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サラバ!
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サラバ!の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.94pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全181件 141~160 8/10ページ
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上巻は面白くなかったけど、我慢して読んでたら、下巻は面白かったー。考えさせられることが多かった。 | ||||
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掛け値無しに面白い。 しかも舞台はワールドワイドで、テンポも良い! お父さんの気持ちが、最後に明らかになって来たり、僕のジレンマなどが上手く 落とし込めている。 | ||||
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ややネタバレかもしれませんが、主人公の没落の様子が面白い。現実的には30後半であんなことになったら、もう手遅れな気がしますが、上下通して、作品の世界にひきこまれっぱなしでした。この作者のほかの作品同様、団塊ジュニア世代だと、あーあったね〜という話もぽつぽつあり楽しいのではないかと思います。作品の設定で90年代の男子校に普通にカミングアウトしているゲイが二人もいるのはかなり違和感ありましたが、、当時、男子校でしたが、微塵もそんな事が出来るような時代でも雰囲気でもなかったです。登場人物の良い奴エピソードを盛り上げるためだけの創作としては盛り過ぎかなと。 | ||||
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「すごかった。西加奈子の全部がここにある。」又吉直樹。 「こんな作品を書かれた後、自分は何を書くべきか。途方に暮れた。」朝井リョウ。 帯の言葉イマイチとさえ思ってしまった。これが、小説家の言葉か? 読み終えて思うこと 二人とも圧倒されて、きっと言葉が出てこなかったんだな。 | ||||
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物語全体がスローテンポで(丁寧な主人公の自叙伝なので当然?)上下巻にまたがるこのボリュームは長い、との意見は多く見かけるが、語り口は軽妙で、ユーモアも交えた短いセンテンスタッチで進むので、私には無駄な長さは感じられなかった。 小説と言うのはどうしてもその裏側に作者本人を見てしまうし、イランやエジプトといった特殊な海外経験からして、この主人公が作者自身をかなりダブらせていることは避けられないのだが、作者のメッセージは、物語の最後に主人公の言葉としてはっきり書かれている。 「この物語の中で、あなたの信じるものを見つけてほしい」 「あなたが信じるものを、誰かに決めさせてはいけない」 何度も繰り返されるこの言葉こそがこの物語のテーマなのだが、ここまで作者の意図が真正面から告げられて終わると、それまでの物語の進行の中であちこちに感じてきたツッコミの部分も、まあ仕方ないか、と思わされてしまう。 人は誰でも唯一無二の存在で、自分が本当に信じられるものを「自分で」見つけることが出来た時、人は本当に強くなれる、という本作品のテーマは、確かに読者に改めて人生というものをもう一度考えてさせてくれる。 そのためには、姉の貴子の強烈過ぎる「やらかしキャラ」も、その後の信じがたい変貌ぶりも、どうしても必要な設定だったのだと思う。 作者がここまでストレートにこれが言いたくてこの物語を書きました、と伝え、読者がそれをしっかり受け止めて読み終える、というこの作品の力強さは、星5つを付けるに十分と評価したい。 また作中引用される文学や音楽、映画の作品名など、作者の知識の幅広さにも感心させられた。 | ||||
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綺麗な状態でした。梱包も綺麗でした。 サラバ、すぐ読んでしまいました。安定のおもしろさでした。 | ||||
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どんどん先が読みたくなるよう物語。 主人公は物分りが良く、ずっと上手くいく人生を送っていた。しかし、あるときから どんどんと自分の思い描くのとは違う方向に進んでいく。 原因は、「自ら為すことなく、人間関係を常に相手のせいにして、じっと何かを待つ」人生 だったから。それで上手く行くこともあるが、それで満足な人生だったと言えるだろうか。 姉は、主人公にバランスが大切だと見解を告げる。体の芯、体を貫く幹が しっかりしていなければならないと。 最後に姉の言葉を引用する。「あなたが信じるものを、誰かに決めさせてはいけないわ。」 | ||||
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少し奇妙な家族の物語なのかな、という印象を下巻であざやかに裏切られました。 主人公以外の主要な登場人物が、皆(理由があるにせよ)結構自分勝手です。 特にお姉さんの生き方は、自分探しというにはあまりに激しく、自分は好きでは ありませんが、それでも、自分の人生を生きなければ生きている意味はない、 ということは強く伝わってきました。 主人公の歩くんの弱さはとても人間らしく、彼が最後に笑うことができたのがよかったです。 | ||||
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この方の本はこれが初めてですが、面白かったです。 描写が丁寧で人物が目に見え、様子が浮かびますね。 | ||||
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今、生きてる自分は 生まれた瞬間から今、この瞬間までに経験したことや、色々な思い出によってできているんだなと思わせる作品でした。 この作品を読んで、自分は自分でしかないのだから、他人の評価や価値観などを気にすることがとても無意味なことだと改めて思いました。 読み終わったあとに、なんだか爽やかな気分になれる。 そんな作品です! | ||||
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我が家も 海外駐在の経験があり、身につまされるところが 多々ありました。 | ||||
