すべて真夜中の恋人たち

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すべて真夜中の恋人たちの評価:

3.37/5点 レビュー 127件。 C ランク

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平均点3.37pt

Amazonレビュー一覧

Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全256件 141〜160 8/13ページ
No.116
(5pt)

アラサー校閲者の想いが切なすぎる

先日図書館から借りた本を読んでいたら、一文字の誤植に気づいた。「パラダイム」の「ダ」が「タ」になっていた。そしてその「タ」の右上には鉛筆書きで「゛」が書き添えられていた。几帳面で丁寧な筆跡で書き込まれたその濁点を見て、これは常に自分の文章を校正される立場の文筆家か、あるいは逆に常に人の文章を校正する立場の職業的な校正者の手による書き込みだなと直感した。
 図書館の蔵書に書き込みをするのはマナー違反だ。だがこの書き込みの裏にある、誤りを見つけたらそうしないでは気が済まないという職業的な生真面目さに、少し嬉しいような共感を覚えた。以来、職業的な校正者あるいは校閲者というのは、いったいどんな人たちなのだろうかと気になりつづけていた。
 通勤途中の車内でしか本を読めない私は、滅多に文庫か新書サイズより大きい新刊本は買わないことにしている。それでも、この川上未映子の新作をつい買ってしまったのは、主人公の職業がフリーの校閲者だったこともひとつの理由だった。

 こんなシーンがある。主人公の「わたし」は三十四歳の一人暮らしの校閲者。家のポストに投げ込まれる地域の情報誌みたいなものを暇つぶしに目を通す。
 「十分間ほど読んでみるだけで七カ所の間違いがあり、わたしは爪でそこにあとをつけていった」
 とある。ふむフム、校閲者の習性とはやはりそういうものなのか。わが意を得たりである。そんなきっかけがあって物語の中に入り込んでいくことができた。よい読書とはどれだけ感情移入ができたかで決まる。そういう尺度がある。その観点からいうとこれは私にとって最高にいい読書であった。
 読み進むうちにどんどん入り込んだ。三十四歳の孤独な女の気持ちになりきった。物語の終盤、主人公が切々と初老といってもいいさえない片思い相手の中年男への想いを声に出さず語る。
 「(三束さんは、)毎日、何を食べ、どんなふうに過ごし、誰と過ごし、何を大切に思い、どんなことを考えて暮らしているのか、わたしは何も知らなかった。どんな所で眠り、どんなところで本を読み、どんな人と、どんな話をして笑うのか。どんなことに腹をたて、どんなことが憂鬱で、眠るまえにはいったいどんなことを考えているのか。三束さんは、どんな女の人がすきなのだろう。これまでどんな女の人をすきになったのですか。どんなふうにすきになったのですか。もしわたしがきれいだったら、三束さんは夢でしてくれたようなことを、ほんとうのわたしにしてくれましたか。三束さんはどんな夢をみるのですか。わたしとしゃべることをすきだと言ってくれたけど、それはただ、しゃべるだけですか・・・・」
 この切ないモノローグを、読んでいる私は自分の声で語ってしまっていた。読みながら主人公になりきっていた。自分が冴えないオッサンであることは頭から完全に消えていた。
これ位入り込めたのは、角田光代の『八日目の蝉』を読んでいて、若い女の乳児誘拐犯になりきってしまって以来のことだ。川上未映子の作品は幾つか読んでいるが、その中でも「入り込めた」加減は本作がダントツである。
 ほとんど引き籠りに近い「わたし」は年一回、自分の誕生日でもあるクリスマスイブの晩にだけは夜の街を散歩する。そうして自分の誕生日を静かに祝う。そんな一年を十何回か過ごしてきたのが大人になってからの彼女の人生だった。
 「わたしの誕生日を、一緒に過ごしてくれませんか」
 その台詞を、私は泣きながら主人公の「わたし」と一緒に言っていた。
 今どきこんな時代遅れで清らかな三十女がいるだろうか。こんな物語があるだろうか。呆れるほどに、「よかったなあ」と思う。

