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上野池之端 鱗や繁盛記
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上野池之端 鱗や繁盛記の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.06pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全18件 1~18 1/1ページ
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心持ち一つで空気が変わる。 流れに曇りがなければ清流になる。 読む程に優しい気持ちになる、そんな読了感です。 | ||||
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連れ込み旅館の体で、話が始まりましたが、実は25年経過の料理屋で工夫された鰻茶碗なる茶碗蒸しが売りの料亭一歩手で、若旦那がそれぞれに起こる事件に仲居と共に解決をする物語です。 | ||||
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寂れかけた料理屋鱗やに奉公に出たお末だが先輩女中からの苛め、客からの叱責に耐えながら懸命に働く。 大店の女将の修行をうけ徐々に馴染んでいく。 店も活気好付き客足も伸び繁盛を極めて行く中、この店の過去の忌まわしい出来事に翻弄されていく。 登場する料理の内容よりも鱗やの過去の火事、不審死などが浮かび上がるにつれ事態は急変していく様が中心になっていく。 再生鱗やの運命を知るためにも続編なりを期待したかった。 一般文学通算2716作品目の感想。2023/01/29 09:35 | ||||
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どこか山本一力さんの作風を思い起こさせる。疲れている時などには癒し効果は大。 | ||||
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最初はうら若い女の子が奉公先でいびられて嫌な気持ちになって読むのをやめようかと思いましたが、最後まで読んでよかった。 余韻の残るラストは、これからの行先を希望をもって想像できるような一文でした。 全てのしがらみが解けたんだよ、と言わんばかりの八年桜。 八十八朗という名にも、なにか掛かっているのでしょうか。 主人公のお末の奮闘と若旦那の冷静さでどんどん鱗やが良くなっていく様も、それと同時に感じる不安も、すごく入り込めました。 脇を固める登場人物も非常によかったです。 さらりと読める作品でした。 | ||||
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江戸風情を感じながら楽しく読めます | ||||
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傾いたお店を盛り上げていくという大本の筋に、若旦那やそれぞれの登場人物の描写とその背景が加わり、とても引き込まれました。 「まるまるの毬」が面白かったと思う人には是非読んでほしい1冊です。 | ||||
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次回作は無い気はしますがその後の展開も読んでみたいです | ||||
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以前に読んだことを忘れて新たに買ってしまいました(^^; 2度目でしたが、早く続きが読みたくなる、気持ちがほっこりするいいお話です。 | ||||
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ネタバレなりますので,内容は記載しません.ほかの方のレビューで、小説の雰囲気は伝わることでしょうから。本書文庫版の「解説」は,国文学者で文芸評論家の島内景二教授です.源氏物語など中古文学(古本ではなくて、平安時代の文学のことです、もちろん)の専門家ですが,主人公のなまえ「すえ(末→須江)」にひそむ文学的出自や,竹取物語,因幡の白うさぎのモチーフとの関係など解説されて,目からウロコです.すぐれた文学作品は、必ずそれに先立つ文学的背景や伝統を踏まえていることが理解できるでしょう。本歌取りとか歌枕は有名ですが、民族の大切な文学的モチーフとか歴史的人物がありますよね。さらに解説文中で太宰治と三島由紀夫の作品のとらえかたまで話が広がり,小説と詩のちがいとはなにか(島内先生によると本書「鱗や繁盛記」は,完結した小説ではなく余韻を深く残し読者の想像力の世界に展開する抒情詩である,との立場でしょうか),救済を必要とするもの,救済をもたらすものはなにか,という論旨は,たかが人情時代小説と思って軽く読み始めたわたしを打ち砕いたのです.この解説だけでも,まちがいなく,一読の値打ちがあります.この解説はネタバレにならないよう工夫されていますから、これだけ立ち読みも、ありです。そして,島内先生と全く同意見ですが,小説としての本書,救済の物語としての「鱗や繁盛記」は,まったく道半ばです.「余韻を残している」だけではすまされない,ひとつの文学的な課題が提出されています。.現代の小説読者である私達のために,ぜひぜひ,続編が必要なのです。以上,本書を読んでいない方にはおそらく意味不明のレビューで申し訳ないです.過酷な運命のなかで,人間が成長し傷つき手を差し伸べあいすれ違いむすばれる,大きな救済を予感させる,味わい深い時代小説です.読み方によりこうも違うのか,予想外の読後感を与えてくれること間違いなしです. | ||||
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西條奈加さんの本を図書館で偶然見つけて読んでからの急激なファンの一人です。 この本もすごく面白かったのに、星1つとか2つとかにしてる人の気がしれない、と思ってレビュー書いてます。 単なる料理茶屋の話ではなく、ちょっと深い?話が主で(詳しく書けないところが難しい)、西條奈加さんが書かれてる本は全て優しさみたいなのがあって、この本もそんな感じでハッピーエンドになってます。 読後感が良く、次々と西條さんの本読んでますが、今のところ全て面白くてオススメです。 ほぼ、感動して泣ける話です。 出てくる登場人物も素敵で。 どうオススメしたらいいのかわからず文章下手ですが、面白く感じない人もいるみたいなのが悔しくて、星5つでレビュー書かせてもらいました。 | ||||