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西加奈子さんの直木賞受賞作。 主人公は圷歩(あくつ あゆむ)という男の子。 父の仕事の関係で海外生活が長く、変わり者の姉がいたことで風変わりな少年時代を送るが、 あまりに特殊な環境で育ったせいか何事に対しても“受け身”で考えてしまうところがあります。 そんな歩が成長し、何かを為すことの重さや絶望を経験し、自分の足で歩き、自己を築いていこうとする再生の物語です。 おそらく、子供のころを海外で過ごした西さん自身の体験や感情も投影されているのでしょうね。 それにしても・・・・受け身体勢でありながらもそこそこ人生をうまく渡ってきた主人公の道がキラキラした道ではなく、 ななめにそれていくきっかけになる出来事がまさかあんなこととは・・・。 その物悲しさ・おかしみたるやww だけど、よーく考えてみると これこそが「人生」というものなんじゃなかな~としみじみ感じたことも事実です。 決してきれいなものでもないし、他人から見ればばかばかしいかもしれない。 でも、その人にとっては唯一のもの。こんなもので世の中ってできているんだと思います。 このくらいの長編だと、歴史物やミステリー物が多いような気がしますが、 これは一人の少年が大人になるまでをただスローテンポで綴っています。 だから余計に長く感じた人もいるのかもしれませんが、これは歩の人生の、取るに足らないようなエピソードも散りばめてるからこそのこの分量です。 人生なんて大半がどーでもいいような出来事でできてるわけだし、そういう意味で考えるとこの「無駄に長いかんじ」にも十分意味がある。 そして、ラストに近づくとわかることなのですが、実はこの小説、歩が「はじめて書いた小説」という設定でもあるのです。 だから、たどたどしく、無駄が多い。つまり、処女作だから決してうますぎてもいけないというわけ。 この文章の書き方はおそらくそのへんを計算されたものなのでしょう。 緊迫感があり、手に汗握るエンターテインメント作ではありませんが、最近の直木賞にしてはライトな感覚で読めました。 | ||||
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上巻の前半はかなり長いなぁという印象を受けましたが、後半から下巻にかけて展開が早くなってきて一気に読みました。 主人公の歩(あゆむ)は、順風満帆な人生を歩むのかと思い、あまり共感できないな、、、と思っていたのですが、年とともに減っていく髪の毛を前に苦悩するようになります。 あなたが信じるものを、誰かに決めさせてはいけないわ という、姉の一言が作品全体の大切なテーマになっているんだとおもいます。 自分の人生、人がどう思おうが正解ではなく納得できるものを探していけば生きやすいのではないか、と感じさせてくれる壮大な物語でした。 | ||||
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我が儘な姉や家族に振り回されながら強かに自分を押し込め周囲との協調を図る主人公•歩。そんな彼が物語の後半では堪っていた感情が吹き出し物語は終盤に向かいます。ハッピーエンドともアンハッピーエンドとも違うラストの一行に納得。 普段強かに自分の気持ちを隠している自分もいつかその感情が吹き出すことが無いか。そのような心配を持って生きている人も多いのではないでしょうか? 前半部分でかなり不可解な点や違和感を感じる点気になりながら未解決で話が進行する点が後半になるに連れて徐々に物事の全貌が見えていく内容になっています。 | ||||
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神とか宗教を持てとか、そんな単純な話ではなく、信じるものを見つけるのは(特に日本では)とてつもなく困難である。 しかしそれを見つけた人間は凄まじく強い。それを「姉」と「歩」から学んだ。 だからと言って我々が安易に「サラバ!」の中から「信じるもの」を探したり、与えられてはならない。 なぜなら著者は「姉」にこう言わせているからだ。 「あなたが信じるものを、誰かに決めさせてはいけないわ。」 | ||||
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前編に比べて笑える箇所が少なかったかと思う。 あんなに「おりこうさん」な優等生の歩がここまで落ちるかという転落ぶりは ある意味びっくり仰天だった。同じ人格で人ってここまで変貌するものなのだろうか・・? 幼い頃からの抑え込まれた感情が、歩をあそこまで変えてしまったということか・・? そんな歩とは正反対にどうしようもなかった姉がまともになったのもビックリ仰天だった。 歩の腐った感情を描くところがリアルだった。嫌なやつだなぁ~と思いつつ、人間ってみんな こういう黒い感情を持ってるよなぁと妙に納得させられた。 | ||||
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上巻はイラン、エジプトでの少年時代。圷家の女性達にも翻弄されながら成長していく僕の物語です。 作者の実体験を元にしたのか活き活きとした描写が海外での生活をリアルにすっと入ってきます。 下巻は日本での僕の思春期から大学時代、30代に向け自身と向き合わざるを得ない現代の日本に漂っている生々しい青年期の葛藤を痛感せずにはいられないものとなっています。 しかしながら家族の変化、また3月11日を経て動き出す僕の未来、そして幼少期の僕との再開。 読んだ後に心地の良い充実感と、少しだけ前向きになれた自分を感じられるような作品でした。 | ||||
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順風満帆だった主人公がどん底に落ちていく展開。 読んでいて、主人公のだらしなさにイライラを覚えてしまう。 一人の人生記録のような内容なので、下巻に来ると少し飽きてしまう感が否めないのと、 オチがなんとなく想像できたものとなっていました。 | ||||
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一気に読み終わりました。本の中に微かな自分をみつけながら、よみつづけました。社会にとけこめない、姉の貴子、姉をみて、要領のよい自分をつくろっていた歩、優しさゆえに、悩み続けて出家する父、無邪気ながら強い母。私の中にどの人も存在します。だから、夢中でよみました。 最後はうーんっておもいました。ヤコブに会って終わりにしてほしかった。 すべての登場人物が各々の形で、自分を取り戻して終わります。筆者が海外生活があるから、日本を客観的にみながら、それでも日本を愛している事がよく伝わってきました。 | ||||
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家族の中で迷惑もの扱いされた人が、だからこそ得た生きる英知。 もうそろそろ、時代は 愛というもの、生きるということ、すべての出来事は最善でおこる、たとえ嫌なことさえも(特別な場合をのぞいて)ということを理解してもいいのではないか、と思ったところにこの小説。 時代が追い付いてきた! 本当の人間とはこんなに愚かだから愛おしいし、愚かな自分も受け入れ前を向けばこんなにすごい生き物だと気づかされます。 私は現代にようやくでた最高の小説だと思います。 | ||||
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