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怪物の木こり



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怪物の木こりの評価: 3.08/5点 レビュー 90件。 Dランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点3.08pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全33件 21~33 2/2ページ
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No.13:
(1pt)

帯の惹句は凄い。

TVヴァラエティで私の好きな若手女優が本作品を今読んでいるか読み終えたかということで物語も面白そうなので私も読んでみたが、この年齢のせいか読解力が足りないせいか途中大きく二つの疑問点が出て結局最後まで解消されず私には残念だがピンとこなかった小説だった。
もし映像化されるならこの原作の主人公は悪漢たりともダークヒーローらしく何らかの魅力を出し切る事が出来るのだろうか?
~団塊爺
怪物の木こり (宝島社文庫 『このミス』大賞シリーズ)Amazon書評・レビュー:怪物の木こり (宝島社文庫 『このミス』大賞シリーズ)より
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No.12:
(2pt)

ライトノベルです

ネタバレにならないよう内容には触れませんが、これはほぼライトノベルです

もちろんライトノベルが悪いわけではないのですが、このミス大賞でこれはちょっと・・・と思いレビューを開くと同じ思いの方がたくさんおられたので少し安心しました

以下感想
1.台詞が多い
ページによってはほとんどが台詞です
中には約20行にも及ぶ長台詞も

2.人や根拠が薄い
登場人物の台詞や背景がペラペラ
なにか既視感があると思ったら初期の山田悠介さんの作品を読んだ時のモヤモヤに似ています

3.場面が切り替りすぎ
○日目 ○○○○(人物名)というタイトルで章が変わっていくのでミスリード狙いかな、と思ったりしますがこんなに変える必要あったのかな?

4.警察の知能指数が低い
刑事物作品でもない限りドラマや小説などフィクション作品では警察が無能として描かれるのはもはやお約束ですが、それにしてもこの作品に出てくる警察関係者は知能指数が低すぎませんか?
手掛かりを残していないのは犯人の頭がいいからに違いない、とか小学生の感想じゃないんですから

上記のような点からなかなかのめり込んで読むことはできませんでした

ただ恐らく作者さんはこれまでライトノベルや漫画、なろう系作品などに多く触れてこられたのではないかと感じる作風でしたので、好き嫌いはあるかと思います

個人的には設定が面白いだけに文体で損をしているな、という印象でした
周りに薦めるかというとなんとも・・・
怪物の木こり (宝島社文庫 『このミス』大賞シリーズ)Amazon書評・レビュー:怪物の木こり (宝島社文庫 『このミス』大賞シリーズ)より
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No.11:
(1pt)

陳腐です。良い読者になれずにごめんなさい

びっくりするほどつまらなかったです。
設定もキャラも台詞も、ごめんなさいですが、本当に陳腐としか言いようがない。新しさもない。
本当にごめんなさい。

この小説面白いっていう人はどういう人なんだろ。。。

良かったところ
童話挿入
紙幣を食べてしまうところ
最後の時系列のミスリード

陳腐なところ
設定、人物、ストーリー
文体、文章、台詞
子守歌に泣くところ

陳腐さが良かったところをまったく補えていない
同じく陳腐になりがち設定の「屍人荘の殺人」はどうして面白かったんだろ…
陳腐設定が必要不可欠要素で活かしきってるからかな
アレは本格で本当に面白かったんだよな
怪物の木こり (宝島社文庫 『このミス』大賞シリーズ)Amazon書評・レビュー:怪物の木こり (宝島社文庫 『このミス』大賞シリーズ)より
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No.10:
(1pt)

この本を買ったのがミス大賞

帯買いで失敗しました。主人公や怪物以上に、脳外科医でありながら人体実験で他人の脳をかき回す主人公の友達が最強のサイコパス(笑)

弁護士だから弁が立つとか、お嬢様だからわがままでツンデレとか、登場人物がとにかく安易に設定されており、誰にも感情移入出来ない。

もう一人の主人公らしき女刑事は何の洞察力もなく、彼女視点の章はただダラダラと警察の無能ぶりが描かれているだけ。何の手がかりも得られないって描写ばかりであまりに退屈。
しかも、唐突に自分が尊敬する先輩を疑ってかかる展開が、ホントにこの人刑事ですか?ってなります。

全ての発端になった連続児童誘拐殺人事件もあまりにリアリティがなさすぎ。

途中で犯人を推理する気もなくなります。

医学もサイコパスの解釈も浅すぎで、結局全ての不都合が脳チップのせい、でくくられてしまう。
 
文章はひたすら同じような会話と表現で薄っぺら。
これで大幅な加筆修正がなされたというなら大賞受賞したこと自体が一番のミステリーですね。
怪物の木こり (宝島社文庫 『このミス』大賞シリーズ)Amazon書評・レビュー:怪物の木こり (宝島社文庫 『このミス』大賞シリーズ)より
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No.9:
(1pt)

