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緑衣の美少年
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緑衣の美少年の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.00pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全2件 1~2 1/1ページ
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どうでも良い事だが、今回のタイトルの元ネタはわからなかった。江戸川乱歩愛読者としてまだまだだな、と自戒。さて、このシリーズ、メインストーリーはグダグダで最早崩壊してると思う。中学校同士の抗争(笑)と言うのもムチャだが、謎の刺客沃野や今回スポットが当たった胎教委員会などから、個人的には意味不明でついていけてない。映画祭の目的やそこに探偵団が参加して上位入賞を目指す意味など、書かれてはいるけど、正直理解出来なかったのは私の読解力が足らないのだろうか。ヒロイン眉美が視力が良過ぎて失明の危機にあり、映画祭に参加出来ないくだりも、出品作を後から一気に鑑賞する状況を作るためのリアリティ皆無な設定で、笑うしかない。又制限のある条件で芸術作品を作って各団員の個性を競うのは「パノラマ島美談」の二番煎じでトホホな展開だが、トリを務めた小五郎団長に救われた。眉美が目への影響も顧みず泣いてしまった彼の作品のメッセージ性は素晴らしく、これだけで読んだ価値があったと思う。恐るべき小学生だ。 | ||||
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短編映画の製作に取り組むという本作ですが,主人公が単独行動を強いられる展開や, 引いた立ち位置から団員たちを見つめ,彼らの作った作品に一つずつ触れていく様子は, にも似ており,切り口や言葉遊びに著者らしさはあるものの, さすがに二度目では単調に映るなど,ただページだけが消化されているようにも思えました. 一方,一人になったことで見えた自身の,彼らの,そして団の姿と芽生える複雑な感情. 片や,「見方を変えれば」という彼らからのメッセージは,そんな彼女に何を見せたのか. 巣立ちを匂わせ,次に向けて「最後の」と告げる姿は,膨らむもう一つの問題とも合わさり, 少しの苦さと寂しさを抱かせる幕引きは,もしやの終わりまで予感させるものとなっています. なお,表題作とは別の短篇『美少年盗賊団』については,賑やかなやり取りを中心に進み, そこにちょっとした皮肉を交えての結末は,これまたシリーズらしさを覗かせる一篇でした. (こんなことをやってるから…と,現在進行形である彼女の問題のことも頭をよぎりましたが) | ||||
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