 日本の文学なんてとか、芥川賞作家なんて所詮とか、いつもは思っているような人にも、たまにはどうとお薦めしたくなる一冊です。
すべて真夜中の恋人たち Amazon書評・レビュー: すべて真夜中の恋人たちより
4062172860
No.115
(2pt)

ちえさんの言うとおり

すでにレビューされている、ちえさんの評がすごく、その通りで、的確です。
正直、タイトルから冒頭部分まではかなりの期待度でした。
が、内容的にイマイチすぎる。ぼくはもともと、劇のない、淡々とした物語は好きですが、これは不完全でした。
すべて真夜中の恋人たち、とあるんだから、複数の主人公による、真夜中を舞台とした、群像恋愛劇のようなものを期待していましたが、残念でした。
ただ唯一、主人公の女と聖との距離感に好感を持てました。
すべて真夜中の恋人たち Amazon書評・レビュー: すべて真夜中の恋人たちより
4062172860
No.114
(2pt)

表紙や文章はきれいだったけど・・・

この人の本を読んだのは、これが初めてです。

表紙はとってもきれい。

読んでみて、あれれ、こんな感じなんだ、という印象でした。まずは彼女の、書きはじめのころの本を読むべきだったな、と。

文章の持つオーラ感はとっても強かったけど、内容が今一つ。。。

書かれているものを読むんじゃなくて、
音楽をきくのと同じかんじで、
文章が流れているのを感じる、という意味では心地よかったです。

面白くないわけじゃないけど、登場人物やストーリーが残念なかんじです。

他の方のレビューにもありましたが、
登場人物たちの人物像が典型的すぎて、人形が動いているみたいです。

人づきあいが極端に下手で内向的な主人公が
年上の男性への片思いする、というのが主な内容ですが、
作者の気合い、というか思い入れ
のようなものが伝わってきませんでした。

本気で片思いするときは、きっともっともっと切実。

主人公の心の動きがもっと伝わってくればよかったのに。
すべて真夜中の恋人たち Amazon書評・レビュー: すべて真夜中の恋人たちより
4062172860
No.113
(4pt)

私は好きです。

この本は嫌いな人は、本当に嫌いみたいですが、私はけっこう
楽しめました。
すべて真夜中の恋人たち Amazon書評・レビュー: すべて真夜中の恋人たちより
4062172860
No.112
(5pt)

余韻に浸る

爆笑問題の太田光のおすすめとあって、読んだ本。

読者の想像に任せる、といった余白部分が多いのが好印象。
聖のことについては特に。
すべて真夜中の恋人たち Amazon書評・レビュー: すべて真夜中の恋人たちより
4062172860
No.111
(4pt)

真夜中の描写は素晴らしいがおわり方にがっかり

一見、同じ川上姓の弘美の「先生の鞄」を思わせる恋愛小説。
二人の会話が「光」をめぐった美しい言葉に溢れていて
「先生の鞄」のほのぼのとはちがったキラキラした
感じが少しある。こうした言葉の使い方は見事。
特に出だしの真夜中をめぐる言葉が良い。だけどなあ、
あの物理の先生がニセモノだったという小説の終リ方
はあまりにも安易でがっかりした。もっと工夫が
あるだろうに。宇宙と世界にはまだ終わりが
ないけれど、個人の人生と小説には必ず終わりが
ある。主人公が死ぬ、あるいはこれまで話は全部
嘘というのが一番安易な終わらせ方だよ。
すべて真夜中の恋人たち Amazon書評・レビュー: すべて真夜中の恋人たちより
4062172860
No.110
(2pt)

人気が出たのは【恋愛不器用女子】を自認する女子増加だから?内容は陳腐

発売の頃のPRが素敵だったんだと思い知らされるレベルの内容でした。
仕事がこの作品の主人公に近い職種で、その辺は特に偶像化されることもなく、
現実的に描かれており、親近感が沸きましたが、
ストーリーというか筋書きはちょっと非現実的な気がしました。
ただこんなに人気が出たということは、恋愛不器用を自認する女子が増えたからなのかもしれません。さらっと読むにはいいかもですね。
すべて真夜中の恋人たち Amazon書評・レビュー: すべて真夜中の恋人たちより
4062172860
No.109
(4pt)

