乳と卵

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評判

乳と卵の評価:

3.35/5点 レビュー 153件。 D ランク

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平均点3.35pt

Amazonレビュー一覧

Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全142件 41〜60 3/8ページ
No.102
(4pt)

女性そのものの小説

これは、本当にタイトルどおりの小説です。ファッションとか、日本が誇る「かわいい」、意識高い系、フェミニズム・・・とかを全て取り去って、まじ、女性・・という生き方というか、生活を、なまなましく、べったっとした感じで、大阪のおばさんとその娘に演じさせた、みたいな小説です。乳・・カッコ良い乳首とは。貧弱な胸はいやだ・・。卵。授精卵の話から、初潮、うっときそうな生理・・汚したシーツの洗濯とか。

サブテーマは、大阪の母子家庭の反抗期の娘。でも本当はお母さんを心配しているのがありあり。お母さんが病気らしいことも、それとなく記されています。夏の数日、東京の妹のアパートに来た数日間の母子の姿。

全く飾り気がなくて、大阪弁丸出し、ひらがなが多く驚くような作品でした。飾りを取った、女性の本丸、みたいなところをえぐっているので、すごいですね。庶民的な人達が主人公ですので共感を呼びます。おもしろい読書体験でした。
乳と卵 Amazon書評・レビュー: 乳と卵より
4163270108
No.101
(4pt)

女性そのものの小説

これは、本当にタイトルどおりの小説です。ファッションとか、日本が誇る「かわいい」、意識高い系、フェミニズム・・・とかを全て取り去って、まじ、女性・・という生き方というか、生活を、なまなましく、べったっとした感じで、大阪のおばさんとその娘に演じさせた、みたいな小説です。乳・・カッコ良い乳首とは。貧弱な胸はいやだ・・。卵。授精卵の話から、初潮、うっときそうな生理・・汚したシーツの洗濯とか。

サブテーマは、大阪の母子家庭の反抗期の娘。でも本当はお母さんを心配しているのがありあり。お母さんが病気らしいことも、それとなく記されています。夏の数日、東京の妹のアパートに来た数日間の母子の姿。

全く飾り気がなくて、大阪弁丸出し、ひらがなが多く驚くような作品でした。飾りを取った、女性の本丸、みたいなところをえぐっているので、すごいですね。庶民的な人達が主人公ですので共感を呼びます。おもしろい読書体験でした。
乳と卵(らん) (文春文庫) Amazon書評・レビュー: 乳と卵(らん) (文春文庫)より
4167791013
No.100
(5pt)

衝撃

このような文体は饒舌体というのでしょうか、あまり読み慣れていなかったため衝撃でした。
頭の中にぶわっと浮かんだ言葉を脈絡など無関係に羅列していったような文章です。そういう違和感みたいなものも、混とんとした脳内で浮き沈みする言葉を並べれば当然なので、自分の思考の流れを読んでいるような妙なリアリティを感じました。比喩の表現などに作者のオリジナリティが感じられます。日本語の正しい文章になっていないこともありますが、作者は当然計算して書いているのです。
女性の体のパーツについて、辛辣な表現がありますが、さすがに女性作家!!とうなりました。極端なほど辛辣なのは故意でしょう。
豊胸さえすればバラ色の人生が取り戻せると胸に執着する姉の痛々しさ、第二次性徴への冷静な視点と潔癖さを抱えた姪(姉の子)は閉口する(文字通り)。不安や不満を口にせずにはいられない母としゃべらない子はとうとう爆発して消費期限の切れた卵まみれになります。

一つ残念な部分。消費期限の切れた卵を捨てようとしますが、あくまで生食の期限なので、火を通せばなんら問題はありません。期限切れはもう食べられないと断言されたような書き方だったので、それまで小説の中に埋没していたところを、すっと引き戻されてしまいました。
乳と卵 Amazon書評・レビュー: 乳と卵より
4163270108
No.99
(5pt)

