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教室が、ひとりになるまで
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教室が、ひとりになるまでの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.13pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全51件 1~20 1/3ページ
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浅倉秋成さんの作品を読むのは、「六人の嘘つきな大学生」「フラッガーの方程式」に続いて本作が3作目でした。 正直、前半は、面白いながら、過去の2作品ほどグイグイ引き込まれる感じは無かったのですが、バーベキューのクラスイベントあたりから俄然、先が気になって、読むのが止まらなくなっていきました。 特に、4人目の「自殺者」の発生から、夏休みの図書室とプールで展開されるクライマックスにかけては、恐怖と、緊張感のなかで、一気に読んでしまいました。プールサイドで、「真犯人」と主人公、主人公の協力者とで交わされる緊迫のやり取りは、いわゆるスクールカーストの中に身を置いた高校生の言い分として、非常にリアルで、いずれも「確かにそうだな」と思わされる内容でした。誰の言い分に一番共感できるかは、読む人それぞれ、その人にとっての高校生活や、過去形(僕もそう)の場合はその想い出が、どのようなものであるかによって、分かれるだろうなと思いました。 「真犯人」との対決は、感動的な展開で一旦決着し、大きなカタルシスを感じながら読了!かと思いきや、最終章で厳しいドンデン返しが読者を待っています。ここは好き嫌いが分かれるところかもしれないです。僕はちょっと主人公が可哀想になってしまいました。(最後のヒロインの科白から、ほんのり希望の光は感じられましたが)。 | ||||
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犯人は早い時点で判明するのだが、どう対処して解決に持っていくかの後半が面白い。最後は自分自身についても色々と考えさせられてしまった。 | ||||
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普段からミステリー小説は読まないけど、何気なく読み始めたら止まらない!そして、無駄のない布石が、準備されていて、緻密に計算されており、感心した。 図書館での、様々な哲学者が会話に出てくるシーンで、読者の思考がレベルアップせざるを得ない。つい、読書の途中で、ググって理解が深まった。 読後感は、爽やかなヒューマンドラマのようで感動ものである。あとがきに紹介されていた次の著作も読みたくなった。 | ||||
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漫画にも向いてそうな気がする。学生時代に読んでたらもっと共感できたとおもう。 でも伏線回収はすごいよかったし純粋にどう決着つけるのか気になってスラスラよめた。ページ数もよかった。 | ||||
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普通のミステリーかと思ったら、完全に超能力の話。とわかって、ちょっとゲンナリしながらも読んだら、途中から思い切り引き込まれた。さらにはその事件の元になる背景、そもそもの主題が、わたしの心の闇に見事にビンゴしていました。某有名作家の、神社の木の話とか、実はこの系統の話がわたしはすきなようです。 | ||||
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とても面白かったです。 伏線回収も良く、また登場人物の考えにとても共感を覚えました。 思春期は未熟にも関わらず、とても短い時間の中に沢山のタスクを与えられます。 その中で一生懸命やろうとすること、やろうとしてもできないことに対する心の動きは刺さるものがありました。 とても良い物語りでした。 | ||||
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飽きずに読むことが出来た。終わり方が良かった。おすすめです。 | ||||
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高校生なんて10年以上前ですが楽しく読めました。 | ||||
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初めての浅倉秋成の世界観を実感 | ||||
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おもしろくて一気に読めた。 悪い点: 反抗動機に無理がある。犯人の主張自体は共感するが、イジメがあったわけでもないのに殺人まで決意させる状況ではない。 良い点: 反抗動機の無理さを横に置いといて読み進められるくらい、謎解きとキャラクターに魅力がある。 | ||||
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ミステリーと言えば犯人とトリックを解き明かすものだと思ってましたが、途中でおよそ犯人の目処が立つというパターン。だからと言って途中で読むのを辞めることはできませんでした。 謎解きが終わってからの主人公への追求が、作品の深さを感じました。 | ||||
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久しぶりに読書を始めて手に取った一冊で初めてのミステリー。めちゃくちゃ面白かったです。 | ||||
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無いはずのことを、ある前提で構築し、あるのかも?と信じさせる筆力は出色。 このチカラは大沢在昌先生も完全には持ち得なかった。 本当に素晴らしいと思います。 | ||||
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六人の嘘つきな大学生を読み、この作者さんを知りました。そしてこの「教室が、ひとりになるまで」は一気読みしました。 しかもそのあと気になる部分を読み返したりして...他の作品も読んでみようと思います。 | ||||
