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当確師



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【この小説が収録されている参考書籍】
当確師 (中公文庫)

当確師の評価: 3.45/5点 レビュー 20件。 Cランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点3.45pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全9件 1~9 1/1ページ
No.9:
(4pt)

結末が残念

「師」と言うと、なにやら怪しげな、得体の知れない人物を想像し、当確師って何者?と思うかもしれないが、「師」を請負人に変えて当確請負人とすると、あぁ、選挙コンサルタントの話しかな?と想像できるだろう。

本書は、圧倒的不利でも当選を確実に遂行する凄腕の選挙コンサルタントの話し。しかし、その実力から来るであろう傲岸不遜な態度や言動などで、「師」と名乗る自信の表れが上手く表現できている。
ただのコンサルタントでは無いのだ。

本書では二つの選挙戦で、見事圧倒的不利な状況から依頼人の願う候補者を見事当選に導いている。第一章で描かれた選挙戦は見事という他無く、物語にぐいぐい引き込まれていった。

その勢いのまま、第二章で別の選挙戦の話しに続く訳だが、この選挙戦は更に不利。市長選なのだが、告知前の調査で、反現職市長派の地元新聞でさえ現職市長の圧倒的有利、というより立候補表明をした時点で当確というくらい盤石な組織票を持っている。

当確師の事務所に務めるスタッフも「今度は無理」という判断。当確師本人でさえ「駄目か・・・」と思うくらい圧倒的不利。

小説として十分楽しめたが、表紙の折り返し部分を読むと、2020年にTVドラマ化されたとの事。3年ほど早く本書を知っていたのなら、ドラマも楽しめただろう。

残念だったのは、第二章の選挙戦。文中でも多少触れているが、組織票というのは利権がもの凄く絡んでくる。
現職が持っている莫大な権力から生まれる利権。当然、その利権に与ろうとする組織票が、こうも簡単に新人候補に流れるとは思えない。特に新人候補者が市民活動家ならなおさら。
そこが残念だった。
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4122066638
No.8:
(5pt)

社会を写す鏡

書籍、ドラマ共に拝見させて頂きました。
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4122066638
No.7:
(5pt)

選挙とは何でもありの戦争だ

当確師とは、莫大な報酬と引き換えに依頼人の候補者を必ず当選させる選挙コンサルタントのことである。
 この小説は、高天市という巨大政令都市の市長選についての物語である。
 現職市長は強固な支持基盤を持つが、当確師の聖は、ある依頼人から対抗馬を立てるよう依頼され、行動を開始する・・・
 選挙は戦争というが、この小説では政治の醜い部分を赤裸々に描写していて迫力満点である。
 意外な依頼人とその黒幕、対抗馬として擁立した人物・・・全てが意表を突くもので、一気に読み切ってしまった。
 選挙の恐ろしさと醍醐味が伝わってくる優れてエンターテインメント小説である。
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4122066638
No.6:
(4pt)

ちょっと現実をデフォルメしすぎかも

どんなに不利な状況であっても候補者を当選確実まで持っていってしまう「当確師」と呼ばれる選挙
コンサルタント、彼と彼のチームの活躍を高天市という架空都市の市長選挙を舞台に描くこの小説、多分かなりの
誇張とデフォルメがあるにせよエンターテインメントとしては非常に面白いし、また政治の世界の奇々怪々な本質を
描き出しており一気読みが出来る作品である。エンターティンメントとして書かれた作品に対して、些か的の外れた
評価になるだろうが、現実と理想の差が出過ぎた設定になっているのがやや不満。剛腕で高天市の地位を
上げ、支持率も圧倒的な現役市長と、それに対抗する市民運動家の女性。まさに現実主義者と理想主義者
との戦いであるが、このような作品では、こうした形でクリアに白黒をつけた人物評価をした方が分かり
やすいのかも知れない。最後の結末にもう一ひねりあった方が小説としては奥が深かったようにも思う。
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No.5:
(5pt)

わくわく

テレビドラマを見て購入、ワクワクしながら読みました。
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No.4:
(5pt)

フィクション部分を差し引いても選挙のホントが見えてくる♫

テンポも良く面白かった
フィクション部分を差し引きながら選挙の勉強が出来た
しかし組頭は魅力的(笑)
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4122066638
No.3:
(4pt)

浄化そのものは必要だ。しかし選挙だけでは十分ではない

当確師
2015年12月20日初版発行。
真山仁氏による著作。
1962年 大阪府生まれ
1987年 同志社大学法学部政治学科卒
同年4月 中部読売新聞(のち読売新聞中部支社)入社
1989年11月 同社退職
1991年 フリーライターに
2004年 『ハゲタカ』(ダイヤモンド社)でデビュー

Wikipediaに記載によると小学生くらいの頃から小説家を
目指すと決めたようだ。
真剣に未来を考え逆算してきた著者はすごい。
桃山学院高校時代に小説を応募している。

本作は選挙の舞台裏を小説化したもの。
フィクションなので逆転劇を描いている。
ただ現実的には現役首長は相当に強い。
負けるというパターンの方が珍しい。
最近で言うと鹿児島県知事選挙の三反園訓氏の落選を思い出した。
保守分裂ということだったが・・・
それ以外ではまあ、まず現職を打ち負かす事は相当に難しい。
東京都知事選挙で小池百合子氏の経歴や人物に問題ありと
告発する書籍「女帝小池百合子」石井妙子著 も今年出ていた。
しかしあっさり小池百合子の当確なのだ。
そういった現実の世界を踏まえた上で本書を読むと面白い。

主人公の聖には一つの哲学があり、選挙でこの国を浄化するというもの。
ただ選挙も大切だが、アメリカ大統領選挙などを見ているととても
浄化されているとは思えない。
何でもありのデマばかりだった大阪都構想の住民投票もそうだった。
ねじれ国会などが起きるとたちまち何も決まらなくなる。
浄化そのものは必要だ。しかし選挙だけでは十分ではない。
帯にあったデモでは民主主義は守れない!とあるがこちらはしっくりくる。

もう一つこの作品に出てくる対抗馬達のような魅力的な人選も
できないほどに地方の人材不足は著しい。
時が経つにつれ、本書のフィクション感はより強まっていくだろう。
当確師 (中公文庫)Amazon書評・レビュー:当確師 (中公文庫)より
4122066638
No.2:
(4pt)

政治と選挙の裏側を見たような思い

選挙の告示日前にもう結果が見えているなんてあるのかなと思うが、もしかしたらそうかもしれない。相手の弱点を探しだし、一気にスキャンダルを暴露して、有利に進める。いくら表向きには良い顔をしていても、長期にわたる権利の独占や独裁的な状況は、いずれ批判の大きな的になることを意識しなければならない。現在の状況も似たようなもののように思える。
当確師 (中公文庫)Amazon書評・レビュー:当確師 (中公文庫)より
4122066638
No.1:
(4pt)

勝てば官軍。。。

選挙エンターテイメントとして楽しめました。

当確師がいてもおかしくない世の中。

今に生きる軍師が、世論を動かす時代が来るかもしれないと思った一冊です。
当確師 (中公文庫)Amazon書評・レビュー:当確師 (中公文庫)より
4122066638

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