当事者たちのためのテキストかも

30代の独身女性たちの愛情問題や仕事に対する姿勢、生き方のことなどを書いた小説。読後すぐ小説として盛り上がりきれていないんじゃないかな、と思ってふと考えたのだけど、中学生の激しいいじめを扱った前作『ヘブン』もこの本も、30代の独身女性や、いま、中学でいじめられている子、いじめている子、といった当事者たちが読むと参照できるテキストになっているのではないかな。その分、作品は説明的になってしまっているかもしれないけれど、当事者が読むと、考えや気分を整理して、自分なりに登場人物たちと自分を比べて考える、そんなテキストとしては有効だと思える。
 読んで面白かった面白くなかった、ではなくて、読者が本当に苦しいときに手をさしのべてくれる小説、そんな風に考えると、見方が変わってくる。
【以下ネタばれ】それにしても、はじめて「した」直後に、彼(高校生同士)に、「君をみてるとね、ほんとうにいらいらするんだよ」なんて言わせられるのは、川上さんだけかもしれません。
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4062172860
No.108
(1pt)

好きなのは装丁のみ

装丁はいいですね。きれい。

でも、内容は、読んでいて誰一人として
魅力的な人物がいなかったのが残念。

聖みたいな女性も、マスコミあたりに実際にいるんでしょうけど、
日本より海外で働けばストレスが少ないんじゃないかと。

読み終わった後に、重いものが胃に残った感じ。。。
私は合わなかったな〜。
すべて真夜中の恋人たち Amazon書評・レビュー: すべて真夜中の恋人たちより
4062172860
No.107
(2pt)

次のページを開く楽しみがない

もっと川上未映子さん作品って哲学的なイメージで、
彼女の作品を読むとそんな視点もあるのかなっていう新たな発見がありました。

ただ、今回は特に意味深いところもなく内容が薄い感じがしました。

ストーリーの展開もおもしろくはなかった。

次回作に期待します。
すべて真夜中の恋人たち Amazon書評・レビュー: すべて真夜中の恋人たちより
4062172860
No.106
(5pt)

美しい

紡ぎ出される言葉全てが美しい。
どこか切なく、温かいラブストーリー。
この世の中で、こんなにも幸せな関係があるのか?純粋で、透明な世界観。
間違いなく、1番美しく綺麗な言葉、世界観。
読まないのはもったいない!
すべて真夜中の恋人たち Amazon書評・レビュー: すべて真夜中の恋人たちより
4062172860
No.105
(1pt)

がっかり

装丁が綺麗でカバー買いをしました。
本棚に飾るだけであればとても美しい作品です。

内容的には、平坦なイメージを与えられ読んでいてとても疲れました。読み切るのに時間が掛かりましたし、読みきれたことがすごい(笑)

私は物語的なものを専門的に学んだことも学ぼうと思ったこと見ない人間ですが、この作品から得たイメージは、言わば、「世間(メディア)からみて充実していると言われる女性」が描く「世間から女性として充実していない」と言われる女性のイメージ像、を描いただけの内容のような気がしてしかたありません。すべてイメージイメージの固まり。

なので主人公に現実味がありません。こういう人間がこの世の何処かに、(読者が関わったことのない様な人物だとしても)いそうだと引き込ませるような部分がひとつもありませんでした。

切ないをむりやり文章に押し込めようとして読み手にもどかしさを与える、一方通行のお話です。

初めてこの方のお話を読みましたが、もう読んでみようと思えません。
すべて真夜中の恋人たち Amazon書評・レビュー: すべて真夜中の恋人たちより
4062172860
No.104
(1pt)

