こうして誰もいなくなった
評判
こうして誰もいなくなったの評価:
3.19/5点 レビュー 16件。 D ランク
Amazonレビュー一覧
Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全7件 1〜7 1/1ページ
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こうして誰もいなくなったの評価:
3.19/5点 レビュー 16件。 D ランク
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最初の5作まで軽くてこじゃれたものが続き正直インパクトが弱かったのですが、同じくノン・シリーズで先に出ている「壁抜け男の謎」と同様、さまざまな媒体の依頼で書かれているのでそうなるのだと思います。
たとえば「名探偵Q氏のオフ」はJT(日本たばこ産業)のウェブサイトに載ったもので、そう思いながら読むとタバコが小道具になっているのは納得。他にもラジオ・ドラマ脚本として書いたもの、新聞に掲載されたものなどいろいろです。いつもの通りあとがきで有栖川氏ご自身か解説されているのでそれを見ながら読むと、だからこういう作品になったのかというのがよくわかります。
特に気に入ったのは、
「怪獣の夢」ある男性が昔見た怪獣の夢を2つ思い出すのですが、その部分だけでもファンタジー小説になりそうな鮮やかさで引き込まれました。彼の計算ずくの立身出世物語もまた興味深いです。
「劇的な幕切れ」ネットで知り合った美しい女性と一緒に自殺するつもりだったのに・・タイトル通り意外な幕切れでした。
「未来人F」怪人二十面相のパロディです。ネタばれしそうなので書きにくいですが、作者と作中人物の関係がユニークです。
「本と謎の日々」有栖川氏が本屋勤務だった頃の体験を生かした本屋業あるあるがちりばめられていておもしろかったです。本屋勤めの人はこんなことを考えているんだ、お客さんもいろんな人がいるんだなと思いました。
「謎のアナウンス」あちこちのスーパーで黄色い服の迷子のまったく同じアナウンスが流れることに気がついた男性。それにはどんな意味があるのか?思わず苦笑させられる一編でした。
そしてタイトル作の「こうして誰もいなくなった」、おなじみアガサ・クリスティ作へのオマージュです。クリスティよりだいぶユーモラスな雰囲気ですがおもしろかったです。140ページの長さがある中編です。読み終わった後で気になって原本を再読してしまいました。
いまひとつのものもありましたが、それを補っておもしろい作品が多かったので十分値打ちがありました。買ってよかったです。