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青くて痛くて脆い
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青くて痛くて脆いの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.60pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全94件 41~60 3/5ページ
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理想も思考も行動もまるで違う2人は、実は感性がタイトルの通りで加えて愚かな若者です。法律はともかくモラルを超えてしまった主人公は自分の正義を行います。結果は望み通りに進みますが、そこで自分の想像し得なかった相手の正義に直面して困惑し、それでも攻撃の手を止めることができず終焉にたどり着きます。 絶対の善や絶対の悪はこの物語にありません。人は自分の中に理想を掲げますが、もちろん理想に反する面も同時にあります。自分の理想や正義が他者にとってもそうであると限らない、その違いを受け入れるのは大切なものを失った後だったりします。 ラスト、秋好の行動の真意が尾を引きます。許せたのか、未だに遺恨を持っているのか、後悔しているのか、何かに希望を持っているのか。 彼女を呼び寄せたのもきっと川原でしょう。救いのない青春の終わりですが、それでも主人公と秋好がわずかな光に向かい前を向いていくことを願わずにいられません。 | ||||
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恥ずかしくなってしまうほど純粋に理想を語る秋好を見る田端の心が「痛い(引く)」「憧れ」「失望」「羨望」と激しく変化していく様が、実際の行動となって現れる点が、本作の特徴であり、魅力です。 冷静で、控えめで、特に目立ちもしない田端が時に極端な行動に出てしまう様子は、この時期の青春をリアルに詳細に繊細に具現化したものだと感じました。 「二人とも、ちっとも痛くなんかないよ」と読み終えて心から思いました。 | ||||
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大学生の男女がサークル活動を2人で立ち上げるお話。 女性のほうは授業中にわざわざ授業を中断してまで持論を述べるのですが、その内容が小学生でも言えるなあといった内容で、その出だしからガッカリ。せめてその彼女の持論に魅かれるものがあり、主人公の男性が彼女に魅了されるというようなスタートならまだ読もうという気になったのですが・・。 しかも彼女と主人公が立ち上げるサークルが何を目的としているのかよく分からない。 ここで急に3年後になり、内定を取った主人公は、自分たちが立ち上げたサークルが今はすっかり様変わりしたのが気にいらないからと、卒業までにけじめをつけると言い出します。 話の筋がつながっているようで全くつながっていないし、彼女はもうこの世界にいないと書いてあったのですが、なぜ急に消えたのか、そもそも自分に時間ができたからといって、なぜ自分が抜けたサークルを今更変えようとするのか。 そのサークルを就職活動に利用する人がいて何が悪いのか・・疑問だらけでここまでで読むのをやめました。 あと、登場人物があまりにも周りのことを考えていないので、この物語は調和が取れていないのだと思います。 授業中に発言をする彼女ももちろんそうだし、主人公の彼も人の意見に拒否をしない主義だから自分に声をかけてきた彼女と嫌々付き合うのも、基本的にみんなが自分のことしか考えていないのだと感じました。 せめて主人公の彼がどうしてそんな主義になったのかも説明がこの時点でないと感情移入ができません。 以上の理由で私にはこの小説の世界が理解できずに読むのをやめましたが、好みの問題もあると思うので星2つで。 | ||||
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悲劇的な結末の話ではなくてとりあえずほっとした。 若くて思い込みが強くて、自分自身や他人のことをなにかとラベリングして窮屈になっている主人公。 若さ故、かもしれないが、色々なことを素直に受け入れられなかったり、頑なに周りを否定したりする。そしてよかれと思って起こした行動で結果的に大事な人を傷つけてしまう。 なんとも生きづらそう。 | ||||
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主人公は彼女に理想を押し付けていたのかな。 彼女だったら、こう考えるであろう。→でもそうじゃなかった。→裏切られた。 と、人間誰でも一度くらいは考えてしまったことがあるんじゃないかなと思います。 後半は楽しかったです。 ネタバレ注意。 主人公は、自分がやったことを後悔して、彼女に許してもらおうとします。でも、許してほしいと思うこと自体が、自分の勝手だったと気付いてやめます。 なので、ラストの主人公の行動に納得いかなくて…。その時にまた傷つけ、と主人公が独白で自分に言ってますが、彼女が傷つく可能性は考えていないのかな…と。 でも、人間関係ってそうやって進んでいくのかなぁ。 なんだか納得できなかったので、この評価です。 | ||||