彼女の作品は好きだけど、この本は途中で挫折した。

一言で言うと、切実さがない。

どうでもいいじゃんって感じがあって、

読むのが苦痛でたまらなかった。

で、挫折。
すべて真夜中の恋人たち Amazon書評・レビュー: すべて真夜中の恋人たちより
4062172860
No.103
(5pt)

何も起こらないような、それでいて、ちゃんと何かが起こっている物語

この物語は、何度も何度も読み返すような、じっくりと読むためのものだと思います。

ただ、登場人物達の会話や話の流れを辿るだけだと、
この物語はびっくりするほど何も起こらないというか、
単調で陳腐なものだという感想だけが残ってしまうだけだと思います。

ですが、「わたし」が一人称で語る世界を(この小説を読む人が)時間を掛けて読み解こうとしてみると、
少しずつ、じわじわと登場人物の“思い”が滲み出てくるような、「わたし」が語っていない部分の見えないものが浮かび上がってくるように思います。

この本を読みながら、見えないもの・語られないものをかみしめて、
「これは自分も感じたことのあるものだ。これは誰かの物語だけども確かに自分の物語だ」と、
ささやかながらの優しい力をもらえました。
すべて真夜中の恋人たち Amazon書評・レビュー: すべて真夜中の恋人たちより
4062172860
No.102
(1pt)

大人の学芸会

in-sightさんのおっしゃることに全面賛成ですが、
なぜこんなにひどくなってしまったかに勝手な憶測をめぐらせれば、
作者自身が主人公に全く共感していないからだと思われる。
頭だけで書いているとしか思えない。
出てくるのはみんな人形ばかりで、ここには血の通った人間はいない。
型にはまった物言いや振る舞い……学芸会か。
思わせぶりな哲学指向は以前よりはましになったが、タイトルも結局無意味だったことが
明らかになる。
「ヘブン」もそうだったが、弱者に対する共感など持っておらず、
あるとすれば上からの哀れみか単なる小説ネタとしての興味かでしかない。
すべて真夜中の恋人たち Amazon書評・レビュー: すべて真夜中の恋人たちより
4062172860
No.101
(5pt)

恋の切なさが静かに染み込んでくる恋愛小説

『すべて真夜中の恋人たち』(川上未映子著、講談社)を読みながら、自分が恋をしていた当時の、彼女が私のことをどう思っているのか分からない時の落ち着かなさ、彼女になかなか思いが伝わらないもどかしさ、彼女のことで頭の中がいっぱいになって、他のことは何も考えられなかったこと、どうしても彼女に会いたくて他のことが手に付かなかったこと、彼女の言葉や仕草を思い浮かべるだけで、苦しいぐらい胸がときめいてしまったこと――をありありと思い出して、切なくなってしまった。恋愛小説でこんな気持ちになったのは、本当に久しぶりのことだ。

34歳の「わたし」がカルチャーセンターで出会った58歳の「三束さん」に寄せる思いは、例えば、こんなふうに表現されている。「毎日、何を食べ、どんなふうに過ごし、誰と過ごし、何を大切に思い、どんなことを考えて暮らしているのか、わたしは何も知らなかった。どんなところで眠り、どんなところで本を読み、どんな人と、どんな話をして笑うのか。どんなことに腹をたて、どんなことが憂鬱で、眠るまえにはいったいどんなことを考えているのか。三束さんは、どんな女の人がすきなのだろう。これまでどんな女の人をすきになったのですか。どんなふうにすきになったのですか。もしわたしがきれいだったら、三束さんは夢でしてくれたようなことを、ほんとうのわたしにしてくれましたか」。

今、幸せな恋をしている人も、失恋してしまった人も、恋することを忘れてしまった人も、この本によって「特別な時間」を堪能することができると思う。
すべて真夜中の恋人たち Amazon書評・レビュー: すべて真夜中の恋人たちより
4062172860
No.100
(1pt)