読みづらい

このミス大賞ははずれが少ないので期待したが、同人誌レベルの作品だった。
文章が稚拙すぎて読みすすめるのがつらい。途中でやめたかったがもしかしたらおもしろくなるかもと、流し読み。
着想自体は悪くない。叙述トリックはよくある感じ。
【2018年・第17回「このミステリーがすごい! 大賞」大賞受賞作】 怪物の木こりAmazon書評・レビュー:【2018年・第17回「このミステリーがすごい! 大賞」大賞受賞作】 怪物の木こりより
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No.8:
(2pt)

本について

ミステリーがすごい.大賞受賞作品なので、わくわくして読みましたが、私にはつまんなかったです。スリル盛り上がりも,込み入ったトリックもなく文章が退屈なんです。全く面白味感じませんでした。お金の無駄です。
【2018年・第17回「このミステリーがすごい! 大賞」大賞受賞作】 怪物の木こりAmazon書評・レビュー:【2018年・第17回「このミステリーがすごい! 大賞」大賞受賞作】 怪物の木こりより
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No.7:
(2pt)

今後に期待・・・

帯で購入しました。
このミス大賞で、狂気の男が主人公、とありました。
大分期待してしまいましたが、薄っぺらい人物像で、思慮に浅く、過去映画や小説でこれまでに出会ったサイコパスのキャラクターよりも格下であるという感想を抱きました。(○○博士とか)
その時点でまずがっかり。
サイコパスは共感を抱く能力は欠如してるけど、そんなにパカパカ大した理由もなく人を殺すほどバカなのかと疑問に思ってしまいました。
また、スリルを感じる間もなく画面が他の人物の視点に切り替わってしまうので慌ただしいです。
刑事、犯人、とその恋人、友達
誰にも共感出来ず、また、共感は出来ないけど好きだという事もありませんでした。
新人ということ、犯人が主人公、童話になぞらえてあるという設定は好きなので、星は2つを付けました。
でもこの話の続きは興味無いです。
大賞の割にアレだなと思ったので書評を拝見しに伺いましたが、やっぱりな結果でした。
現実ではない事を書くにしても、もうちょっと学校や会社に行ってリアリティのある設定を混ぜていくとか、もしくは読む人が全く想像が付かない世界を作り込んで書くか、何かしらお話を書くに当たって人物や設定に深みが出るような経験や勉強が必要かな・・・と思いました。
荒削りとか技術が無いというよりも、何かツッコミどころが多く夢中では読み進めませんでした。
ごめんなさい。
【2018年・第17回「このミステリーがすごい! 大賞」大賞受賞作】 怪物の木こりAmazon書評・レビュー:【2018年・第17回「このミステリーがすごい! 大賞」大賞受賞作】 怪物の木こりより
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No.6:
(1pt)

これが、なぜ大賞なのか?疑問に思う駄作

小説には2種類ある。1つは娯楽小説で、その時の流行を反映させて大量生産され、商業性が非常に高い。しかし、大衆の退屈凌ぎにしか過ぎず、時代と共に廃れていく。2つ目は、芸術性の高い小説で、その時代に評価されなくとも、時代を経るごとに評価は高まり、不朽の名作となる。そして、それは人生に苦しみ悩み抜く者への心の糧となる。あるいは、大衆を啓蒙したりする。
後者に関して、昨今の出版界の状況から、日の目を見ることなく世に埋もれていく作品や作家が数多くいることは想像に難くない。この不幸を無くしていくことこそ書評家の役目である。したがって、現代社会において多忙な日常生活を送る大衆にとって、書評家の役割は重要性を増している。
 「このミステリーがすごい!」大賞は書評家が選考をするということを宣伝文句にしている。誰よりも多くの本を読み、鋭い批評を行うことを生業とする書評家が選んだ本ということで、期待して本を手に取った。応募総数は400作を超え、どれもが長編小説揃いである。本書はその中で選び抜かれた大賞作品である。しかしながら、その期待は14ページ目から一気に失望へと変わる。なるほど、最初の10ページ程はリーダビリティがあり、読者を引き込ませるものがある。だが、10ページだけなら、小説にはならず、誰でも時間をかければ書ける。
結論を先に言うと本作は全くの駄作である。なぜなら、快楽殺人を繰り返してきた殺人鬼を主人公にして、その視点で物語を進めているからである。殺人という非人間的な行為は、それを描く時にはたとえ表に出さなくとも、厳然とした批判がないといけない。現実世界では、殺人者の手記は昔からよく売れる。大衆の醜い好奇心を刺激するからだ。一方で、被害者の感情はないがしろにされ、この点も昔から批判されてきている。
したがって、主人公に全く共感できず、感情移入ができない。主人公が人間の心を取り戻すというのならば、これまでの戦慄すべき悪行に主人公はまず葛藤すべきである。しかしながら、主人公の良心の葛藤は全く描かれておらず、最後まで主人公は自己中心的なサイコパスのままである。こんな人間のくずに誰が共感を寄せることができるであろうか。したがって、読後感は最悪のままである。
真っ当な書評家ならば、商業主義の観点から殺人を面白おかしく書いていることを賞賛すべきではない。本書は他にも欠点が無数にある。書評家は仕事をおろそかにして書いていないようだから、代わりに私が以下詳細を記す。以下ネタバレがあるので、未読の方は気を付けていただきたい。