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まず、パズルとしてのミステリーは良くできています。 純粋にというか、ミステリー小説、推理小説として高評価にしました。 しかし、それ以外が全く評価できません。 とにかく登場人物たちの誰にも共感できない。 脇役たちも含めて、その行動が突っ込みどころ満載です。 推理が成立つようにと、登場人物たちが都合良く行動してます。 違和感ありまくりな行動や思考について、作品を成り立たせる為のご都合主義なのかと感じました。 監視カメラを付ける前に、もっと管理を厳しくしろよ、とか(笑 突っ込みたくなる点が山ほどあります。 その意味では、個人的には好きになれませんでした。 でも、パズルとして良くできていたと思ったので、好きじゃないけど高評価としておきます。 | ||||
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冒頭から引き込まれ、一気読みしました。ラストも良かったです。 | ||||
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簡単に言うなら青春超能力推理バトルといったところかな。実に面白い。 4人の能力者の中で最弱に見える能力が実は最強だったりする。 この能力がなければ犯人割り出せなかっただろうし。 | ||||
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●フーダニットを推理する楽しさとファンタジーの様なガジェット/特殊能力の面白さを味わえる小 説。特殊能力そのものも興味大ですが、その能力の発動条件や失効条件の付与で暗中模索の推理が目 玉です。 4人の受取人、なかでも”死神”の特殊能力の謎をラストまで引っ張る筋立ては流石。最後まで興味 を持続できました。特に自分の能力を隠しながら相手の能力を探る方法は、まさにポーカーの緊迫感 を覚えます。 高校生なりの処世術や純粋性。しかし、自分の考え方や価値観と異なる人間を排除する純粋性は危 険。なぜならそれはテロあるいは独裁主義に通じるという事を、あの”死神”は自覚しているんだろう か?高校生たちの純粋性と危うさが切なかった。 | ||||
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『教室が、ひとりになるまで』 タイトルが素晴らしいですね!! 真犯人の超能力を推理する展開が独創的で素晴らしい作品です。 学校内の連続事件の真犯人が中盤でわかるのですが、その犯人の超能力の能力とは何かを超能力を持つ高校生が解く、(ジョジョ見たいですよね。)独創的な小説です。 スクールカーストと人間の信頼がテーマになっています。 伏線の回収が見事と言われる浅倉秋成先生の作品。『6人の嘘つき大学生』など読まれた方にはお薦めです。意外な人物がキーパーソンだったりしますよ。 終盤の展開などかなり不自然ですし、超能力など荒唐無稽で残念な欠点も多くありますが、スクールカーストの捉え方など独創的で、価値判断に対する普遍的なメッセージは素晴らしいと思いました。 表紙のカバーを見開きで見て頂きたいです。 ラストはセンチメンタルですが、とても素敵なエンディングです。読者として希望を貰えて心に残りしました。とても印象的な小説のエンディングでした。 | ||||
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私立北楓高校の校舎内で2年生の生徒の自殺が3件相次ぐ。いずれも同じ文面の遺書をのこしていたーー「私は教室で大きな声を出しすぎました。調律される必要があります」 クラスメートの白瀬美月は事件にショックを受けて不登校になってしまう。マンションの隣に住む幼なじみの垣内友弘が様子を見に行くと美月は、「3人は自殺じゃなくて殺人だ」と主張しはじめる。そして友弘は謎の人物から、特殊な能力を授けるとの手紙をうけとるのだった……。 ―――――― 浅倉秋成氏の小説といえば、今年2022年の本屋大賞候補作となった『 六人の嘘つきな大学生 』が群を抜く面白さを持ったミステリであり、2019年に出版された『 九度目の十八歳を迎えた君と 』が美しも妖しい魅惑の物語でした。すっかり魅了されてしまい、少し以前の作品を手にしてみたくなったというわけです。 この『教室が、ひとりになるまで』は第20回本格ミステリ大賞<小説部門>にノミネートされたそうですが、<本格>の名がイメージさせる結構かというと疑問です。これはありていに言ってしまえば、SFミステリです。人知を越えた世界において、その特異な世界を支配する怪異な理屈にのっとって事件が発生し、なおかつ解決されていく道筋が描かれます。 かといって、理屈を度外視した何でもありの世界ではありません。友弘(と他の何人か)が授けられる特殊能力には、発揮できる条件があり、なおかつ無効になりうる限界点も存在します。込み入った<縛り>があるため、それをうまく回避しながら事件解決に奔走する彼(ら)の行動が、なかなか手に汗握る展開を見せます。 また、そうした特殊なSF的要素の向こうに横たわるのは、高校生という自由で若さあふれる活動の場に見える空間が、閉塞感や息苦しさと背中合わせであるという、哀しい現実です。その現実とは、非現実世界を描いたこの小説を超えた世界を生きる読者の日常生活にも覚えがありそうなものです。 この小説は、各章に「第一章 告白 」「第二章 国家 」「第三章 一般言語学講義 」「第四章 人間不平等起源論 」「終章 悲劇の誕生 」と、古今の哲学書の題名がつけられています。そしてこの小説が明らかにしつつある閉塞感や息苦しさを眺め渡すうち、私はフランスの哲学者サルトルの戯曲『 出口なし 』を思い出していました。サルトルの芝居の中に、「地獄とは、他人だ」という台詞があります。これ以上踏み込むと『教室が、ひとりになるまで』をこれから読もうとしている読者の興を削ぐことになるので控えますが、浅倉氏の小説の良いところは、過酷な世界にも必ず人間のやさしさがあることを見せる点です。『九度目の十八歳を迎えた君と』しかり、『九度目の十八歳を迎えた君と』しかり、です。 この『教室が、ひとりになるまで』も、クライマックスにおける犯人との対決は苛烈で痛ましいものですが、それを乗り越えたところに、人間の心の温もりはしっかりと置かれているのです。 . | ||||
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