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秘密結社「モアイ」を結成した女子と男子の大学生2人のお話。「モアイ」の活動はざっくばらんに言うと世界に目を向けた戦争撲滅を掲げんとする平和的活動を旨としていた。男子は知り合った当初は愚直で周りの目も憚らず平気で講義と関係のない事を質問するような彼女を敬遠していたが時を経るにつれそんな人間的魅力に惹かれるようになった。さらに時が経つと、男子はサークルから姿を消していた。有ろう事か「モアイ」を崩壊しようと練ってきた計画を実行する。「モアイ」をみんなにとって良いものにしたいという女子の考えの変化と、男子の変貌を遂げた「モアイ」に対する失望、嫉妬の思いが交錯する淡くも儚い物語。 本書を読み進めていくうちに思ったのはなんだ..君すいの二番煎じか...と思ったが良い意味で裏切られた。 著者の作品は捻りは少ないがキャラに感情移入しやすいので一気に読めてしまえるのが利点である。その点では本書はあまりにもあっさりと読めてしまい、「君すい」や「また同じ夢を見ていた」のが感情移入しやすかった(汗) 本書で一番思ったことは主役である男子が女子に自分の理想を求め過ぎちゃったてとこ。多分童貞。僕も童貞。 | ||||
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この小説は、大学を舞台に主人公と現実じゃ痛い女子大生によるサークル活動の話です。 この話の主人公は、人とある一定の距離感を保ち、それをモットーに生きている少し大人びた大学生です。そして、女子大生の方は理想を追い求める純粋さをもつが故に、周りからはとても痛いように見えるそんな大学生です。 この話は、主人公の後悔と恥によって終わります。読み終えて思ったのは、案外人間の信念や意思は脆く、変わってしまうものなんだなということでした。この話は大学生や大学を出た社会人にとって大切な物語となるでしょう。 | ||||
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素敵なタイトルに惹かれてこの本を購入しました。 あらすじに関しては他の方が書かれているという事で省略させていただきます。 感想を一言で言うと 『人』を感じました。 主人公がしていた盲信は 人と深く関わった事がある人ならば 経験がある人が多いのではないでしょうか? この本は人と関わるときの難しさや 自分の気持ちと向き合う難しさ それを何とかしようと迷走する 青春時代故の青臭さ 全てが上手く表現されていて とても感動しました。 この本は人の弱さを描いているので 気持ちよく読める作品では無いかもしれません。 しかし、青春時代の等身大の心情を 真っ直ぐに描いている 素敵な作品でした。 | ||||
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内容の途中の表現に「???」の部分がある。読み進めていくと理解できたが非常に惜しい。 もう少しほかの表現はなかったものか。残念。 | ||||
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君膵と比べると普通 泣けるほど感動するってことはないけど住野さん好きな人は読んでみると新しい感覚かな 前が良すぎたな | ||||
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ちょこっと騙される感じでした。 | ||||
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よるさんの、ほかの作品の方がわたしはすきでした。現代特有の雰囲気が苦手でした。 | ||||
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例えば自分が大嫌いな人間がいて、でもその人を褒め称える人がいると不快。 大好きだったマイナー歌手の人気が出て、にわかファンが増えて、歌う楽曲も変わってしまった。 そういう時の、もやもや感。 そういった誰しもが持っている感情と向き合う事が出来る本、だと思います。 ここからネタバレ。 悪者と思ってたやつが善人だった。 助けてくれると思っていた友人に裏切られた。 主人公が主人公らしくない言動をする。 ようやく出てきた理想のヒロインは、全く理想的でも魅力的でもない。 ハッピーエンドにならない。 故に、良かったとは言い難い。 でもある意味それって、読者が作品や作者に理想を押し付けた結果なのかなぁと思いました。 自分の理想と違って失望しているだけ。 この本に関しては、そこまでが狙い通りのような気もします。 そんな自分を自覚して変わる主人公。 では読者は? 主題の捉え方も、感想も十人十色で面白いです。 私はそれでもやっぱり皆が幸せな結末が良い。 そこは譲れない理想ですので、★4つで。 | ||||