①本書のタイトルにもなった「木こり」の物語があまりにも幼稚過ぎて、この段階で読書熱を一気に失う。グリム童話もかぐや姫も、オズの魔法使いもその背景には奥深さがある。童話のような物語を書くには、深い教養がなければならない。残念ながらそのような奥深さは全くない。

②主人公の被害者があまりにも簡単に殺され過ぎており、リアリティが欠如している。それに、これだけの監視社会で、人目を避けて単独犯で一年間に(毎年?)12人も殺すことは不可能だ。現代の警察の捜査能力はかなり進歩しており、それらをどうやって逃れてきたのかも全く描けていない。その上、大した偽装やトリックも全く描かれていない。主人公(もしくは杉谷)に殺された被害者遺族やマスコミが全く騒がないのは不思議だ。殺人という行為の重みを全く考慮していない証左であろう。

③この著者は脳チップの背景にある人間牧場についての知識が全く欠如している。世界的な巨大な陰謀でも描くのかと思って期待して最後まで読むと読者はがっかりするであろう。したがって、脳チップの話が取ってつけたような矛盾含みの話となる。
例えば、主人公が自分に脳チップが埋められていると知ったら、その目的を考え、調べれば、すぐさま大金をかけてでも(弁護士だから金はある)除去手術をするはずなのに、犯人捜しのために後回しにする点、東間翠が自分の子供の素行を良くするために他人の子供を実験台にして殺した点(高学歴な医学者が脳チップによって行動を改善させるというのは安直すぎる思考)、東間の支援者・金木が娘を殺されたサイコパスを憎んでサイコパスでもない子供に実験を行うことを支援した点(この場合、サイコパスの発見や病理現象の解明に金を使うのだ)は大きな欠点である。
これらの点は、校正されても改善されていないということは、大賞を受賞しての大手出版社からの出版は不合格ということである。

④主人公は児童養護施設で育ったという暗い過去があるにもかかわらず、その陰が全く見られない。その上、その境遇から弁護士になるのは並み大抵ではないにもかかわらず、この経緯が語られていない。したがって、人物の背景が浅く、また感情移入もできず、弁護士の殺人者という設定ありきのプロットであったと批判できよう。

 他にも無数の欠点を指摘できるが、巻末の大森望・書評家が「問題点は受賞作出版までに修正されることを信じて」と記しており、出版界の内幕を暴露している(この言葉の意味は分かる人には分かる)。出版の段階で、これだけ多くの問題点がある作品が、なぜ大賞受賞になったのか甚だ疑問に思う。本書は作者よりも、この作品を選んだ書評家が批判される対象となろう。
 このミスの特徴の一つに、一次選考合格者の冒頭部分の公表がある。本書を読んだ後、参考までに目を通したが、もっと新味があるか、流行に乗っていなくとも本格派の投稿作品を選出しても良かったのではないかと思える。書評家の方々には、私が最初に述べたように、埋もれた逸材を発掘し、多くの人々の心を潤すという本来の役目に忠実であってほしい。
【2018年・第17回「このミステリーがすごい! 大賞」大賞受賞作】 怪物の木こりAmazon書評・レビュー:【2018年・第17回「このミステリーがすごい! 大賞」大賞受賞作】 怪物の木こりより
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No.5:
(2pt)