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6つの章からなる話で、各章が概ね完結型のストーリーになっている。全体を通じて大きなサスペンス物にもなっており、最後までワクワクして読める。ホロっとする話もあり、スリリングな場面もあり、楽しい。 料理茶屋の話なので、料理に関する記述が多く出てくるが、それほど美味そうに感じなかったのは残念。映像化(テレビドラマ化)した方が、もっと魅力が出るように思う。 | ||||
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コンディション:非常に良い、表紙にわずかなスレ、使用感が確認できますが紙面の状態は非常に良好です、とありましたが、しおりの紐が千切れていました | ||||
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著者の「恋細工」という作品を以前読んだことがあり、内容の詳細は忘れましたが、なかなか良かった記憶があるので本書を手に取りましたが、正直言ってそれほどでもない作品と思いました。 料理屋の繁盛記にしては主人公の「お末」の繁盛に対する貢献度がそれほど大きくなく、サクセスストーリーとしての痛快さがあまり感じられません。それに話が進むにつれておぞましい事実が明らかになっていき胸糞悪さを覚えました。もしこれほどの因縁が明らかにされたら料理屋として再起不能レベルのダメージを負うだろうとわたしは見ます。とてもこの物語の結末のようにはいかないだろうと思えてなりませんでした。 2017年8月24日追記 当初は星3つにしていましたが、その後に読んだ他の本と比べてそれほどでもないように思えてきたので星を一つ減じます。 | ||||
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宇江佐真理さんの新作が読めなくなって寂しかったのですが、 何気にアマゾンさんでこの作品を見つけて読んでみました。 いろいろな賞を取られているだけあって文章はとてもしっかりしていて、 内容も登場人物もよく吟味されていて、次は次はと夢中になって読み終えました。 宮部みゆきさんまでも複雑でなく、宇江佐真理さんのような市井のにおいプンプンでもなく その中間のような作家さんでとても気に入りました。 続編を期待しております。 * ちなみに「新潮文庫」さんは今でも非常に良い紙を使用されていますね。 以前、山本周五郎の作品を読んでいた時は、気がつかなかったのですが、 最近、H社の新書サイズのロマンス本を読んでいると特にそう感じます。 本についている「紐しおり」も便利ですね。 歴史ある出版社さんの心意気を頼もしく思います。 | ||||
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十三のお末は江戸の料理屋『鱗や』に奉公していた従姉のお軽が良縁に恵まれ辞める為そのあとにと伯父に熱心に勧められ、信州の片田舎から頼る人とてない江戸へ。出て来てみれば・・・。お軽は店のお金を持ち出し駆け落ちし、『鱗や』は番付に載るような料理屋とは程遠い連れ込み宿同然の店だった!旦那や女将・若女将、使用人までもがどこか投げやりで料理も即席料理という有様だった。帰るに帰れず慣れない仕事に涙しながらもお客様の為にと働いていた寒い日、代わり映えのしない冷たい即席料理にお客から「熱々の蛤鍋を」と乞われ、うっかり左手を鍋で火傷してしまった。若旦那に火傷の手当てをしてもらううち『鱗や』をどんな店にしたいかと聞かれ二人で相談しあうことに。明るい光を見た思いのお末にお客の煙草入れを盗んだとの嫌疑がかかるも若旦那に助けてもらい疑いが晴れる。これを機に若旦那の改革が始まりお末達も行儀見習いに出されたりと忙しい日々を過ごすことに。日々『鱗や』が変わっていくのに喜びを覚えていたら、どうも『鱗や』には秘密が。幽霊騒ぎまで起きて先代の死にも疑惑が。真相を探っていくと、どうにも若旦那の出自に不審な思いが沸き上がる。八年桜の花見の宴の折、若旦那が・・・。 | ||||
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この作者さんは結構好きな方で、本書も一応面白く楽しめたことは楽しめたのですが、あれ?部分と引っ掛かる部分がいやに沢山目についてしまった。 殆ど「連れ込み宿」だったのに、そこの女将と旦那と娘が「道楽」にかまけてられるのは何故?「連れ込み宿」ってそんなに利が厚いの? 「サボってる刻の方が長い」という怠け者ぞろいの奉公人の「向上」の心情や過程が殆ど描かれてないので、とんとん拍子に店が良くなって行くのが腑に落ちない。 お末の冒頭での「苦労」は慣れない奉公先での通常の苦労だと思っていたので、クライマックスで「死ぬ事ばかりを考えていたが救われた」に繋がらない感じ。 お末が「目上の人達の心情を先読んで解説する」のが少々鼻についた。合わせて「目上の人への遠慮会釈ない質問」も。不躾な質問に律儀に素直に答えるのにも疑問。「お前の知った事じゃない」って答えそうな相手だとなおさら…。 「若いのにしっかりした仲居」の接客場面で「なりますが・思いますが・できますが」の、末尾まできちんと言わない語尾の連発…書き言葉と話し言葉は違うのは分かっているつもりですが、「語尾まできちんと言わない」が「しっかりした仲居」の言葉遣いには思えない。 江戸と水戸って徒歩の時代に2日で行けたの? 我ながら重箱の隅つついてる感じがするのですが、どうにもそっち方向にスイッチ入ってしまったらしく、気になりだしたら止まらなくなってしまいました。 | ||||
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久しぶりに面白い!なんて思いながら一気に読んでしまいました。 | ||||
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