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羊と鋼の森
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羊と鋼の森の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.87pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全382件 201~220 11/20ページ
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何気なく手に取ったのが、運のつき。いっきに読破してしまいました。気持ちの機微やピアノの調律などのテクニカルな表現にも違和感なく読めて読後にほっこりと出来る秀作でした。 | ||||
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羊と鋼と森の関係が読み進めていくうちに次第とわかるようになり、ストーリーとしても一人の青年の成長物語で読みやすいです。特にピアノの音色の描写があたかも音色が聞こえてくるように感じてしまうのは作者の表現力が素晴らしいといえる一冊です。 | ||||
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本屋大賞を獲ったときに、文庫になるのはしばらく先だろうから手に入れることの出来た文庫本「スコーレNo.4」をとりあえず読んだ。宮下奈都初読み。普通の少女が、家族や従兄弟や仕事の先輩に刺激をもらいながら、生涯の仕事と伴侶を得る話。王子様も出てくるし、主人公の隠れた才能も開花する。筋書きだけならば、少女マンガにもなりそうな話だったけど、文体が簡潔で、とっても文学していた。今回の主人公の目指す理想「明るく静かに澄んで懐かしい文体、少し甘えているようでありながら、きびしく深いものを湛えている文体、夢のように美しいが現実のようにたしかな文体」に近い。なるほど、こういう作家なんだと思った。 今回、満を持して現代エンタメ書物の最高峰の賞をとった作品を読んでみて、その変貌に驚いた。たどり着いた「出来」は95点ぐらいだろうか(←エラソーだけど、素人読者の特権です)。主人公は、マンガのように凄い才能を開花させたわけではない。王子様ならぬお姫様も出てこない。なんらかのコンクールで優勝するとかの目立ったクライマックスもない。それでも、「スコーレ」よりも、さらに登場人物や環境を魅力的に、美しく現実的に、きびしく深く掘り下げて作っていた。 ピアノが、どこかに溶けている美しいものを取り出して耳に届く形にできる奇跡だとしたら、僕はよろこんでそのしもべになろう。(26p) ピアノを小説と言い換えれば、それはそのまま作者の願いだろう。 もちろん、これは見事なお仕事小説である。先輩がこんなにも丁寧に教えてくれて、主人公がこんなにも好きなことに没頭できる仕事に就く幸運は、わたしにはなかったけれども、何処か「懐かしい」と感じるのは、それに近い経験が少しだけ私にも昔あったからだ。 どのページをめくっても、詩のような文章が並ぶ。原民喜の理想に近づいているのかもしれない。行間に多くのことを語っているのもその現れではある。 ただし、主人公の外村くんも気がついていると思うが、有る程度合格点を出したあとに、板鳥さんの域に達するのは、近いようで、おそらく遥かに遠い。板鳥さんは「こつこつ、こつこつです」というだろうけど。 蛇足だけど、作者は目指していないかもしれないけど、このままの文体でそれまでの本屋大賞「鹿の王」や「村上海賊の娘」みたいなファンタジーや歴史物を描くのはむつかしいだろう。この文体で、果たして何処まで「世界は広がるのか」、またしばらくして彼女の作品を読んでみたいと思う。 2018年3月読了 | ||||
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天の川の橋の「カササギ」、ピアノとピアニストをつなぐ「カササギ」、それを集める僕の「仕事」。森の中の体育館のピアノが、とっても印象的でした。オーケストラの基準は448ヘルツ、学校のピアノは440ヘルツ、モーツァルトの時代のヨーロッパは422ヘルツ。専門的でドキドキしましたし、和音と由仁の姉妹には、胸が熱くなりました。調律師、『蜜蜂と遠雷』でも思いましたけど、超プロジューサーでもあるんですね。感動しました。 | ||||
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鋼 という単語から受ける印象が、この本のイメージを悪くしていました。 ピアノ調律師の話ねぇ。気乗りしない。 本屋大賞受賞作品ということなので、敬意を表し読んでみました。意外にも、本の世界にどんどん引きこまれてゆく。 ピアノという楽器と、その音色。あらためて、ピアノリサイタルを聴きに行きたくなりました。ボ~ッと聴きながすのでなく、全身耳にして、一音一音の美しさを味わってみたい。 本の感想になってないかもしれませんが、まぎれもなく、この本のおかげで、大宮ソニックや、芸術劇場に通っていた当時のことが思い出されてきました。 クラシック音楽に興味のある人はもちろん、ない人もぜひ読んでみて下さい。 | ||||