衝撃

このような文体は饒舌体というのでしょうか、あまり読み慣れていなかったため衝撃でした。
頭の中にぶわっと浮かんだ言葉を脈絡など無関係に羅列していったような文章です。そういう違和感みたいなものも、混とんとした脳内で浮き沈みする言葉を並べれば当然なので、自分の思考の流れを読んでいるような妙なリアリティを感じました。比喩の表現などに作者のオリジナリティが感じられます。日本語の正しい文章になっていないこともありますが、作者は当然計算して書いているのです。
女性の体のパーツについて、辛辣な表現がありますが、さすがに女性作家!!とうなりました。極端なほど辛辣なのは故意でしょう。
豊胸さえすればバラ色の人生が取り戻せると胸に執着する姉の痛々しさ、第二次性徴への冷静な視点と潔癖さを抱えた姪(姉の子)は閉口する(文字通り)。不安や不満を口にせずにはいられない母としゃべらない子はとうとう爆発して消費期限の切れた卵まみれになります。

一つ残念な部分。消費期限の切れた卵を捨てようとしますが、あくまで生食の期限なので、火を通せばなんら問題はありません。期限切れはもう食べられないと断言されたような書き方だったので、それまで小説の中に埋没していたところを、すっと引き戻されてしまいました。
乳と卵(らん) (文春文庫) Amazon書評・レビュー: 乳と卵(らん) (文春文庫)より
4167791013
No.98
(4pt)

平凡なフェミニズム小説になりがちなところを巧みに回避していると思いました。

人が、たまたま女の体に生まれ、それはわかっていながらもこの体に執着してしまう、というようなところまでこの小説でかけているところがさすがだなあ、と思いました。女を考えるにあたって女が前提となってしまいがちですが、そこを回避しているのは知的ではないとできないだろうなあ、と思いました。
乳と卵 Amazon書評・レビュー: 乳と卵より
4163270108
No.97
(4pt)

平凡なフェミニズム小説になりがちなところを巧みに回避していると思いました。

人が、たまたま女の体に生まれ、それはわかっていながらもこの体に執着してしまう、というようなところまでこの小説でかけているところがさすがだなあ、と思いました。女を考えるにあたって女が前提となってしまいがちですが、そこを回避しているのは知的ではないとできないだろうなあ、と思いました。
乳と卵(らん) (文春文庫) Amazon書評・レビュー: 乳と卵(らん) (文春文庫)より
4167791013
No.96
(5pt)

好みの饒舌文体

主人公のもとを訪れてきた姉とその娘。姉は豊胸にご執心で、娘はそんな母との会話を拒否している。そんな二人を前になすすべなしの主人公の、夏の数日が饒舌文体にて軽快に描かれる。

大きな出来事は起こらないが、日常の些細な一コマ一コマに、主人公の脳内を言葉が駆け巡る。読み進めると会話の捉え方、ものの見方に主人公のひととなりが表れてくるのだ。言葉の奔流に身をまかせると実に愉快な気持ちになる。ふふふ。

収録作「あなたたちの恋愛は瀕死」は、旦那はん(阿部和重)が書いたかのような作品だね。

【芥川賞】
乳と卵 Amazon書評・レビュー: 乳と卵より
4163270108
No.95
(5pt)

好みの饒舌文体

主人公のもとを訪れてきた姉とその娘。姉は豊胸にご執心で、娘はそんな母との会話を拒否している。そんな二人を前になすすべなしの主人公の、夏の数日が饒舌文体にて軽快に描かれる。

大きな出来事は起こらないが、日常の些細な一コマ一コマに、主人公の脳内を言葉が駆け巡る。読み進めると会話の捉え方、ものの見方に主人公のひととなりが表れてくるのだ。言葉の奔流に身をまかせると実に愉快な気持ちになる。ふふふ。

収録作「あなたたちの恋愛は瀕死」は、旦那はん(阿部和重)が書いたかのような作品だね。

【芥川賞】
乳と卵(らん) (文春文庫) Amazon書評・レビュー: 乳と卵(らん) (文春文庫)より
4167791013
No.94
(4pt)

かつ、そこを村上は

村上春樹と川上未映子の対談で本書が紹介されていたことで読む機会を得た。

 村上は本作に関して「『乳と卵』は文体だけだ」と断言している。これは「内容が無い」ということを
言っているわけではない。ちょうど村上と川上が「文体こそいかに大切なのか」という文脈で議論している
中での村上の発言であり、むしろ高く評価した一言である。その村上の断言を読んですぐに本作を購入した
次第だ。

 ではどうなのか。

 本作で川上が展開する「女性の感覚と論理」というものを男性の僕が実感することは極めて難しい。
同じ人間でも男女によって、全く違う点があることに驚いた。
 ボーボワールは「女性は女性として生まれるのではなく、生まれた後に女性になっていく」という
ようなことをどこかで書いていたと聞いている。本作はある意味では、その言葉を乗り越えた地点での
「女性とは何か」を指し示しているような印象を受けた。その「乗り越え」る為の手段が川上の
本作における「文体」ではなかろうか。かつ、そこを村上は評価しているのではないか。僕は
そんな風に読んだ。

