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(短編集)
噛みあわない会話と、ある過去について
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噛みあわない会話と、ある過去についての評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.02pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全45件 1~20 1/3ページ
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途中までしか読んでいませんが思わずレビューしたくなりました。多分、私にも登場人物のように心当たりがあるからだと思いますが、読んでいて、こんなにも不快感があるお話は初めてです...。話の内容も、最初はどっちが悪いと一方的に決めつけることはできないと思いましたが、途中で「私自身が一番安全なところで誰からも批判をもらいたくない卑怯な奴だからこの考えになっているのかもしれない」と気付かされました。人間の奥底に隠れている無意識な悪を丸裸にする一冊です。強烈な自戒をさせてもらいました。ありがとうございます! | ||||
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ホラーといえば、ホラーです。人間の心理的な要素が見える怖さ。こう思ってたのに、あなたはこうだったの?という感じの本。その書き方がすごくぞっとします。リアルなので。辻村さんのホラー的なミステリーの本は久しぶりに読んだので、大満足です。 | ||||
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何気ない日常を怖いと心底思った | ||||
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噛み合わない会話の根には幽霊の存在がある。会話の糸口から紐解いていくと、重なる景色もあれば別の言葉が生まれる瞬間がある。同じ時間を過ごしていても、見えているものが違う。自分の過去と向き合うきっかけをもらった気がする。 | ||||
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辻村深月さんが大好きです。どの本を読んでも必ず満足します。身近にある人の怖さにゾクゾクします。 | ||||
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おもしろかった。特に1話目。 他もおもしろいですが、2話目と4話目が被っていたので少し残念でした。 3話目のオチは??でしたね。 | ||||
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印象的だったのは「パッとしない子」というお話。 門の色をどうしたかについて、主人公は絶対的に自分の記憶を事実だと信じているが、相手は断じて違うという。 私たちにはどちらが本当かわからないけど、事実と信じているそれは、自分の都合がいいように無意識に改竄されているのだろう。 | ||||
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この作品は完璧なホラーだ 逃げ場の無い主人公に襲い掛かる、過去からの復讐 血も臓物も出てこないが、ここまで心胆寒からしめるのは素晴らしい | ||||
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読んでいると他人に対する不信感お化けみたいなものが肩に乗っかってくる気持ちがしますが 解説を読むことでお祓いが成されます この解説はいいものだ | ||||
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傲慢と善良の本を読んだからか、 どの話も傲慢と善良をテーマとしていそうな感じがする。 どちらの登場人物も自分の中に巣食っている部分があるなぁ、、。 | ||||
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この人はこうだと決めつけるのは楽だけど、人間そんな単純じゃない。知らないうちに加害者になってるかもしれない。そんな怖さを感じる話。面白かった! | ||||
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この短編集の中で、「パッとしない子」というお話が、数ヶ月経っても頭から離れない。一昔前なら“仇討ち”、今なら“復讐”と言える内容だが、読者にとっては、痛快と思う人もいるだろうし、恐怖と取る人もいるだろう。立場によってこうも受け取り方が違う過去の記憶。昔傷つけられた人に、こんなふうに復讐出来たら小気味良いだろうな‥と、ふと思う。凡人の私には到底叶わぬことだが。辻村さんの小説は立ち止まって考えさせる工夫がある。うまいなぁ‥。 過去の記憶を美しいままに留めておける人は幸せである。でも、この短編集は、過去にメスを入れる他者が現れることで、自分の良き思い出と自信が壊れて行く瞬間を見せつけてくれる。ミステリーとしても充分読み応えある。特に、今まで私は誰にも何も悪いことをしていません、という方にお勧めです。 | ||||
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人間関係、お互いの気持ちのズレは付き物。 それを改めて感じられる作品。 スカッともするし、ゾッともする。 自分もそうやって実は嫌いだった、って相手もいるし、実は嫌いだった、って思われてることもあるだろうなと。 臨床心理士の解説がとてもよかった。 | ||||
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辻村作品好きで、短編は初めて読んでみました。 レビューや解説で、怪談、ホラーと言われているのに、納得。 どれも身に覚えのあるような話で(設定とかは違えど)自分がやっててもおかしくないな…とゾッとしました。 私も大人になって、言葉には気をつけているつもりですが、噛み合わないときは噛み合わない。誰が良いとか悪いとかじゃないですよね。人がみんな持っている幽霊との付き合い方についてかんがえさせられました。 | ||||