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こんなにも綺麗で素敵な世界があるのだと、驚かされました。映画では決して表現することが出来ない奥ゆかしい言葉遣いがとても心温まりました。久しぶりにいい本に出会えたと思います。 | ||||
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本屋大賞受賞作は読んで楽しい、 エンターテイメント性の高い作品が多い印象だったので、 本作は少し意外な読み心地だった。 低いトーン・テンションで物語が展開され、 物静かな主人公・外村の調律師としての成長を じっくり味あわせる作品だった。 内省的で生真面目な彼は、真摯に仕事に取り組む。 そのひたむきさに触れ、 自らの人生を賭したいと思うものに出会えている幸せ、 やるべきことが見つかっている幸せを感じることができた。 私自身に当てはめてみる。 今の仕事、元々やってみたくて始めた仕事だった。 もっとやろう、彼みたいに。 少々慣れてきて、惰性になっていた部分があった。 初心に戻ろう。 こんな気持ちにさせてくれた。 外村は職場の憧れの調律師である板鳥に 「調律って、どうしたらうまくできるようになるんですか」(p.61) 「板鳥さんはどんな音を目指していますか」(p.64)と尋ね、 先輩調律師の柳に 「あの、怖くなかったですか。駆け出しの頃、もしもこのまま調律が うまくならなかったらどうしようかと思いませんでしたか」(p.137) 「調律にも、才能が必要なんじゃないでしょうか」(p.138)と尋ねる。 こんなにもまっすぐにぶつかっていく外村がまぶしく、懐かしい。 私も、こんなこと考えていたな、と思いつつ、 答えが私の中で出ていない問いもあることに気付く。 忘れていた初心を思い出させてくれる良作だった。 「この仕事に、正しいかどうかという基準はありません。 正しいという言葉には気をつけたほうがいい」(p.21) 「知らないっていうのは、興味がないってことだから」(p.39) にも惹かれた。 魅力的な言葉が散りばめられた作品でもあった。 | ||||
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本屋大賞は馬鹿にならないなと思いました。 主人公の人柄、仕事に対する向き合い方がとても純粋で、ひたむきで、心が洗われるようです。(自然の描写が多くあるのも手伝っているかもしれませんが。) 恋愛要素やミステリー要素のようなワクワクさせられる要素がないにも係らず、そんな主人公に幸せになってほしくて、どうなるんだろうと早く先を読みたくなります。 | ||||
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国立中学入試問題で出題されたのですが、きれいな作品なので購入しました。音よりも色彩と香りを感じました。 | ||||
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久しぶりに最初から最後まで面白い本をよんだ。 ずっとクライマックスみたいにさらっとよめる。 なのに内容が濃くて気づいたら森の中を歩いているみたいな音の中を彷徨っているような感覚になりました。 調律というあまり詳しくない分野ですがすごく興味をもちました。 すごくおすすめします | ||||
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高校生の時、偶然ピアノ調律師の板鳥と出会って以来、調律に魅せられた外村は、念願の調律師として働き始める。苦しみもがきながらも個性豊かな先輩や、双子の姉妹に出会い成長していく―。 主人公・外村の苦悩と成長を描いているこの作品。物語は実に淡々と進んでいくが、読みやすい文章と丁寧な情景描写につい引き込まれて、あっという間に読了。 外村の調律師という仕事に対する真面目さが眩しく、何気ない会話の中で時折表れる名言にハッとさせられる。 静かだが、温かな感動が染み渡る、そんな作品。ラストシーンは感動すること間違い無し。 | ||||
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奇妙なタイトルだなと思いながらも購入しました、これまで本屋大賞受賞作に「ハズレ」がなかったから。ストーリーに起伏はないものの、緩やかに上昇し続け、最後にやや高みに昇るといった読後感の良い小説でした。 主人公が育った森が、「羊、鋼」からなるピアノと同化していて、絶妙なタイトルだと思います。 残念ながら音楽的素養のない私ですが、美しい音について語る登場人物たちの思いは感じ取ることができました。 | ||||