とても残念

美しい表現と評価されてる方も多いが、どこがですか?
これなら初期の吉本ばななの方がよっぽど上。
登場人物も魅力的ではなく、会話も陳腐。
白ける台詞の上に白ける台詞が重なって、読み進めることができなかった。
川上未映子の作品は大好きで楽しみにしてたのに、凄まじい劣化ぶりに仰天。
どうしてこうなった。
すべて真夜中の恋人たち Amazon書評・レビュー: すべて真夜中の恋人たちより
4062172860
No.99
(5pt)

恋の切なさが静かに染み込んでくる恋愛小説

『すべて真夜中の恋人たち』(川上未映子著、講談社)を読みながら、自分が恋をしていた当時の、彼女が私のことをどう思っているのか分からない時の落ち着かなさ、彼女になかなか思いが伝わらないもどかしさ、彼女のことで頭の中がいっぱいになって、他のことは何も考えられなかったこと、どうしても彼女に会いたくて他のことが手に付かなかったこと、彼女の言葉や仕草を思い浮かべるだけで、苦しいぐらい胸がときめいてしまったこと――をありありと思い出して、切なくなってしまった。恋愛小説でこんな気持ちになったのは、本当に久しぶりのことだ。

34歳の「わたし」がカルチャーセンターで出会った58歳の「三束さん」に寄せる思いは、例えば、こんなふうに表現されている。「毎日、何を食べ、どんなふうに過ごし、誰と過ごし、何を大切に思い、どんなことを考えて暮らしているのか、わたしは何も知らなかった。どんなところで眠り、どんなところで本を読み、どんな人と、どんな話をして笑うのか。どんなことに腹をたて、どんなことが憂鬱で、眠るまえにはいったいどんなことを考えているのか。三束さんは、どんな女の人がすきなのだろう。これまでどんな女の人をすきになったのですか。どんなふうにすきになったのですか。もしわたしがきれいだったら、三束さんは夢でしてくれたようなことを、ほんとうのわたしにしてくれましたか」。

今、幸せな恋をしている人も、失恋してしまった人も、恋することを忘れてしまった人も、この本によって「特別な時間」を堪能することができると思う。
すべて真夜中の恋人たち Amazon書評・レビュー: すべて真夜中の恋人たちより
4062172860
No.98
(5pt)

どうしたっていい(どうされても)

すごく良かったです。 恋がしたくなりました。 たぶんわたし達は死ぬのが分かっていながらも人生の間違い探しを続けます。 毎日の選択肢の中で、夜が終わる前に後悔し続けます。 何年も後になって気づく事もあります。 そんな時に思うのは光のようにあやふやな、現実にありがちな残り物のような気がします。 とても良い本です。
すべて真夜中の恋人たち Amazon書評・レビュー: すべて真夜中の恋人たちより
4062172860
No.97
(4pt)

色々に読める話

自分の閉じた世界で満足していたような、世界の片隅でひっそり、誰にも見つからないように、
息をひそめて生きているような、女性が、恋をする話……だけではないのだ。
彼女の悲しみや痛みもわかるし、モテない系の女性には身につまされるような描写も多い。
しかし、主人公の一人語りなので、騙されてしまうが、この話はかなりグロテスクなのではないだろうか。
主人公が、意中の男性に会いに行くのに、いつも、酒の力を借りていく、その壊れ具合とか、
ネタバレになってしまうので詳しくはかけないが、この主人公の好きな男性も客観的にはどういう人なの?
主人公のことをどう考えていたの?と首をひねってしまうところがあるとか。
そして、もう一人の友人と言っていいだろう人物もちょっと、終盤に向けて怖くなってくるのだ。
私は、ラストの明るさや、主人公が自己の人生に対する姿勢を洞察する部分が好きだが、
実は、そういう読み方はまだまだ甘くて、作者はものすごく、この小説に色々仕掛けているのではないか、
それを考えるために、もう一度読み直してみようと思う作品だった。
川上未央子は一筋縄ではいかないなあ。
すべて真夜中の恋人たち Amazon書評・レビュー: すべて真夜中の恋人たちより
4062172860