サイコ・サスペンスの道具立てを過剰にしながら、結局は人情話に落とした稚拙な凡作

冒頭一番、サイコ・パス(シリアル・キラー)が多過ぎると思った。
(1) 主人公のサイコ・パス二宮(弁護士)
(2) 26年前に起こった、大量少年・少女誘拐脳壊殺人事件(生存者あり)
(3) 二宮の命を狙う謎の「怪物の木こり」
(4) 現在起こっている、大量脳壊殺人事件
(5) 二宮の唯一の友人の杉谷(医者)もサイコ・パス

(4)の被害者は多分(2)の生存者だろうが、動機が不明。「怪物の木こり」の正体・動機も不明(二宮の被害者が多過ぎて特定出来ない)。これに二宮の脳に衝動を抑制する"脳チップ"が埋め込まれている(「怪物の木こり」に襲われて頭蓋骨骨折になって判明したが、尚かつサイコ・パスとは(!))とあっては、流石に装飾過多だろう。二宮と「怪物の木こり」は(2)と関係があるのだろうか ? 即ち、作者が何を本線と考えているのか分らないのである。衝撃による"脳チップ"の故障で二宮の感情が甦るという設定もどう活かす積りか。

しかし、二宮の年齢・境遇の説明があった時点で、二宮が(2)の生存者だった可能性が高まる。二宮の頭にフラッシュバックする40歳くらいの女とは(2)の犯人だろうし、違法に"脳チップ"を埋め込んだ(人体実験した)のも(2)の犯人だろう。物語の進行に伴い、謎が自然と解けて行くので、展開にもっと創意工夫が欲しい所。結局、"脳チップ"が全ての諸元じゃ面白味がない。(4)の動機も不自然。サイコ・サスペンスの道具立てを過剰にしながら、結局は人情話に落とす点も未熟と言える。まだ、デビュー仕立ての様なので、今後の作品に期待したい。
【2018年・第17回「このミステリーがすごい! 大賞」大賞受賞作】 怪物の木こりAmazon書評・レビュー:【2018年・第17回「このミステリーがすごい! 大賞」大賞受賞作】 怪物の木こりより
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No.4:
(1pt)

残念

もう「このミステリーがすごい」は信じない!!
星つけないと投稿出来ないので。
【2018年・第17回「このミステリーがすごい! 大賞」大賞受賞作】 怪物の木こりAmazon書評・レビュー:【2018年・第17回「このミステリーがすごい! 大賞」大賞受賞作】 怪物の木こりより
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No.3:
(1pt)

ある意味驚いた

このミス大賞の大賞作品。
書評で良い評価が多かったのでとても楽しみにしていたが、ある意味驚いた。
多くが会話文で構成されていて、地の文がない。
情景や心情を想像させるのではなく、登場人物が自ら話してしまう。
特に後半、怒涛の「」の応酬には萎えてしまった。
「ははっ。ごめん、ごめん。〜だよ」
「なんだ、〜なのかと思ったぜ」
こんな薄っぺらい会話が最後まで続く。
ティーン向けのライトノベルとしてであればテンポ良く読めて楽しいと思うが、普段からミステリーを嗜む読書家が満足出来るものではない。
これが大賞だなんて…。
この賞を獲った他の作品さえ読む気が無くなる。
読了するのが辛かった。
【2018年・第17回「このミステリーがすごい! 大賞」大賞受賞作】 怪物の木こりAmazon書評・レビュー:【2018年・第17回「このミステリーがすごい! 大賞」大賞受賞作】 怪物の木こりより
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No.2:
(1pt)

まるで漫画、アニメの原作

やっちまったよ。
どこかで立ち読みしとけば良かった。
これはまともなミステリー小説ではない。
きちんとした小説ではない何か。
漫画の原作としてなら評価できたかもしれない。

この作品の良かった点は…。
……。……。…医療の知識?くらい?
あ、あと最後のミスリードは良かった。

悪い点はもう…大量にある。
簡単にだけど挙げていくよ。
この作品は
①常に2~3ページで人物と場面が切り替わる。物語の最初から最後までその繰り返し。
つまり、せっかく頭の中で想像・構築された情景が数分で使い捨てにされる。この作業がとにかく疲れる。疲れるから世界に没頭できない。入り込めず現実に引き戻される。個人的にはこれが何より致命的だった。吉田修一の『怒り』を読んだことがある方は、あんな感じを想像してもらうと分かりやすいが、本作はあらゆる点で(悪い意味で)その比ではない。

これが原因で、各エピソードに対する印象が弱い。読み進めていくうちに伏線は回収されていくが、そもそもその伏線自体の印象が薄いので、感動も驚きもほとんど感じられない。「ああ、そんなことあったっけか」程度。

