解放され、自分の道を見つけていく。
その過程も不自然でなく、少女たちを怖いと私は思っていたのに、最後は愛しく感じられる終わり方だった。

作者のデビュー作「誰かが見ている」の人物がステレオタイプで、しかも偏った性格の登場人物ばかりだったので、今回の作品もさほど期待していなかったのですが、予想は外れました。
良い作品です。
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No.4:
(5pt)

友達以上の絆で結ばれた4人の魂があり、感動へと昇華されていきます。 苦しみから前へ踏み出す名作として、是非オススメです(^-^*)/

現実の厳しい痛みや苦しみを存分に描いた上での、青春&絆の感動作品です(^-^*)/

お嬢様女子高&姉妹制度という設定から、思春期女子の妬みや怖さを描いた作品かと思って読みましたが、
4人の女子たちが抱えた痛みや問題は、もっと根深く大きなものであり、
読者の中でも同様の苦しみを抱えている方もいる事でしょう。

それらの痛みは、きちんと人の怖さや愚かさを描いており、作品の暗さとはなりますが、
今作品はそこから、女子たちがきちんと人生を自分のものとして生きるために、立ち上がりかける姿が、見事であり感動しました!

タイトルの『友達未遂』は興味を引くタイトルとして選ばれたかと思いますが、実際には友達以上の絆で結ばれた4人の魂があり、感動へと昇華されていきます。
苦しみから前へ踏み出す名作として、是非オススメです(^-^*)/
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No.3:
(3pt)

割と定番

鬱屈抱えた思春期少女の、葛藤から仲間意識が芽生える迄。の、割と定番
定番だから、人を選ばず面白く読めると思う
楽しみました
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No.2:
(5pt)

スタンド・バイ・ミー

読みながら、ロブ・ライナー監督の映画「スタンド・バイ・ミー」を思い出していました。
あちらは、心に傷をおった少年たちの物語でしたが、こちらは、心に傷を負った少女たちの物語です。

初めて読む作家さんです。
話の進め方が非常にうまいです。
4人の少女が主人公ですが、ひとりひとりについて、抱えている問題を実に手際よく、わかりやすく伝えてくれます。
ストーリーの合い間にそれらを挟みこんで、少しもよどむところがありません。
流れる川の水を見ているような自然な感じです。
意識して読むのではなく、読まされていく感じもいいですね。
それから、これがかなり重要なことですが、日本の作家というと、ラストはどうしても悲惨なものにしがちなのですが、本作ではきっちりと希望を持たせる終わり方をしてくれています。
読む人によっては、こういうのを「安っぽい」と評するかもしれません。
でも、個人的にはこういう終わり方が好きです。
ほろりと泣いてしまいました。

ひとつ、ケチをつけるとすると、本のカバーを描くイラストレーターの選定を誤ったのではないか、ということです。
もちろん、絵師さんが手を抜いている、ということではありません。
もっと別の雰囲気の絵を描く人を選んでいたらよかったのではないか、ということです。
まあ、それもまた個人的な好みの問題でしかないのかもしれませんが。

蛇足
宮西真冬という人は、女性作家なのでしょうか?
奥付に生まれた年が書いてあるので、初めは男性なのかと思いました。
しかし、作風を見ると、少女たちに対するエロさがまったく感じられない、女性の嫌味な部分が容赦なく描かれている、といったところから、女性が書いているのかな、と思ったのです。
小説がおもしろいので、どうでもよいことですが、でも、ちょっと気になります。
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4065139651
No.1:
(4pt)

どろどろしてるのに、ピュア。

とても面白かった。
主人公たちはみんな心にどろどろとしたものを抱えていて、物語の多くが嫉妬や恨みといったネガティブな感情で占められているのに、不思議と読んでいて暗い気持ちにはならない。それは、そんなネガティブな感情さえも主人公たちのピュアな部分から生まれたものだからだし、また何より、作者の筆の力によるところが大きいと思う。
読了後は、物語の終わりの先の、主人公たちの成長に思いをはせました。
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