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読む前はタイトルの意味が全く検討がつかなかったが、読み初めてピアノの調律師の話だとわかり、それだけで非常に興味をそそられる素材だと思った。その出来は期待に違わぬもので、調律師という仕事に入った若者が悩みながらも着実に成長する姿が、爽やかに描かれていて、読後感もよかった。 では、当然五つ星かというと、残念ながら物足りなさが残ったのも事実。その理由は、主人公だけでなく脇役のキャラクターが、すべて想定通りだから。最近の女性作家が描く男子はいつもこんな草食系のキャラのような気がする。どっかで聞いたような会話、どっかで見たような進行で、驚きがないのだ。 最後まで楽しく読んでおいてこんな厳しいことを言うのも失礼かもしれないが、ピアノの調律師という魅力的な設定がなければ、もっと厳しい評価になっただろう。 | ||||
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ピアノの調律師という日頃からその存在が目立たない職業を知る良い機会になりました。登場人物の個性もよく書かれていて、楽しく読ませて頂きました。 | ||||
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調律師についての描写が分かりやすく、心理描写も素晴らしい。 この作品が映像化されるのは当然だな。 絵になる小説です。 | ||||
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この本が本屋大賞の候補作となり、本屋の店頭に山積みされた時から気になっていた本でした。 「羊と鋼の森」と言うタイトル、本の装丁、すべて魅力的でした。 しかし、宮下奈都と言う作者は全く知りませんでした。 調べてみると、それなりの経歴のある作家の様でした。 今回、文庫化になった機会に読んでみることにしたのですが、読み始めた途端引き込まれてしまいました。 ピアノの調律師と言う特殊な職業を通して、若者が成長してゆく姿が見事に描かれていました。 山で生まれ森の中で育った主人公は、どうも周りに友達らしき人はいないようです。 そんな中、3人の個性的な同僚たちと少しづつ、いろんなトラブルを経ながら、心を通わせ同僚としていろんな形でサジェスションをしてくれます。 そして何よりも、双子との出会いが主人公を何よりも成長させ、彼の道を定めます。 「調律」とは何か? 彼は悩み続け苦悩する中で、彼らからいろんなものを受け取り掴んでゆきます。 「調律」の要素として、ピアノがあり、楽器の据え付けられている環境があり、そして何よりも演奏者がいます。 カーテン1枚で、音の吸収は大きく変わってきます。 演奏者の弾き方を最大限生かすためにも「調律」は変わります。 今まで全く知らなくて、初めてそういうものかと思ったのは、「純正律」と「平均律」の話です。 和音をきちんと聞かせるには、「平均」に調律しては正確ではないというのです。 又、音楽で使われる音は、少しづつ高くなっているということも知りませんでした。 それにしても、この本は良く取材されているし、エピソードが実に巧妙に組み合わされており、見事に主人公は「成長」してゆきます。 やっぱり、本屋大賞を取るだけの本でした。 | ||||
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開いた瞬間から「私にとって大切な本」になる予感がした。きっと人生に迷ったとき何度でも私を支えてくれる本に。 沢山の文章の海を泳いできたのは、こんな一冊に出会うためだったのだと、心が震える。人生で三冊目の何度でも読み返したい宝物みたいな本。 ページを捲っている間中幸せだった。 | ||||
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読みやすく美しいお話。素朴で不器用な主人公、圧倒的に上を行く憧れの先輩、美少女姉妹など、読者を引っ張りこむ要素は抜け目無い。が、調律師の業務を精神的な部分まで踏み込んで描いたことで、物語に深みと説得力がそなわったように感じる。実際の調律師に話を聞いてみたくなる、ピアノの神秘的魅力も伝える快作。 | ||||
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休日という事もあり、一気に読み切りました。ピアノは弾いたことも、調律の事も知識なかったですが、最初から最後まで引き込まれました。素晴らしい小説だと思います。 | ||||
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いい作品を読んだな、と嬉しくなりました。 文学作品を人にたとえるのは変かもしれませんが、同じ時期に読んだピアノコンクールを題材にした小説が、饒舌で表情豊かな華やかな人物だとすれば、こちらは寡黙で思慮深い人を思わせる物語でした。甲乙はつけられませんが、私はこちらが好きだと思いました。 登場人物はいずれも輪郭がくっきりとして、職場の先輩たちも、憧れの板鳥さんも、出番の少ない社長でさえ、その性格や風貌や声の調子まで思い浮かぶようでした。 若者の成長物語は終わらせ方が難しいと思いましたが、希望の持てる、でも行き過ぎないよい結びで、満足して本を閉じました。 | ||||
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