②登場人物が多すぎる。実際この本を開いてみれば分かることだが、本作は文字数が少ない。文章が少ないくせに、やたら人物が多く煩雑。理解不能な範囲ではないが、下手な文章を読んで疲れた脳にそんなつまらないことで追い討ちをかけてくる。

③登場人物のキャラクターがチープ。およそ深みもリアリティーもないキャラクターのオンパレード。これが漫画然としている最大の理由だが、さらにこれら人物の吐く台詞がまたチープ。テレビの2時間サスペンスの茶番さながら、どこかで見た、聞いたような台詞ばかり。失笑レベル。そこにまた萎える。

④地の文が少な過ぎる。会話文と地の文の比率がおかしい。人物描写や風景描写があまりに乏しく、ほとんどが会話。会話で物語が進んでいく。それも質問と受け答えばかり。「~なのか?」「~だよ。」の連続。素人作家が陥りがちのパターン。語彙力なし。表現力なし。要するに文章に魅力なし。作者のミスではないかもしれないが誤字もあった(P248)。

というわけで、普段あまり活字を読まない方やライトな作品を求めている方には「刺さる」ものがあるのかもしれないが、普段から読書を嗜み、様々なミステリーを漁ってきたそれなりに目の肥えた方は全く以て読む必要なし。期待外れに終わる可能性大。時間の無駄。金の無駄。自分は「最後まで読まない限り、評価を下す資格はない」と思い頑張って読了したが、本当に苦痛だった。

『このミス』も落ちたもんだね。デビューでここまで書けたことは確かに評価に値するけど、これが大賞? 正気ですか? 選考委員の目を疑わざるを得ない。三日くらい徹夜して錯乱して選んだの? そんなに不作の回だったわけ? 他がもっと酷いってこと? だったら「該当作品なし」で締めれば良かったんじゃないの?

この物語の設定は「奇抜」とか「斬新」とか
そういう評価が与えられるものではないよ。
小説以外ではよくあるパターン。脳チップ?
ハハ。「安易」「ありがち」がぴったり。倫理も崩壊してるし稚拙過ぎて共感できない。この作家はアニメ、ゲーム、漫画から多大な影響を受けたことを容易に想像させられる。作家としては素人に毛が生えた程度。自分はそれらゲーム等を否定する人間ではない(むしろ好む)が、ライトノベルではない小説にはそれなりの情緒や雰囲気を求めている。小説は、その作者が選ぶ言い回しや語調が大事であって、読者が言葉の世界に没入できるかどうかの鍵はそれらが握っている。この作者には話を作る力はあっても、それを物語るための言語センス、独特の感性がない。だから会話文に逃げるわけ。言葉にオリジナリティがなければ当然「安っぽい」という印象にしかならない。

いや、この作品が全然無名でね、書店で軽く手に取って読んだものなら星2つくらいつけてもいいかもしれないけどさ、『このミステリーがすごい!』の大賞でしょ? そういう目で見たら星1は当然だよ。過去に選ばれた名作と比べ物にならない。せめて新人賞とかならこんなにハードル上がらなかったのに。

中高生ならまだしも、大学生や社会人にもなってこの作品を面白いとか言って人に勧めたら恥をかく危険性あるよ。相手が読書家ならなおさら。あれだよ、『お前の膵臓がなんちゃら』なんかと同じ類い。俺は今まで自分が買ってきた小説のコレクションと一緒にコイツは並べられない。これはそんな程度の本。話題にした奴らのレベルが知れる。帯に紹介されている書評家のセンセイ方、大丈夫ですか? 次回以降選考から消えてくれてもいいですよ。

そのうち漫画化かアニメ化されるんじゃないのこれ? それか映画化か。ほんとそれ向きだから。そういう媒体なら高評価でも全然頷ける。むしろ漫画で読みたかった。とにかく本格的なミステリー小説としてはほぼ無価値。

いい大人なら読まなくていい。
【2018年・第17回「このミステリーがすごい! 大賞」大賞受賞作】 怪物の木こりAmazon書評・レビュー:【2018年・第17回「このミステリーがすごい! 大賞」大賞受賞作】 怪物の木こりより
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No.1:
(2pt)

設定は斬新、ストーリー展開は定番

サイコパスが主人公な設定は斬新で、過去を紐解いて進むストーリー展開は定石…という印象。
自分は展開がぶっ飛んでるものの方が好みなので星2ですが、万人が読みやすい作品だと思います。
【2018年・第17回「このミステリーがすごい! 大賞」大賞受賞作】 怪物の木こりAmazon書評・レビュー:【2018年・第17回「このミステリーがすごい! 大賞」大賞受賞作】 怪物の木こりより
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