 川上の本を読むのは初めてだ。もう少し読んでみようと思った次第である。

 
乳と卵 Amazon書評・レビュー: 乳と卵より
4163270108
No.93
(4pt)

かつ、そこを村上は

村上春樹と川上未映子の対談で本書が紹介されていたことで読む機会を得た。

 村上は本作に関して「『乳と卵』は文体だけだ」と断言している。これは「内容が無い」ということを
言っているわけではない。ちょうど村上と川上が「文体こそいかに大切なのか」という文脈で議論している
中での村上の発言であり、むしろ高く評価した一言である。その村上の断言を読んですぐに本作を購入した
次第だ。

 ではどうなのか。

 本作で川上が展開する「女性の感覚と論理」というものを男性の僕が実感することは極めて難しい。
同じ人間でも男女によって、全く違う点があることに驚いた。
 ボーボワールは「女性は女性として生まれるのではなく、生まれた後に女性になっていく」という
ようなことをどこかで書いていたと聞いている。本作はある意味では、その言葉を乗り越えた地点での
「女性とは何か」を指し示しているような印象を受けた。その「乗り越え」る為の手段が川上の
本作における「文体」ではなかろうか。かつ、そこを村上は評価しているのではないか。僕は
そんな風に読んだ。

 川上の本を読むのは初めてだ。もう少し読んでみようと思った次第である。

 
乳と卵(らん) (文春文庫) Amazon書評・レビュー: 乳と卵(らん) (文春文庫)より
4167791013
No.92
(4pt)

思春期少女と母の女としての性に考えさせられた

川上ワールド炸裂でした。思春期の娘が豊胸手術をしたがる母とノートでしか意思表示をしない、不思議な関係。母からの愛情を欲しがっているが拒むということでしか表現できずに悩んでいる娘と卵によるぶつかり合いの表現には圧巻されました。
乳と卵 Amazon書評・レビュー: 乳と卵より
4163270108
No.91
(4pt)

思春期少女と母の女としての性に考えさせられた

川上ワールド炸裂でした。思春期の娘が豊胸手術をしたがる母とノートでしか意思表示をしない、不思議な関係。母からの愛情を欲しがっているが拒むということでしか表現できずに悩んでいる娘と卵によるぶつかり合いの表現には圧巻されました。
乳と卵(らん) (文春文庫) Amazon書評・レビュー: 乳と卵(らん) (文春文庫)より
4167791013
No.90
(5pt)

気持ちよいお話し

某雑誌で著者のコラムを読み、気になってこちらの小説を読んでみました。
東京生まれ東京育ち、関西出身の親しい友人がいるわけでもありませんが、この本の文体(口調?)は全く気になりませんでした。
それどころか、声に出してみるとなんと気持ちの良いこと!私は、憧れの関西弁ってやつを手に入れた気がして楽しくなりました。
母であること、女であること、一生まとわりつく「女性であること」という事実に、登場人物それぞれが向き合っていたり、ぶつけていたり。
著者の本をもっと読んでみたくなりました。
乳と卵 Amazon書評・レビュー: 乳と卵より
4163270108
No.89
(5pt)

気持ちよいお話し

某雑誌で著者のコラムを読み、気になってこちらの小説を読んでみました。
東京生まれ東京育ち、関西出身の親しい友人がいるわけでもありませんが、この本の文体(口調?)は全く気になりませんでした。
それどころか、声に出してみるとなんと気持ちの良いこと!私は、憧れの関西弁ってやつを手に入れた気がして楽しくなりました。
母であること、女であること、一生まとわりつく「女性であること」という事実に、登場人物それぞれが向き合っていたり、ぶつけていたり。
著者の本をもっと読んでみたくなりました。
乳と卵(らん) (文春文庫) Amazon書評・レビュー: 乳と卵(らん) (文春文庫)より
4167791013
No.88
(5pt)

関西弁で読みにくいかなと思ったけれど・・・

関西弁で読みにくいかなと思ったけれど、ぐいぐい引き込まれていって、あっという間に読んでしまいました。
川上未映子さんの作品を初めて読みましたが、とっても感動しました。
乳と卵 Amazon書評・レビュー: 乳と卵より
4163270108
No.87
(5pt)

