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悪魔を呼び起こせ
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悪魔を呼び起こせの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.33pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全3件 1~3 1/1ページ
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ある旧家で結婚の儀式をしたら密室殺人が起こり・・・というお話。 はっきり言って昔よくあった密室不可能犯罪物に分類できる話で密室殺人の謎解きも「なるほどね」くらいにしか思えませんでしたが、著者の推理小説、特に不可能犯罪物に対する愛や熱意が伝わってきて、そういう意味ではなかなか読ませる作品ではありました。作中にもカー先生やクレイトン・ロースンの名前やその他著名な作品や作家の名前が出てきて著者の本格推理小説に関する造詣の深さや見識にも絆されました。 なのでこの全集の名前通り本格推理小説の事を好きな人程面白く読め、それ以外の方は喰い足りない感がしてしまう作品だと思うので、読者を選ぶ作品だとは言えますが、一度は本格推理小説特に不可能犯罪や密室殺人物に嵌った事のある方には懐旧の情を禁じ得ないかもとも思います(私がそうでした)。 という事で点数は若干甘めではありますが、こうしておきます。人によってはもっと評価が低くなる事は想定されますし、実際そうでしょう。すいません。 本格推理小説のマニア向け密室殺人物。機会があったら是非。 | ||||
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「密室ミステリの最高峰」との帯の言葉程ではないが、密室マニアにとっては充実感が味わえる作品。黄金期には面白い作品が未だ残っていると改めて感心した。亡霊の呪いの伝説が残る旧家の部屋での密室殺人、続いて起るやはり密室状態での殺人を扱った物。まさしく密室物の王道を行った構成。作者は、どうも職業作家と言うよりは、密室マニアが昂じて作品を発表するに到ったという風で、純粋な密室への拘りを随所に感じた。題名(原題「Whistle up the Devil」の直訳)から受ける禍々しい雰囲気が薄い点が物足りない気もするが、これも上述の作者の姿勢に関係していると思う。 第一の密室殺人の状況描写を素直に読むと犯人足り得る人物は一人しか居ない。しかも、もしそうだとするとアイデアにオリジナリティがない上に、作中でその原典を引用するという大胆(厚顔?)さ。この時は、とんだ駄作を手に取ってしまったかと後悔したのだが、流石に捻ってある。上述の趣向も作者の稚気なのである。カー「三つの棺」程ではないが、簡単な"密室談義"も出て来る。要は、作者のそれまでの密室に関する研究成果を発表したと言う印象を受けるのだ。このため、小説的には必ずしも練られていないのだが、様々な角度から密室を考察した描写が散りばめられており、作者の密室に掛ける熱意と遊び心が良く伝わって来る。密室マニアの方には一読をお薦めしたい逸品だと思う。 | ||||
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家督相続の儀式の際におきる不可解な密室殺人鍵によって封印され、周りは警察官他が監視し、しかも、折からの雨で地面は泥だらけ。足跡はなし。こんな三重密室の状況下でやはり人は死ぬんですね。きっちりとした、解決もつけられていて大満足 | ||||
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