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短編なのでサラッと読めます。 誰もが"あるある"と感じるはず。 今思えば子供の頃「友達に迷惑かけたな」とか「今思うと酷かったかな」とか大人になって客観的に過去の自分を振り返るとそう感じることはありませんか? 私は少なからずあります。加害者としても被害者としても。 当時は意地悪されて悲しかった事が、大人になって考えると自分が悪かったと思うこともあれば、当時は悪気なくやっていた事が相手にとっては辛かったんじゃないかと。 そんな風に思い出の"解釈"は時と共に変化します。 それは当事者同士が噛み合わないこともにもなるでしょう。これからの発言や行いに対してもこの先この繰り返しなんだろうなと思う。 ※以下ネタバレ含みます ◻️◻️ナベちゃんのヨメ◻️◻️ ナベちゃんとその嫁の失礼とも思える態度にも主人公は感情的にならずにナベちゃんのことを思い出から分析する冷静さが良かった。その分析が当たっているかどうかは分かりませんが、周りの友達が悪口で盛り上がる中で分析する様は大学生から大人へと成長した姿に見えました。 ◻️◻️パッとしない子◻️◻️ 正直胸糞悪い気持ちになった。主人公よりも高輪くんに。余りにも悪意があり過ぎではなかろうか。彼の周りで主人公の評価は低かったのかもしれない。しかし、過去のことをあそこまで言ってしまうのは甘えにも感じた。 主人公にとってはあやふやな記憶を悪意に満ちたものと言い切り、今後、教師としてやっていく自信を無くすほどに仕返しをしただろう。でもそこまで言うか?と私は思った。 いつか、この時のことを逆に仕返しされるんじゃないか?とも感じる。 もし、十数年経った時に今度は高輪くんが責められたとしたら、その時は高輪くんは何ていう? 「そんなつもりはなかった」「そんなこと言った?」と思うんじゃないでしょうか。 高輪くんは子供のままに感じた。 小学校の教師に嫌な思い出なんて誰にでもあるだろうことをここまで執着するのかとも。 ◻️◻️ママ・はは◻️◻️ 世にも奇妙な物語でありそうな不思議で不気味な後味でした。 親に対する想いなど、スミちゃんの言っていることにはとても共感できた。 ◻️◻️早穂とゆかり◻️◻️ "パッとしない子"と同様です。ゆかりに対して嫌悪感を感じました。 早穂も仕事相手にタメ口だったり取っ掛かりは悪かったと思う。しかし小学生の頃のことをここまで持ち出すとは…。 正直、こう言う性格だからなんじゃないの? ゆかりは根本的には変わってないんじゃない?と思いました。 仕事が絡むことで周りを巻き込んだ仕返しとはいかがなものかと。 | ||||
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端的に言うと『いじめた側』が『いじめられた側』を昔のように馬鹿にしようとしたら、『いじめられた側』の復讐にあう、という話です。その復讐の内容が現代っぽくてヒヤッとしました。 | ||||
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誰かが何気なく言った一言が、一生忘れられないような傷になることがある。私にもいくつかある。言った当人は、そんなことを言った記憶すらないだろう。反対に、自分も誰かに、全く無意識に、ひどい言葉を言って恨まれているかもしれない。言葉って怖い、ということを突きつけてくる短編集。短いけれど突き刺さるものがあった。これを機会に、本当に言葉遣いは慎重にしようと思わされる。 | ||||
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行動に出るかどうかではなく、それぞれの視点、考え方の違いを明らかにしているところに、この本の面白さがあると思います。 ナベちゃんの話なんて面白く、さすが辻村さん上手に書くなあ、と感心してしまいました。 話がいくつかあるので、皆が色々な立場で、感情移入して読めるのではないでしょうか? 既視感のある話。。。私はどちらも悪者にしたくない、という気持ちで、読みました。 「真実はひとつなのか」、「強者、多数派が正しいのか」、反対に「弱者が正しいのか」など、考えさせられましたし、そもそも「正しいってなに?」ってことも考えます。 自分の正義なんて、状況によって変わるもの。それをあぶり出しているのがこの本だと思いました。 すみません、最後の話がもの足りず、星を一つ減らしました。 | ||||
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自分が追い詰められるようで怖いです。 ・何気ない言葉、態度、噂話が相手を傷つけているかも知れない ・相手はそれを根に持って復讐の機会を狙っているかも知れない ・傷ついたら同じことをしてやろうと思う自分がいる と感じたからだと思います。 時間が経つと自分の都合のいいように記憶が変質するところも怖かったです。 あと、私は初版限定の直筆コメント入り特製しおりが欲しかったので、kindleで はなく、本屋さんで実物をみて購入しました。しおりは気に入っています。 | ||||
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この小説を被害者の復讐だの強者になって殴りかかってるだのって ちゃんと読んで内容を理解してる人間なのかと疑いたくなる パッとしない子にしても早穂とゆかりにしても加害者には加害者の意識など何もないまま 被害者に対してさらに傷口に塩を塗るような言動を重ねてバッサリ斬られてるだけの話 信じられないような無神経さというホラー、普通の神経をしていたら自分が心無い事をした相手にインタビュー依頼なんてとてもできないし。 加害者が自分の中で都合よく記憶を捏造したストーリーを吹聴して回っていることを被害者が知ったらどう思うかとか考えないんだろうかと思う。 そして松尾美穂にしろ湯本早穂にしろ最後には被害者に対しての反省や後悔などなく恨まれるなんて筋違いだの私のせいじゃないなどと逆ギレし自己保身に走る。 最後まで噛み合わずに理解しないままの人間が被害者に拒絶を宣言されただけの話 | ||||
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