関西弁で読みにくいかなと思ったけれど・・・

関西弁で読みにくいかなと思ったけれど、ぐいぐい引き込まれていって、あっという間に読んでしまいました。
川上未映子さんの作品を初めて読みましたが、とっても感動しました。
乳と卵(らん) (文春文庫) Amazon書評・レビュー: 乳と卵(らん) (文春文庫)より
4167791013
No.86
(4pt)

母と娘の細やかな心の中を感じました。

到着、早々あっという間に読み終えてしまいました。
母と娘の心のあり方をのぞき見したような感じです。
ありがとうございました。
乳と卵 Amazon書評・レビュー: 乳と卵より
4163270108
No.85
(4pt)

母と娘の細やかな心の中を感じました。

到着、早々あっという間に読み終えてしまいました。
母と娘の心のあり方をのぞき見したような感じです。
ありがとうございました。
乳と卵(らん) (文春文庫) Amazon書評・レビュー: 乳と卵(らん) (文春文庫)より
4167791013
No.84
(5pt)

話芸 お見事!

レビュアラーのどなたかがおっしゃっていたけれど、関西芸人のテレビ進出がなかったらこの本は読み進むのに難儀しただろう。彼らのおかげでこの本に対処するリテラシーが自然に培われていたのだった。わざわざ入門書や文法などを学習しなくても本書を楽しめたことに感謝。芸人たちもそうだけれど、著者の語りも物凄いものがあった。さすが芥川賞受賞作品だ。津軽弁も物凄い語り力があるのだが、残念ながら日本人の多くがそれを学習していない。大阪弁が第二標準語に迫りつつある現状で本文学は成立した。
表題を見たときどうして「ミルク&エッグ」とか、今風な言葉づかいをしなかったのかと思ったのだが、冒頭からそのわけが分かった。
胸のことを大阪では乳といい、卵(らん)は卵子と卵(たまご)が掛けてあったのだ。
レトリックというのだろうか、大阪弁のリズムでヴァイタリティックにまくしたてているなかで、斬新な比喩が次々と連発し、豊胸手術をする女の心理を掛け合い(弁証法)で分析し、大阪の下町を全国的に紹介し、姉妹、母娘らの心理を描写し、最後の大乱闘へ山場を持って行く構成・・・お見事です。

作品の出来とは関係ないけど、賞味期限が切れたばかりの卵を捨てようというのは違いますからね。全然、食べられますからね。うちの娘も捨てようとするけど、おとーさんは食べておなか壊してませんからね。もったいないことしないでね。
乳と卵 Amazon書評・レビュー: 乳と卵より
4163270108
No.83
(5pt)

話芸 お見事!

レビュアラーのどなたかがおっしゃっていたけれど、関西芸人のテレビ進出がなかったらこの本は読み進むのに難儀しただろう。彼らのおかげでこの本に対処するリテラシーが自然に培われていたのだった。わざわざ入門書や文法などを学習しなくても本書を楽しめたことに感謝。芸人たちもそうだけれど、著者の語りも物凄いものがあった。さすが芥川賞受賞作品だ。津軽弁も物凄い語り力があるのだが、残念ながら日本人の多くがそれを学習していない。大阪弁が第二標準語に迫りつつある現状で本文学は成立した。
表題を見たときどうして「ミルク&エッグ」とか、今風な言葉づかいをしなかったのかと思ったのだが、冒頭からそのわけが分かった。
胸のことを大阪では乳といい、卵(らん)は卵子と卵(たまご)が掛けてあったのだ。
レトリックというのだろうか、大阪弁のリズムでヴァイタリティックにまくしたてているなかで、斬新な比喩が次々と連発し、豊胸手術をする女の心理を掛け合い(弁証法)で分析し、大阪の下町を全国的に紹介し、姉妹、母娘らの心理を描写し、最後の大乱闘へ山場を持って行く構成・・・お見事です。

作品の出来とは関係ないけど、賞味期限が切れたばかりの卵を捨てようというのは違いますからね。全然、食べられますからね。うちの娘も捨てようとするけど、おとーさんは食べておなか壊してませんからね。もったいないことしないでね。
乳と卵(らん) (文春文庫) Amazon書評・レビュー: 乳と卵(らん) (文春文庫)より
4167791013