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住野先生の作品は既刊本全て拝読しております。一度本を開いたら読み終えるまでページが止まらなくなる彼にしか出せない世界観になんとも言えない興奮を憶えます。 私が現在大学4年ということもあり楓の気持ち、凄く共感できるところが多々ありました。物事が大きくなり、環境が変わると全てが元とは全くの別物になってしまうことって意外にも身近なことでも沢山あるように感じます。そうなると仲間も増えるでしょうが、所謂アンチと呼ばれる人たちも増えます。特に今は多くが匿名の世界ですから、片方だけが身元がわかっていて、もう一方は顔も本名もわからないなんてことが当たり前の世界です。 更に残念ながら基本的に人は、相手より少し優位な立ち位置にいたい生き物です。そのような中で少し気に入らないことがあると、なんらかの形で嫌がらせをしたいと思ってしまうのでしょう。しかし、多数の人が元々やられたことをやり返した時点で相手と同等のレベルにたってしまっていることを残酷なことに気がついていない場合が多いように見受けられます。 作中でも秋好に対して学生生活を楽しくしてくれたことに対して感謝していたはずなのに、どこかから軸がズレていき最終的に彼女を傷つける形になってしまった。プロローグで秋好が言っていたことは正しいんだと思います。しかし、多くの人は理想像というのは叶わないから理想であるということが分かっている。ですが、それを言葉にして表わせと言われても恐らく鮮明には答えが見えない、だから人と違う意見を持つ人に対して群れで反逆しようとする、そんなに現在の日本の在り方を学生生活という形に収めた作品でした。 後悔は必ず後にやってくる。楓はどのようにして秋好に対して、自分は今のモアイが間違っていると伝えていればよかったのでしょうか。 | ||||
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全体の流れとしては 「楽しい大学生活を送る→とある復讐に燃える」という話ですがその復讐の結果読者に明かされる情報は個人的には驚きました。恥ずかしいようなむず痒いような、青春時代を思い出すような複雑な気持ちになりました。後半はただただ青春の恥ずかしさを感じながら一気読みでした。 結局変わらないことが正しいのか、変わることが正しいのか。そんなテーマなのかな | ||||
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内定も取って、就活も終わり、暇でバカな男子学生が立ち上げに参加した学内組織があらぬ方向に行ったことに腹を立て、潰そうと画策する、お話し。この主人公がとても気色悪い、自分は正義をおこなっていると信じ込む自意識過剰の救いようのないバカなのである。後半で同じく立ち上げた女子学生から「・・・気持ち悪っ!」と罵倒されるが、当然であろう。展開も一貫性がなくて、イライラする。空気の読めない痛い秋吉が、なんで急に大組織のリーダーになるのか、他人を否定しないことが自分のテーマだと散々言ってた主人公が秋吉を徹底して否定するような言葉をなぜ投げつけるのか、何のメリットもなく何故会員名簿を企業に渡すのか、渡される企業も別にいらないと思うけど、そしてこの組織がキーワードの筈だが何をしたいのか何をしているのか最後まで判らない。極めつけは、日頃理想を口にして憚らない主人公がネットでこそこそと、相手にダメージを与えるため画策することだ。このままでは駄目だと思うなら正々堂々と本人に言ったらどうか?立ち上げた仲間でしょ! キミスイで終わりたくない、朝井リョウみたく、大きな賞を取りたい、という渇望がこの本を生んだのだろう(そういえば「何者」によく似た臭いを感じる)しかしながら、作者の願望とは裏腹にキミスイで終わったとしか言いようのない失敗作だった。 | ||||
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これまでの4冊がとても好きだったので飛びついて読みましたが、私は、このお話には共感できなかったです。タイトルそのままのお話で、ほとんどが傍から見たらどうでもいい話が続き、主人公がムキになっていることを「なにがそこまで…」と傍観しているようなスタイルで読みました。きっとそれは作家の狙い通りで、そう思うととても上手だなとは思いますが、好きではなかったです。 理想を臆面もなく口にする“痛い”友人の女性を「女子の世界では行きづらい」とか、時間を経て変わっていく彼女を「ただの女子になった」とか、後輩の女の子を「食った」とか(今どきもこういう言い方するんですね)、主人公が、または作家が、そもそも「女性」というものをどうとらえているのかというのもひっかかります。 途中で投げ出したくもなりましたが、それでも、最後まで読んでよかったとは思いました。 | ||||
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秋好が変わっていく過程を知りたかった。それがわかったら、もう少し共感できたかもしれない。 個人情報を本人の了解なく企業に横流ししている時点で、どんな立派な理想があろうとも理解できない。田端も自己完結していて謎。どうして秋好が変貌したのか、そこを探ろうとしないのが不思議。人間関係を築くのが苦手な若者の、心の内をもう少し詳しく書いて欲しかった。 | ||||
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賛否両論ありますが、私はすごく共感できました。青春時代のなんとも言えない人との関わり方や距離感の掴み方、相手がどう思っているのかを細かく気にしていた頃が思い出されました。青くて痛くて脆い。 | ||||
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作品名の通り、青くて痛くて脆いです。 住野よるさんの思いが詰まっている気がしました。 この作品を読んで、「君の膵臓をたべたい」の方がいいと思う方は、きっと今まで幸せな環境で過ごせてきた人なんだと思います。 | ||||
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