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切れた鎖
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切れた鎖の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.80pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全4件 1~4 1/1ページ
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田中慎弥さんの本です。 「不意の償い」「蛹」「切れた鎖」の三編がおさめられている短編集です。 いかにも純文学って感じで、一人称視点から、その心の動きをよく描いていると思います。 また、すこしキレてるっぽい感じといいますか、わだかまりのある感情を、長文でよく表現している感じがします。 また、親との桎梏というか、血縁の桎梏というか、そういうものを描いているのですが、 ただ、あまり大きな事件がおこることも、特段なく、純文学してんなぁ、というところでした。 あまり深く考えず読んだのですが、何度も読むといいのかもしれませんが、まあ、二度と読むことはないかなぁ…。 | ||||
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軽いようでねばねばするこの文章は何だろう、理解しやすいのか頭がおかしくなりそうなのか分からない話は何だろう 明るく胸躍る作品じゃない でも人間を裏切るような諦観さが魅力的に思える 罪の償いの描写が狂ってて良かった 数年後にもう一度読みたい本 | ||||
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父親の不在と、自分が父親であることに耐えられるかわからない不安。 それらをバックボーンとした、母であり娘である関係への憧憬と畏れ。 根っこにあるのは、狭い範囲で生き、そこから動こうとしない土着性。 本質的には、半径5メートルくらいの表現に拘った緻密な描写たち。 何かが欠けると、その欠け目が引っ掛かり動けなくなるのでしょうか。 | ||||
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本書で三島由紀夫賞受賞である。うち短編「蛹」で川端康成賞。これは短編の賞で、近ごろ若手に与えるようになった。表題作は、実に奇妙でグロテスクで、しかも締りがない。ただ、最近の三島賞受賞作の中では、比較的まともである。文章もきちんとしているし、筋は崩してあるし、グロテスクな場面もあるし、1980年ころの芥川賞受賞作のようだ。「蛹」は、カブトムシの幼虫が意識を持って語っているという、冗談みたいな短編だが、結局最近の芥川賞とか三島賞に、納得できないものが多すぎるので、たとえば「切れた鎖」が芥川賞なら、納得はする、という意味で、相対的だが、今後どんなものを書くのか、見てやろうという気にはなる。 | ||||
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