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罪人が祈るとき
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罪人が祈るときの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.32pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全22件 21~22 2/2ページ
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が、ピエロと復讐のセットは既存感強し。 「本当の失敗は標的を殺し損ねること」 ↑みたいに目標はっきりしてるのは、好きだ 概ね楽しみました | ||||
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残忍な犯罪なのに加害者が少年で学校内で起こるときそれは「いじめ」と呼ばれ、被害者の少年が自殺に追い込まれたとしても 全てが明らかにされることはなく隠蔽される。 いじめによって息子に自殺され、妻までも失った中年のサラリーマン。 いじめをしていただろう人物に激しい憎悪を燃やしながらも真実は隠され、また親として息子が追い込まれていることに全く気付いてやれなかった後悔と自責の念が手に取るように伝わってくる。 対して、いじめを受けている少年の絶望感。どうしようもない閉塞感、ただ一つの救いは自殺する前にいじめの相手を殺すことを計画すること。 いじめを受けている少年と、いじめで息子を失った父親との話が交錯してつながっていく物語です。 実の親も友達も頼りにはできない少年を救ったのはピエロのぺニー。 この少年と、謎めいた存在ペニーとの出会いから一つの真実へ導かれていく様が丁寧に書かれています。 ペニーと少年のやりとり、心の機微がファンタジーのようにせつなくも美しいです。 真実と同時に明かされたペニーの正体にも驚かされますが、話はそこで終わりません。 どれだけの犯罪を犯した人間でも、まったく反省しない悪魔のような人間でも、復讐してはいけない。 例え愛する家族が殺されたからといって、殺した相手を殺すなんてことはしてはいけない。 そういうセリフを言う人間が出てきます。もちろんその通りでしょう。正論です。 でも果たして正論で全てが割り切れるものなんでしょうか?そう問われている気がしました。 少年はきっと言ってほしかったのだと思います。 「おまえがもし殺されたら、俺はそいつを許さない。そいつを殺してしまうだろう」と。 例え話でも。言葉だけでも。 ペニーは言います「裁いていいのは裁判官ではない。殺された被害者の身内だけだ」 愛するものを奪われたとき、自分の命が危うくなるほど尊厳が傷つけられたとき、果たして人はどう生きるべきなのか。 そんな根源的なテーマを突き付けられます。 | ||||
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